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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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トーレスのオフィシャルサイトより、Marca紙によるスペイン代表23人へのインタビューシリーズ、第1回のトーレス編です。
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Marca:さて、今回のスペイン代表はやれるとあなたは思っていますか?

Fernando Torres:(笑)またかい、大会のたびに同じ質問だね!答えはたぶん、だよ。僕たちは、優勝への欲求と決意を、優勝の義務と混同するという間違いを犯すべきじゃない。それでも僕たちには、チャンピオンシップの優勝チームになれる資格のある選手たちがいるけどね。ルイス・アラゴネスがスペイン代表チームの監督に就任して以来、チームは浮き沈みを経験して来たけど、このチームは常に強かった。優勝候補として大会に入れるほどかどうかはわからないけどね。僕たちはいつも、昔からの同じ問題に直面しているよ。
Marca:私たちは、前回のワールドカップやヨーロピアンチャンピオンシップの時よりも、一つのチームになっているでしょうか?

Torres:僕たちはかなり長い間一緒にやって来て、全員が基本的にお互いをわかっている。選手の大半はドイツで一緒にやったし、そこからチームに新しい力をもたらす選手たち加わることで、さらに強化されているよ。問題は、大会に参加する他のチームについても同じことが言えるってことだね。彼らは間違いなく、チャンピオンの栄冠を手に入れるんだという同じ期待と望みを抱いて、Euro2008にやって来るだろう。

Marca:私たちのチームの選手たち、リバプールでのあなたのような、それぞれの所属クラブでより責任を負っている選手が、チームに違いをもたらすと感じていますか?

Torres:それは重要な要素かもしれないね。スペインのフットボーラーが海外でプレーするのはポジティブなことだと僕は思っているよ。残念なことだけど、母国でプレーするよりも他の場所でプレーする選手の方が、より尊敬されるんだ。どこでもそんな感じだよ。僕がスペインでプレーしていた時は、"ラ・リーガ"にやって来る外国人選手の方が、地元で育った選手よりも優れていると人々に思われていたね。僕が海外でプレーするために去る時も、同じ状況を経験したよ。でも今度は逆の立場になった。僕がピッチの上でやったことは、おそらくイングランドの選手が同じことをやったのとはプレスで違う評価を受ける。自分のチームメート、ファン、ライバルでさえ違う目で見るんだ。相手が自分の名前をチームシートに見つけると、より敬意を払ってくれるんだよ。

Marca:海外でプレーすることが、選手をメンタル的に強くすると思いますか?

Torres:物事を違う風に、よく考えるようになるというのは事実だね。何もかもがポジティブに進めば自分がチームの中でより重要だと感じられるし、そのことでさらに上手く行く。リバプールで僕たちは今シーズン無冠に終ったけど、あとほんのちょっとの所だった。個人的なレベルで言えば、自分がどれだけ成長したかが本当にわかるし、今はこの調子をヨーロピアン・チャンピオンシップという重要な大会に持ち込みたいよ。僕が今言ったこの要素は、僕たちが必要なもう一段階を上がる助けになってくれるかもしれない。

Marca:「トーレス」という名前がヨーロッパのフットボールの中で新しい次元に入ったことに、あなたは気がついていますか?

Torres:スペインに戻るたびに実感しているよ。イングランドでは僕たちはメディアでのうわさやプレッシャーから遠ざかっていて、応援してくれるのは本当に小さなプレスだけだし、メディアの報道や彼らの影響には関わらないようにしている。ここ(イングランド)での日々の生活は、故郷に帰った時とは全く違っているよ。

Marca:大勢の人たちが、今回はフェルナンド・トーレスのための大会になるかもしれないと感じています・・・

Torres:そういうことで期待も責任も増すし、結果に対しても責任が増すね。責任ということに関しては、僕は自分を信じてくれる人たちみんなに応えるのが大好きなんだ。それは僕にとってプレッシャーにはならないよ。僕はそれをただ責任が増すと思うだけで、重荷だとは感じない。でも、スペインには、同じことをする選手が一人か二人だけでなく、もっと必要だ。ここ最近の国際大会で、僕たちは準々決勝まで勝ち上がることができていない。だから、チーム全体で責任を分け合う必要がある。

Marca:スペイン代表がどういうプレーをするのがあなたは好きですか?

Torres:これまでうまく機能してきた、そうは思わないかい?機能していればそれを変える必要はないよ。

Marca:この夏の大会で、スペインはどういうプレーをするでしょうか?

Torres:対戦する全てのチームに対して、それがどこのチームであろうとスペインは正面から堂々と戦うだろう。僕たちは、こういう風にプレーしたいという自分たちの確固とした形をはっきり持っている。予選ラウンドの中で、僕たちはそのスタイル、フットボール哲学を、そのシステムの中で自分が重要な存在だと感じている選手たちで作り上げてきた。僕たちは大会の優勝を目指して試合に臨むつもりだ。でも同時に、過去にこのタイトルを獲り、タイトルを獲る責任を負ったチームがあるということもわかっている。僕たちはそういうグループの一員になりたいと思っているんだけど、いつも謙虚なままだよ。

Marca:スペイン代表チームには、スティーブン・ジェラードのようなあなたと連携する選手が不足しているんでしょうか?

Torres:イングランドのフットボールは違うからね。実際、全く違う。プレーがずっと速くダイレクトで、チームは3タッチでゴールチャンスまで持って行ける。スペインではプレーしている選手のタイプが違うから、チームはもっとボールを保持し、試合はスローペースになる。スペインのプレーのやり方はダイレクトではないから、その分相手チームにディフェンスを固める時間を与えるね。その良い点は、ポゼッションをキープしている限り相手チームは得点できないということだ。それが鍵だよ。僕たちは、ボールをコントロールするから強力なチームなんだ。たとえディフェンシブな布陣を敷かなくても、僕たちは最終ラインをあまり脅かされない。僕たちが、たった4人のディフェンダーと守備的ミッドフィールダー1人で守っているということを思い出して欲しい。残りは全員が攻撃的な選手だからね。そしてそういうやり方でプレーしていても、僕たちはめったに相手にチャンスを与えないんだ。

Marca:プレミアシップでプレーしている選手たちは、スペイン代表チームに何をもたらすことが出来るでしょうか?

Torres:違うやり方のプレーが出来るし、僕たちが以前にはできなかったことをピッチでやれる。

Marca:2006年のドイツワールドカップから、チームは成長したでしょうか?

Torres:前回のワールドカップは僕たちにとってちょっと早過ぎた。僕たちはかなり若かったからね。しかし今はもっと経験を積み、次のワールドカップは僕たちにとってまさに良い時にやって来るだろう。しかし、もしも僕たちが人々にこのグループを支持し続けて欲しいと思うなら、僕たちは上手くやらなくてはならない。今は、僕たちがここにいたい、そしてここにいるべき人間なんだというところを見せる時だ。ピッチの上で実際に何をやるかが肝心なんだ。あれやこれををやるつもりだと言っても意味がない。

Marca:スペインのファンも重要な役割を持っていますね・・・

Torres:彼らはいつも僕たちのためにそこにいて、彼らの国をしっかりと支えてくれる。サポーターは何度も何度も辛い思いをして来たけど、彼らは決してチームを見放すことはなかった。ファンはワールドカップの後の最初の試合から、自分たちはチームを支持しているんだということを見せて、スタジアムを満員にしてくれたよ。他でもない、このチームを支持しているということを見せてくれた。僕はただ、そういう全てのポジティブなエネルギーが心配に変わらないことだけを願っているよ。残念ながら、以前にはいつもそうなっていた。

Marca:今回はスペインにとって風向きが変わるかもしれないと、あなたは実感していますか?

Torres:うん、物事は変わっているからね。僕たちは経験を増し、個々のレベルでは、選手たちはクラブで優勝杯をさらに勝ち取っている。スペイン代表チームにいる選手たちは、ヨーロッパで名の知れた選手たちだ。このチームは成長を続けているし、今の僕たちに必要なのは、人々がこれからの大会で僕たちに一目置くように、メジャーな大会で良い成績を上げることだけだ。

Marca:では、スペインは優勝候補の一つでしょうか?

Torres:一番の優勝候補はいつもと同じだよ。イタリア、フランス、ドイツ。そういう国は過去に優勝経験があり、いつも決勝に顔を出している。僕たちもそういうチームのグループの中に入りたいと思っているけど、まずは良い大会にしなくてはならない。今のスペインはさらに能力が増していて、それは自分たちよりも大きなチームと競い合うための力になってくれるだろう。何人か若い選手たちも出てきていて、彼らは自分たちのクラブでレギュラーでプレーできる選手たちだ。全てがポジティブだよ。

Marca:あなたは大会が待ちきれないようですね!

Torres:もちろん!こういう大会の一員になれるという経験を楽しまないとね。僕たちは永遠にそこに加われるわけじゃないからね。時間が経つに連れてチャンスは失われて行く。だからプレーできる時にはベストを尽くして、無駄にしてはならないんだ。僕にとって良いシーズンを過ごした後で、シーズンの終わりをさらに良いものにしたい。

Marca:外国での最初の年が、あれほど上手く行くとは予想していましたか?

Torres:全力を尽くすという決意を持っていたけど、こんな風になるとは決して予想していなかった。こんなに多くのゴールを決めて終るとは想像も出来なかったよ。

Marca:Euro2008に、スペインは今までになかった大量のゴールを引っさげて挑むわけですね・・・

Torres:代表チームのために良いことだね。ゴールを決め続けている状態で大会に入るというのは重要なことだ。ストライカーには良い時期も悪い時期もあるものだし、得点を決めている良い状態を最大限に生かせるというのは重要だよ。

Marca:スペインがEuro2008で成功するか失敗に終るか、それを分けるのは他に何でしょうか?

Torres:運かな。グループステージがどうなるか、そして次のラウンドの組み合わせがどうなるか。人々は僕たちが抽選で入ったグループにすっかり満足しているけど、僕の方はとても満足とは言えない。グループステージの間に、何か上手く行かない試合が一つぐらいはあるかもしれない。でも、次のラウンドに入ってタフな相手を迎えたら、上手く行かない試合をする余裕はないんだ。問題が起こるとしたらそこだと思う。ドイツとポルトガルは僕たちよりもずっとラッキーなグループに入っているし、僕はその両チームとも準決勝へ勝ち上がると思うよ。僕たちの方がずっと厳しい組み合わせだけど、士気と自信は高まっている。そして最近のイタリアとフランス相手の勝利がとても大きかったね。

Marca:今シーズンはあなたは大きな変化を経験しました・・・それはどうでしたか?

Torres:今年は理解しなくてはならない新しいことがたくさんあった。でも、全てが予想していたよりもはるかに上手く行ったね。チームが変わり、別の町に移り、国も変わった。何もかもが違っていたよ。UKでは通貨が違うし、車が走る側も違うし、プラグやソケットでさえ同じじゃないんだからね。チームの仲間やクラブの人たちの助けがなかったら、そういう全ての変化に慣れるのはとんでもなく厳しかっただろう。最初の年にいろいろな変化に適応するのは普通は簡単なことではないけど、さっき言った通り、物事は僕が予想していたよりもずっと上手く行った。中でもイングランドで僕が目を奪われたのは、相手チームのファンの態度だったよ。彼らは大きな敬意を払ってくれるんだ。

Marca:私たちはイングランドで、より速くよりダイレクトなフェルナンド・トーレスを目の当たりにしているわけですね?

Torres:僕は同じ選手だよ。でも成熟し、上達し、僕はまだ成長中だ・・・ラファ・ベニテスと1対1で多くのことに取り組んで目に見える進歩があったし、それをピッチの上で見せられると思うよ。

Marca:それでは、あなたはよりプレッシャーが少なくなったと感じているんでしょうか?

Torres:うん、僕は開放された気分だよ。チームの責任は共有されるべきだからね。しっかりと結果を出すためには、それが唯一の方法なんだ。僕が物事の責任を負うただ1人の人間だった時には、今のようにに気持ち良くフットボールをプレーするのは難しかったよ。
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