ユトレヒト 0-0 リバプール

まずは試合後のホジソンのコメントからです。
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●ホジソン（公式HP）
「良い1ポイントだったよ。タフな試合になることはわかっていた。相手に何度があったチャンスは、その大部分は我々が自分たち自身で招いたものだった。残念ながら、個人のミスの結果だった。チームの形と我々のこの試合へのアプローチの仕方については･･･私のチームに対する賞賛の言葉以外は見つからないよ。
我々は、自分たち自身で何度か絶好機も作り出した。退屈な0-0ではなく、フィールドの両サイドで活発な動きがあった。ユトレヒトは良くやった。我々が予想していた通りの決意と献身を彼らは見せ、我々は最高のディフェンスをやらなければならず、それをやった。

オランダ人フォワードたちから非常に決意あふれるチェイスを受けたし、彼らのクロスとそのクロスからの攻撃は有効で、ユトレヒトがホームで非常に良い記録を持っている理由が簡単にわかったよ。
だから、リバプールに1ポイントを持ち帰ることができるのは良かったね。2試合で4ポイントだ。ヨーロッパ戦で私たちが勝てなかった最初の試合だが、正直言って、もし我々が今夜の試合に勝っていたとしたら、相手にとっては不運だっただろう。彼らは不公平だと感じただろうね。私にとって、引き分けというのは満足以上の結果だよ。

このグループは、非常に接戦になると思う。もう一試合は引き分けで終わった。我々が4ポイントでトップ、続いてユトレヒトとナポリが2ポイント、そしてステアウア･ブカレストが1ポイントだ。すでにかなり接戦になっており、グループステージが終了するぎりぎり最後まで、それは続くと思う。

（トーレスについて）彼とワイドの選手たちとディルク･カイトの間で、何度か良いコンビネーションが見られた。彼は懸命に頑張っていたが、まだあの巧みなゴールを取り戻していない。彼には2度ほどかなり良い決定機があったんだが、彼はこれが90分間の良いワークアウトになり、良い方向へさらに一歩進んだと感じていると思う。

（メイレレスを右サイドに配置したことについて）我々はウィンガーを置いてプレーしていない。彼のプレーのやり方、ジョー･コールのプレーのやり方、我々は（中盤のワイドな位置で）プレーする方が彼らの能力により合うと考えている。この試合の中で、我々はその証拠を見た。彼らは何度か、ボールを受けて振り向ける状況を得ていたからね･･･前半は特にだった。あそこでラウル･メイレレスのパス能力を生かすことができると、私は考えている。」

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退屈な0-0ではなかった･･･そそ、そうかなあ、個人的には低～い声で絶え間なく続くネガティブな解説も相まって、護摩壇で修行をしているかのような90分でした、アチチ。ホジソンは「チームの形とプレースタイルは賞賛に値する」と言い、なおかつ「引き分けは満足以上」と言っています。日曜に必勝のリーグ戦を控えているにも関わらず、この試合にキャプテンを除くベストメンバーを送り出したということは、彼は勝ちに行ったんだと思います。しかし、個人のミスが出てそれができなかったということですね。それで途中から勝利はあきらめて、引き分け狙いにシフトしたんでしょう。
でもねー、点を取りに行って欲しかったなあ･･･ちらっと画面に映ったヨバの悔しそうな表情が、自分の気持ちを映しているように見えました。勝利を獲りに行く交代をしなかったとしても、引き分け狙いならばせめてフレッシュな選手を入れて、日曜に向けて主力を休ませてもらいたかったです。ホジソン自身も、完全な引き分けを狙いに行くか、それともあわよくば勝利を得に行くのか、迷っていたのかもしれません。それがピッチの上にもそのまま出ていたように感じました。

ホジソンはこのチームのスタイルに手ごたえを感じているようですので、しばらくはこのままで行くと思います。サンダーランド戦からキャプテンとルーカスを入れ替えただけで、基本的にはやり方は同じでした。キャプテンがいれば攻撃が5人で守備が5人、今日の場合は攻撃が4人で守備が6人。カイトが下がり目の2トップで、サイドの選手はワイドなエリアを使うのではなく、中に入って来ます。そして、開いたワイドなエリアを使うのはサイドバック担当のようです。

中盤の底の二人は最終ラインに非常に近い位置取りをするので、攻撃の時は中盤はボックスのような形になり、守備の時にはサイドの二人はCMFと同じ高さまで戻って来ます。その位置が近ければいいんですが、かなり離れているのでジョーとメイレレスは大変そうで、後半はなんだか修行僧のように見えました。75分くらいだったと思うんですが、右でトーレスがボールを持った時にジョーがものすごい勢いでゴール前まで走りこんで来て、通れば1点！というシーンがありました。結局ボールは彼には通らずにゴール前で失ってしまったんですが、そのために左サイドがぽっかりと開き、ユトレヒトの選手は全く急ぐわけでもなく落ち着いてそこにポーンとボールを出して、簡単にシュートまでもって行かれてしまいました。そのシーンは、バランスの悪さを象徴しているように見えました。

確かに、今日の真ん中の二人はミスが多かったです。彼らだけではありませんけどね。しかし中盤の二人の選手とその前の選手の距離が遠すぎて、簡単に相手の網にひっかかっているように感じました。ルーカスはもともと長いパスが得意な選手ではないし、ポウルセンも今までのプレーを見る限り、あまり得意ではない様子。ここにはメイレレスを入れて欲しかったんですけどね～、だめ？ホジソンさん。

トーレスを90分使ったのは、彼にゴールを決めてもらって（できれば複数）波に乗ってもらいたかったんでしょうが、結果として疲労とストレスをためることになってしまいました（涙）。連携はちぐはぐ、選手たちが何をしたらいいのかわかっていないように見えるのは相変わらす。修行の日々は続く、ナムナム。