メイレレス獲得

ガーディアン紙が、ポルトのラウル・メイレレスを￡10.7mで獲得と報じています。タイムズ紙のオリバー･ケイもまもなく実現と言っており、ポルトガルメディアも同様の報道をしているようです。

ガーディアン紙の記事によれば両クラブは既に合意したと考えられ、週末にもメディカルチェックを受ける予定だそうです。ユナイテッドも先月関心を示していたが、26歳を超える選手に大金は払わないというのがグレイザー家の方針で、例外はベルバトフだけだそうです。

マスチェラーノの移籍でファンががっくりしている時に、クラブは素早く動きましたね。水面下で交渉はかなり進んでいたんでしょう。彼の代わりは誰も獲れないんじゃないかと本気で心配していましたので、ほっと一息です。ハードな守備をしてくれるしパスも上手いし、終盤息切れするスタミナだけがやや難点か。メディカルチェックをパスして正式発表が待ち遠しいです。

マスチェラーノの移籍に関して、ホジソンがコメントをしています。
-----------------------------------------
●ホジソン（ガーディアン紙）
「あまり書かれたくない要素はいろいろとあるよ。しかし、彼の行為を擁護するのは簡単ではない。プロフェッショナルはプレーをするために給料を支払われており、プレーを求められればそれをするべきだ。しかし彼のために公平に言えば、複雑な状況であったことは確かだ。
私がブラックバーンに行ったばかりのときにも、似たような状況を経験したよ。グレアム･ル･ソーがチェルシー移籍を決意しており、それがプレシーズンの我々に問題を起こしていた。それから、ティム･シャーウッドがトッテナムからオファーを受け、それが問題を起こしたこともあった。彼はロンドンに戻ると決意していたからね。だからこういう状況は残念ながら起き得るもので、それに対処しなければならない。だから、代理人たちがさらに状況をかく乱した時は、我々が腹を立てても許されるべきだよ。

選手たちが、上司やクラブ上層部に楯突いているとは私は思わない。しかし、彼らが何かが欲しいために、クラブや私、クラブのリーダーの1人である立場の私が折れて、自分の思い通りになるのを認めさせようとする、それはわがままな状況だ。
選手たちは、契約にサインしたのはプレーするためだということも、理解しなければならない。クラブがある選手のオファーを受け入れると決めて移籍させようとする、そういう場合もある。クラブが『契約がある、我々は君を売らない。』と言えば、その時は当然彼らは留まる。来週は良い週になるだろう。私は選手たちと仕事をしたいし、あと数名補強したいとも思っているが、留まることがわかっている選手たちのグループと仕事をする方がはるかに良いからね。」

-----------------------------------------
ホジソンはマスチェラーノの移籍は覚悟していたと思いますが、それでもファンと同じく、シティ戦に出て欲しい気持ちが強かったんでしょう。マスチェラーノ側からは、「彼は出場を拒否したわけではなく、土曜にホジソンと話し合って自分の不安な心中を話し、シティ戦には出さないことで両者が合意した。」という話も出ています。この辺は、本当のところはわからないですね。ファンとしてはシティ戦にマスチェラーノにプレーしてもらいたかったですから、ホジソンの気持ちはわかるし、かなり前から出たいということをクラブに告げて来たマスチェラーノとしては期限が迫っていて不安になった気持ちもわかります。マスチェラーノには、新しいクラブで主力となって、彼らの大きな力になってもらいたいです。頑張れよっ！

移籍に関して、他にもいくつかうわさが出ています。SKY SPORTSはコンチェスキーが週末にもメディカルチェックを受け、獲得が決まりそうだと言っています。それはいいんですが、びっくりするような報道も。同じくSKY SPORTSが、ダッラ･バッレとカカニクリッチが既にロンドン入りしており、フルハムと個人条件で合意すれば、メディカルチェックに入ると報じています。えええぇぇぇぇ？？？？？記事では、ホジソンは彼らの移籍を許可したと言っています。えええええ、だって1年前はLDVを欲しがっていたんじゃないんですか？？？？？コンチェスキーを獲得するために若手2人を差し上げるのか、そんなに金がないのか。フザケンナ。と、動揺していたところに、メイレレスのニュースが入って来て少し心が軽くなりました。がっくりしているところにすかさず大物獲得でガス抜き、フロントのこのやり方は上手いなあ、踊らされてます（苦笑）。

ホジソンのマスチェラーノに関する発言を取り上げている別の記事では「少なくともあと2人は獲得したい」と語っており、メイレレスとコンチェスキーで終了でしょうか、それとも懸案のFW補強はあるのか。ところで金はいくらあるのか？今年のこれまでの動きを見てみると･･･（金額は推定）。

●OUT
ドッセーナ･･･￡3.5m　ボロニン･･･￡1.8m
ミハイロフ･･･￡1.5m　サン・ホセ･･･￡2.6m　ベナユン･･･￡5.5m　リエラ･･･￡5m
カバリエリ･･･￡2m　ネメト･･･￡1.5m　マスチェラーノ･･･￡20m
アクイラーニ（ローン）　デゲン（ローン）　LDV（？）　カカニクリッチ（？）
合計：￡43.4m

●IN
マキシ･･･フリー　シェルベイ･･･￡1.8m　ヨバノビッチ･･･フリー　J・コール･･･フリー
ポウルセン･･･￡4.5m　ジョーンズ･･･￡2.3m　ウィルソン･･･￡2m
（コンチェスキー･･･￡4m　メイレレス･･･￡10.7m）
合計：￡25.3m

差引き：￡18.1m

コンチェスキーの移籍金をLDVとカカニクリッチでまかなうとすれば￡22.1m。仮に使わなかった冬の分がはかなくどこかに消えてしまっていても、それでも￡16.8m。まだ十分あるじゃないですか、若手を売らなくてもいいFWが獲れるじゃないですか！･･･使えれば･･･。
ちなみにネメトがオリンピアコス移籍について、こう言っています。「夏に戻って来た時に、クラブの上層部が僕に、彼らには緊急に金が必要で、スカッドを縮小して支出を減らしたいと言ったんだ。」現状はそうなんでしょう。アジャラがハル･シティに1年のローンが決まりそうです。こちらは戻って来てくれるか。

（※追記）Goliさんのコメントでいただいた情報では、LDVとカカニクリッチはローンとのことです。