久しぶりに見る良い攻めができた前半、そしてがっくり落ちた後半、恐怖の終盤、なんとか守った、そういう流れの試合でした。まずはトーレスお帰り!ですね。前半の彼は1ヶ月以上のブランクを感じさせない切れを見せ、どれだけ持つのかと心配になるほどでした。ゴールも良かったですが、サルガドからスライディングでボールを奪った場面にもスタジアムは沸いてました。さすがに後半は疲れからか消えていましたが、それでもほぼ90分近くプレーできたことは大きな収穫です。
先制点はCMに位置したキャプテンならではで、カイトとのダイレクトのワンツーで一気に駆け上がり、一度左のベナユンに預けて、ゴール前のスペースに進入してボールを受けてゴール!この一連の流れがすばらしかったです。2点目は同点にされた直後にいやな気分を吹き飛ばす、トーレス→マキシ→トーレスのアトレティコ・ホットライン。今日のマキシはレッズのシャツを着てから一番の出来でした。本来の右で、良い仕掛けが出来て彼の良さが存分に出ていたと思います。後ろはこれも旧知のマスチェラーノで、精神的にやりやすかったのかもしれません。
ラファは右サイドバックにマスチェラーノを選択しましたね。できればケリーを使って欲しかったですが、彼のプレーを見ると文句は言えません。守りは手堅く、時折上がって効果的なクロスを入れたり、本職ではないとは思えないプレーぶりでした。ただやっぱり中に行きたくて仕方ないのか、たまーに本来の場所にこっそりいたり、最後のピンチの場面には右から左までボールを追いかけて行ったりしていました。後半押されてしまった時は、やはり最終ラインの前で危険を摘むところに彼にいて欲しかったですね。
セットプレーの攻めに絶対の自信を持つブラックバーンは、ジェイソン・ロバーツとカリニッチいう高い二人を並べてからは、ひたすら彼らのところを狙って蹴り込んで来ました。ハーフウェイラインの向こうからのフリーキックまで、ゴール前に緊迫感が。ラスト10分はひたすら相手の放り込みの対処に追われ、見ていて恐ろしかったです。
今日のMOTMは文句なく、レイナです。肩を打ってかなり痛がっていた時は脱臼でもしたかと見ている方がオロオロしましたが、無事立ち上がってその後も好セーブ、ロスタイムにはチームを、ひょっとしたらシーズンをも救うスーパーセーブ。つるつる頭を拝みたくなりましたホント。
ビッグサムの予告通り、青白さんはガツガツ来ていました。それもアグレッシブと言うより汚い・・・ルーカスは顔面をドツかれて倒され、マキシは胸に蹴りを入れられ、どちらもレッドが妥当でしたが、マキシを蹴ったチンボンダに至ってはカードさえ出ず。審判はどこ見てるんでしょうか。それでいてキャラのハンドはしっかり見逃しませんでした・・・ゴール前での混戦の中で倒れてボールに触ってしまったんですが、どさくさの中手を動かしてコントロールしたので、明らかなPKです。
アウレリオは久しぶりの先発でしたが、前半の途中で負傷交代してしまいました。右の腿の付け根あたりを押さえており、大腿四頭筋の負傷だそうです。相手と接触があったわけでもなく、これほど簡単に痛めてしまうというのはちょっと辛い・・・。またしばらくはインスーアの出番が続きそうです。
汚いプレーでボコボコ放り込んで来るばかりのチームに後半ほとんど主導権を取られてしまったのは、この試合で大きな問題と感じました。最終ラインは何度もぎりぎりまで下がらされて、一方的な展開になってしまいました。中2日の疲労か、マスチェラーノの中盤不在が大きかったか、それともCBのコンビが心もとなかったのか。こういう戦い方をしてくる相手をきっちり跳ね返すことができないと、ちょっとこれから厳しい気がします。
試合前にも試合中にもケンカを売られて、ラファは相当腹に据えかねている様子で、またDVDを作ってハケット会長へ送り付けそうな勢いです。
●ラファ
(公式HP)「パフォーマンスに値する結果だと思います。時には困難であっても、私たちはフットボールをやろうとしました。2ゴールを決めて勝利しました。
トーレスの起用は、難しい決断ではありませんでした。攻撃に速さと脅威が必要であることを私たちは認識しており、ダビド・エンゴグは先日重いピッチで90分間プレーしましたからね。トーレスは今日問題ありませんでした。最後には彼は本当に疲れていましたが、良く仕掛けていました。前半は特にでしたね。まだフィットネスレベルが足りないので、後半は難しくなってしまいました。
ジェラードとフェルナンドが良いプレーをすれば、彼らは今日のようなゴールを決めてくれますし、おそらく違いとなれます。
(アラダイス監督のコメントについて聞かれて)私たちはピッチの上で語る方がいいですね。ピッチで勝利することで喜べます。試合前後の記者会見で話さなくてならない人間もいますが、それは彼らにとってはフットボールの仕事をする方が難しいからです。
私は、彼は世界中の監督の手本であると思います。彼のフットボールスタイル、彼の振る舞い・・・全てがです。子供たちの完璧なお手本です。そのフットボールスタイル・・・間違いなく、バルセロナはそのスタイルを模倣することを考えていると思いますよ。
エンゾンジは非常に、非常にはっきりとルーカス・レイバの顔に触っていました。ルールはルールです。マキシの後ろから行ったチンボンダも、イエローカードでなくてはなりません・・・極めて明白です。
アウレリオは大腿四頭筋を痛めました。ぺぺ・レイナは肩を打ち、私たちは万一に備えて最後の交代を控えていました。しかし彼は大丈夫です・・・今は問題ありません。4、5人の選手が出血しており、マキシにはスパイクの痕がついています。
(SKY SPORTSより)私たちは勝たねばならず、そして勝ちました。勝利した、それが最も重要なことです。なぜかはわかりませんが、(ブラックバーンのイエローカードが)たった5枚だったことには本当に驚きました。
彼(アラダイス)のチームがこの監督の元ですばらしいフットボールをすることは、誰もが知っていると思います。こういう類の試合をする時は、勝たなくてはなりません。そして私たちはそれをやりました。彼(アラダイス)がキース・ハケット(審判協会会長)とコンタクトを取ったのかどうかは私は知りませんが、おそらく彼が知っているはずです。」
●SKY SPORTSのレーティングレイナ:6 クロスにばたばた
アウレリオ:5 負傷
アッガー:6 クロスに慌てた
キャラガー:6 PKを献上
キャプテン:7 ゴールを良く決めた
ルーカス:6 良いところも悪いところも
マスチェラーノ:7 右サイドで堅かった
カイト:7 いつもどおりの頼れる存在
トーレス:7 ゴール以外は静か
ベナユン:6 いつになく静か
マキシ:7 切れていた
(SUB)インスーア:7 エンゴグ:5 バベル:5
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無題
ぺぺのクリーンシートは逃しちゃいましたけど・・・
途中交代しようがしまいが、トーレスはやはり先発しないとダメな選手ですね。
Re:無題
トーレスはまずはフィットネスを取り戻すことですね。早く90分やれるようになってもらいたいです。
無題
前半のキャプテンのシュートまでの流れは完璧でしたね。マキシ→トーレスの元アトレィホットラインも意思疎通は流石です。ただ、ルーカスがなぎ倒されたり、マキシが蹴られたり途中からこれは格闘技?と思える程で・・審判には選手を守るためにもちゃんと見て欲しいですねー(怒)
あと、ぺぺは肩痛めながらもカシージャスのようなスーパーセーブで今期はホントにぺぺに救われてますよね~CBの空中戦対策はギルギアコスしか手がないのかな?あと心配なのが、アッガー・・です。怪我したと書いてますね。。うーん軽症で代表戦回避程度ならいいですね(汗)これ以上怪我人は・・・(泣)どこかみたいに代表サボれないのかな・・。
Re:無題
こんばんわ!本当にレイナはすばらしいですね。彼にも「俺がやらねば」オーラが見えます。
審判ついては、最近は改めていろいろと考えさせられます。個人的にはラムジーの件も、ショークロスのプレーは赤ではないと思っているんですが、あの負傷を見ると審判は出さざるを得なかったんでしょう。熱くなる試合の中で彼らにはクールに笛を吹いてもらいたいですが、「空気読め」と思う時もあるし、難しいですね。ただ、選手が不要な怪我をすることのないように、少なくともそれだけはしっかりやってもらいたいです。
アッガーは軽傷の模様ですが、彼も読めないからな~。代表はラファもどこかのようになってもらいたいなあ、と時々切実に思いますが、選手の気持ちを優先しているんでしょうね~。