試合後のケニーのコメントです。
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●ケニー
(公式HP)「後半の方が明らかに喜ばしかったよ。私たちはピッチの高い位置まで押し込んでいた。前半は下がっていたね。相手はプレーの時間を欲しがっており、私たちは彼らにプレーの時間を与えていた。
ぺぺ(レイナ)が手術後に復帰し、ダニエル・アッガーが復帰したのは好材料だ。ラヒーム(スターリング)も少しプレーした。スティーブン・サマも少しプレーでき、そういうことはポジティブだね。
私たちはリーグ戦に目を向け始めなくてはならない。重要なのは、ボールを持っていない時にもっと良いプレーをしなければならないということだ・・・しかし、あの子たちはハードワークに腰が引けてはいない。これから経験に学ぶトレーニングの一週間が待っている。
(遠征が続いたことについて)昨今では、遠征というのはクラブの地位のために必要だ。我々がやらなければならないことであり、喜んでやっていることだ。すばらしいサポートをしてくれる人々に、感謝の気持ちを表したい。ここに来ることも同じだ・・・ここに来てプレーするのは喜びだよ。
ちょっと遠征が続いたが、それは予想済みだ。我々がこれからやらなければならない仕事に、いかなる形であれ全く影響はない。」
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ケニーはあまり遠征続きを歓迎はしていないようですが、彼も言っている通り、プレシーズンマッチはクラブを宣伝する興行の側面があり、世界規模のファンベースを持つクラブにとっては宿命みたいなもんです。
試合は3-3の引き分けに終わりました。ヴァレレンガはシーズン中で週末に試合をしたばかりで、メンバーを若干落としていました。リバプールの方は、ロビンソンのところを除いてはおそらく今組めるベストメンバーと言っていい構成だったと思います。
スタートはカイトとキャロルが前線にいてダウニングが右に入り、最初は2トップなのかなと思いましたが、中盤はスピアリングとアダムとヘンダーソンが近い位置でトライアングルを形成して誰かが左に張り付くわけでなく、前線が右にぐーっと寄った3トップみたいにも見えました。何か面白いことを試しているなあと思って見ていましたが、右から以外にはこれという攻め手を作れず、前半半ばに立て続けに2失点してしまいました。
後半からはメンバーは変えずにシステムを変更し、カイトが右でダウニングが左、ヘンダーソンが前目の4-2-3-1にしました。こちらの方が守備が安定し、攻撃の流れも良くなったと思います。しかし明らかにパフォーマンスが変わったのは、アダムに変わってシェルベイが入ってテンポが上がり、さらにヘンダーソンに変わってアクイラーニが入ってからでした。アクイラーニは今日も良かったですね、彼が現在プレシーズンのMVPでしょう。プレシーズンに良かった選手が必ずしもシーズンインすると活躍できるわけじゃないというのは何度も見て来ていますが、それでも彼を出すのはもったいないなあとしみじみ思いました。特にキャプテンが開幕に間に合わない今となっては・・・。イタリアに帰りたい気持ちは変わらないんですかね、変わらないんでしょうね~、ふう。
2-0から2-3と逆転して、最後に3-3に追いつかれてしまいましたが、悲観するような内容ではなかったと思います。選手全体の運動量が少なく、激しいプレッシャーをかけたりこぼれ球に詰めたりという場面はほとんど見られず、トレーニングマッチという取り組み方の試合でした。得点は全てコーナーからの空中戦がらみで、アッガーが2ゴール1アシストと全てに関わりました。実戦に戻って来た彼が良いパフォーマンスを見せてくれたのは、DFに不安がある中で非常に心強かったです。
ダウニングがこの試合も良いパフォーマンスで、キャロルとの連携に可能性を感じさせてくれたのも良かったです。キャロルもガラタサライ戦あたりから、体に切れが戻って来ました。ヘンダーソンもいい動きで、新加入の選手たちの中では、彼がケニーのやりたいパス&ムーブに一番合っている選手だと思います。まだ彼はプレシーズンを開始してから時間が経っていないので、後半には疲れたか。アダムは守備にもう少しクラークの薫陶が必要ですね。ブラックプールでは中盤の大将でしたがレッズでは一兵卒の仕事をしなければならないので、その役割にフィットするにはもう少しかかるかもしれません。
失点は1点目は中盤のチェックが甘く、2点目はあれはPKじゃありませんでした。3点目は若手を出して既に店じまいをしていた時間帯で、キャラが緩かったですがレイナも何とかできなかったかなと思いました。
守備に関しては不安はありますね。今日のジョンソンは守備に関してはボロボロでしたが、怪我明けの初試合ですから、これから調子は上がっていくでしょう。心配だったのはキャラです。彼のスピードは明らかに不足しており、そのためにラインを押し上げられず、中盤に広大なスペースが出来てプレスがかからず相手にやすやすと入って来られるというのが、本シーズンまで続いてはこれは困ります。ルーカスがいれば、もう少し中盤でフィルターがかかるか?でもそれを1シーズン続けたら、いくら頑丈な彼でもきついです。
これからルーカスを交えてバレンシア戦まで5日間、守備の組織を整えるためにケニーとクラークの仕事は多そうですね。彼らがどこまで仕上げてくれるか、週末を楽しみにしたいと思います。バレンシア戦でもスターリングを使ってくれたらすごくうれしいんですが、やってくれないかなあ。今日は短い時間でしたが、果敢に仕掛けて印象的なプレーを見せてくれました。今の若手に楽しみな選手は大勢いますが、彼とロビンソンはワールドクラスに成長できるんじゃないかと、個人的には大いに期待しております。
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無題
あとは、彼がいてくれることを願うのみです。
Re:無題
無題
出だしも最後の一歩も遅い気がします。3失点目もいつもなら足なり身体が出るはずなのに。
キャラが軽めにやるわけないしなあ、、とちょっと不安になりました。
アッガーは当たってましたね。ケリーはサイドの方が良いのかしら。
シュクもまだ不明みたいだし。キルギアコスはう〜んだし。
いずれにせよCB補強の必要性を感じてしまいました。
ヘンリーさん来てたらしいですね。どうかLBとCBを〜
Re:無題
そうなんですよ、相手のアジリティに対応できない。それがプレシーズンの段階だからだったらいいんですけど、さすがに不安になりました。シュクルテルがなんとか開幕に間に合ってくれるといいんですが、でもそれでケニーがキャラをはずすかと言うと、そうも思えないところが複雑で・・・。