バーンリー 0-4 リバプール

前半を見た段階では、とてもこんなスコアで終わるとは思えませんでした。ボールを保持しても決定機まで至らず、大きなチャンスを作ったのはバーンリーの方でした。敵地で相手に引導を渡すことに気が進まないと感じているかのうような、そんな前半でした。
後半に試合が変わったのは、何か変更を加えたのではなくキャプテンのラッキーなゴールでした。あれでバーンリーはさらに前に出てこざるを得なくなり、スペースが生まれました。それから、カイトが負傷で下がってバベルが中に入り、ベナユンが左に入ったのが、地味に効いていたんじゃないかと思います。カイトもバベルもワントップで等しくほとんど存在が消えていましたが、下がって来るカイトに対してバベルは前目に貼っていたので、相手DFはバベルのスピードを警戒して位置を下げざるを得ず、中盤との間にスペースが開いたのでは、と感じました。2点目はそのスペースをマキシが上手く狙って、いい展開を作りました。マキシのパスにうおおとなって受けたアクイラーニが滑ったのになああとなって、その時に画面左端から魔法のようにキャプテンが踊り出て、ズバゴーンと右足の一撃を決めたのにはそりゃあもう、興奮しまくりました。キャプテンお帰り。

この試合はアクイラーニがスタメンに入り、中盤ではなくホールの位置に入ってキャプテンが少し下がりました。これが後半は上手く機能しましたね。3点目のアクイラーニからマキシへのパスは、タイミング、方向、強さがどんぴしゃ。マキシも上手く決めましたね。彼は冬に移籍したばかりなのにプレミアの試合にあっという間に溶け込み、出る試合ごとに存在感を発揮しています。よく働いてくれるし、これがベテランの味でしょうか。いい獲得でした。
アクイラーニが先発したリーグ戦は、これで7戦6勝1分です。比較的楽な試合に起用されているからということはあるでしょうが、それにしてもこの成績は、何か持っているんじゃないかと期待させます。まだチームに完全にフィットしているとは言えませんから、来季にもっと良くなって行くのが楽しみです。

4点目はルーカスのアシストがこれまたお見事でした。バベルは1対1でちょっとあやしかったですが、決められて良かったですね。エンゴグが背部を負傷、カイトもふくらはぎ負傷で、2人とも軽傷のようですが木曜に出てこられるかどうかは微妙。バベルにはこのシーズン土壇場で、念願のFWでやってもらわなければならないかもしれません。そのためにも、あの1点が自信になってくれることを願います。

最終ラインに入ったアジャラは一度恐ろしいパスミスがありましたが、それ以外はおおむねしっかり、手堅いパフォーマンスを見せてくれました。シーズン序盤の初スタメンの時は緊張が見えましたが、2度目の今回は落ち着いていましたね。何度かベンチ入りし、ファーストチームの中で練習も積んで、1シーズンで彼も経験を積んだんだなと感じさせるプレーでした。最終ラインは、アッガーが退いてからはジョンソンが左に入りましたね。ラファは左のサブは彼を想定しているというのがわかりました。

これでトップ4に、なんとか首の皮一枚の望みが繋がりました。4点取れたことで得失点差で有利になり、おそらくポイントが並べばCL出場権は取れるでしょう。いずれにせよ相当の幸運は必要ですが、これから上の3つはポイントを潰し合うので、そこに期待を繋ぎたいですね。そのためには次のチェルシー戦、必勝です！きつい日程ですが根性を見せろ、REDMEN！

●ラファ（公式HP）
「2点目のゴールは、これがスティーブンというゴールでした。すばらしい一撃でした。彼には能力、正確さ、パワーがあります。彼のためにも私は本当に嬉しいですし、私たちにとって非常に良いニュースです。いつもゴールを期待できるフェルナンド･トーレスのような選手を欠いて、スティービーのような選手の存在は重要です。彼は過去に多くのゴールを決めており、上手く行けば木曜にも同じことをしてくれるでしょう。

アウェイで4ゴールを決めてクリーンシートを取り、これは必ず自信に繋がります。私たちはアトレティコ･マドリーを倒して決勝に行けると思います。そして残り2試合のリーグ戦でどちらにも3ポイントを獲得できれば、トップ4に入るチャンスはあります。難しいということはわかっていますが、挑戦します。
彼ら（マンチェスター･シティとトッテナム）は直接対決を一つ残しており、おそらく引き分けなら可能性は増します。私たちのチャンスです。

昨シーズンのように86ポイントを獲ってシーズンを終えたならば、またタイトルに挑戦したいと思い、さらに上を期待するものです。しかしどんなチームにも悪いシーズンはあります。上手く行けば、私たちは進歩し、トロフィーを獲得して終えられるでしょう。

（カイトの負傷について）彼の痛み具合を確認しなければなりません。彼はドクターとフィジオとともに懸命に治療に取り組んでいます。ふくらはぎの軽い負傷ですが、経過を待たなければなりません。
ダニエル･アッガーは元気です。彼を代えたのは、コンディション維持のためです。

（バーンリーの降格決定について）彼らはシーズン序盤は本当に良くやっていました･･･特にホームでは非常に破るのが難しいチームでしたから、彼らのために残念です。しかし今日の彼らはすばらしいチームスピリットを見せました。上手く行けば来年には戦って復帰できるでしょう。

（Daily Postより、ユベントスのうわさについて聞かれて）アトレティコ･マドリーが現在のターゲットです。」

●SKY SPORTSのレーティング
レイナ：7　いくつか好セーブ
ジョンソン：6　クロスはすばらしいとは言えず
アジャラ：7　若手の良いパフォーマンス
キャラガー：7　何度か決定的なインターセプト
アッガー：7　堅いディフェンス
キャプテン：8　2ゴールを決めた
マキシ：7　冷静なフィニッシュでゴール
アクイラーニ：8　彼のパスは最高
マスチェラーノ：7　タフなタックル
カイト：6　ふくらはぎを痛めて交代
バベル：7　ロスタイムにゴール
（SUB）ルーカス：6　しっかり終わらせた
（SUB）パチェコ：6　ほとんどインパクトなし
（SUB）ベナユン：7　彼が流れたことで2ゴールに結びついた