リバプール 0-0 ストーク･シティ

ライブで見られなかったので、結果を知っている状態で観戦しました。スコアレスドローでふがいない試合だったのかと思っていたんですが、ヴィラ戦や勝ったサンダーランド戦よりも、内容ははるかに良かったですね。あれだけ相手チームに徹底的に引かれ、ワイドなエリアを使ったり、相手を引き出すためにミドルレンジのシュートを狙ったり、セットプレーのキッカーを変えたりと、攻撃に工夫していたと思います。しかしあの壁をこじあけられなかった！ペナルティエリアの外からボックスにボールを放り込んでもことごとく跳ね返され、もう少しドリブルで多少強引に持ち込むようなプレーが欲しいところでした。後半からはそういう意識も見られ、ベナユンが特にそういうプレーをしていましたが、ゴールには結びつきませんでした。

ユナイテッド戦の時にも感じたことですが、あれだけ押し込んでいながら得点に結びつかないのは、最後の精度、これにつきると思います。トーレスが本調子ではないのが痛いですね。バベルも本来のプレーではなく、左から積極的に切れ込んでいくようなプレーが見られませんでした。
4-4-2だからだめ、4-2-3-1にすればいいという問題ではないと思います。昨日の試合にはアンカー2枚は全く必要ないですし、キャプテンもアロンソも十分に高い位置でプレーが出来ていました。ただ2トップならもう少しお互いを意識して生かすようなプレーが欲しかったですが、それはほとんどありませんでしたね。ボックスの中で細かいパス交換をして相手を崩すような、そういうプレーが見たかったです。
そのあたりはこれから改善されていくでしょう。もう少し選手たちのコンディションが上がれば、プレーの精度も増していくと思います。昨日のような試合では最終ラインからパスも出せて自分で持ち上がれるアッガーがいて欲しいと思いましたが、彼は試合から遠ざかっていますからね･･･。火曜のカップ戦では起用されて、良いプレーを見せて欲しいと思います。

●SKY SPORTSのレーティング
レイナ：6　心乱されない
アルベロア：6　OK
ドッセーナ：5　チャンスを無駄に
キャラガー：6　相変わらず堅実
シュクルテル：7　強力な守り
リエラ：5　期待はずれ
アロンソ：7　シュートはお粗末
キャプテン：8　彼のチームを動かした
カイト：5　お粗末
キーン：5　抑えられた
トーレス：6　彼のベストではない
（SUB）バベル：5　インパクトなし
（SUB）ベナユン：5　遅い投入

●ラファ（SKY SPORTS）
「説明するのが難しいですね。私たちが最初に得点した時のプレーはオープンで、主審は非常に悪いポジションを取っており、ゴールを認めませんでした。私はリプレイを見ましたが、おかしいですよ。なぜあのゴールが認められなかったのか、誰にも理解できません。
彼（主審）のポジションは信じられないですね。しっかり見ることは不可能ですし、もしもラインズマンが判定したのなら、OK、それはオフサイドかもしれないと言うかもしれませんが、そうではありませんでした。
非常に、非常に奇妙な判定です。しかし主審は普通、非常に、非常に奇妙なものですからね。彼はキャラにあのゴールを認めないと言いましたが、その理由は言いませんでした。ですからおそらく、彼は理由がわからなかったんでしょう。

（認められなかったゴールは）本当に大きな違いになっていたかもしれません。あれが大きな違いになっていたかもしれないことは知っていますが、しかしそうは言っても、私たちはもっとゴールを決めなくてはいけませんし、トライしていたと思います。チームはあらゆること試み、懸命に努力していました。
私たちは十分なポゼッションをキープし、両サイドから攻撃をし、離れた位置からシュートをし、相手のライン間でプレーをしていました。
最終的にはキーパーが2、3の状況で良いプレーをしていましたが、彼らがあれだけ深く守っては、スペースがありません。私たちは終始試合をコントロールし、攻撃を仕掛けていました。全てが完璧というわけにはいきませんし、今回の場合はファイナルサードで私たちはもっと良くやれたと思います。

（2ポイントを落としたと思うか、と問われて）ええ、この試合は私たちは勝利に値したと思いますし、勝利していればはるかに良い状況になっていたはずですから、私は本当に落胆しています。しかし私たちは順位表のトップにいますし、良い位置につけています。もっと良くもなれましたが、しかし良い位置です。」

●カイト（公式HP）
「スティービーの得点が決まったと思ったんだけど、主審はあれはオフサイドで認められないと言った。不満は感じたけど、僕たちにはその落胆を取り返して再びゴールを決めるのに十分な時間があった。僕たちは大幅にポゼッションをキープし、多くのチャンスを作った。しかし結局、試合に勝つためにはゴールを決めなければならない。
ホームゲームではいつだって勝ちたい。それがストークのような相手なら特にだ。彼らは終始ボールの後ろに10人の選手を置いて、攻撃対ディフェンスというような試合だったよ。しかし僕たちの仕事は彼らを崩すことで、先制点のチャンスを何度も作ったにも関わらず、それを得点にすることが出来なかった。

フットボールではこういう時もある。勝利に値する試合をしながら、不運だったということだよ。先週はマンチェスター･ユナイテッドを破り、勢いを増すチャンスだった。それをやりきれなかったことには落胆している。
しかし、僕たちは前を見なくてはならない。来週のエバートン戦に向かい、勝利でこの結果を過去のものにしなくてはならないね。昨シーズンはあそこで良い勝利をもぎ取っているし、僕自身もあの試合に良い記憶があるよ。だから上手く行けば同じ結果が出せるだろう。」

●トニー･プリス監督（SKY SPORTS）
「この結果、選手たちが注いだ努力と献身に、我々は当然喜んでいる。この国のトップチームの一つから、我々にとってすばらしい1ポイントをもぎ取った。試合中は我々にはほんのちょっと運も味方したが、選手たちはそれに値する働きをしたし、努力で稼いだポイントだ。
（認められなかったゴールを）私は見たが、後でしっかりと見直してみるつもりだ。しかし私たちにとってアンフィールドで判定を受けるのはあれが初めてだったから、ああいう判定を受けたことを私たちは非常に、非常に喜んでいるよ。

選手たちは喜んでいるだろう。すばらしい結果で、我々がこれから進んで行く自信をさらにちょっと与えくれる。今シーズンの我々は全力を尽くして来た。ボルトン戦でのめちゃくちゃな15分間を別として、我々は本当に、本当に懸命に努力をして来たし、それに対して得られたポイントについてはほんのちょっと落胆している。だからこの結果は、我々が必要としている自信を少し与えてくれるだろう。
それはファンにとってもすばらしいことだ。我々がトップでの戦いをしたのは23年ぶりで、彼らは全ての試合を楽しむだろうし、彼らはファンタスティックだよ。シーズンを通してずっと、我々は彼らを必要とするだろう。
これはすばらしいポイントで、全くファンタスティックだ。しかし次の土曜はチェルシーと対戦するのだから、すぐに地に足をつけなくてはならないね。」