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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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アーセナル戦前にDaily Mailに掲載された、マスチェラーノのインタビュー記事です。
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ハビエル・マスチェラーノは、リバプールのゴールをセレブレーションすることを許されていない。スティーブン・ジェラードとフェルナンド・トーレスがちょっとした陶酔感に浸っている時に、この小柄なアルゼンチン人は大抵ラファ・ベニテスからダッグアウトに呼び出され、チームメートに対するパス出しの指示を受けている。
他の選手たちが、リバプールがプレミアリーグタイトルを追求する上での心臓と魂かもしれない一方で、マスチェラーノはその頭脳だ。まさしく、ディエゴ・マラドーナがこの24歳の戦士をアルゼンチンの公式キャプテンに任命したことが何よりの証拠だ。非公式には、彼はピッチの上でのベニテスの目と耳でもある。
そしてこの一週間、仕事中毒のベニテスが腎臓結石の除去手術から回復するためにトレーニンググラウンドをしぶしぶ離れなくてはならなかった時、彼の唯一の慰めは、マラドーナが「モンスター・マッシュ」と呼んだこの男が、今日の決定的になる可能性のあるアーセナル戦において、ピッチに立って岩のように手堅い安定性を供給するだろうということだ。
マスチェラーノの話し方は、彼のプレーに似ている。明瞭で簡潔、そして比較的小さな身長の人間にしては驚くほどの大きな声。プレミアリーグに加わっている南米人たちの中で、彼は自分の言いたいことを表現するために、ボキャブラリーを増やして正しい言葉遣いをしようと大きな努力を払い、彼のできる最善の英語で話をする。

彼は、アーセナル戦に向けての準備にベニテスが不在であることの奇妙さを認める。「奇妙な、変わった一週間だよ。」マスチェラーノは言う。「僕たちは大一番に向けての準備をしていて、こんな感じだよ。『ボスはどこだ?』彼がいつでもそこにいて、何もかもに関わっていることに僕たちは慣れっこになっているんだ。気がつくと顔を上げて彼の姿を無意識に探していて、そこは空っぽなんだよ。
僕たちは、アーセナル戦で彼を失望させたくない。彼はあらゆる面でフットボールをものすごく愛していて、彼をそこから離れさせるというのはとても重要な何かに違いないということを、僕たちは知っている。」

ベニテスは現在快方に向かっており、今日のエミレーツに彼が不在というのは、かなりの悪化があった場合だろう。彼のチームは首位であり、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー戦での勝利に続いてこの試合に勝利すれば、彼らのメインライバルたちを相手に勝利のハットトリックを達成できる。

そして、リバプールが£18mの世界最高の中盤の底の選手、マスチェラーノを保有しているのは、決して偶然のなせる業ではない。アーセナルは、彼らの戦列にそういう選手がいないことで苦しんでいる。
ルイス・フェリペ・スコラーリは、もっと見ていて楽しいチェルシーチームを作りたいという彼の望みにも関わらず、その役割をジョン・オビ・ミケルに託している。一方、サー・アレックス・ファーガソンは、彼の4バックを助けるための盾として、マイケル・キャリックとオーウェン・ハーグリーブスに£36mを費やした。

ビッグ4の中で明らかに例外なのはアーセナルで、守備的ミッドフィールダーを置くことへのベンゲルの頑固な抵抗は、ハルやストークのような相手との試合で既にそのつけを払っている。
昨シーズンは、ベンゲルにはそこにマチュー・フラミニがおり、数字は彼がプレミアリーグのほかのどの選手よりも広い場所をカバーしていたことを物語っていた。しかしマスチェラーノは、夏にフラミニをACミランに自由移籍で去らせたアーセナルの決断が、彼らのタイトル争いにつけとなって現れたかもしれないと思っている。

「フラミニが去った時は、ものすごく驚いたと言わざるを得ないね。」このアルゼンチン選手は語る。「昨シーズンの彼はすばらしかった。チームのために長い距離を走り回っていて、それは彼のポジションで必要とされることだ。そしてアーセナルにディフェンスの特徴を持つ中盤の選手が誰もいないことが、彼らに影響を及ぼしているかもしれない。
デニウソンとファブレガスはすばらしい選手だけど、ピッチの上でのパートナーとなるには時間がかかるし、彼らは2人とも攻撃的な気質を持っている。数年前は誰もが、攻撃をしてゴールを決めるためには2人のミッドフィールダーが必要だと考えていた。しかしもうそうじゃないと思うよ。現代のチームでは、バランスが必要だ。そして世界は守備的なミッドフィールダーにもっと注目を向けている。
クロード・マケレレはこのポジションの先生で、今はイングランドには、彼と同じ役割をしている選手が大勢いる。」

おそらく、ベンゲルが長期にわたる獲得目標であるシャビ・アロンソをリバプールから獲得していたとしたら、物事は変わっていただろう。マスチェラーノは、彼がベンゲルのチームの人間にはならずに、彼と対戦するのではなく彼と並んでプレーすることに安堵している。

「シャビ・アロンソがアーセナルに行くかも知れないという記事を読んだのは、北京オリンピックでアルゼンチン代表にいる時だった。遠く離れたところにいたから正確な状況はわからなかったけど、驚いたしちょっと心配したよ、正直言ってね。
シャビが今も僕たちと一緒にいて、もちろん僕はとてもうれしいよ。彼はすばらしい選手だし、もしも彼がアーセナルに行っていたら、彼らと対戦するのはもっと厳しくなっていただろうね。彼はスペイン代表の勝利で大きな自信を持ってヨーロピアン・チャンピオンシップから戻り、シーズンを通してすばらしいプレーをしている。」

マスチェラーノ本人の自信も、国際舞台での進歩によって大きく増している。ほぼ間違いなくこの競技が生んだ唯一最大のカリスマ的人物、アルゼンチン新監督マラドーナのおかげで。
このワールドカップ覇者は、今シーズンにメルウッドのトレーニンググラウンドを訪問した時には、リバプールの大金持ちたちをサインを求めるファンのように振舞わせた。

「マラドーナはフットボールについてなら何でも知っているよ。彼はあらゆる国の試合を見ていて、いろいろなチームや国についてものすごい知識を持っているんだ。そういう点では、彼はラファとあまり変わらないね。
スティービー・ジェラードのようなすばらしい選手たちが、マラドーナに会えてすごく喜んでいるのを見るのは面白かったよ。しかし何と言ってもマラドーナなんだからね。そして言っておくよ、マラドーナもスティービー・ジェラードの大ファンなんだ。彼は、僕も同じだけど、彼を世界最高のミッドフィールダーの一人だと考えている。」

しかしこれまでのところ、リバプールは今シーズン他のどこよりも多くのポイントを獲得している。70年代、80年代の偉大なリバプールチームが結果を次々と出していたあの時以来、期待は変化している。
KOPでさえ、1990年以来の優勝を熱望するあまり、彼らの首位チームがストーク、フルハム、ウェストハム、そしてハルを相手に期待はずれのホームでの引き分けを喫したことで、イライラを募らせている。

第三者が、リバプールの守備的なスタイルよりもアーセナルのパスアンドムーブのスタイルの方をより評価するかもしれないということを、マスチェラーノは全く気にしてはいない。彼の望みは5月にトロフィーを掲げること、それが全てだ。
そして、ジェラードと現在負傷中のトーレスが好調になった時、リバプールももっとすばらしいフットボールができると指摘する。

「僕は、人気者になるよりも結果を得てトロフィーを勝ち取りたい。」彼は言う。「リバプールはしょっちゅう良いプレーをしていると僕は思っているよ。しかしおそらく人はアーセナルの方が好きなんだろう。彼らはパスをものすごく廻すからね。
リバプールの記録が、僕たちを破るのがいかに厳しいかを物語っている。僕たちは決して多くの試合を落としはしないし、今シーズンはリーグでまだたったの一敗しかしていない。もしも僕たちが最終的にチャンピオンになったら、どうやってそうしたかは問題じゃないんだ。そしてもしも僕たちがリーグ優勝できなかったら、誰も僕たちのフットボールを思い出しはしないだろう。」

いずれにせよ、マスチェラーノはアーセナルが純粋主義者にとっての究極のチームだとは考えていない。
「僕はバルセロナが見ていて一番好きなチームなんだ。」彼は言う。「彼らは最高のプレーをする・・・そして結果も出している。リバプールでは、僕たちが気に掛けるべきこと全ては、結果を得るためには何が最善の方法かということなんだ。」

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アーセナル戦の後になってしまいましたが、面白い記事でしたので遅ればせながら載せてみました。こんなにやる気満々だったのに、風邪のせいで彼は出場できませんでしたね、残念!ラファ不在で、ゴールセレブレーションに加われるめったにないチャンスだったのに(笑)。リバプールの頭脳を欠いていては、さすがにエミレーツで勝利するのは厳しかったでしょうか。ラファと共に早く回復してくれることを願います。
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