ベンフィカ 2-1 リバプール

早い時間にアウェイゴールを決め、その後引いて逆転されるという、これはいやだと言っていた2日前にどこかで見たような展開の試合になりました。しかし引かざるを得ない状況でした。先制ゴールはお見事、2007年のCLチェルシー戦のセカンドレグのような、あらかじめ準備していたプレーでした。アッガーがやっとセットプレーでゴールを決めたか！と小躍りしましたが、その後のバベルの退場で流れは全く変わってしまいました。

ルイゾンの顔を2度も手で押したバベルは、退場になっても仕方ありません。しかしルイゾンにもイエローが出て、2枚目で退場になってしかるべきでした。トーレスへの後ろからの蹴りはひどかったし、ベンフィカは南米テイスト満載でした。あの退場はルイゾンにまたしてもしてやられた感じです。審判がある程度ホームに有利な笛を吹くのは仕方がないとしても、今日の審判はあまりにもホーム寄りが過ぎました。スウェーデンで鷲でも飼ってるのか。

1人少なくなってからも前半はある程度のイニシアチブを握れましたが、後半は一方的に攻め込まれました。一つだけトーレスに決定機がありましたが、彼はこの試合足を引っ掛けられたり肘打ちされたりしながらディフェンスにも戻り、おそらく消耗している中で、あそこで1対1をきっちり決めろとはちょっと言えません。選手たちは集中して良く守ったと思います。ペナルティは2つとも妥当な判定ですが、あれも2つとも、何とか防げとは言い難いものがありました。今日のルスのレッズファンたちはすばらしかったですが、選手はそういう彼らに応えるプレーをしたと思います。

アウェイで2-1の敗戦というのは、良いとは言えないが決して悪くもない、そういう結果です。ベンフィカもきっと同じことを思っているでしょう。ハーフタイムを迎えて内容はほぼ五分、今度はアンフィールドに戻って11人での戦いができます。見てろよコノヤロー。

次節はインスーアとバベルが出場停止です。左の前はベナユンがいるから何とかなるとして、問題は後ろです。キルギアコスが入ってアッガーがサイドに回る？うーん。キャラが右に行ってジョンソンが左に回る？確かにプレシーズンは左でやってましたけどね･･･うーんうーん。アウレリオは2月末に怪我をした時は2～3週間と言われ、それから4週間が経過した1週間前の発表でも「あと2週間」でした。まあこれは想定内か。思い切ってマスチェラーノ左とか？彼がそこでもできたら、もう尊敬します。今でも尊敬してますが。
リエラはスパルタクとの交渉が頓挫し、マルカ紙に「やっぱりリバプールでやりたい」とコメントをしています。左が薄くなってしまった今、セカンドレグで彼の復帰はあるでしょうか。

セカンドレグのことも気になりますが、その前に日曜にはアウェイで厄介な相手、1週間しっかりと準備できているバーミンガムが待っています。ベンフィカ戦は思いのほか消耗する試合になってしまったので、中2日、どこまで選手たちのコンディションが整うかが非常に気になります。バベルには気合の入った全力プレーを見せてもらいたいですね。ベナユンやマキシなど、休めた選手たちの頑張りにも期待します。

試合後のルーカスとラファのコメントです。ルーカスの言っていることは何もかもその通りで、試合直後のテンションの高い状態でこういうコメントが言える彼は、賢い子だなあと改めて感心します。指揮官の方はブーブー文句を言っています（笑）。

●ルーカス（公式HP）
「僕たちは本当に落胆している。とても良い試合のスタートを切り、早い時間帯にゴールを奪った。僕たちは10人になってからでさえ、何度か良いチャンスを作り出した。今は僕たちは前進を続け、アンフィールドで勝ち上がりを目指さなければならない。このアウェイゴールは重要だよ。僕たちはそのことを理解している。アンフィールドで1ゴールを決めに行き、準決勝進出を狙うよ。
（アッガーの先取点は）すばらしいゴールだったね。チャンピオンズリーグのチェルシー戦で決めた時のようなセレブレーションだよと、彼に言ったんだ。

僕たちは本当にハードワークをした。1人少ない状態でプレーするというのはいつであろうと困難だけど、僕たちは精神力と能力を見せたと思う。僕たちは、ファンにもありがとうと言いたい。彼らはいつも通りここまでやって来て、僕たちをサポートしてくれた。

ペナルティは二つとも、ラインズマンがレフェリーに言って与えられたものだった。試合は終わった。これから僕たちはアンフィールドで良いプレーをすることを、同じ精神力を見せることを目指すよ。

（バベルの退場の判定について聞かれて）レフェリーは、顔を手で押したからだと言った。正直言って、僕たちはレフェリーについて話したいとは思わない。皆がこの試合を見たんだし、僕たちよりも詳しく検証するよ。セカンドレグの前に、僕たちにはプレミアリーグの重要な一戦が待っている･･･その後で、僕たちは準決勝に勝ちあがるために全力を尽くすよ。」

●ラファ（BBC）
「（バベルの退場について）あれはひどい攻撃というわけではありませんでした。私はあの判定には落胆していますが、終わったことを変えることはできません。私たちは前進し、次の試合に向けて準備し、必要なゴールを決めなければなりません。
あの判定はおかしなものでした。（ルイゾンの）後ろからのファウルの方がひどいものでしたから、私は驚きましたよ。私はすでにあのファウルを詳細に見てみました。ある選手がレフェリーの目の前で叫んでいましたが、その選手はすでにイエローを一枚受けていました。選手を後ろから蹴るのと、選手の口を触るのとでは大きく違います。

私は冷静でポジティブでいたいと思います。私たちはいくつかミスをしましたが、ポジティブになって次の試合のことを考えなければなりません。チームは非常にハードワークをしてくれました。ファンが私たちの後ろについていてくれれば、私たちはこの大会で勝ち進めるでしょう。
アンフィールドのファンは重要な存在となるでしょう。上手く行けば、私たちはそれほどがむしゃらになる必要はないと思います。努力し、良いプレーをし、ゴールを決めるだけです。」