今季リーグ戦初勝利!勝ちは勝ち、勝ったんだからいいじゃないかっ(ヤケクソ)!
と、開き直りたくなる試合でした。2戦して未勝利、アンフィールドで相手は昇格チーム、ここで勝たなくてどうするという試合で、相手を力押しすることができませんでしたね。
前半は全く、全くいいところなしでした。ウェストブロムはがっちりと引いてゴール前を固めて来るかと思いきや、相手にしっかりボールをポゼッションされて、どちらがホームかわからないような展開に。お互いにシュートまで行けるようなシーンはほとんどなく、非常に見所に乏しい前半でした。こちらはパスが4本以上繋がる気配がありませんでしたね。
これは後半開始から誰かを代えるかなと思って見ていましたが、交代カードを切るのではなく、カイトとヨバノビッチのポジションを左右入れ替えました。これがなかなかうまく行きました。前半はトーレスが左に流れてヨバが中に入ることが多かったんですが、カイトが左サイドを使うことで、ボールが何度かうまく繋がりました。先制点もそんなところから生まれました。こちらの左から打たれたシュートをアッガーがかろうじてブロックし、それをキャッチしたレイナがしっかりスペースを見ていて、そこに間髪入れず鋭くスローしたのはさすが!カイトが受けてトーレスに渡してきっちり決めた、きれいな速攻でした。トーレスは嬉しいというよりも、むしろほっとした表情に見えました。
後半は前半よりは良くなりましたがそれでも決め手に欠け、終了間際はむしろ1人足りない相手にがむしゃらに攻め込まれて、きっちり試合を閉めたとも言いがたい終わり方でした。結局、レイナの好スローとトーレスの一瞬の輝きで勝利を拾った、どちらに転んでもおかしくないと言える試合だったと思います。最終ラインが深いために間延びしてプレスが効かず、前線は孤立し、動きが少なく、中盤から先のパスの出しどころがない。キャプテンは後半は少しいいところもありましたが本来の彼からはほど遠いプレーで、これは背部の怪我のせいなんでしょうか?それでもやはり、彼とトーレスが近い位置にいると得点の可能性を感じます・・・そこからしか感じないと言った方がいいのか。前半停滞、後半は選手が少し前に出るようになって改善、というのを何度も見て来て、これはひょっとしたら最初からそういうプランなんだろうかとすら思うようになりました。うーん、わからない・・・そもそもウェストブロムを相手にルーカスとポウルセンを並べる必要があったのか、そこがわからない。
とにかく改善すべきところは、これから山のようにありそうです。アッガーの左サイドはできればこれきりにして欲しいし、シュクルテルはもう少し相手の押さえ方を研究してください(泣)。ルーカスはポウルセンに何もかもお任せする気持ちで、もっと自由に動いていいのでは。キャラはラインを上げてくれよう、無理なの?
こうなると今日スタンド観戦していたお二方に対する期待がいやがおうにも高まってしまうわけですが、コンチェスキーはホジソンが良く知っているしプレミア経験がありますからそれなりのことはやってくれるとして、メイレレスはこれからこのリーグを経験するわけですからね・・・対戦相手は未知の選手たちばかりですから、すぐに過度な期待は禁物だと思います。とにかく今季はプレの始動が遅かったし戦力はまだ揃っていないし、これからこれから!頼むよホジソーーーン!
それからひとつ気になることが。試合終了後にキャラがカイトに凄い剣幕で何かを言っていて、カイトがうんざりした顔をしていたんですが、どうしたのかな・・・最後押し込まれていた時、ソーメン・チョイ(すごく日本人受けしそうな名前ですね)へのプレスが遅いとでも言っていたんでしょうか。
試合後の両監督のコメントです。
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●ホジソン
(公式HP)「前半を見てわかったと思う・・・彼(トーレス)は今、懸命に努力している。私が以前から言っているように、彼は遅れを取り戻そうとしてプレーしている。
彼はプレシーズンを遅れてスタートさせているし、ワールドカップの間中ずっとひざに気をつけていなければならなかった。しかし、あのゴールは彼の自信にとって非常に大きいだろうね。
我々は、スペインが彼の招集を免除し、『プレシーズン』を継続して回復の機会を与えてくれることを願っているんだ。彼にはもっとトレーニングと実戦が必要で、ベストの彼を見るまでにはまだしばらくかかるだろう。デル・ボスケが彼と我々を気遣ってくれるといいんだが。ここに2週間残ってかなりのハードトレーニングを積めば、彼にとって有益となるのは間違いない・・・プレシーズン・ワークを続けることでね。もし彼が遠征して試合でプレーすることになれば、全く違うタイプのトレーニングと準備になる。それは今この時点で、彼に求められているものではないんだ。
それに我々は、以前から、そしてワールドカップの間中問題を起こしていた、彼の膝に目を配っていたい。そうなれば嬉しいんだが、今日85分間プレーしたのだから、彼が試合でプレーできるほど回復していないとは言えないね。
彼は万全ではない状態でワールドカップに向かった。あの時、あるいはワールドカップの期間を通して、彼はベストの彼ではなかった。彼を注意深く扱うことは絶対に必要なんだ。もし我々がこのフィットネス・プログラムを継続することができれば、彼はさらに強さを増し、フィットし、それからが試合練習だよ。
彼を強化するために、我々のスポーツ科学部門のスタッフたちができる仕事をやればやるだけ、彼の長期的な将来にとって良いだろう。このシーズン初期段階で非常に多くの試合でプレーすることを彼が求められ、我々にそれができなければ、ネガティブな影響が出てくるだろうね。
この記者会見が終わったら、私はスペイン代表サイドの人物と話をすることになっている。我々ができるのは、これがこの選手にとってベストのやり方だと提案することだけだ。彼を招集から外す権利は、我々にはない。
(トーレスの能力について)これは違いだね。プレミアリーグでは、ほとんどのチームが優れた選手たちを擁し、よく組織され、相手に問題を起こすことができる。多くの場合、違いを生み出すのは魔法で、それが膠着状態を打ち破り、試合のリズムを変えるんだ。我々が良いシーズンを送るとしたら、それはトーレスやジェラードののような人間が、このリーグの選手皆ができるわけではない、そういう魔法をやってくれたからだろう。
厳しい戦いだった、特に前半はね。我々はエンジン全開とは言えず、相手は非常に良いプレーをしていた。彼らは我々に問題を起こしていた。しかし後半は我々の方がはるかに良くなったと思うし、ワールドクラスのシュートのおかげで3ポイントを獲得できた。あれはぺペのスローからだったね。それを受けたディルク・カイトが左からビルドアップし、フェルナンドがボレーを決めるボールをお膳立てした。試合を勝利に導く良いゴールだったと思ったよ。ジェラードが魔法を使ってファーポストのフェルナンドへボールを出した時は2点目が決まったと思ったが、カーソンがそれに匹敵するプレーをしたね。
全体として見れば、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンという優れたプレミアリーグのチームを相手に、非常に良い3ポイントだったよ。
(レッドカードの判定について)メディカルチームが見ていたんだが、シンガードが彼を救ったかもしれないと思う。私はあの出来事からは非常に離れていたし、ボールの周りに大勢がいた。ベンチの私の位置からは、乱暴なチャレンジに見えたよ。あれが赤だったかそうでなかったかを、私は尊大ぶって言いたくはない・・・レフェリーがそうだと判断したのなら、私にはそれで十分だよ。
(移籍に関して)我々にはまだ、1人選手を加える余地がある。もう1人ストライカーを獲りたいと我々はずっと言っており、それを今さら否定してもね。しかしまだ適切な人間を見つけておらず、時間はなくなりつつある。
(トイボネン獲得はあるかと問われて)いや。ありそうもないね。彼は良い選手だが、我々が探しているような選手ではない。
(ルーカス移籍の可能性を問われて)それには少し遅すぎるよ、確実にね。このぎりぎりの時期に誰か選手を放出するようなことは考えていない。
(メイレレス獲得について)我々はとても喜んでいるよ。ベナユン、リエラ、アクイラーニをローンで、そしてマスチェラーノ、この能力ある中盤の選手たちを我々は失っている。ポウルセンとメイレレスという2人の能力ある選手を連れて来られたのは、非常に嬉しいことだ。
(コンチェスキーは移籍市場終了前に獲得できるかと聞かれて)そう願っているよ。我々の若い選手の1人、フルハムが長い間注目していた非常に才能豊かな若手が、交換として行くことになるだろう。彼はメディカルチェックを受けなければならないので、それでちょっと遅れているんだ。これが単なる遅延であり、これから2日の間にポールがサインすることを、私は心から願っているよ。
(ホジソンがフルハムにいた時、ダッラ・バッレ移籍の話があったことについて)いずれにせよ、私は彼に関して強い見解を持っていたわけではなく、(フルハムのアカデミーの)Malcolm Eliasの意見だったんだ。この子は、ファーストチームの一団に入るだけの能力があるよ。」
●ディマッティオ監督
(SKY SPORTS)「我々は非常に良く組織されており、相手には、トーレスが決めたゴールのような能力が必要だった。あの状況に対処するのに十分な人数が後ろに揃っていたんだが、相手には彼がいて、得点を決めるだけの能力があったね。
我々のチームは、アンフィールドというアウェイチームには厳しい場所で良いパフォーマンスをした。彼らには優れた選手たちが大勢いるが、我々は彼らに立ち向かい、自分たちのフットボールをやったと思う。
ゴール前ではもう少し自信を持っても良かった。2度ほどチャンスがあったんだがそれをものに出来ず、あのゴールを許してしまったのが残念だ。
(退場の判定は)厳し過ぎると思ったよ。彼は誰も傷つけようという意図はなく、ボールから逸れただけだと思う。あれはレッドカードではなかったと思うよ。イエローカードが相当だった。
我々に必要なのは(判定の)一貫性だ。私の選手たちは、何度かのコーナーキックの時はあらゆる所で引っ張られていた。レフェリーはそれを見ていなかったのか、それとも見たくなかったのか、一貫性に欠けていた。いずれにせよ、ペナルティをもらうかそれともファウルか、あるいは取らないか、そのどれかだ。」
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ダッラ・バッレ!!!コンチェスキーの取引の一部に含むということは、完全移籍なのか?そうなのか???ファーストチームって、「フルハムのファーストチームに入れる」ということですか?レッズじゃだめなの?1人って、カカニクリッチかLDVのどっちかってこと?ああ、疑問だらけ。とにかく「誰か1人(ほぼLDV)」移籍させるべくメディカルチェック中なのは間違いありません。せめてローンであって欲しいですが、まだファーストチームデビューも果たしていない若手を同じプレミアにローンというのは、あまり聞いたことがありません。
獲得は、あったとしてもあと1人ストライカーらしいですね。トイボネンはないということで、早速メディアは選手探しに懸命です。今のところ名前が出ているのはカールトン・コール、ジョレンテとインスーアが交換なんていう話も。いちおうインスーアはスペインパスポートですけどね・・・それはないでしょう・・・そしてC・コールは、出来ればもうちょっと違う選手を・・・いないんでしょうか。
それからトーレスのスペイン代表招集は、これは何としても回避していただきたい、というかしろ(命令)!だいたい、金曜にリヒテンシュタインでEURO予選を戦って、その後火曜にブエノスアイレスまで飛んで親善試合って、なんじゃそりゃ。こんなフレンドリーを誰が組んだのか、そしてスペイン代表の選手たちは本当に行く・・・んですよね。
●SKY SPORTSのレーティングレイナ:6 やるべきことはやった
ジョンソン:6 あまり前に出られなかった
アッガー:6 左サイドバックで十分に堅かった
キャラガー:7 いつもどおりの強さ
シュクルテル:6 コーナーでは周り中に敵
キャプテン:7 彼のベストではないが、それでも影響力
ポウルセン:6 まだスピードに対応中
ルーカス:5 ゲームは彼を通り越して行った
カイト:7 ハードワークをし、ゴールを演出
ヨバノビッチ:5 お粗末な午後
トーレス:7 まだ100%ではないが、決勝点を決めた
(SUB)マキシ:6 能力を垣間見せた
(SUB)バベル:6 ほとんどインパクトなし
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無題
左サイドはレッズに来たばかりのヨバノビッチと急造SBのアッガーでは攻撃面でも守備面でも連携がうまくいかず、カイトとのポジションチェンジはそういった意味でのものだったように思いました。結果的にはそれが功を奏したかたちになりましたね。
ポウルセンはまだまだ遠慮があるように見えました。とにかくミスをしないように安全なプレーを心掛けたといった感じでしたね。でも、後半は徐々に良くなっていったように見えましたし、メイレレスの加入でセンターは一気に面白くなりましたね。これでコンチェスキーが左SBに入り、CBにアッガーを入れると、深い位置からのゲームの組み立てがうまくできそうです。楽しみだ!
移籍期間も残りわずかとなりました。FWは誰を狙ってるんだろう・・・? C・コールはバベルとルーカスの2選手と交換なんて記事を見ましたが、そんなバカな! それだけはヤメテ・・・。
Re:無題
なるほど。左にヨバがいると中へ入っていくので、その開いたスペースをアッガーが使えれば良かったんですが、彼はサイドを切り裂くプレーをするような本職ではないですからね。ヨバは頑張って守備に戻って来てはくれるんですけど、・・・ヘタ?
ポウルセンは明らかに遠慮してますね。まだどう動いていいのかちょっとわかっていないようにも見えます。無難に無難に・・・でも変なバックパスしたりとか(笑)。まあ、中盤の真ん中という四方にピッチが広がるポジションで、すぐフィットしろというのは酷かもしれません。それはメイレレスにも言えることなので、見ている方も少しのんびり構えなければいけないですかね。
FWは誰が来るでしょうね?それとも誰もこないとか?ホジソンがこれだけはっきり獲りたいと明言しているということは、目処は立っているんだろうと期待を持っています。
無題
うー苦しい、トーレスのお陰で勝てたって感じです、ゴールの後カイトの背中をポンポンと叩いているシーンは「今年もお互い苦労するなぁ」って労っている様に見えました。
やっぱり今の段階ではトーレスの近くはキャプテンですね、何か流れが違います。 ヨバノビッチは遠慮してますね、もっとシュート打ってよ。ただヨバノビッチはまだ本職のLSBが後に付いた事が無いので完全に一人でサイドを突破しろっていうのは酷なはなしです。
あと組む相手にもよるでしょうが昨日の状態ではポールセンは厳しいですね、まだまだプレミア慣れしてません(でも相手はバギーズなんですよね)。メイレレスに期待大なのですが即行で背番号4ですよ、何かアクイラーニが戻らないのが規定路線になってみたいに感じてしまいます。
リザーブの事は把握出来てない自分なのですが何かブッチマン辺りから堰を切ったように若手を放出してますね。 先日アクイラーニの件で何方かが治療費払う為に呼んだ様な物と書かれていたと思いますが、若手に関してもお金使って一生懸命集めるだけ集めたのに中途半端に手放して何か損ばかりしている気がします。
Re:無題
見えました見えました!ヨカッタネーって感じで。
キャプテンはトーレスの近くにいてもらいたいですね。でもこの試合の前半は、その2人が完全に孤立していました。2人の距離を近づけても、そこにボールが入らないとどうにもならないんですよね~、困ったな。戦力が全員揃ってからでないと何とも言えないんですけど、メイレレスが入るならもっとコンパクトな4-3-3を目指したらどうでしょうか?
若手を放出するのは、この夏の方針みたいですね。彼らを放出してもほんの小金にしかならないと思うんですが、そんなに切羽詰っているのかなあ・・・結局、元凶がなくならない限りは、手も足も縛られたような狭い状況で、何とかもがいて行くしかないんでしょうか・・・若手はクラブの未来なのになー。
無題
放出しないことを願いたいと思います。
Re:無題
無題
メイレレスへの期待が増すばかりの試合でした。コンチェスキー欲しいのですがダッラ・バッレの完全移籍が条件ならアウレリオとインスーアにやってもらうしかないなぁ。今日はトーレスがいてよかったーと思い、いつかはダッラ・バッレいてよかったーと思えるようなストライカーになって欲しいです。ケリー、ウィルソン、アジャラ、シェルベイ、パチェコなど優秀な選手がいても優秀なストライカーがいないと勝てないと思うので。
とにかくダッラ・バッレの移籍には大反対です。フルアムにはエル・ザールとイタンジュで我慢してもらいましょー。不安で眠れん。
Re:無題
はい、私もトレスさんに全く同感です。嬉しそうだったコンチェスキーには気の毒ですけどね。ってか、£1.5mくらいならどうにかこうにか、ひねり出せないものなんでしょうか?だってクラブ売却できない罰金が週に£2.5mですよ?年俸入れたって、1週間分でダッラ・バッレ保有に十分おつりが来ますよね。理不尽すぎる。
無題
カイトとキャラガーのやり取りは気になりましたね。終了間際にカイトがボールをカットされてカウンターを受けたのが原因かなとか思ってました。
試合を見て思ったのはやっぱりアッガー左は勿体ないかなーと。ヨバノが今回はイマイチなのもあり、前半の左からの攻撃はイケテなかったです。
選手の入れ替えが指揮官交代もあり激しいですけど、ボジソンはどの位の権限があるんでしょうか?最初はほとんどないのかと思ってたんですけど、コメント的には結構ありそうで気になってます。
Re:無題
そうかー、そんなシーンがあったんですね。あのやり取りは、チームのパフォーマンスがうまく行っていないのを選手たちがひしひし感じて焦っているような、そんな風に見えました。
アッガー左はもったいないですよね!彼は「どこでもやる」と頼もしい発言をしてくれていますが、でもこれが続けば決して納得しないだろうと思います。アウレリオが疲労していたならインスーアが入るのに・・・ブツブツ。
ホジソンの移籍の権限はどの程度あるんでしょう、これは私もずーっと気になっているんですが、よくわからないんですよね。でも基本的にホジソンは要望を出したり選手に電話したりとかはしていても、基本はボードなんじゃないかと予想しています。