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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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グレン・ジョンソンと言えば有名な便座事件。3月のガーディアン紙のインタビューの中で、彼がそのことの真相にも触れています。これからレッズの一員となる彼のことを知っておきましょう。
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ポーツマスの右サイドバックは、その人生の中でタブロイド紙を敵として生きてきた。彼はB&Q(大型日曜大工用具店)でトイレの便座を盗んだ容疑で逮捕され、ジョゼ・モウリーニョの要求に合わないとして干された。チームがバルセロナに飛ぶ前に、彼がパスポートを忘れたという話を覚えているだろうか?いったいどういう本物のプロフェッショナルが、試合前にパスポートを忘れたりするのだろうか?

答えは明らかにされているが、まず始めに、それに耳を傾けてくれる人々が必要だ。そしてそれは簡単なことではない。彼にまつわる多くの話は完全なたわごとである。ジョンソンはもっと良いPRが必要だ。まずはパスポートの話から始めよう。
「それは完全に馬鹿げた作り話だ。」彼は言う。「チェルシーで起きたことを僕が話したくないのは、これも理由の一つなんだ。そういう嘘っぱちがあまりにも多いからね。クラブは選手全員のパスポートを預かっていたのに、僕が自分のをなくしたとか、前日の夜に馬鹿騒ぎをしていたせいだとか、そういう話が出てきた。そしてそれが僕だから言われるんだ。僕はそういうことに慣れなくてはいけなかった。

僕はチェルシーでプレーしていて手を骨折したことがあり、人はそれを、モウリーニョに起用されないことに僕が腹を立てて我を忘れ、壁を殴ったからだと言った。またしても完全な作り話だ!しかし、僕は自分をわざわざ弁護しようとはしなかった。たぶんそれは僕の助けにはならなかったね。人はそういう話を信じているようだ。それが正当だろうとそうでなかろうと、評判を得るのは簡単なんだよ。」

我々はフラットン・パークから歩いて15分ほどの所の、Mary Roseスクール(※障害を持つ子供の学校)の小さなオフィスで話をしている。ジョンソンは椅子にだらりと腰掛け、都会的でクールに髪を編み込み、ドルチェ&ガッバーナのジーンズを履き、外には新車のメルセデスが止まっている。彼の左腕に曲がりくねって施された精巧なタトゥーは、" 良い事も悪い事も、全ての事には意味がある"と読める。その後、彼は背中のタトゥーも見せてくれた。そこには彼のもう一つの好きな言葉、"誰も皆死ぬ。しかし、誰もが本当の意味で生きるわけではない"が彫られていた。

彼はここで、プレミアリーグのCreating Chancesキャンペーンに参加している。午後一杯を使って障害を持つ生徒たちに会ったり、この学校の『北京自転車プロジェクト』の立ち上げに参加したりしている。2012年オリンピックまでに、ロンドンから北京までの5,070マイルの距離に相当する自転車旅行を支援する試みだ。またジョンソンは、ポーツマスの地域社会の催しに頻繁に参加することを、彼の仕事としている。さらに、彼が生まれ育ったケント州のダートフォード近郊で、グレン・ジョンソンサッカースクールを運営している。

「子供たちがトラブルに巻き込まれるのは、とても簡単なんだ。悪い仲間のグループとちょっと関わったら、そこに吸い込まれてしまう。だからサッカースクールを思いついたんだ。彼らを通りから遠ざけておける何かをしたかった。」

彼のスクール生の1人、9歳のJake Eggletonは既にウェストハムにピックアップされた。ジョンソンの6歳の弟、Courtneyもスクールに在籍している。「両親が、子供たちを安心できる場所に預けておけるというのは、すばらしいことなんだ。子供たちがトラブルに巻き込まれたというニュースは、誰もが目にしている。誰もそんなことは望んじゃいない。」

これは、ジョンソンの持つアウトサイダーのイメージにはそぐわない。彼は天狗になったり調子に乗っているような人間ではなく、成熟し、プロフェッショナルな人間という印象を与える。事実、ポーツマスで彼が頻繁に受けている批判は、自分が本当はどれだけ優れているかに彼自身が気づいていないということでだ。「ジョー・ジョーダン(前アシスタントマネージャー)は僕の好プレーを一つに集めたDVDを作ってくれたよ。彼はこう言ったんだ。『これを見てみろ・・・お前が実際どれだけすごいかわかるぞ。』僕は彼が何を言おうとしているかわかっていたよ。」

最終的にジョンソンは、イングランド代表でレギュラーの位置を獲得することで、代表に入るにはチャンピオンズリーグのクラブでプレーしなくてはならないという理論を否定して見せた。「今は、イングランド代表でプレーすることを違う風に感じているよ。ここにいることでより自信を深めているんだ。年齢を重ねたこともあるだろうけど、毎週コンスタントにプレーしていることもあるだろうね。チェルシーにいた時はきつかったよ。5週間に1試合プレーするというような状態で、突然イングランド代表チームに入るんだからね。フィットネスに関しては、決して同じというわけにはいかない。

ハリー・レドナップは、2007年8月に£4mを支払って彼をフラットン・パークに連れて来た。そしてそれ以来、ジョンソンは、モウリーニョはおそらく彼にもっとチャンスを与えるべきだったということを見せつけている。しかし、今シーズンは控えめに言っても困難なものだった。

「ハリーは僕のフットボールでの最大の師だったよ。だから彼が去った時はものすごいショックだった。トニー(アダムス)が後を引き継いでいろいろと変わったけど、やっと彼が望むようなやり方ができてきたちょうどその時に、ポール(ハート)が引き継いだ。だから僕たちはそういうプロセスをもう一度全て経験したんだ。どんなチームであろうと、1シーズンに3人の監督を擁するというのはいいことじゃない。」

ポーツマスにとっては、FAカップを獲得したそのわずか1年後に残留争いをしているというのは、特に辛いことだろう。トロフィーはFA本部に返還されたが、記憶はいまだに鮮明だ。ジョンソンにとっては、彼のキャリアでの最も誇らしい日が、メダルを盗まれたことで傷つけられていでもである。
「ジェイミー・アシュダウンのも盗まれたんだ。僕は自分のをかばんの底の洗濯物入れの中にしまって、絶えずチェックしていたんだよ。しかし翌朝になって僕たちがオープンバスに乗ってパレードに出かけ、ホテルに帰ってきたら無くなっていたんだ・・・そして監視カメラは壊されていた。」

どちらのメダルも見つからなかったが、ジョンソンはFAから代わりのメダルを貰った。しかし彼は盗んだ人間ついて自分なりの疑念を抱いている。「しかしあんなものを盗んでどうするのか、僕にはわからないね。自分で勝ち取ったんじゃなければ、盗んでも意味がないだろう。」

では、2007年1月の、B&Qでの不名誉な彼自身の警察沙汰についてはどうだろう?「あれはまさに笑えたね。」彼は語る。「僕の友達がバスルームを改装していて、僕たちはB&Qに行って、全部が1つの箱にセットになっているやつを見つけたんだ。しかし彼はふたがゆっくり閉まる便座が欲しかったから、僕たちは便座を取り出して別の物と入れ替えた。僕たちが気づかなかったのは、その新しい便座が£2.35高いやつだったことなんだ。僕たちはレジを通り、会計を済ませ、そうしたら警備員が僕たちを止めて、監視カメラで見ていたと言ったんだよ。」

「僕たちは大爆笑したね。で、Jeremy Beadle(※TVタレント)はどこだ?ってね。しかし彼はこう言った。『いや、これは真面目な話だ。警官がもうすぐやって来る。』」

「僕たちは涙が出るほど笑ったよ。警官たちが現れ、彼らも笑っていた。僕は警備員にこう言ったんだ、『£2.35を払って済ますことはできませんか?』ってね。彼は『だめだ、これは重大な犯罪だ。』と言ったよ。それで、警官は僕たちに2つの選択肢を提示した。法廷に出て争うか、さもなければその場で£70の罰金を払うか。僕たちは法廷に出ることで煩わされるわけにはいかなかったから、罰金を払ったんだ。しかしそれをすることで、僕たちは罪を認めたように見えたわけさ。」

彼は今は笑っている。「いったいどういう泥棒が、レジを通って商品に金を払うかな?もし僕が泥棒だったら、背中に縛りつけてドアから抜け出すよ!」

「しかし、僕はこういう類のことには慣れなくてはならなかったよ。僕のことを知っている人間は、それが真実ではないことを知っている、それが肝心なんだ。」

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まだ若いですがなかなか苦労人ですね。しかし、セットになった商品の中身を勝手に入れ替えるのもあんまり良くないんでは、子供じゃないんだから(笑)。£2.35の便座の差額でその30倍を払うはめになって、しかも彼の名誉にとっては相当高くついてしまったようです。値札を付け替えてばれたとか、万引きしようとして捕まったとか、いろんな風に言われています。メルセデスに乗ってD&Gのジーンズを履くフットボーラーが便座を盗んで逮捕、というのが人の心をくすぐるんですね。
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無題

まずはジョンソンおめでとう!
なるほど、半額シールを張り替えてレジに持って行っちゃうオバちゃんのノリだったのか(笑)
セカンドキャリアも心配なさそうですね。6歳の弟がいるって驚きました。

あとはアルベロアを残留させてシルバか・・・ウィンガーの噂がほとんど無いので、一本釣りでコンフェデ終わるの待ってるんじゃないかなあとも期待してるんですが
アルダ・トゥランとかも結構良いとは思いますけどね

イタリアは3試合とも酷すぎましたね。これでドッセーナにしろグロッソにしろ決まるかな。

ヤンクスには借金返してさっさと出て行って欲しいですね。金でどうにかなるならシルバの分だけだしてほしいな
Christian Purslowさんには健全な運営が出来るように頑張ってほしいです。

Re:無題

>半額シールを張り替えてレジに持って行っちゃうオバちゃん
うまい表現ですね!友達の便座だったというのも泣かせます。愛すべきキャラクターのようで、来シーズンがとても楽しみです。

コンフェデが終わったらまた選手たちの動きもありそうですね。ラファの「必要ならもう一人」というのも非常に気になります。

無題

興味深い記事を紹介してくださって、ありがとうございます♪
彼はベラミー風の人間なんでしょうか?
ベラミーもあることないこと書かれて、そちらの方ばかり目立ってしまったけど、陰では恵まれない国の子供を助けたりしていますよね。
抜け目のない人より、そういう不器用な人って好きです。w

貴重なイングランドの選手ですし、リバプールで幸せになってほしいです。
アルベロアとも上手くローテーションできるといいですね♪

Re:無題

こちらこそ読んでいただいてありがとうございます。
そう、○━がおっしゃる通り、ベラミーは不器用な人でしたが、そこもまた魅力でした。彼はこれからどうなるんでしょうか・・・シティで活躍の場所があるのか、とても気になるところです。
アルベロアも残って欲しいですねえ・・・白い魔の手は伸びてくるのか。

無題

ジョンソン決定ですか。 
ラファはアルベロアとジョンソンどっちをファーストチョイスするんでしょうか?
個人的にはよりオフェンシブなジョンソンを使ってほしいですけど、なんかシーズン終盤にはやっぱりアルべロアがレギュラーで使われるような気がします。

まぁ忘却の彼方に消え去った「あの人」のようにならないでほしいです。(怪我しすぎ)

にしてもCEOもマネージング・ディレクターもいなかったのに誰がジョンソンの移籍をまとめたんでしょうかね?

Re:無題

「あの人」は元気なんだろうか・・・結局リーグカップに2試合出ただけ?しかし彼がもしも1シーズン使えたら、グレン・ジョンソンの獲得はなかったかもしれません。
ラファは新しく獲得した選手を最初は積極的に使いますから、きっとジョンソンがファーストチョイスになるんじゃないでしょうか。そこでどれだけチームにフィットできるか。まずはキャラの怒鳴り声に慣れてもらわないと。
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