公式HPより、名前にちなんだインタビューシリーズ第2弾、ハリー・キューウェル編です。
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H HIGH STAKES GAMES(大ばくちのゲーム)
選手の娯楽室での卓球についてですが・・・あなたは今もまだ無敵ですか?そんなに競争が激しくはなくて、僕はまだそうだね。僕はジンガー(リーセ)と21セットマッチをやっていて、今のところは僕が19-17で勝っているよ。娯楽室では真剣そのものさ。何人か新入りが入って来て、彼らのチャンスを想像しているよ。ヨッシ(ベナユン)、アルバロ(アルベロア)、ディルク(カイト)のような奴らのね。しかし現時点では、彼らはまだ僕からタイトルを奪えるほどのレベルにはないよ。
A ANFIELD(アンフィールド)
観衆はあなたをサポートして来ました。彼らの支持はあなたにとってどれほどの意味を持っているでしょうか?
ものすごく大きな物だよ。負傷しようと何があろうと、リバプールのファンが彼らの選手たちを忘れることは決してないと僕は思う。試合前や試合中にチャントや歌が聞こえるのは、本当にすばらしいことだ。僕をずっと支えてくれたことに、彼らに感謝の言葉を言いたい。彼らはフットボールとフットボーラーの状況をわかっている。すばらしい時期もあるし、悪い時期を過ごすこともある。僕は誰の目から見ても悪い時期を過ごして来たし、もちろん僕自身の目から見てもそうだ。僕は、リバプールに来て怪我で離脱したくはなかったし、まして何ヶ月も何ヶ月も座ったまま何もしないでいたくはなかったよ。でもそれは今は過去のことになり、僕が願っているのは、出来るだけ多くの試合でプレーしてこのチームの成功の力になり、本当に高いレベルで今シーズンを終えたい、それだけだ。
R RETURNING TO ACTION(活動再開)
自分の仕事に戻って来て、あなたはほっとしているに違いないですね?今のところは全てが順調に進んでいるよ。ボスは僕の使い方をわかっているし、僕は自分がカムバックしてからの物事の進み方にとても満足しているよ。今まで使われたよりももう少しプレーしたいという気持ちはあるし、出来れば90分間フルにやりたいと思うけど、ボスはこれからのことを考えて僕をフレッシュな状態にキープし、今後の試合に備えておこうとしている。僕は再びチームに加われて、治療台に縛り付けられたりジムで一人黙々とトレーニングしていないことがただ嬉しいよ。
R RUGBY WORLD CUP(ラグビーワールドカップ)
4年前、あなたの国は祖国の地での決勝で虐殺され、今年(2007年)再び彼らは決勝ラウンドで破れてあなたは傷つきましたか?(※2003年、2007年とも、オーストラリアはイングランドと対戦して敗れました。)
あのね、そんなことはなかったよ。その理由を言おう。僕は勝ち目の薄い方を応援するのが好きな人間なんだ。この大会に入っていく時の、メディアがイングランドは駄目だと決め付けているやり方が僕は気に入らなかった。一人のスポーツマン仲間として、一体感を感じるものだよ・・・だから、僕は彼らが成功することを望んでいたと言えるね。
これだけ長い間イングランドにいるんですから、あなたはちょっと『英国人』っぽくなっているんじゃないですか?いーや。僕は誰も南アフリカを破ることは出来ないとわかっていたから、確固とした立場にいたわけだよ!
(※2007年ラグビーワールドカップは、決勝で南アフリカがイングランドを破って優勝)
Y YELLOW CARDS(イエローカード)
あなたは、ワールドカップのあの有名な試合、グラハム・ポールが一人の選手に3枚のイエローカードを出した試合にいましたね。あなたは気づいていましたか?いや、全く。試合が終わるまで気づきもしなかったよ。
あなたは彼にあのことを思い出させたりしましたか?いや、していない。実際僕は彼を気の毒に思うし、そのことで彼にあてこすりをしたいとは思わないよ。審判にとってはああいうタフな試合だったしね。僕たちはスルーしたし、相手もスルーしたし、僕たちは再びスルーした。あのピッチで起こったことは全て終わったことだ。あの時ピッチの上にいた誰一人として、審判が3枚のイエローカードを出したことに気づいていなかったと僕は思うよ。カードを受けた当人を除いてね。
奇妙な瞬間だった?いやいや、面白かったよ。思い返せば、ピッチの上で一番面白かった瞬間の一つだと言えるんじゃないかな。彼はあのことでずいぶん叩かれたけど、僕は彼はしっかりした審判だったと思う。もしもその選手が決勝ゴールを決めて僕たちが敗退していたら、おそらく僕の意見は変わっていただろうけど、試合の結果に何の影響も及ぼさなかったんだから、僕は満足だよ。
K KEWELL DENIES FOWLER AN ANFIELD SWANSONG(キューエルはファウラーにアンフィールドでのラストゴールを与えず)
ロビーがいたら、彼に譲っていましたか?うん、彼のPKだっただろうね。ある意味では、僕はあのPKを蹴るチャンスを貰って嬉しかったけどね。あれは僕の1シーズンを通して唯一のゴールだったし、僕にとって大きな意味があるものだった。でも、もしもあれがGODのリバプールでの2度目の時期の、おとぎ話のエンディングになっていたら僕は嬉しかっただろう。しかしあの日彼がゴールしていようとそうでなかろうと、彼は常にレジェンドとして思い出されるだろう。
E EMOTIONS(感情)
仲間たちはミランを相手に最高と最低を経験しました。あなたの感情は、個人的には両方の時で同じようなものでしたか?そういう風に考えたことは実際今までなかったけど、それは正しいかもしれないね。イスタンブールでは僕は、仲間たちの踏ん張りと巻き返しぶりに興奮していたけど、自分が決勝の試合にほとんど貢献できなかったことにはちょっと落ち込んでいた。2007年はもっとプレーできたけど、出来れば試合に向けて自分のフィットネスとシャープさを向上させるためにあと2週間欲しかった。自分はもうちょっと出来たと感じるよ。もう一度決勝まで勝ち進みたくてたまらないよ・・・3度目の正直ってところだね!
W WOLLONGONG WOLVES(ウーロンゴンのオオカミ)
すばらしい名前ですね、彼らはあなたのオージー・チームでしたか?誰?
ウーロンゴン・ウルブズ、ニューサウスのCringilaの。いや、聞いたこともないよ。その場所は知っているけど、チームのことは知らないな。でも最初の質問の答えとしては、リバプールがいつも僕にとって自分のチームだよ。祖国のリーグが僕の心をとらえたことはない。そこはまだもがいているね。
それはなぜでしょう?フットボールをしたいなら、人はヨーロッパにやって来る。成長している子供ならば、自分の周りにある最高のもののために、それを相手にプレーしたいと思う。他のスポーツでもそれが真実だよ。クリケットをやっていてトップレベルでプレーしたいのなら、オージーへ行く・・・イングランドじゃないどこかへね(笑)。そしてもしバスケットボールをしたいなら、USAへ行く。トップに到達できる才能を持った子供なら誰でも、僕がやったことをやった。クレイグ・ムーア、ティム・ケイヒル、ルーカス・ニール、トニー・ヴィドマー、マーク・ビドゥカ、そして他の皆が同じことをした。ここにやって来ることをね。Aリーグは良くなっているし、成長を続けるだろうし、出来れば次の世代の代表チームは国内リーグから出てきて欲しいと思うよ。
E EATERIES(レストラン)
私たちはリバプールを散策しているんですが、あなたの仲間は至る所にレストランをオープンしていますよね。郷土料理のディナーを売り出したいなんていう誘惑には駆られませんか?いや、考えたこともないよ。僕は家で料理をするのが大好きで、自分でもかなりのものだと思うけど、自分の食べ物とその作り方に関してはかなりうるさいんだよ。だから成功の見込みはないね。僕は自分で自分のためだけに料理するから、他の人はたぶん誰も気に入らないんじゃないかな。それに、僕は自分のキャリアを成功したいし、家族のためにも時間を使いたいから、他の事に使う時間は全くないんだ。
L LIVERPOOL(リバプール)
大勢の仲間たちが契約延長をしており、あなたの契約は今シーズンいっぱいで切れます。契約延長があなたのゴールでしょうか?そのことについては考えることもできないね。人はそのことをいろいろと言っているけど、ファンが真実を知られるように僕は真実を話すよ。その真実は、僕は本当にそのことを考えてはいないということだ。僕の怪我の歴史、ここ2シーズンの記録、試合とゴール、そういうことを考えてはいない。次の試合より先のことは考えられないよ。それより先のことに僕は目を向けたりはしないし、その後で僕たちは僕がどこまでやれたかを見ることになるだろう。一度に一つのトレーニングセッションに取り組み、一度に一つの試合、そこで最高の自分を出して、毎回全力を尽くす。
L LITTLE FEET(小さな足)
もうすぐ新しい家族が一人増える予定ですね。やってくるのを心待ちにしていますか?この間エコーの検査を受けたんだけど、ありがたいことに全て順調だよ。待ちきれないよ。子供たちは月まで飛べるほどの大喜びで、すばらしいことになると思っているみたいだね・・・いつも僕たちに質問攻めで、何かもっと知ろうとしているよ。
あなたは夜中の授乳とおむつ交換をくぐり抜けることになりますね?いつもやっているからね。トレーニングの後はたっぷり休みがあるし、それは変わらないと思うよ。リバプールでは自分のやるべき仕事があるけど、育児の真っ最中は僕はいつもそれをやって来たし、これからも変わらないだろう。子供が生まれたその日から自分がその子の人生の一部になる、それは僕にとって重要なことなんだ。それはあらゆることを引き受けるってことなんだよ。
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この名前シリーズのインタビューは、マッチデイプログラムに掲載されているそうです。これからもいろんな選手が出てくるんでしょうか?普通のインタビューとちょっと違って、変わった質問が出てきて選手の違う一面が見られるところがおもしろいです。
キューウェルは料理好きで育児も積極的に手伝うマイホームパパですか・・・奥さん幸せですねえ。それなのに変な番組に出てキューウェルの秘密を口走ったり(苦笑)。しかしキューウェルが幸せな家庭を築いていることは、これまでのインタビューなどからも窺えます。私生活の充実はきっとピッチの上のプレーにもいい影響を与えてくれるでしょう。彼のこれからのプレーがもっともっと良くなって、彼のキャリアの中で最高のキューウェルをリバプールで見せてくれることを期待しています。
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