グラクシ、リザーブを語る

公式HPに、リザーブの選手グラクシのインタビューが掲載されています。なかなか楽しいインタビューです。
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ハンガリーのゴールキーパー、ペテル･グラクシは2009-10プレシーズンにレッズのファーストチームに加わってスイスとアジアに遠征し、5試合に出場した。この19歳の選手は2007年のリザーブチーム三冠達成の主力メンバーで、ハンガリーのU21代表ではレギュラーである。
さて、グラクシは我々に、彼がアンフィールドでの暮らしを愛している理由、KOPの前でプレーすることをどれだけ夢見ているか、そしてマーティン･ケリーの服装センスがあまり望ましくないと思う理由を語ってくれた。

リバプールの選手であることで最高のものは何ですか？

リバプールフットボールクラブでプレーしていて最高のものは、ファンだと僕は思う。雰囲気全体が驚くべきものなんだ。人々はこのクラブを愛し、選手を愛し、試合を見にアンフィールドを訪れることを愛している。だからリバプールでプレーするというのは、信じられないような感覚だよ。リバプールは一つの大きな家族みたいなんだ。僕の一番の目標の一つは、少なくとも一度はKOPの前でリバプールのためにプレーすることだよ。

フットボールで最高の時は？

何度かあるよ。一つはリバプールで、アンフィールドでのアストン･ヴィラ戦でリザーブリーグ優勝を果たした時だ。スタジアムにはあまり観客はいなかった･･･7000～8000人ぐらいだったね･･･でも初めてアンフィールドでプレーしたのは、すばらしい感覚だったよ。もう一つのすばらしい瞬間は、U-19ヨーロピアン･チャンピオンシップでの代表チームの時だね。僕たちはあの大会で3位に入り、ワールドカップ出場権を獲得した。それから、リバプールのファーストチームでの僕の初試合、プレシーズンでのザンクト･ガレン戦と、カーリングカップでベンチに入ったこともだ。その全てが、僕にとってはすばらしい経験だったよ。

ではフットボールで最悪の時は？

僕はこれまでかなりラッキーだったよ。あまり深刻な怪我をしたことがないし、どこでプレーしていても努力して順調に上がって来られた。だから、最悪の時というのを選ぶのは大変だよ。たぶん、ここに来た最初の年、足首を怪我して1ヶ月ほどプレーできなかった時じゃないかな･･･。でもさっき言ったとおり、僕は怪我に関しては本当にラッキーなんだよ･･･（グラクシ、テーブルをこつこつ叩く）

チームの中で一番面白いメンバーは？

面白い奴は何人かいるよ。そしてもちろん、ハンガリーの仲間は一緒にいてすごく楽しい。僕はプレシーズンにはクリスティアン･ネメトとよく一緒にいたんだけど、彼は面白い奴でいつも冗談を言っているんだ。

プレーしたいと思うスタジアムはどこですか？

当然アンフィールドだ。さっき言ったように、僕はリザーブで一度プレーはしたけど、スタジアムは満員じゃなかった。2年前、シーズン最終戦のマンチェスター･シティ戦のハーフタイムに、リザーブの選手たちはメダルを授与されるためにピッチに出て行ったんだ。ファンは祝福してくれて、アンフィールドは満員で、ピッチに歩いて行く時はすばらしい気持ちがしたよ。カンプ･ノウも好きなんだ。11歳の時にスタジアムツアーに行ったことがあって、あそこでプレーできたら嬉しいだろうと思うよ。

結果を注目しているチームはありますか？

プレミアリーグの結果は全部チェックしているよ。結果と、チームのスターティングイレブンはいつも全部チェックしている。ここに来る前から、僕はプレミアリーグが好きだったんだ。試合の速さとファンの雰囲気がいいからね。8歳か9歳の時に父さんは僕をハイバリーに2回連れて行ってくれて、アーセナル対チェルシー戦と、それからニューカッスル戦を見たよ。だから僕はいつもプレミアリーグには注目していたし、今もそうだよ。

あなたが成長しなくてはならない部分は？

毎日ファーストチームと一緒にトレーニングしていれば、自分のほとんどあらゆる所を成長させなくてはならないことに気づくと思う。僕は自分のゴールキーピングの全ての部分を成長させられると思っているけど、特にフィジカルの部分と、それから試合の速さに対応することだね。トレーニングでも本当に速いんだよ。試合ではさらに速くなるし、最高の選手だけがそれに対応できる。

あなたの強みは何ですか？

自分自身のことや自分の強みを話すっていうのは難しいよね。でも大勢の人が言うには、僕はこの年齢にしてはかなり成熟していて、あまりミスをせず、かなり安定していて堅いらしいよ。だから、それが多分僕の強みだね。

ドレッシングルームの中で服装が最悪なのは？

いい質問だね。マーティン･ケリーと僕は、いつもお互いをからかっているんだ。彼は最悪の一人だと僕は思う。例えば、もしはやっているなら彼はスカーフでも巻いたりすると思うよ。ディーノ（ディーン･ブーザニス）は、ダイヤモンドみたいなのを散りばめた、すごく光るシャツを何枚か持っているね。ミケル･サン･ホセも、ローンに出る前は最悪の一人だったと思う。彼はいつもすごくでかい運動靴を履いて、時々ロックスターみたいな格好をしていたよ。ひどかったから、彼にしようかな。

道で気づかれたりはしますか？

正直言ってあんまりないよ。昨日は道で誰かに「よう、ピーター」って言われたけどね。でもそういうことがあったのはほんの数回だけだ。僕はそれに喜んでいるよ。ファーストチームの選手たちならみんなが彼らに気がつくから、町に出るのもレストランに行くのも簡単にはできないけど、僕はどこでも行きたい所に行けるからね。もちろん、気づかれれば嬉しい気持ちはするよ。それは僕が何かを達成したということだからね。それでも、僕の一番の目標達成からはまだはるかに遠い。

リザーブの中で一番仲がいいのは？

リザーブでは、ほとんど全員がいい友達なんだ。ジェイやマーティン･ケリー、ダーブス（ダービー）のような英国人、そしてミケル･サン･ホセやダニエル･アジャラのようなスペイン人、みんないい友達だよ。もちろんハンガリー人もね･･･ツォルト･ペレシュキーや、それからクリスティアン･ネメトとアンドラス･シモン、彼らはちょうどローンで行っちゃったけどね。僕はアジアツアーではダミアン･プレシと同室で、僕たちもいい友達だ。

あなたのポジションの最高の選手は誰ですか、そしてその理由は？

僕はかなり若いから、レイ･クレメンスのような偉大なゴールキーパーのプレーを直接見たことがないんだ。だから、自分が実際に見た選手のことしか言えない。子供の時はポルトガルのビトール･バイアを見るのが好きだったよ。彼はバルセロナや他のトップクラブでもプレーしていたから、彼のことはずいぶん見た。キーパとしての彼は、反応が速くてすばらしいセーブをしていた。ポジショニングとか足元のプレーとかは僕は見ていなくて、とにかくセーブばかりを見ていたよ。もちろん、今はペペを見るのが好きだ。一緒に練習して、彼から多くのことを学べるんだ。ペトル･ツェフも優れたキーパーだと思う。

どこか違うポジションでプレーできますか？

今ちょっと手首を傷めていて、トレーニングではセンターバックでプレーしているよ。もっと上手くやらないとね･･･僕はいいディフェンダーではないんだよ！昨年オランダでの大会にリザーブが参加した時は、僕は一試合でストライカーをやった。僕たちのストライカーが全員怪我をしていて、最終戦の中で前線でプレーしたんだ。僕は少しも危険な存在じゃなくて、ゴールの脅威に全然なってなかったよ！ゴールキーパーがフィールドの選手としてプレーするのは難しいし、疲れるんだ。フィールドの選手がゴールマウスでプレーするのも、きっと同じだろう。もしまたフィールドでプレーしなくてはならなくなったら、ワイドなポジションのどこかがいいと思う。そこならあんまり邪魔にならないし、チームへの影響が少ないだろうからね！

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彼がペトル･ツェフを好きというのはなんとなくわかります。安定感のあるプレースタイルが似ているし、顔も少し似ていませんか？マーティンには申し訳ないですが、リザーブの中でキーパーが上がってくるなら彼かなと思っています。緊急事態とは言えフィールドプレーヤーを任されるということは、足元もそれなりに上手いんでしょうか。英国人とも仲良くやっているようで、同郷の仲間が減っても問題はなさそうですね。ケリーの服装センスについては、彼のヘアスタイルを見るとなんとなく想像できます（笑）。

今日のリザーブマッチでは、グラクシは手首の怪我のために出場しませんでした。キルギアコスが前半の45分をプレーしています。半分夢の中で見ていたのであいまいなんですが、あまり積極的にプレーに関わらず、慎重だったのかプレーに入っていけなかったのか、これという良さは見えませんでした。後半から入ったケリーの方が頑張っていたような。アジャラはフル出場したので、ボルトン戦はキルギアコスがベンチでしょう。楽な展開になって、彼にピッチに立つチャンスが来ればベストですね。
試合は2-3の敗戦でしたが、エクレストンが非常に良い2ゴールを決めました。1点目は自分でゴール前に持ち込んで左足でスーパーゴール、2点目はダービーが粘って奪ったボールをパチェコからエクレストンに渡して、右足でやや遠目からゴール！2点目の時はダービーが怒涛の上がりを見せてゴール前にエンゴグと共に詰めていたんですが、エクレストンが決めて2人とも「おいおい、自分で決めちゃったよ」という感じだったのが面白かったです。ブラックバーンはミッチェル･サルガドが左に入って右のエクレストンとマッチアップしていたので、彼にとってとても良い経験になったでしょう。パチェコも得点こそありませんでしたが、再三に渡りいいプレーを見せていました。2人とも上手いですが、エクレストンは速さと一直線にゴールに向かうダイレクトなプレーで勝負、パチェコはやや時間をかけてゴール前でのアイディアで勝負と、2人のお国柄が出ていたのが面白かったですね。
エンゴグとスピーリング、デゲンもフル出場しましたので、この3人の土曜のベンチ入りはなさそうです。

それから、CLのグループ分けが決まりました！移動が楽であまり厳しい相手もいない、なかなか良いグループに入ったと思います。ハンガリーの選手たちは出たいでしょう、ネメトがローンに行ってしまったのが残念です。ただ個人的にはヴィオラは避けたかったです。理由はアルテミオ･フランキの芝があまりにひどかったから。どちらかと言えばスポルティングとやりたかったですね･･･内容的にも2試合を通して見れば彼らの方が勝っていたと思うので、結果にはちょっと残念でした。しかしフィレンツェは観光するにはすばらしい都市だし、ブダペストもリヨンもいい観光地なので、遠征するサポーターたちにとっては最高の組み合わせです。ああ、どこでもドアが欲しい。

日程が決まりましたので、その後のリーグ戦と共に見てみました。

9月16日（水）デブレツェニ（H）
9月19日（土）ウェストハム（A）

9月29日（火）フィオレンティーナ（A）
10月4日（日）チェルシー（A）

10月20日（火）リヨン（H）
10月25日（日）マンチェスターU（H）

11月4日（水）リヨン（A）
11月9日（月）バーミンガム（H）

11月24日（火）デブレツェニ（A）
11月29日（日）エバートン（A）

12月9日（水）フィオレンティーナ（H）
12月12日（土）アーセナル（H）

6試合中3試合がビッグ4同士、それからアウェイのマージーサイドダービーが一つ。FAときたら（苦笑）。しかし条件は相手も同じですからね。ユナイテッドとの対戦は、彼らが水曜にモスクワへの遠征をしてからの試合です。グループリーグスタートまでには、ぜひ負傷者に戻って来て欲しいですね。