公式HPより、名前にちなんだインタビューシリーズ第8弾、今回はセバスチャン・レト編です。
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S SETTLING IN(落ち着く)
アルゼンチンとイングランドでの暮らしで、一番大きな違いは何でしょうか?イングランドの生活習慣は、特にアルゼンチンと比較すると全く違っているね。一番の違いはもちろん言葉だ。それでも僕はだんだん英語が上達してるし、毎週英語のクラスにも通っているよ。頑張って勉強しないと、ピッチの上でも外でもやりにくくなるからね。トレーニングに関して言えば、ランニングがずっと多いし、プレーのフィジカル面がずっと重要視されるから、身体的な強さが要求される。
E EVENING MEAL(夕食)
もしもこれがあなたの最後の食事だよと言われたら、何を食べたいですか?(笑)もしも翌日のトレーニングがなかったら、そしてアルゼンチンにいたら、家族と大きなバーベキューをやるよ。全種類の肉とソーセージ、そしてでっかい牛のリブが入ったやつをね。
イングランドの食べ物はどうですか?トマトスープはよく飲むし、フィッシュアンドチップスもおいしいね。でも監督は僕たちがあれを食べるのをいやがるんだよ。
B BUENOS AIRES (ブエノスアイレス)
あの都市のチーム間のライバル意識は、リバプールとエバートンと比較してどうでしょうか?僕は子供の頃からリーベルプレートのサポーターで、メインのライバルはボカ・ジュニオールだった。リバプールとエバートンと比べたら、ここの方がはるかに穏やかで、はるかに静かだよ。ところがブエノスアイレスでは、二つのクラブの間の感情は憎しみと紙一重なんだ。アルゼンチンでは激しいダービーがたくさんあって、ボカ対リーベルに一番近いのは、インデペンディエンテ対ラシン・クラブのアベジャネーダ・ダービーじゃないかな。そういう試合の雰囲気は、時々恐ろしくなるくらいだよ。
A ARGENTINIAN WONDERKIDS(アルゼンチンのワンダーキッド)
私たちが知らない誰かはいますか?チェルシーと契約したばかりのFranco di Santoは、人々の話題になっている選手だ。でも正直言って、僕はリバプールが、ハビエル・マスチェラーノというアルゼンチン最大の有望選手を獲得していると思うよ。彼は国ではすごく高く評価されているから、僕たちは彼がいてラッキーだと思う。
マラドーナ2世は誰でしょうか?何年間もの間、大勢の選手がマラドーナ2世だと呼ばれてきたから、あんまり知られていない選手にそういうレッテルを貼ってプレッシャーを掛けるのは、フェアじゃないと思うよ。そうは言っても、僕たちみんな今はリオネル・メッシがそんな風に言われているのは知っているし、世界中のどこを見回しても彼のような選手はいない。
S SCOUSERS(スカウサー)
リバプールとブエノスアイレスの人々は、両都市とも港湾都市であることから、似ていると言われます。あなたはそれに賛成ですか?僕が見てきた範囲で一番似ているところは、どちらの人々もとてもフレンドリーだということだね。これまで多くの人々が、僕が必要としたあらゆることで手助けをしてくれたよ。でも、僕の英語がもっと上達したら、絶対にもっとずっと分かり合えるよ!
T TEAMMATES (チームメート)
ピッチの外で一番時間を一緒に過ごしているのは誰ですか?僕は選手全員と仲良くやっているけど、僕のようにここに馴染むためには、良く知っている人達と時間を過ごすことが必要だ。僕はエミリアーノ・インスーアやハビエル・マスチェラーノとよく会うよ。最初は故郷を離れるのがちょっと辛かったけど、彼らは僕が落ち着く助けになってくれた。もちろんガールフレンドともよく時間を一緒に過ごすし、僕たちはしょっちゅう外食に出かけているよ。リバプールには良いアルゼンチンレストランがいくつかあるからね。
I IDOLS(アイドル)
友達とフットボールをやっていた頃は、誰のようになりたいと思っていましたか?簡単だ・・・マラドーナだよ!僕はリーベルのファンだけど、アルゼンチン人はみんな代表チームにぞっこんだから、彼がボカのシンボルであることは全然関係ない。一番大事なのは彼が偉大な選手であることで、どこでプレーしていようと関係ないよ。
それでは、リーベルの選手でお気に入りは誰ですか?エンツォ・フランチェスコリとノルベルト・アロンソ。アロンソは1970年代後半にヨーロッパのマルセイユでプレーしていた時にはあまりインパクトを与えられなかったけど、それでも一部のリーベルファンは、彼はリーベルのこれまでで最も偉大な選手だと思っている。
A AWAY GROUNDS(アウェイのグランド)
あなたがこれまでプレーした中で、最も威圧的だったスタジアムはどこでしょうか?ラ・ボンボネーラ(ボカ)がすごいよ。リーベルファンや選手にとっては特にね。ロサリオのNewell's Old Boysのグランドもめちゃくちゃだね。そういう試合では観客がものすごいプレッシャーを掛けて来るから、プレーのやり方を変えなくてはならないんだ。
N NEW TRICKS(新たな策略)
新しい国に移り住んで以来、あなたが自分自身について学んだ最も重要なことは何でしょうか?気づいたことは、海外に移住して成功するためには、精神的なタフさが必要だということだね。故郷を遠く離れているんだから最初はきつかったけど、今はずっと楽になったよ。僕は、自分はリバプールのような、外国人に対して偏見がなく生活しやすい都市に来られて幸運なんだってことに気がついたからね。
L LANUS(ラヌース)
アルゼンチンリーグ優勝に立ち会えなかったことについては、どう感じましたか?ちょっと動揺したよ。ラヌースは僕が10代の時にいろんなものを与えてくれて、僕はあそこで長い時間を過ごしたし、僕が今日あるような選手に育ててくれた。だから、ああいうすばらしい瞬間を共有できたら嬉しかっただろうと思う。でももちろん、リバプールのような驚くべき歴史を持つ偉大なクラブに加わるチャンスがあったんだから、何か失うものも大きいってことだよ。
E EYE OPENER(仰天する事件)
フットボールのピッチの上であなたが目撃した、一番おかしなことは何でしょうか?ぱっと頭に浮かんだのは、ラヌースでプレーしていた時にピッチに犬が入ってきたことかな。そこらじゅうを走り回って、試合が止まったんだよ。最後には一人の選手が捕まえて、走り回るのを止めた。僕たちがどことプレーしていたか、そしてどんな種類の犬だったかは思い出せないけどね!
T TRAVEL(旅行)
休暇でどこかに行くとしたらどこを選びますか、そしてその理由は?僕はピラミッドにすごく惹かれているから、エジプトを選ぶよ。
O OVER THE MOON(月を飛び越えるほど)
あなたが最も幸福を感じる時は?人生の中では、家族と一緒にいることだね。それが一番大事なことだ。個人的なことで言えば、リバプールと契約した時がすばらしい日だった。アルゼンチンの人間は、ヨーロッパのビッグクラブと契約するのは凄いことだと思っているから、僕にとってはすごく重要なことだったよ。今僕が望むのは、自分のキャリアが動き出して、リバプールの成功に貢献できること、それだけだよ。
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シーズン開幕ごろにはラファも彼を試していましたが、あまり良いパフォーマンスを見せられずに、その後はファーストチームでの出場機会がありません。しかし元気に頑張っているようです。左サイドはバベルがフィットしてきて今シーズンはプレーの機会はなさそうですが、またバベルとはタイプが違う、これからに大いに期待したい選手です。
エジプトは妙にレトの雰囲気に合っていますね・・・彼がファラオの格好をしたらすごく似合いそうです。次の仮装パーティーでぜひ!
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