ミラー紙より、トーレスの自伝「El Nino: My Story」からの抜粋
Part3です。ヒルズボロについて。
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ヒルズボロの悲劇が起こった時、トーレスは庭でボールを蹴っている4歳の子供だった。
あの日の衝撃と失われた96人の命を、今年4月15日の20周年追悼セレモニーで彼は痛感した。
彼は語る。「僕は、自分の見ているものをほとんど信じられなかった。スタジアムはほぼ満員だった。KOPは人で埋め尽くされていた。
アンフィールドで僕たちが受けた歓迎には、鳥肌が立ったよ。僕たちのファン全員が立ち上がり、何年も続くかのようなオベーションをしてくれた。命を落とした人々のための追悼は、僕の背筋に震えを起こさせた。あれは怠慢と、未だ釈明されていない事柄から起こった悲劇だった。犠牲者の家族は今も正義を求めている。大勢の人々にとって、その涙は怒りの涙なんだ。
選手とファンの間の結束、その一部分はこの悲惨な経験を共にしたことから来ている。」