エスパニョール 3-0 リバプール

エスパニョールの新スタジアム、こけら落としの試合は完敗でした。選手全体の動きが重かったですね。時差ぼけが抜けきっていないのか、プレシーズンの負荷が一番かかっている時期なのか、とにかく本来の動きではなかったと思います。その中でキャプテンだけがいい仕事をしていたのは、アジアツアーに出ていないからか。ポストにバーに1回ずつぶつけましたから、次は中に入れてくれるでしょう。キャプテンとトーレスがピッチに同時に立ったのは今季初めてでしたが、トーレスの動きも重く、二人のいい連携はほとんど見られませんでした。

この試合で注目していたのは、グレン･ジョンソンの右、ルーカスがどれだけ気合を見せるか、そしてCBの若手がどれだけやれるか、の3つでした。そして結果は1勝2敗。ルーカスはマスチェラーノの動きが特に疲れている感じの中で、非常に良くやっていたと思います。ジョンソンは期待していただけに、今日の出来には正直落胆しました。カイトとの連携はまだまだこれからですね。そしてCBは、ラファは後半開始からケリーを出してくると思ったんですが、なぜそうしなかったのか謎です。サン･ホセも頑張っていましたが、ラインを合わせることやポジショニング、ファーストチームにはまだ足りないところが見えました。

この試合を見て全体的に感じたのは、控えの層の薄さです。ヒーピアとアルベロアが抜けた穴がこれほど巨大だとは、ちょっと衝撃でした。この段階で選手を批判するのは早すぎることは重々承知していますが、それでもRSBのサブがデゲンでは非常に不安です･･･。加入したばかりならともかく、彼はもう2年目で、試合にこそ出られませんでしたがトレーニングは一緒にかなりこなして来たはずです。それであの動きというのは、正直将来性は見えません。ラファ、ダービーを呼べ！CBはアッガーとシュクルテルさえ万全なら、全く問題はないんですけどね。アッガーはまた同じ腰を痛めてしまい、本人は行きたがっていたそうですが、大事を取ってのメルウッド居残りです。深刻なものではないようですが、昨シーズン痛めた時にデンマークのメディアは彼の持病のように報道していましたので、気になります。シュクルテルの回復は思いのほか早いようで、メルウッドで既にエル･ザールと共に練習を開始しているそうです。しかしハムストリングですからね･･･無理はさせられないでしょう。

中盤に関しては、不安はないと思います。スピーリングはちょっとパスミスが目立ち、ファーストチームに定着するまではまだ少し時間がかかるかな、という印象でした。しかし若い選手は使うことで成長しますからね･･･彼にはうわさに上がっているキャタモールのようになって欲しい。2人は同い年です。

ハミルはスペイン遠征には帯同していませんでした。TEAM TALKによると、バーンズリーの監督は「ハミルとは契約間近だが、まだサインには至っていない。残念ながら彼は月曜に親知らずを抜く手術を受ける予定で、そのためにちょっと遅れている」と語っています。彼も出て行くのか･･･。せめて買い戻し条項が契約に入っていることを願います。

リエラにはものすごいブーイングでしたね。冷たいぞペリコファン。中村俊輔はとても良くやっていました。1点目のアシストも良かったですが、オフサイドになったパスが良かったですね！あれは明らかにオンサイドでした。そしてジョンソンからボールを掻っさらってくれてありがとう（苦笑）。昔からラ･リーガでプレーしたいと語っていましたが、その通りセルティックよりもエスパニョールの方が、彼のスタイルにはるかに合うでしょう。彼はインコとうまくやっていけそうですね。頑張って欲しいです。

久々にしっかりTVでレッズの試合を見られて、内容はがっかりだったとは言えやはりいいもんです。俊輔ありがとう。次はオスロ戦ですね。このがっかりを振り払えるような試合を期待します。