ラファ:私の経験からすれば、こういうことは起こり得るとわかっています。例えば、あなたが私にランパードやドログバのことを聞いたとすれば、私は彼は非常に優れた選手だと答えるでしょう。特に重要なものではありませんよ。ジェラードが優れた選手で、私たちにとってキープレーヤーであることは誰もが知っています。誰かが私に、またはアブラム・グラントに尋ねたら、私たちはその選手のことを大いに称賛するでしょう。
記者:コメントのタイミングが悪かっただけですか?
ラファ:ええ、しかし私たちがインテルと対戦していた時、ジェラードはインテルにそういうことを言われましたし、アーセナル戦でもそうでした。上手く行けば、決勝のバルセロナかマンチェスター・ユナイテッド戦でも同じことを言われるかもしれませんね。
記者:スティーブン・ジェラードをチェルシーに奪われるという心配はしていないんですね?
ラファ:スティービーはすばらしい選手です。彼は集中しており、彼のリバプールに対する献身は100%です。ですから私たちは心配はしていません。
記者:あなたたちの中で、スティーブン・ジェラード、ジェイミー・キャラガー、ファビオ・アウレリオがイエローカードあと1枚で出場停止になりますが、それについての心配は?
ラファ:準決勝まで到達すれば、イエローカードが累積されてくるのは当たり前のことですし、それはチェルシーも同様です。
記者:彼らに注意するように指示を与えるおつもりは?
ラファ:いいえ、私は心配していません。最終的には、選手たちの献身は100%でなくてはならないからです。決勝進出を確保したいと思うならば、イエローカードのことを考えてはいられません。
記者:今回はセカンドレグをスタンフォード・ブリッジで戦うことになりますが、その違いは大きいでしょうか?
ラファ:スタンフォード・ブリッジが赴くのに難しい場所であることはわかっていますから、明日は私たちは得点を取り、なおかつ無失点を狙います。勝ち進みたいならば、それが鍵です。
記者:それでは、明日の夜はあなたたちには観衆の目一杯の力が必要ですね?
ラファ:観衆は必ずそうしてくれます。私たちの観衆はいつでも驚くべき存在ですし、チャンピオンズリーグの夜には彼らは最高ですよ。
記者:アンフィールドのヨーロッパ戦の夜の雰囲気の、何があれほど特別なんでしょうか?
ラファ:おそらくは、そういう試合にはサポーターたちが変わるんだと思います。外国から大勢の人々がやって来ますし、そういう人達は1秒1秒を楽しもうとしているんだと思います。ファンが違うのかもしれません。
記者:トム・ヒックスがこの試合にやって来ると言われていますが、それが雰囲気を損なうという心配はありませんか?
ラファ:選手たちはフットボールに本当に集中していますし、サポーターも同じだと思っています。
記者:この準決勝を勝つための鍵は何でしょうか、そして過去にこの段階で2度彼らを倒していることが、アドバンテージになるでしょうか?
ラファ:鍵となるのは常に、ほんの小さなことだろうと思います。これまでの試合が私たちにアドバンテージを与えてくれるかどうかはわかりませんし、彼らには経験があり、私たちには経験があり、私たち双方に新加入の選手たちがいます。
記者:前回の対戦から、あなたのチームの何が変わっていますか?
ラファ:私たちにはトーレスやベナユンのような新しい選手たちが何人かおり、彼らにも何人か新しい選手たちがいます。しかし、私たちのチームの背骨は本質的に同じです。
記者:あなたたちのフットボールのプレーの仕方について言えば、前回対戦した2試合からどう変わっていますか?
ラファ:多かれ少なかれ同じだと思います。違いは時に選手たちですね。何かをやろうとしても、それを上手くやるか下手にやるかは選手たち次第です。今シーズンは私たちの選手層は厚くなり、選手の質は上がり、良いフットボールをしています。
記者:今回のチェルシーは、ジョゼ・モウリーニョの率いていたチェルシーとは大きく違うでしょうか?
ラファ:以前にも同じ質問を受けましたが、私ははっきりと答えました。同じことを言いましょう。アブラム・グラントは良い仕事をして来たと思います。彼らはカーリングカップの決勝まで到達し、彼らはチャンピオンズリーグの準決勝まで勝ち進んでおり、彼らはタイトルレースを戦っていますから、彼は良い仕事をしています。チームは多かれ少なかれ同じです。彼らは良いフットボールをしており、彼らは強力で、彼らは守備と攻撃のバランスが取れています。
記者:非常にタイトな試合を予想していますか?
ラファ:非常にオープンな試合になるとは見ていません。タイトで、どちらのチームにとっても難しい試合になると思います。彼らはディフェンスに優れており、私たちもディフェンスに優れていますからね。
記者:リーグタイトルは、チェルシーにとって気を散らすことになるでしょうか?
ラファ:そう願いますが、彼らには次の試合に向けて4日の準備期間がありますし、それは十分な時間でしょう。彼らにとってはタフでしょうし、リーグタイトルのことも考えているでしょう。しかし彼らがプレミアリーグで2度優勝していることを考えれば、チャンピオンズリーグは彼らにとって非常に大きなトロフィーであることは間違いありませんから、この試合に必ず集中して来ると思います。
記者:フルハム戦での勝利で、4位を確実にするにはあと1ポイントとなりましたから、あなたたちのプレッシャーはある程度消えたのではないですか?
ラファ:ええ、私たちは以前よりも良いポジションにいます。私たちにとって、フルハム戦に勝利して8ポイントの差をつけることは本当に重要でした。そして、私たちがあと1ポイント取れば、エバートンは全試合に勝利が必要です。バーミンガム戦に勝利できれば、準決勝と、それから上手く行けば決勝に集中するのがさらにやりやすくなるでしょう。
記者:チェルシーのようなチームにとって、この大会のこの段階で3度敗れるというのはフラストレーションになるでしょうか?
ラファ:わかりません。私はリバプールフットボールクラブの監督ですから、勝ちに行きます。その結果彼らがどう感じるかはわかりません。
記者:前回の準決勝での対戦から、リバプールは進歩し、チェルシーは後退しているでしょうか?
ラファ:相手チームについてあまり話すのは好きではありませんが、私たちが強力なチームであるのはおわかりになると思います。ここ2ヶ月間私たちが進歩して良いプレーをしているのは明らかですから、私たちは大きな自信を持っています。しかしチェルシーに大きな敬意も持っています。
記者:トム・ヒックスがここに来た時に、彼と会う予定はありますか?
ラファ:まずはピッチの上でアブラム・グラントに会うことになるでしょうし、その後、私たちが勝利できれば、私は誰と会っても本当に嬉しいでしょうね。
記者:役員会の不穏を解決するために、あなたに果たせる役割はありますか?
ラファ:私はピッチの上での問題について考えるつもりですし、チェルシーの選手全員をコントロールするのは本当に難しいだろうと思っています。
記者:舞台裏で起きている出来事が、ピッチの上でのあなたたちの力になるかもしれないと思いますか?イタリアが明らかな危機の中にあって、ワールドカップ優勝を果たしたのと同じようにです。
ラファ:選手たちは今が非常に重要な段階であることを認識していますので、フットボールに集中していると思います。フットボールに集中を深めれば深めるほど良いですから、他のことを考えたり話したりはできませんが、おそらく力になり得るかもしれませんね。わかりませんが。
記者:明日はどういうフォーメーションを起用するか、もう決めていますか?
ラファ:私は答えを知っていますが、アブラム・グラントが聞くでしょうから、自分の中に留めておきますよ。
記者:この段階に来て、プレッシャーやあらゆることを管理するというのは、あなた個人的にどれほど難しいことでしょうか?
ラファ:私はいつもの通り集中しています。今はそれは簡単ではないと思いますが、私たちは、自分たちの仕事をしてこの試合にしっかりと準備する必要があることをわかっています。
記者:あなたには大きなプレッシャーがかかっていますが、それを楽しんでもいますか?
ラファ:私はここに来た初日から、監督であることを楽しんでいます。私はその時本当に喜んでいましたし、今も喜んでいますし、長い間そうあるつもりです。どうやってそれができるか?試合に勝利することによってです。私は勝利のためにチームを準備するつもりです。
記者:あなたは自分の未来をここに見ていますか?
ラファ:私の未来は明日の勝利であり、その後は、私が以前に言ったように、長い間ここに留まりたいと思っています。
記者:チェルシーと続けて3度目の準決勝に挑むにあたって、何か特別な感情はおありですか?
ラファ:クラブにとって非常に重要な試合だと思います。私たちのクラブが過去4年間でヨーロッパで良くやっているのを見るのは非常に大きなことですし、クラブの歴史にとってすばらしいことです。監督としてはここにいることを私は本当に誇りに思っていますが、チームが再びこのレベルまで勝ち上がったのは、サポーターにとってはさらに重要であることを私は知っています。
記者:アブラム・グラントの方が、あなたよりもプレッシャーがかかっているでしょうか?
ラファ:わかりません。その質問はおそらくアブラム・グラントにした方がいいでしょうね。
記者:4年間で3度決勝に到達することになれば、どれだけ大きな業績でしょうか?
ラファ:先ほど言ったように、クラブにとってすばらしいことでしょう。勝ち進んで決勝へ行きたいならば、ベストのプレーが必要だと思います。
記者:フランク・ランパードはこの試合に戻って来そうです。あなたのプランに影響はありますか?
ラファ:いいえ、私のプランは多かれ少なかれ同じです。彼がこの試合に復帰するかもしれないということはわかっていました。
記者:負傷者に関してはどうですか、ラファ?
ラファ:申し上げた通りスティービーはOKですし、チームの他の選手たちはフィットしていますから、私には嬉しい問題がありますね。
記者:セカンドレグをアウェイで戦うというのは、あなたたちにとって不利でしょうか?
ラファ:そうならないことを願います。私たちには得点と、可能ならば失点しないことが必要だとわかっていますし、それからスタンフォード・ブリッジでどうなるか確かめますよ。私たちにはヨーロッパでの経験がありますし、ここで良い結果が得られればアウェイの試合はやりやすくでしょうが、タフな試合になることはわかっています。
記者:今回の2戦は、多くのゴールを決めたアーセナル戦よりも、より戦術的な試合になると考えていますか?
ラファ:先ほど言ったように、彼らはとても強力なチームであり、私たちも同じですから、非常にタイトでスペースのない試合になるだろうと思います。
●ルーカス・レイバ
記者:ルーカス、明日の夜のチェルシー戦で、自分がスタメンに入ると予想していますか?
ルーカス:わからないよ。その質問は、監督に聞く必要があるね。とても良い試合になるだろうから、もちろん僕はプレーしたい。僕がリバプールにやって来たのは、今回のような大一番でプレーしたいためだからね。上手く行けば、僕はベンチからでもチームの力になれると思う。
記者:スティーブン・ジェラードがフィットするのはどれくらい重要でしょうか?
ルーカス:ジェラードは僕たちのキャプテンであり、とても優れた選手だ。彼は多くのゴールを決められる上、チームを助けることができる。彼は最も重要な選手の一人で、上手く行けばフィットするだろう。
記者:今シーズンのフェルナンド・トーレスの影響は大きいですか?
ルーカス:彼はすばらしいよ。今シーズン30ゴールを決めているし、上手く行けばもっとゴールを決めて、どんどん良くなって行くだろう。
記者:勝利を持ってスタンフォード・ブリッジへ向かうということが重要ですか?
ルーカス:ホームでのファーストレグを勝利するというのは、いつも重要だ。僕たちにはサポーターの後押しがあるだろうし、クリーンシートをキープして勝利できればなおいいね。スタンフォード・ブリッジが難しい試合になることはわかっている。でも選手たちの中には自信があるし、上手く行けば僕たちは明日勝つだろう。
記者:この段階で3度目のチェルシーとの対戦で、このチームが勝ち上がれるという自信は選手たちの中にどれほど大きいでしょうか?
ルーカス:僕たちは良いプレーをしているし、ここ数試合は勝利してチャンスを作っている。ファーストレグに勝利することが重要だと思っているよ。それはアウェイのレグを戦うにあたって、僕たちにより自信を与えてくれるからね。過去2度リバプールは勝利しているし、2005年にはタイトルを獲得している。
記者:チェルシーがリーグ優勝を目指しているという事実は、リバプールにとってアドバンテージになりますか?
ルーカス:チェルシーがプレミアリーグタイトルも戦っていて、チャンピオンズリーグと同じくリーグ優勝も目指しているのはわかっているよ。しかし僕たちも4位を確保する必要があるから、プレミアリーグにも集中している。だから、どちらのチームも同じだろうと思うよ。
記者:アンフィールドの観衆は、どれくらい重要でしょうか?
ルーカス:サポーターは、僕たちがチームの中に大きな自信を持っていることを確信できるだろう。僕たちは100%の力を尽くし、上手く行けばこの試合に勝てるよ。
記者:しかし、このヨーロッパの大一番の夜に、観衆が大きな違いを作ってくれると思いますか?
ルーカス:サポーターは驚くべき存在だ。アンフィールドにやって来る時、彼らは試合中ずっとチームをサポートしてくれる。そしてチャンピオンズリーグは特別な大会だ。僕たちは100%の力を尽くし、ファンのためにベストを尽くすつもりだ。
----------------------------------------------
さあ、決戦です。選手たちが100%を尽くしてサポーターがついていれば、必ず勝利できるでしょう。相手にゴールを許さないことがポイントになると思います。セットプレーは特に集中ですね。
そしてラファが語っている通り、イエローカードが累積している選手たちも、それを気にせずに全力のプレーをして欲しいと思います。それで例え次が出場停止になったとしても、他の仲間たちがやってくれるはずです。それがチームです。
PR