ICONS.comのオフィシャルサイトで、カイトが自叙伝の掲載を始めました。
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●カイト
(ICONS.com)僕はちょうど自分のICONS自叙伝を書き始めたところで、その覆面試写会を開催したいと思います。今回はパート1。楽しんでくれることを願っているよ!次は来週・・・
1990-1998 少年時代
初めてフットボールをプレーしたのは、ちょうど僕が5歳の時だった。僕の故郷の村カトワイクのクラブ、Quick BoysでPK大会があった。本当に楽しかったよ。僕はママに、そこでプレーできるかと聞いたんだ。僕はプレーを続け、全ての年代のレベルでプレーした。あの時Quick Boysは所属するリーグで勝利を続けていて、本当に楽しかった。
僕の村では大勢が漁師だった。獲れる魚が減っているから、最近はあまりそうでもなくなったけどね。しかし僕が子供の頃は、まだその職業に就く人が多かった。誰もが漁師を選んでいた。
僕もその考えを気に入っていたけど、僕のパパは、僕は選ばなくてはならないと言った・・・フットボーラーか、漁師か。僕にとっては簡単な選択だった。フットボールがものすごく好きだったからね。しかしもしも自分がフットボーラーになっていなかったら、おそらく漁師になっていただろう。それでも2年間装飾の仕事をやっていたこともある・・・僕はフットボールと結びついた最高の仕事を選んだ。
パパとは1度か2度一緒に漁に出たことがある。普段は彼はまるまる1週間沖に出ていたから、それ以上一緒には出来なかったし、彼のやっていることを見ることも出来なかった。パパはいつも、僕も一緒に行っていいんだと言っていたけど、もしそれをするなら、週末にはもうプレーできないとも言っていた。練習に出ない者にはプレーする資格はないからね。だから僕は結局漁には出なかった。
僕はQuick Boysのユースチームまで少しずつ進んで行った。そのシーズンは僕たちは降格の危機にあったけど、それを脱したと同時に僕はファーストチームでプレーすることを許された。それでもファーストチームでプレーしたのはたったの6試合だった。僕たちはその全てに勝利した・・・6連勝だった。
自分がプロになると考えたことは決してなかった。ただフットボールを楽しんでいた。自分がプロになろうとは気づきもしなかった。ただQuick Boysのファーストチームにいけたことで満足していた。それについて考える時が来ていなかった。一つうまく行って、それから次の一つへ進む。しかしそれは本当にうまく進んで、僕はエールディビジのチーム、ユトレヒトから興味を持たれた。
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ユトレヒトに入るまで彼はアマチュアとしてプレーしていたと聞いていますので、Quick Boysというクラブはアマチュアリーグの所属でしょう。そういうチームで18歳までプレーしながらこれほどの選手になったカイトは、子供の頃からプロの下部組織で鍛えられるヨーロッパの中では稀有な存在ですね。それだけの才能があったということだと思います。
この記事にはファンがコメントをつけることが出来るんですが、面白いとか激励のコメント以外にも、「こんなの書く暇があったらゴールを決めろ」というものもあります。読んで苦笑いしているカイトの顔が目に浮かぶ(笑)。でもそれもファンの彼への期待の現われです。昨シーズンのようにゴールを決められていないこと、トーレスが予想以上の活躍を見せていることで彼にはプレッシャーがかかっていると思いますが、それでも決して「俺が俺が」になったりゴール前に張ろうとしたりせず、全力のチームプレーをしてくれること、それもまた彼のすばらしいところの一つです。
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