リバプール 3-0 リール

極寒の先週から、一気にハワイへ飛んだ気分です。完勝です！！1週間前に速いパス回しでてこずらされた相手に、ホームではほとんど彼らのプレーをさせませんでした。立ち上がりから攻撃的に行き、ドリブルで面白いようにズバズバと相手を抜いていました。1点目はそういうルーカスの積極的なドリブルから得たPKで、キャプテンは相手キーパーの動きを見て落ち着いて逆に入れてくれました。今日のルーカスは特に前半、積極的に前に出て攻撃に絡んで行こうという姿勢が見えました。休養を取れたことと、アクイラーニの活躍にも刺激されていたんでしょう。1人の選手が良くなると他の選手にも効果が出て、チーム全体が良くなるという見本です。

早い時間に得点したことでとりあえずイーブンになり、試合はやや落ち着きました。リールは無理に点を取りには来ず相変わらず引き気味で、リバプールがほとんど試合を支配し、それは前半のシュート10本に対してリール1本という数字からもわかります。しかしその1本が、狙い済まして鋭い短剣で突き刺してくるような一撃でした！ゴール前に守りの人数は足りていながらスパッと抜かれ、アザールとレイナが1対1に。レイナは良い判断で前に詰めてくれましたね～。あれが決まっていれば、全く違う試合になっていたでしょう。

2点目は後半の立ち上がり早い時間に、バベルの深い位置からのロングボールにトーレスが裏を取り、「これがトーレス！」という一発を決めました。この直後にリールはぐっと前に攻め込んできて、彼らがしっかりと意思統一された良いチームであることが見えました。レッズはそれを上手く受け止め、こちらもチャンスを作っていたと思います。しかし相手に1点奪われればひっくり返されるという状況で、今シーズンの「魔の時間」にさしかかるにつれて、相手に押される場面が増えました。多分守ろうという意識が強すぎてずるずると最終ラインが下がり、その前のスペースを使われ、苦し紛れに前方に雑にクリアして相手がボールを持つ時間が増え、という流れに陥ってしまうんでしょう。こういう時に、誰かがボールをキープしてチームを落ち着かせることができるといいんですけどね。

3点目には本当にほっとしました！その前にカイトが2度良いシュートを放ったんですが、どうやら今日の彼の右足は相手キーパーの手に繋がっていたようでした。そしてゴールを呼び込んだのは、彼の粘り強い前線でのチェイスから奪ったボールが起点でした。終盤に危ないチャンスを相手に与えてひやっとした直後だっただけに、ああいうプレーはチーム全体を助けます。

今日のアンフィールドにはマラドーナが来ていましたね。インスーアには大きなモチベーションになったと思います。気合が入りすぎたのか、前半はやや乱暴者になっていたようです（笑）。今日の彼は危なっかしいシーンが1、2度ありましたが、全体的には良く相手を押さえることができたと思います。マスチェラーノも良いスルーパスをトーレスに通したり遠目のFKから直接狙ったり、いつもと違うニュー･マッシュを代表監督に見せようとしていたんでしょうか。

この試合のMOTMは、文句なく2ゴールのトーレスですね。本来の切れをまだ完全に取り戻してない彼でも、これだけの脅威になれます。やはり別格ですね･･･。そしてキャプテンも復調の兆しが見えて来ました。日曜にはユナイテッド戦、ここで内弁慶を払拭して、勢いのついたチームでアウェイで好パフォーマンスを発揮して欲しいです。アクイラーニは間に合うか？リエラは月曜まで謹慎処分だそうです。

●SKY SPORTSのレーティング
レイナ：7
ジョンソン：6　キャラガー：7　アッガー：6　インスーア：6
マスチェラーノ：7　ルーカス：8
カイト：7　キャプテン：8　バベル：5
トーレス：9
（SUB）ベナユン：6　キルギアコス：6　エンゴグ：6

（おまけ）前回のポーツマス戦での、アクイラーニとレイナの試合後インタビューの模様です。レイナがアクイラーニの英語に思わず笑って、アクイラーニが「ごめんね、英語下手で」と言ってインタビューアーに「いやいや上手いですよ」とフォローされています。レイナが唇を噛みしめて笑いをこらえて、無理やり真顔を作っているのがツボにはまりました。いい雰囲気です。