ハル・シティ 0-0 リバプール

んー。結果を知りたい誘惑に負けて先にスコアを知ってしまい、「これは見るべき試合か？」と思わず考え込んでしまいましたが、どんな試合だろうとスルーするのは無理でございました。でもレッズの試合は見ているとやはり楽しいです。パチェコスタメンを見たかったんですけどね･･･レイナのゴールデングローブがかかっていたためか、ラファは手堅い布陣を選択しました。レイナはゴールデングローブをツェフと片方ずつ分け合うことになりましたが、彼はその賞に十分に値する仕事をしてくれましたね。シーズンMVPは個人的には彼です。シーズンスタートは守備が脆くてどうなることかと思いましたが、終わってみれば失点数はリーグ3位で、良くここまで立て直せました。問題は言わずもがなの得点力です。タイトルを獲ったチェルシーとのゴール差は40あまり、これをどうやってこれから埋めるか。

エル･ザールはなかなか良くやっていたしアクイラーニはひらめきを見せていましたが、強烈なインパクトを与えるまでには至らず。バベル、カイト、エンゴグの得点力は物足りない。キャプテンが彼らしいプレーをしたのは終了間際のほんのわずかだけ。前半終了間際の、エルザールのシュートが相手DFに跳ね返され、そのボールをアクイラーニが蹴ってバーに当たり、キャプテンの頭を超えてアッガーの足元に落ち、最後のシュートがあさっての方向に、という一連の流れがなんだか今シーズンを要約しているように見えました。ボールを支配しながら最後のところのパンチ力が足りませんでした。

ロビンソン君デビューしましたね～。ついこの間までU-18でやっていてリザーブでようやく最近ベンチ入りしたばかり、まだリザーブデビューすら果たしていない16歳がクラブ最年少レコードを更新しました。最年少にはとても見えねーよとは言いいたいけど自重します（笑）。オーウェンが記録保持者かと思っていたら、Max Thompsonという選手だったようです。ロビンソン君は4月頭ごろからファーストチームの練習には加わっていましたが、まさかマヴィンガやクーパーを差し置いて今季デビューを果たすとは思いませんでした。SBの選手ですが今日は最終ラインはいじらずに彼はハーフの位置に入り、良く前に出て、キャプテンにいいパスを渡してチャンスも作りました。彼には忘れられない日になったでしょう。

それから、キャラが代表に復帰しそうな空気ですね！とても嬉しいし選ばれたらぜひ活躍してもらいたいですが、今季のプレーを見ていると、どうも彼の頭で描くイメージに体がついていっていないのを感じます。脚が届くつもりだったのが無理なファウルになってしまったり、思わず手が出たり、今日もそういうプレーがありました。その辺を経験でうまく調整できればまだまだやれると思いますが、WC大丈夫なのかとちと心配になっ･･･いや、大丈夫ですね！

試合後に観客がピッチになだれ込んで来て、キャプテン囲まれて大変でした。実は今回の旅行でウィガン対ハルの試合も見に行ったんですが、その試合でもウィガンのファンがロスタイムの同点ゴールに興奮して試合終了前になだれ込んで来ました。彼らはウィガンの選手たちを一通り囲んでハルの選手には見向きもせずにゴーッとスタンドに帰って行きましたが、ハルのファンは相手チームのキャプテンにたかるんですね。ＤＷのスタンドのウィガンのファンたちは「戻れこの馬鹿ども！」と叫びまくっていたし、ああいう不届きなファンたちは少々突き飛ばされても当然だと個人的には思います。キャプテン、ウニレアのボールっ子にはあっさりアームバンドをあげたのに、今回は「こいつらには絶対やらねえ」という姿勢を貫いて死守していました。
それでもイングランドのファンはまだお行儀が良くて、イタリアなんかだったらパンツ一枚になるまで身ぐるみ剥がされてしまいかねません。そう言えば、自らパンツいっちょになった選手がレッズにいましたねえ（懐）。彼にはぜひ奇跡の逆転を･･･。

これで長ーいシーズンもとうとう終わりました。選手たちにはありがとう、ご苦労さまと言いたいです。この試合に勝っていれば6位で少し公式戦開始が遅くなりましたが、いずれにせよ7月末は例年プレシーズンマッチの真っ只中ですから、さして問題はないと思います。WC留守番組と若手主体で、シーズンに向けての準備試合くらいの余裕で向かって行ってもらいたいですね。
今季は本当に気をもみ続けた9ヶ月間でしたが、もしかしたらオフシーズンは、レッズファンにとってはシーズン以上に気をもむ時期になるかもしれません･･･なんていうおどし文句がこけおどしに過ぎなかったと言えるように、何もかもうまくいってもらいたいところです。とにかく、選手もスタッフも、そしてみなさん、お疲れ様でした！ありがとうございました！