リバプール 3-1 ナポリ

すてぃーじぇらーじぇらー♪
今日は彼の試合でしたね。彼が後半開始から入って試合の流れががらりと変わりました。トップ下に入ってアグレッシブにボールを追いかけてチームを鼓舞する姿は、レッズのキャプテンそのものでした（感涙）。ハットトリックのゴールはどれも彼の能力を見せ付けた得点ではなく、1点目は泥臭くボールを追いかけ、2点目はPK、3点目は押し込むだけ。それでも間違いなく、特に1点目のプレーは勝つんだという気持ちをチームの中に注入してくれましたね。残念なふかしたシュートもあったり、せっかくメイレレスが壁に穴を開けてくれたのにミスキックしたりもありましたが、そんなことはどーーーでもいいです。

前半は非常にお粗末な内容でした。立ち上がり5分ほどはアグレッシブに攻めることができましたが、その後はナポリの攻勢に後手に回ってずるずると下がり、相手ゴールをおびやかすようなシーンはほとんど作れませんでした。今季見慣れた、いつものパフォーマンスです。改善されて来たと感じていた守備は、今日はスピードのあるチームを相手に非常に不安定でした。考えてみれば、キャラとキルギアコスがCBでコンビを組んだ試合は、今季はまだほとんどないんですね。そして押されている状況のままミスから失点してしまいました。

後半開始にキャプテンが準備していたのを見た時は、てっきりポウルセンに代わって入ると思ったんですが、ヨバと交代でした。これでピッチの上にはウィンガーは0で中の選手が5人に！キャプテンのがんばりで試合の流れは変わりましたが、しかし効率の良い攻めができていたかというと、決してそうではなかったですね。その後エクレストンがポウルセンに代わって入り、キャプテンはトップ下から1列下がり、左にいたメイレレスが右に。結局メイレレスはこの試合、トップ下→左→右と3回ポジションを変えるんですが、そこにどういう意図があったのかは結局良くわかりませんでした。特に、前半はシェルベイ右でメイレレストップ下だったのが、最終的には二人の位置が入れ替わりましたが、それは何を意図していたんでしょうか？？？

とにかくこの試合は、キャプテンと、そして遅い時間に入ったルーカスの二人が、チームの中にスーパーインパクトをもたらしたと思います。レギュラーを取るならこれくらいやれないと！という貫禄のプレーでした。スピーリングとシェルベイの二人は良くやっていたと思います。二人ともミスもありましたが、良く動いて試合をなんとかしようという意気込みが感じられました。スピーリングはミスした時にわかりやす過ぎ（笑）。パスが通らなくても、手を上げといて「今度はきっちり通すから」くらいの開き直りがあっていいんじゃないですかね。
この試合での一番の収穫は彼だったんじゃないでしょうか。少なくとも、今後はポウルセンより彼を優先して使って欲しいと強く感じました。ポウルセンはあのなんてことのないヘッドのミスだけでなく、運動量、スピード、ポジショニング、前に仕掛ける姿勢で彼に及ばなかったと思います。まだチームに入ったばかりでこれから良くなっていく可能性はあるんですが、今のままだと若いスピーリングを使う方がチームのためでしょう。昨シーズンにルーカスが下がってブーイングを受けた時は、「なんてことするんだ、恥ずかしい」とファンの間で激論が起こりましたが、今回はそれは起こらないような･･･気がします･･･。

前後半通しても納得の内容ではありませんが、それでも勝利を得られたこと、そして3ゴールを決めたことは、チームに自信をもたらす意味で非常に大きかったと思います。これをチェルシー戦につなげられるか？うーん、それは相っっっ当きつそうですが、とにかく試合はふたを開けてみるまでわからない。果敢に攻めろ！というわけにはいかないでしょうから、守って守って一発に賭けるしかないか。

試合後のホジソンとキャプテンのコメントです。キャプテンのコメントは、キャプテンらしくて頼もしい！チェルシー戦も頼むよ、キャプテン･ファンタスティック！！！

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●ホジソン（公式HP）
「彼は際立っていた。前半の我々のプレーは悪くなかったと思う。エラーのせいで失点してしまい、ハーフタイムに1点のビハインドだったのはちょっと運が悪かったと感じたよ。
しかし間違いなく、後半に彼がピッチに入ったことが良い刺激になった。観客とチームが勢いづいたね。彼の1点目のゴールの決め方は、後半にチームが見せたエネルギーとスピリットの縮図だった。それが報いられたことはうれしいが、彼に大きく感謝しているよ。しかし、後半も良いチームパフォーマンスだったという私の言葉に、彼が真っ先に賛成してくれると私は確信するね。彼個人が喝采を浴びるとしても、ハーフタイム後のチーム全体が良いプレーをし、我々がこの試合の勝利に値したと、彼は同意してくれるだろう。

今夜は、まさにリーダーのパフォーマンスだったと思う。同点にしたあのゴールは、きれいなゴールではなかった。あれはキャプテンのゴール、自分のチームを試合の中に引き戻したいと願い、ネットの中にボールを決めてやると決意している男のゴールだった。私にはまさにそう思えたし、私のスタッフ、そして観客も同じだった。

（できればキャプテンを休ませたかったのではと聞かれて）私はこの試合に勝ちたかった。ハーフタイムに、この試合に勝つためのベストチャンスは、彼を入れることだと感じたんだ。ハーフタイムに我々が2点か3点リードしていたら、その時は彼を真綿に包んでおくことができて良かっただろうね。
しかしスティーブンはプレーが好きなんだ。ジェイミー･キャラガーやぺぺ･レイナと同じだよ･･･彼らはプレーしたい。彼らは休みを求めない。私がやろうとしていることを彼らは理解しているが、それでも休みは求めないんだ。私が彼らを投入したいと思っても、決して何も問題はない。彼らは真っ先に腕を上げて「僕が必要ならやります」と言ってくれる。すばらしいことだ。

（3連勝で流れは変わったかという問いに）そうだね、我々は気をつけなければならない。次はチェルシー戦で、非常にタフな試合だ。私がもしYESと言って負けたら、その時は私は間抜けのように見えるだろう。そうなりたくはないよ。
我々が一緒に長く仕事をすればするほど、フィールド上でのチームのプレーぶりへの私の満足は高まる。しかし、まだ取り組むべき仕事はある。そのことは全員がわかっている。選手たち、そして私と一緒に仕事をしている人間たちがね。しかしもちろん、3連勝というのは気持ちの良いものだ･･･フットボールのこのレベルでは、あまりあることではないよ。これを4連勝にできたらうれしいね。
我々が今プレーしているようにリーグで上手くやるためには、安定したパフォーマンスが必要であり、我々はそれを毎週やらなければならない。

（エンゴグの負傷について）今確認しているところだ。彼がすねを蹴られたから交代させたのではなく、ちょっと足をひきずっていたから交代させたんだ。この試合で、彼は非常にハードワークをしてくれた。しかしあれはひどいチャレンジだったよ。彼が日曜には問題ないことを、とにかく願っている。フォワードのポジションは少し層が薄いからね。もし彼を失ったら、試合の中で必要が生じてフェルナンド･トーレスを交代させる場合や、2トップでプレーする場合に、同じ能力のオプションを持つことができなくなる。」

●キャプテン（SKY SPORTS）
「僕たちは1点リードされていて、監督は僕に、入って仲間たちを奮い立たすことができるかどうかやってみてくれと言ったんだ。後半は、仲間の一人ひとりみんながすばらしかったよ。
1点目のゴールに関しては、大きなゴールキーパーが立ちはだかっているああいうポジションにいたら、とにかくボールを取りに行ってあとはうまく行くのを祈るだけさ。何も一流の技はいらない、ゴールへの決意と欲求だけだ。そして、キーパーはあれを予想してなかったと思う。
今夜は全員がそれぞれの役割を担った。僕は確かにヘッドラインを飾るだろうけど、間違いなく僕一人の力じゃない。」