タイムズ紙に、リバプールを去った2人の選手のコメントが紹介されています。
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●フィナン
(タイムズ紙)「(移籍を)決断するのにそれほど長い時間はかからなかった。僕はリバプールにいるスペイン人仲間と話をしたし、エスパニョールが過去数シーズンに大きな成功を納めていることも知っていた。結局リバプールを去る時だったんだよ。」
●へスキー
(タイムズ紙)「(リバプールでの2000-01シーズンに22ゴールを決めたが、その後のシーズンはゴールが減ってしまったことについて)自分がもっとチャンスを決められるかもしれないことはわかっているよ。しかし、僕は他のストライカーたちよりももっと仕事をしている。あの年(2000-01シーズン)はすばらしい1年だった。僕たちは本当に良いフットボールをし、カップトレブルを達成した。毎試合7つか8つのチャンスを作り、僕は56試合に出場し、もちろん僕には多くのチャンスが来たよ。その後のシーズンは左でプレーすることが多く、時には右でもやり、トップの位置でプレーすることはそれほどなかった。本来のポジションから外れてゴールは55試合で14に減り、それ以来同じような状況だった。
すばらしい1シーズンを過ごしてその後になぜ多くのゴールを決められなくなったか、理由ははっきりとしている。僕はセンターフォワードとしてプレーしていたし、僕の周りにはトッププレーヤーたちがいた。あのシーズンの僕たちはすばらしいチームで、唯一つ挑戦できなかったタイトルには今でも不満だよ。それはリーグタイトルだ。
あのシーズンの後、彼らが僕を前線以外の場所で起用したことに僕は少々幻滅した。しかしある程度は進歩したよ。監督が僕に右サイドバックでやれと言ったら一丁やってやろうと思う、僕はそういう性格の人間なんだ。だから左のウィングでプレーしたよ。望む場所ではなかったけどね。
アンフィールドを去ることには落胆した。リバプールはああいうビッグクラブだ。ああいうクラブを離れたいなんて言う人間は嘘をついている。しかし、自分の時間が過ぎ去ってしまったら、そこにしがみついても無駄だ。
(イングランド代表で一緒にやってきた歴代監督たちについて)彼らは皆それぞれ違う哲学を持っていたね。新監督(カペッロ)は、選手たちにもっと自信を植え付けること、そしてトレーニンググラウンドでの彼のやり方を浸透させることをまず一番の目標としていたよ。彼は全てを真剣に、かつ楽しくやろうとしている。全てを完璧にやらなくてはならないし、もしそうでなければ彼はすぐに選手を引っ張っていって、彼の気持ちを伝えるだろう。彼は僕たちが楽しくやるのが好きだが、だらしないことは許さないだろうね。
(過去はいつもそういうわけではなかったのか、と問われて)おそらくそうだね。今は細かいことがもっと良く伝えられている。新監督は詳細まで分析する。僕たちは相手チームのビデオを見、彼はその弱点と強みを指摘し、フォワードたちには「これをやらなくてはならない」「ここにいなくてはならない」と言うんだ。
彼は、ストライカー、ミッドフィールダー、そして最終ラインの選手たちに、誰がスターティングラインナップに入るに関わらず、同じ仕事をして欲しいと言う。選手たちは入れ替え可能でなくてはならないんだ。彼はある一定のタイプのストライカーを欲しがっているから、僕たちは交代可能だ。それが現代フットボールだよ。それに適応しなくてはならないんだ。
(カペッロは伝えられるような厳しい教官か?と聞かれて)いや、彼はフレンドリーだよ。そうしていい時なら僕たちと笑ったりもするしね。
(クロアチアとのWC予選で、ザグレブの観客から人種差別チャントを受けたことについて)無知な振る舞いだ。僕が警告を受けたチャレンジをした時は、後半に僕たちが攻撃していた側のゴール裏のスタンド全体がそれをしていたように感じたよ。僕たちがフリーキックで再スタートした時に止まったけど、10秒か20秒ぐらいは聞こえていた。ひどいものだった。
以前にもそういうチャントをスペインとスロバキアで受けたことがあり、そのことを考えてみると、おそらく彼らには大勢の黒人選手がいないか、黒人の自国民さえいないんだろう。多文化的なイングランドとは違うんだ。
あちらでは、そういう敬意に関しては僕たちからはるかに遅れている。それは無知から来ているんだ。最初は『一体これは何なんだ?』と思ったよ。しかし一旦再スタートしたら、それは僕の頭から消え去った。
もっと若かった時は腹も立てたけど、そういう経験を繰り返せばこう考えるようになる。『自分に何ができるだろう?』とね。行動を起こすのは当局の仕事だ。僕たちは報告をしたから、何が起こるか見守るよ。」
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フィナンは土曜の試合で交代で12分間プレーしています。これからですね、頑張れ!へスキーはウィガンでのプレーでしばらく遠ざかっていた代表に招集され、クロアチア戦ではフル出場を果たしました。モモやリーセはそれぞれのクラブで主力の位置を確保しています。キューウェルも新天地で好調のようですし、世界各地で元レッズたち、頑張ってますね!
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