イングランド代表暫定メンバー23名と、予備の5名が発表になりました。ビッグサプライズもあり、面白い構成になりました。
ガーディアン紙が8日朝の紙面で、代表候補選手の週末のプレーをレポートしていますのでご紹介します。
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●ポール・ロビンソン(27) GK トッテナム
彼がGKのファーストチョイスであることは間違いない。昨日の試合で、テディ・シェリンガムのPKを止めることでそれをはっきりと示した。彼は病気で弱ったラインナップの中で多くの責任を引き受け、序盤にカール・フレッチャーのロングレンジからのシュートを取り損ねた。その後はショーン・ニュートンからのシュートを見事にセーブし、いつものパフォーマンスに戻った。
●デビッド・ジェームス(35) GK マンチェスター・シティ
リチャーズとぶつかってボールを落とした後、コーナーから無人のゴールにズラブ・ヒザニシュヴィリのハーフボレーを決められたことを、彼はうれしく思ってはいないだろう。もう一度同じように彼はボールを完全にミスし、そこでゴールを入れられなかったのはラッキーだった。キャッチした方がいい状況でパンチをし、相手にボールを与えてしまったことも何度か。
●ロバート・グリーン(26) GK ノリッジ・シティ
イースターの土曜日に足首を痛めて、ノリッジの今シーズンのチャンピオンシップ最後の4試合に出場できなかった。今は順調な回復が予想されるが、もし間に合わなければ、リバプールからシェフィールド・ウェンズデイにローン中のスコット・カーソンが呼ばれるかもしれない。
●ギャリー・ネビル(31) DF マンチェスター・ユナイテッド
しっかしりたパフフォーマンスを常に期待できる、イングランドの信頼できる選手。チャールトン戦では、予備のウィンガーのようにいくつものパスを前線に繰り出して攻撃し、攻撃面でも進歩していることを証明した。ファーガソン監督は怪我だとは言っていないが、彼はちょうど1時間で交代した。
●リオ・ファーディナンド(27) DF マンチェスター・ユナイテッド
秋の数ヶ月は苦労していたが、いい調子でシーズンを終えた。ダレン・ベントを簡単に抑え、ユナイテッドディフェンスの中心にはほとんどトラブルはなかった。
●ジョン・テリー(25) DF チェルシー
昨日は試合に出場せず、2週前のマンチェスター・ユナイテッド戦ですねに受けた深い切り傷からの回復を続けている。
●アシュリー・コール(25) DF アーセナル
ハイバリーでのファイナルゲームで90分間フルにプレー。アーセン・ベンゲル監督はイングランド代表で彼は「完璧」になるだろうと予言している。10月の怪我から水曜に復帰し、昨日はよりシャープになっているようだ。ウィガンの攻撃を左サイドでいくつかうまくインターセプトし、パスを供給して攻撃にも貢献した。セスク・ファブレガスのヘッドからゴールできたかもしれなかったが、マイク・ポリットのセーブに阻まれた。
●ソル・キャンベル(31) DF アーセナル
昨日、後半16分にジェイソン・ロバーツを転げまわらせたラフなタックルは、怪我と事件で長く欠場した後に、キャンベルがまだベストの状態に戻っていないことを示している。タイミングも場所も非常に悪く、彼のタックルはペナルティが与えられるべきだった。しかし、いくつかのいいヘディングとセットプレーでの守りは、彼が威圧的な存在であることを見せた。
●ジェイミー・キャラガー(28) DF リバプール
このCBは、今シーズン再び成長した。昨日のポーツマス戦で、彼はリバプールのバックラインを統率しいい結果を出した。スティーブン・ジェラードのように、このディフェンダーもまた、リバプールのホームや国外での数多くの試合にもかかわらず、消耗した様子は見せていない。しかし、イングランド代表に呼ばれれば、ベンジャミン・ムワルワルやスベトスラフ・トドロフに対するよりもはるかにタフなテストを受けることになるだろう。
●ウェイン・ブリッジ(25) DF チェルシー
ルイス・ボア・モルテの故障のために、昨日は左の中盤でプレー。際立ったボール捌きを見せ、コリンズ・ジョンに決めるべき完璧なパスを送った。後半にはいくつか重要なタックルも見せた。しかし、彼はダイナミズムに欠け、最後列まで走ることはなく、自分の範囲内でプレーしていた。おそらく、最近のハムストリングの問題のせいで怪我に対して慎重になっていたのだろう。
●フランク・ランパード(27) MF チェルシー
ニューカッスル戦には帯同しなかったが、印象的なシーズンを終えた。
●スティーブン・ジェラード(25) MF リバプール
キャプテンはポーツマス戦でもいいパフォーマンスを見せ、7月の終わりのチャンピオンズリーグ予選から始まった恐ろしく長いシーズンにもかかわらず、ほとんど疲れを見せなかった。EURO2004の時は疲労が残っていると愚痴をこぼしており、高いレベルを保ち続けられるかどうかという課題は残るが、昨日のパフォーマンスを見る限り彼はやる気十分のようだ。
●デビッド・ベッカム(31) MF レアル・マドリー
試合では大きなスペースを作り、ペナルティエリアに次々とボールを供給して、2、3点目をアシストした。1本目はジネディーヌ・ジダンへの得点に繋がるクロス、2本目はジュリオ・バチスタの頭へフリーキックを曲げて入れた。非常にいい出来だった。
●ジョー・コール(24) MF チェルシー
ランパードもテリーも欠場したが、ジョゼ・モウリーニョによると、コールは昨日、フィットネスを上げるために「プレーを希望した」とのことだ。モウリーニョの言葉によると、コールはどんな危険にも迷うことなくプレーをし、後半は退屈な試合になったために彼は消えていた。怪我をしないことが目標だった。
●マイケル・キャリック(24) MF トッテナム
病気にも関わらず彼は昨日63分間役割を果たした。ディフェンスが時おり崩壊しかかる中、彼の周りをウェストハムの選手たちが囲んでいた。しかしキャリックはいいプレーを続けてボールを保持し、ジャーメイン・デフォーへ得点に繋がるパスを供給した。
●オーウェン・ハーグリーブス(25) MF バイエルン・ミュンヘン
エリクソンは水曜にバイエルンに赴き、シュトゥットガルト戦を観戦した。彼はバイエルンの2点目をお膳立てし、3-1の勝利に貢献している。怪我のために今シーズンの大部分を欠場したにも関わらず、彼はいい時期に調子を上げている。バイエルンのリーグ優勝が決まった土曜のカイザースラウテルン戦には、サスペンドのために出場しなかった。
●ジャーメイン・ジェナス(23) MF トッテナム
すでに怪我をしていたために、スパーズの集団食中毒は避けられた。
●スチュワート・ダウニング(21) MF ミドルズブラ
昨日のフラム戦、マクラーレン監督の全てイングランド人の11人のメンバーから彼は外された。しかしそれは、このウィンガーが、水曜夜のUEFAカップ決勝、対セビージャのスターティングメンバーになるという証拠だ。
●アーロン・レノン(19) MF トッテナム
このウィンガーは、ウェストハム戦では理想的なパフォーマンスを見せることができなかった。11月のアルゼンチン戦で代表入りしたポール・コンチェスキーは手強い相手であり、レノンはほとんどフリーで走ることができなかった。しかし時おりいい飛び出しをし、彼のポテンシャルを見せた。
●マイケル・オーウェン(26) FW ニューカッスル
チェルシー戦で戻ってくることが予想されていたが、彼はベンチだった。レギュラーシーズンが終わった今、イングランド代表の親善試合、5/30のハンガリー戦と6/3のジャマイカ戦(いずれもオールド・トラフォード)で彼が90分間プレーすることが必須である。
●ピーター・クラウチ(25) FW リバプール
ラファ・ベニテスはFAカップ決勝をにらんで、昨日のポーツマス戦では彼を後半からしか使わなかった。しかし、彼はリバプールの2点目を上げることで、自分が切れていることをアピールした。誰も、彼は竹馬に乗ったルーニーなどという甘い考えは持っていないけれども。
●ウェイン・ルーニー(20) FW マンチェスター・ユナイテッド
ファーガソン監督は、ルーニーがドイツに行くという「浅はかな」考えをけん制し続け、出場辞退への土壌を固めつつあるようだ。エリクソンは、ルーニーが仮に決勝しか出られないとしても連れて行くと主張している。今日の名簿には入るだろうが、ルーニーの経過によっては、監督は6月9日までは交代を入れる可能性がある。
●テオ・ウォルコット(17)FW アーセナル
ハイバリーのラストゲームには出場せず、実際、ベンチで多くの時間を過ごすだけでアーセナルのファーストチームでの出場機会はなかった。彼がイングランド代表に入るなどと言うのは、1998年のサンテティエンヌで別のティーンエイジャーが与えたインパクトの記憶に匹敵するような異常事態だろう。
(予備メンバー)
○スコット・カーソン(20) GK リバプール
○ルーク・ヤング(26) DF チャールトン・アスレティック
○ナイジェル・レオ-コッカー(22) MF ウェスト・ハム
○ジャーメイン・デフォー(23) FW トッテナム
○アンディ・ジョンソン(25) FW クリスタル・パレス
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ベンゲル監督がウォルコットを推薦するコメントを出したのにはおそらく大勢の人が「???」と思ったでしょうが、まさか本当に入るとは。イングランド代表は17歳FWがラッキーアイテムなのか?
リバプールの3人は順当にメンバー入り。こうして見ると、FWのラインナップは非常に若いメンバーになりました。クラウチはぜひ「竹馬に乗ったルーニー」に変身するべく頑張って欲しいです。
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