プレシーズン初戦ほか

水曜のプレシーズン初戦、対グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ戦は0－0の引き分けでした。もうろうとして見ながらも、若手たちがたくさん出場して楽しい試合でした。感想を少しだけ。

この試合でセンターバックを勤めたアジャラは、何だか貫禄が出てきました。行くところでは果敢にボールを奪いに行き守りは磐石、ケリーとともにすばらしい出来だったと思います。左サイドに入ったダービーも守りを意識した堅実なプレーでした。右のデゲンはホジソンが「売りに出してます」宣言をしましたが、彼がレッズで居場所を見つけるとしたら、サイドバックではなくミッドフィールドしかないでしょう。守備、ポジショニングに関しては、残念ですが全く成長が見られませんでした。

両サイドは右にアモー、左がエクレストンでしたが、彼らは非常に良かったです！アモーはスピードで相手をちぎっていました、クロスの精度をもう少し頑張れ。エクレストンも果敢に前に出て、アピールしてやろうという意気込みが見えました。

スピーリングに関しては、昨シーズンに昇格戦を戦ってきたことでどれだけ成長したかを期待していただけに、非常にがっかりしました。相手はもうシーズンに入っているチームとは言え、彼らに当たり負けしているようではきついです。彼については、非常に残念なんですが、ファーストチームのレギュラーを取れる可能性はとても低いと思います。今季の新ルールでホームグロウン枠に入れる貴重な選手ではありますが、ただ枠を埋めるために残しておいてプレーチャンスを得られないのは、選手として不幸なことだと思います。ローンか、もしくは完全移籍を考えた方がいいのでは？それが今の率直な感想です。

交代で入ったシェルベイは何度か相手にボールを渡してしまいましたが、彼には大きなポテンシャルを感じました。すごくボールを欲しがっていて、何かやってやろう、できるという強い自信を感じましたね。いくつか光るプレーを見せてくれたし、これからコーチングを受けてどう成長して行くかが楽しみです。しかしダッラ･バッレもそうでしたが、トップでというにはもう少し時間がかかるかもしれません。

ベンチ入りしたメンバーで唯一リエラだけが出場しませんでした。その理由をホジソンは「移籍が近いから」と語りました。
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●ホジソン（Liverpool Echo）
「オリンピアコスとの交渉が進行中だから、用心のためにアルベルト･リエラは起用しなかったんだ。」

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万一怪我をしてはいけないから、ということのようです。そのリエラは木曜にアテネ入りし、その様子がこちらで見られます。ななななんでしょうか、オリンピアコスサポーターのこの恐ろしい盛り上がりは。リエラは嬉しかったか怖かったかどっちだろうと思っていましたが、写真を見ると嬉しかった模様。BBCなどによると金額は￡3.3m、さらにギリシャリーグで優勝すれば追加で￡1.6m、3年契約プラス1年のオプションと言われています。

それから、EUROのU-19に出場しているパチェコが、グループリーグのポルトガル戦で2ゴールを決め、チームを2－1の勝利に導いて、2戦目にしてスペインのグループ突破を決めました。左足、右足と使い分けてのゴールで、こちらで見られます。試合後に彼はこうコメントをしています。
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●パチェコ（UEFA.com）
「僕たちは組織的にプレーし、すばらしい試合をしたと思ったよ。難しい試合になることはわかっていたけど、自分たちの真価とプレーのやり方に忠実であれば、上手く行くはずだと信じていた。
自分の将来に関して不確かな状態だから、僕の気力は少し落ちていて、だからこそこのゴールを本当に必要としていたんだ。それに、このゴールが僕のチームがこの大会のベスト4に勝ちあがる力になったんだから、幸せが湧き上がって来るよ。」

● Luis Milla監督
「ダニの能力については我々全員がわかっているよ。彼は常に突破できるスペースを狙っている。彼はまだ、ボールのない所での動きに関して成長が必要だ･･･それに取り組んでいるよ･･･そしてそこで完璧になれれば、彼はすばらしい選手になるだろう。」

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フランスにいながらも、彼も不安を抱えているんですね。ジョー･コールを獲得して個人的にまず思ったのが、これでパチェコの出場機会は減るだろうな、ということでした。ベナユンの後継者は彼しかいないだろ！と思っていたので･･･。自分を連れて来た同国人の監督が去ってしまい、大会のためにプレシーズンにも加われず、不安になるなという方が無理かもしれません。今はとにかく大会に集中して、できれば兄さんたち同様トロフィーを獲得し、元気で帰って来てもらいたいです。

ELの対戦相手はマケドニアのラボトニツキに決まりましたが、U-19は決勝が30日ですので、29日の試合にはパチェコは間に合いそうにありません。ホジソン監督は、トッププレーヤーたちを起用しないことを示唆しています。
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●ホジソン（liverpool Echo）
「来週（EL予選）に向けて十分な選手がいないことを、私は懸念している。ヨーロッパリーグの締め切りの前に誰かを獲得できればそれは良いだろうが、それはかなり非現実的で、私はそうなるとは考えていないよ。
シーズンのこの段階での試合は、私たちにとって信じられないほど困難な2試合となるだろう。しかしそれは、私たちが大きなスキームの中でヨーロッパリーグをどこに位置づけるかに大きく依存する。もしクラブがそこに重点を置き、我々のトッププレーヤーたちを全員プレーさせたいと思うなら、スポーツ科学者たちは私にはっきりとこう言うだろうね。それはのちのち私たちのためにはならないと。それは私1人で解決できることではなく、クラブが決めるバランスだ。

ワールドカップど3週間の休暇を経て、選手たちがいつ復帰するかに関して、スポーツ科学者たちは非常にはっきりとした考えを持っている。本気の試合に投入できるまで、選手たちにどれくらいのフィジカルワークが必要かについてだ。
科学者たちは、選手たちを一シーズン通して起用したいなら、そういう選手たちをこれだけ早い時期に起用しようとするのは間違いだと私に言っている。彼らを起用しなければ、私たちには試合に経験ある選手たちがいないことになる。だから進退窮まっているんだ。彼らがいなければ試合に負けるかもしれず、彼らをプレーさせればそれも負けだ。

私たちは（前線と最終ラインの）両方のエンドに補強が必要だね。そして、これからの将来に本当に価値を持つ、優れた若手選手たちも必要だ。上手く行けば、我々はこれから、ジェラード、キャラガー、オーウェン、ファウラーをもっと排出できるだろう。
私たちはトップにも強化が必要だ。ジョー･コールのような選手はその点で非常に重要で、彼が最後の1人にならないことを私は願っているよ。」

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さすがホジソン、老練ですね。トッププレーヤーたちを起用しなくても、無理にしても、それは「クラブの方針に従ってのこと」だよと言っています。個人的には、少なくともアウェイの1戦目は思い切ってスイス合宿組で行ってもらいたいと思っています。それまでに左サイドバック獲得はなさそうですから、誰を起用するか。順当ならダービーになりそうですね。