BBCがトーレス特集の記事を掲載しています。
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リバプールのボス、ラファ・ベニテスが、フェルナンド・トーレスをアンフィールドに連れて来たことで、クラブの移籍レコードを大きく破ったのを忘れることは簡単だ。そこには大勢の疑惑を抱く人間がいた・・・アンフィールドに、そしてはるかに遠く離れた所にも。アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、そしてトッテナムが、皆この24歳を思案しながら見守っていた。
そう、トーレスは速さがあり、ゴールを決められる。しかし最大の疑問は、'El Nino' (The Kid)は プレミアリーグで成功するのに十分なフィジカルの強さがあるのか、ということだった。
しかし、2007年6月にベニテスがこのストライカーにはたいた2650万ポンドは、昨年夏に交わされた移籍の中で最高のものだったように見える。
これまでにすでに28ゴールを記録し、トーレスはプレミアリーグに旋風を巻き起こし、リバプールを4年間で3度目のチャンピオンズリーグファイナルに勝ち進むチャンスをキープさせている。
かつてのレアル・マドリーとバルセロナのボス、ラドミール・アンティッチはトーレスはまだ彼のピークには達していないと語る。
「彼は今はスペインにいた時とは違う選手だ。とにかく才能は非常に豊かだったが、フィジカルと技術において、彼はイングランドの試合に適応している・・・そして彼はまだ成長中だ。」アンティッチはBBCに語った。
リバプールが、水曜のエミレーツスタジアムから始まる準々決勝でアーセナルを勝ち抜くためには、トーレスが彼のベストであることを必要とするだろう。
ガナーズは、10月のプレミアリーグでアンフィールドで1-1の引き分けで終った試合では彼を沈黙させたが、トーレスは万全の体調ではなく、前半で負傷のために退いた。そしてBBCの評論家アラン・ハンセンは、彼を再び止めるのは簡単ではないだろうと語る。
「一度トーレスをうまく抑えたことがあるというだけでは、それが再びできるということにはならない。」ハンセンは語った。
「彼はあれだけの能力の持ち主だから、全ての時間彼を抑えておくのは困難だ。もしも彼を相手にある程度守りで成功するつもりなら、まず第一に良い選手でなくてはならない・・・そしてトーレスは稲妻のようだから、速さがあればなお良いだろう。
今シーズンの彼がリバプールで最も成功している時は、ディフェンダーが彼と直に対面した時で、彼は相手を抜き去る。ディフェンダーにはどうすることも出来ない。先にボールに触らなければ彼は相手を追い越し、後はボールを失うか彼を倒すかだ。彼にはあれだけの速さがあるから、相手は単純に振り向くことさえできない。もしもボールに先に触れられなければ、後は彼をファウルで止める選択肢しか残されていないんだ。」
トーレスがこれだけすぐにこれだけやれると予想した人間はほとんどいなかったが、トーレスがビセンテ・カルデロン・スタジアムでランクを上げている時にアトレティコを指揮していたアンティッチは、彼がイングランドですぐさま衝撃を与えるだろうと常に信じていた。
「私は驚いていないよ。」アンティッチは語った。「彼は特別な選手であり、彼を特別な選手にしているのはその持ち合わせている全てだ・・・彼のプレーは非常にエキサイティングであり、技術があり、そして賢い。彼は常に、どうやったらゴールを取れるかを考えている。彼の精神は敗者のそれではなく、勝利を求める男だよ。」
「そして彼が楽しんでいることは明らかだ。それは彼にとって非常に重要なことなんだ。過去2、3シーズン、アトレティコの彼はフラストレーションを感じていた・・・彼はキャプテンであり、チームはうまく行ってはいなかった。今は彼は再び幸福だよ。」
スペインのTVのプレゼンター、レッズのかつてのミッドフィールダー、マイケル・ロビンソンは、トーレスがすでにアンフィールドを自分の家にしていることに同意する。
ロビンソンは3月の始めにトーレスと会い、こう言っている。「フェルナンドの話し方を聞いたら、Toxteth(※リバプールの地区)で生まれたんだと思うだろう。私にとって際立っていたのは、彼がすっかりリバプールに夢中になっていることだったよ。彼はリバプールが何か、彼らの本質は何かを非常にはっきりと理解している。
チームが敗れたとき、選手がまずはじめに考えるのは自分自身のことだろう。フェルナンドは私に、リバプールが破れた時に選手たちがまず始めに思うのは、ファンのことだと言ったよ。」
ベニテスの元でのリバプールのプレースタイルが、トーレスが成功したもう一つの理由だ。
「リバプールにとってカウンターアタックは非常に重要であり、トーレスはそれに関してすばらしい。」ロビンソンは説明した。「彼はものすごく速く、死を招くフィニッシャーだ。リバプールが深く守ってカウンターを仕掛けることで、トーレスはボールを持った時目の前に大きなスペースを得られる。彼は自分のものすごい速さを利用でき、ミッドフィールダーは精密に彼を狙う必要がないんだよ。」
ベニテスの戦術はトーレスを助け、彼は日曜のマージーサイドダービーで決勝点をあげてエバートンを下した。そして、1995年のロビー・ファウラー以来の、リバプールで1シーズンに20ゴールを記録した選手となっている。
彼の得点率はすばらしいが、アンティッチはそれはもっと増えるかもしれないと信じている。
「リバプールは彼からもっと力を引き出せる。」アンティッチはそう付け加えた。「彼ははペナルティエリアの中でも優れたフィニッシャーだよ。もしもリバプールがもうちょっとフットボールをプレーし、ワイドな位置からペナルティボックスにボールを入れれば、彼はおそらくさらに成功するだろう。彼は適切な瞬間に良いボールを必要とする選手だが、リバプールは試合を支配していない。彼らはちょっとディフェンシブで、試合の速さを生かせていない。」
トーレスに投げかけられている一つの疑問符は、おそらくは彼がゴールを決めている場所だろう。しかし、それはペナルティエリアの中か、あるいは外かではない・・・なぜそれがアンフィールドの外では頻繁に決められないか、ということである。これまでのリーグ21ゴール中、19がホームの芝の上で、そのうち15がKOPの目の前で決まっている。
しかしながらハンセンは、それも間もなく変わるだろうと確信している。
「アウェイのビッグチームを相手にトーレスがゴールを決め始めたら、リバプールは本当に躍進するだろう。」ハンセンは言った。
「彼の能力は誰も異論を挟むことはできないんだから、これは間違いなく起こるだろう。彼とリバプールは、エミレーツのチャンピオンズリーグ準々決勝が、それを始める良い場所だと感じているだろう。」
トーレスファイル
フルネーム:フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス
生年月日:1984年3月20日 マドリード生まれ
●リバプール
試合:34+4 ゴール:28
●アトレティコ
試合:200+14 ゴール:84
●スペイン
試合:42 ゴール:14
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良い記事だったので、ぜひアーセナル戦の前にレッズファンの方々に読んでいただきたく、超特急で訳して見直す暇もなかったので、間違いがあったらご容赦ください!ハンセンの最後の言葉が明日の早朝には実現していることを、切に切に願っています!!
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無題
無題
彼なら、他のプレミアチームに入ってもきっと成功したのでしょうが、レッズに入ったからこそ、幸せで、楽しめて、そしてこれからも更なる成長をとげ勝利を呼ぶ男になってくれる’とそう信じています☆
たとえボコボコにされた時でも、ファンは歌い支えてくれることを彼はもう十分に理解し感じてくれていますから、きっとアウェイでもやってくれるはず!!恐れを知らぬキャプテンと共に、チーム一丸勝利あるのみです”
無題
はじめましてこんにちは!読んでいただいてありがとうございます^^。これからも面白い記事を見つけたら、雑な訳ですがご紹介していけたらと思います。よろしくお願いします。
>joshさん
トーレスの会見、SKYやBBCでちょっと見れましたが、ボソボソ話して何を言っているかわかりませんでした(笑)。
今日は期待していたんですが、残念ながら不発でしたね~。しかしキャプテンも左に流れて守備に忙しい中で、彼はボールを受けた時相手DFをよく脅かしていました。次回に期待ですね!