月曜よりも改善の兆しは見えました。見えましたが、十分とはいえなかった。今日の先発メンバー構成は、「月曜に見られなかったパッションを見せろ」というラファのメッセージだと想像します。しかし、特に頑張って欲しいと思っていたキャプテンとカイトは、期待の働きを見せてはくれませんでした。カイトは疲労でしょうか?双子の弟まで消耗してしまったのなら、彼を少し休ませることは切実に必要でしょう。
攻撃的に行くことを期待していたんですが、試合のプランはラファの典型的な、アウェイのヨーロッパ戦での戦い方でした。決して無理に人数をかけて攻めに行かず、あくまでライン低めで守り、カウンターを狙ってあわよくば得点という戦法です。立ち上がりこそ相手に左サイドを上手く使われましたが、その後はそれほど脅かされることもなく、流動性のある攻撃を仕掛けてくる相手に、人数をかけてしっかりと対応できていたと思います。
攻撃に関しても、少ないチャンスはいくつか作りました。左に入ったバベルとトーレスのスピードのあるコンビネーションは、くすんだ攻撃の中で一筋の光を放っていましたね。今日のバベルは「君がトーレスをサポートする役だから」と命じられていたんでしょうが、その役割を良く果たしていたと思います。やっぱり持ちすぎたり簡単に相手にボールを渡したりもしてましたが、今日のような仕事をしてくれるなら、彼とキャプテンの場所を入れ替えてもいいんじゃないでしょうか。キャプテンが納得してくれればの話ですが。