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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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昨日に引き続き、タイムズ紙によるラファ独占インタビューです。
題は「ギャレス・バリーのドアが閉じられた時」
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「ギャレス・バリーのドアが閉じられた時」

今度の土曜の午後、12:45のキックオフ直前、大金を費やしている監督は、高まるプレッシャーを和らげるためには自分のチームの勝利を切望していることを感じながら、アンフィールドのダッグアウトの彼の席に腰を下ろすだろう。敗北は批判のなだれをもたらすことになるだろう。そう、もしもマンチェスター・シティがリバプールに破れたら、マーク・ヒューズは焼けつくような午後を迎えることになるかもしれない。
ラファ・ベニテスもまた、勝利が不可欠であるということを認識している。両監督とも、今年の彼らのクラブに向けての期待を沸かせていた。ヒューズは£140mの大金を撒き散らして希望を膨らませた。彼の対戦相手リバプールは、昨シーズンのプレミアリーグで飛ぶようなフィニッシュをし、1990年以来のタイトルをアンフィールドにもたらすところまであとわずかまで迫り、大いに盛り上がった。

シティは現在順位表の6位に位置し、リバプールを1ポイント上回っている。どちらの監督も今シーズンのお粗末なスタートを悔やんでいるかもしれないが、土曜にはベニテスの方がその後悔が大きいだろうか?そこには、シティのスカイブルーのシャツを着たギャレス・バリーが立っているだろう。リバプールの監督が昨シーズンに切望した男だ。バリーはアンフィールドの新チームの鍵だった。このミッドフィールダーがアストン・ヴィラに留まり、その後の夏にシティに移籍したことで、それは決して実現しなかった。

もしもバリーを獲得できていたら、リバプールは昨シーズンにリーグ優勝していただろうか?それは、ベニテスが数え切れないほど熟考した質問のはずだ。彼は深いため息をつき、それはテープを巻き戻せば聞き取れる重いものだった。
「それは誰にもわかりません。」彼はゆっくりと答えた。
「フットボールはおかしな競技です。私たちのプランは、バリーを左サイドで起用し、前線でフェルナンド・トーレスと並んでプレーするロビー・キーンにボールを供給するというものでした。この青写真は破棄されました。巻き添えの被害を受けたのはキーンで、彼は、バリーの契約がまとまる前にトッテナム・ホットスパーから獲得することになったんです。
バリーの獲得に動いた時には、私たちは、彼は非常に優れたメンタリティを持ち、プレミアリーグでプレーする能力を備えた優れた選手であると確信していました。第一優先はバリーで、その次がキーンでした。」

アンフィールドでの政治工作と非難合戦という混沌とした背景にぶつかって、ベニテスの優先順位は無視された。キーンは巻き添え被害となったが、監督にはもっと広い落胆があった。

「私たちは今後のことを考えていました。チームに(チャンピオンズリーグのために)3、4人の英国人選手が必要であると知っていたからです。ルールに変更があるということをわかっており、英国人選手が必要で、早くそれをまとめようとしていたんです。
そうするための唯一の方法は、(外国人)選手を売却して英国人選手の獲得資金とすることでした。しかしバリーに関して最も重視したのは、彼が3つのポジションでプレーできることです。バリーを獲得できていれば、チームにとってすばらしい補強となったでしょう。」

ベニテスが生まれついての消極的な監督だと信じている人々は、今シーズンに彼が攻撃的なサイドバックであるグレン・ジョンソンを獲得したことに驚かされた。しかしこの監督は、彼のディフェンスに攻撃性を加えることを長い間目指していた。ここでもまた、彼はバリーをオプションと考えていた。
「さらに攻撃性が欲しい時には、バリーを左サイドバックで起用することができます。彼はボール扱いが上手いですから、試合をコントロールすることもできるでしょう。彼はウィンガーとしてもプレーできます。相手選手を破るだけでなく、良いパスを供給し、良いクロスを上げ、良いポゼッションのできるウィンガーです。
それが私たちのアイディアでした。全てにおいて完璧でした。優れた選手、優れたメンタリティを持ち、そして英国人です。」

そのプランは失敗に終わり、代わりに新しいシステムが必要だった。スティーブン・ジェラードをセカンドストライカーで起用すれば、キーンのポジションがない。ベニテスはきっぱりと行動に移し、アンフィールドでのわずか6ヶ月を経てキーンをホワイトハートレーンに送り帰した。

バリーと縦に並んでいたら、このアイルランド人ストライカーは成功していただろうか?「キーンは非常に良い獲得で、彼のゴールの脅威は誰もが知っていました。彼は様々な理由から私たちのチームに馴染むことができず、私たちは何かをする必要がありました。ですからすぐに行動したんです。他の選手たちが周りにいる中で、キーンにとってその方が良かったでしょう。私たちは違うやり方でプレーをしました。」

チームを築いて行く際に、ベニテスは国内とヨーロッパのフットボールで要求される相反することにバランスを取ろうと試みる。この監督を批判する人間は、彼はヨーロッパの方に重点を置いていると主張する。しかしベニテスは、彼のチャンピオンズリーグでの成功は、自分の戦術家としての能力の自然な結果であると考えている。

「ヨーロッパと英国内では、フットボールのスタイルが全く違います。ヨーロッパでは、より戦術的な戦い方ができます。プランに対してプランで対抗し、自分のポジションによってチームを調整することが可能です。
イングランドでは、終始ダイレクトなフットボールです。難しさが増しますね。キーパーからのゴールキックやパントキックがピッチの半ばまで放り込まれ、対処するのは戦術ではありません。とにかくまずはファストボールにチャレンジし、セカンドボールを拾うことです。
イングランドの方がよりダイレクトなフットボールをするので、テンポが速くなります。コントロールするのは困難です。能力があり、強く、フィジカルな選手たちがいるイングランドのチームは、対戦するのが難しいですね。
チェルシーのような、高さと強さがあり、能力もあるチームは、リーグ戦にもチャンピオンズリーグにも対処できます。マンチェスター・ユナイテッドも同様です。彼らにはフレッチャーとキャリックという、高さと強さのある選手たちがいます。そして彼らには、ルーニーとベルバトフという能力を備えた選手がいます。そういうバランスを作るのは簡単ではありません。ある程度の資金を使うことで、そういうバランスを見出すことができるんです。
ここで優勝したければ、より強力で、より早い選手たちが必要です。強くて早く、能力のある選手は金がかかります。」

チェルシーのチーフエグゼクティブ、ロン・グーレイは、チェルシーがビッグクラブになるためには、これからの5年間で2度のチャンピオンズリーグ優勝が必要だろうと語った。ベニテスはアンフィールドにその1つをもたらし、さらに1度決勝まで到達した。しかしながら、もしも彼がタイトルをもたらすことに失敗していたら、自分のリバプールでの時間を心配しただろうか?
「私のことを知っている人間は誰でも、私が全てのトロフィー、全ての試合に勝ちたいと考えていることを知っていますよ。しかし、何が一番欲しいかと聞かれれば、私はプレミアリーグと答えます。もしもそのタイトルを獲得できなかったら、間違いなくひどく落胆し、おそらく(失敗したような)そんな気持ちになるでしょう。しかし、フットボールはチーム同士の戦いです。プレミアリーグには、巨大な、巨額の資金、巨大なスタジアムを有するクラブがあります。潤沢な資金があれば、もっと簡単でしょう。しかし私たちは、手持ちの資金でやり繰りしなくてはりませんし、他のチームを判断することはできません。」

今シーズンに関しては、期待を下げる必要があるかもしれない。チャンピオンズリーグでの勝ち上がりは見込みがなさそうで、タイトルチャレンジをするには驚異的な勝率での進撃が必要だろう。ヨーロッパリーグに降格することについて、ベニテスはどう感じているのだろうか?
「そういう状況を受け入れるというのは、たやすいことではありません。しかし、世界の終わりというわけではないですからね。私たちは進み続けなくてはなりません。正しいメンタリティで挑み、優勝を目指すでしょう。」

目下のところ、シーズンを正常な状態に戻すには、まずはシティを撃破することである。

「私にとっては、次の試合の3ポイントです。それが(首位との)差を詰める最良の方法です。私には、このチームは人々が考えているよりも強く、戦力は人々が考えているよりも強力だという自信があります。1試合か2試合に勝てば、自信を得て、選手たちがもっと良いプレーをするのが見られるでしょう。」

彼のストライカーたちについて、ベニテスの発言

ピーター・クラウチ:彼はすばらしい子で非常に賢いですが、トーレスがファーストチョイスであるということを認識していました。それは彼にとって、さらに難しいものだったでしょう。

クレイグ・ベラミー:彼はまた違う選手でした。違うタイプのストライカーです。彼はジェラードのポジションに入る、セカンドストライカーでした。クレイグは勝者です。彼のメンタリティでは、ベンチにいることは問題外です。

マイケル・オーウェン:彼のレアル移籍に関しては、私は彼の気持ちを変えることはできませんでした。その2年後に彼の復帰の可能性について話し合いを持ちましたが、彼はニューカッスルに行くことを決断しました。彼はゴールを決めます。今回に関しては、私にはもっと優れたゴールスコアラーがいました。

スペイン対イングランドの決勝という、悪夢のシナリオ

ワールドカップを控えた興奮に影響されない人物、それはラファエル・ベニテスだ。来年の南アフリカでのフットボールの祭典を心待ちにするというよりも、リバプールの監督は恐怖感でいっぱいである。
「私は、スペイン対イングランドの決勝を本当に心配しているんです。私の選手がみんなその中に入るでしょうからね。」

そのコメントは半分冗談だが、本気の心配も含まれている。リバプールは、この夏に南アフリカで開催されたコンフェデレーションズカップにスペイン代表が入っていたことで、その影響に苦しんでいる。
「私たちはコンフェデレーションズカップでプレーしました。スペイン代表の選手たちは遅れてチームに合流しました。もし来年スペイン対イングランドの決勝ということになったら、それからのシーズンの準備を進めるのがさらに困難になるでしょう。」

国際試合のタイミングもまた、ベニテスにとって悩みの種だ。現行の水曜と土曜の対戦を24時間早めることで、事態は改善されると彼は提案する。
「国際試合を火曜と金曜の開催とすることで、改善されるでしょう。10人、15人も代表戦に行ってしまうトップクラブにとって、それは大きな違いになります。
時には彼らが戻って来るのは金曜になり、彼らを交えた練習ができず、非常に難しくなります。そして、土曜の早い時間にプレーしなくてはならないこともあります。これは変えなくてはならないものです。国際試合が多すぎますよ。」

ベニテスは、彼自身が代表チームを率いることを想像できるだろうか?「スペインではいつもそのことを聞かれていますよ。もしかしたらいつかね。私はここで幸福ですし、日々関わって行くのが好きなんです。ここに留まっている方がいいですね。」

もしその仕事が、彼がここに留まってできるものだったら?
「イングランドの?」彼は笑った。「もしかしたらね。私の英語が上達すれば。」

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バリーなあ・・・すごく好きな選手だったんですけどね・・・(遠い目)。移籍話が出た時には、すごく嬉しいけどヴィラファンには申し訳ないとか、オニール鬼めと思ったりしたもんでした。ハフー。・・・まあ、過ぎたことです。シティ戦でチンチンにするしかないっすね!
イングランド代表対スペイン代表の決勝というのは、ラファには申し訳ないですが、私は非常~~~に期待しています。本当にその組み合わせになったら、決勝前にはもう嬉しくてニヤニヤしっぱなしになると思います。ラファも心配しつつも、それでもきっと喜ぶんじゃないでしょうか。
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無題

いつも長い記事ご苦労様です。
英語の苦手な身としてはホントに貴重な情報に感謝してます。
そしてちょっと前のラファの進退についての質問に答えていただきありがとうございます。
私もラファを支持してこのまま長期間頑張ってほしいと思ってます。

やはりバリーはほしかったですね。左は全部出来、セントラルでももちろん起用可能。いまのリバプールに足りてないポジションてのがこれまた笑えないとこですね・・・

Re:無題

こちらこそ、長い記事を読んでいただきありがとうございます^^。ラファには本当に頑張って欲しい。まずはシティ戦ですね!負傷者が順調に戻って来ている様子で、アワアワしていた私もだいぶ落ち着きました(笑)。

バリーに来て欲しかったですねえ・・・ラファなんか今でも「全てに完璧」なんて言ってるし・・・。しかし彼もリバプールに来たくてたまらないのかと思っていたら、あっさりと袖にしてくれました。今度の試合は、彼がシティに行ったことを後悔するぐらい力の差を見せて欲しいと思っています!!!
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