公式HPより、ラファ・ベニテス監督のインタビューです。
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Liverpoolfc.tv:あなたは、人生のどの段階で監督になるのが自分の取るべき道だと気づいたのですか?
Rafael Benitez:いつとはっきり言うのは難しいですが、13歳の時私は自分のプレーしているチームのチームシートを書き、チームメートの記録を作っていました。16歳から17歳にかけて、私はトレーニングとプレーの両方をやり、23歳の時にはトレーニングに興味を持っていましたね。
Liv:現在のリバプールチームは、あなたがタイトルをとったバレンシアと比較してどうでしょうか?
Rafa:あちらのチームの方がエリア全体で強かったですね。私たちは守備においては非常に良く、攻撃も今は良くなりましたが、バレンシアでは、私たちは誰もが通常望むようなバランスが取れていたと思います。
Liv:監督キャリアの中で最も印象深い試合は?
Rafa:おそらく、イスタンブールでのACミランとの決勝ですね。
Liv:あなたのお嬢さんが好きなリバプールの選手は誰ですか?
Rafa:サミ・ヒーピアとスティーブン・ジェラードです。
Liv:お子さんたちのスカウスなまりはどんな感じです?
Rafa:彼女たちはうまくやっていますし、本当に上手な英語を話します。彼女たちが英語を話しているときは、ほんの少し理解できないことがありますよ。私にとって簡単ではないですし、彼女たちがスペイン語を話しているときも同じです。あの子たちは今ではスペイン語よりも英語の方がうまいんですよ。
Liv:リバプールを引き継いで以来、あなたが最も重要だったと思うのは誰との契約ですか?
Rafa:私たちは、何人かの優秀な選手たちと契約してきたと思います。アロンソ、レイナ、ガルシア、クラウチ、シソコとね。そのうちのどれがベストと言うのは難しいですね。彼らは全て優秀な選手たちですし、優秀なプロフェッショナルです。
Liv:今シーズンのプレミアシップを勝ち取るためには、それがどこのチームでも少なくとも90ポイントは必要だと思いますか?
Rafa:過去2シーズンを分析すれば、おそらくそうでしょう。しかし今年は、トップチームが全ての試合を勝つというのはよりいっそう難しいことになるだろうと私は考えています。ウェスト・ハム、トッテナム、ブラックバーンは今、破るのが困難なチームになっていますからね。
Liv:今あなたは、ファーストチームのレギュラーを狙う20人以上の非常に優秀な選手たちを擁しています。彼ら全員のアンフィールドでの暮らしを満足なものにしておくには、どうしたらいいとお考えですか?
Rafa:簡単なことではありませんが、私が言えるただひとつのことは、彼らはシーズン全体のことを考え、全員がチャンスを与えられるだろうということを知るべきだということです。私たちは60から65試合をこなすでしょうから、彼ら全員がハードなトレーニングを続け、できる限り多くの試合でプレーできるよう、可能な限り調子をキープすることが大切です。私はいつも、チャンピオンズリーグ決勝でのスミチェルを例にあげるんです。彼は多くの試合に出てはいませんでしたが、彼はその後の試合で人生でもっとも重要なゴールを決めることができました。その事実を私たちは話しています。彼はいつも良くトレーニングをし、すばらしいプロフェッショナルで、常にどんな試合にも準備を怠りませんでした。
Liv:もしもシーズン最後のゲームでロスタイムにペナルティキックを取り、それがプレミアシップタイトルのかかった試合だとしたら、あなたは誰に蹴らせたいですか?
Rafa:何人かいい選手がいますが、私はロビーを選ぶだろうと思います。
Liv:今度はあなたがレッズを率いて3年目のシーズンです。これまであなたが成し遂げてきたものは、予想したよりも大変でしたか?
Rafa:私は、我々が成し遂げてきたものに非常に満足していますが、常にもっとできると思いますし、もっとタイトルを取れると思います。大変だったのは、英語は話せますがもっと進歩する必要があり、しかし学ぶだけの時間がないということでした。選手のいうことを理解したり、言いたいことを伝えるのが難しいことが時々あります。私が思っていたより大変でしたよ。
Liv: 試合のメンバーを選ぶときはどうしていますか?あなたが最も重視するのは何ですか?誰が調子がいいか、フィットネスレベルはどうか、または相手は誰か?
Rafa:選手の調子がまず第一ですね。その次が相性と相互理解、その次が相手チームです。その3点を一緒にして、試合にふさわしいと考えるチームを見つけ出さなくてはなりません。
Liv:現代フットボールのチームにおいて、最も大切な要素は何だとお考えですか?
Rafa:ゲームインテリジェンスです。速く賢い選手たちが必要で、それは彼らがゲームインテリジェンスを持っているということを意味します。
Liv:あなたは、これからの選手としてガブリエル・パレッタの名前を挙げました。今シーズンは彼のプレーがたくさん見られるでしょうか?
Rafa:私は今日も彼を練習で見ていましたが、彼はいくつかいいゴールを決めましたよ。センターバックとしては驚くべきことかもしれませんが、彼はターンできて、シュートも打ててパスも出来るんです。彼はこれから大いに成長する可能性のある選手で、英語が進歩すればしっかりと落ち着くでしょう。彼はダニエル・アッガーと同じくらいしっかりとボールを蹴れます。アッガーは先週、KOP100周年の歴史の中で最高のゴールのひとつを決めましたね。
Liv:もし私が監督としてのキャリアをスタートするとしたら、フットボールのコーチングとマネージメントを進歩させたいと願っている人に、あなたがどんなアドバイスをするか知りたいですね。
Rafa:継続し、働き続けることが必要だと言うでしょうね。時には試合に負けてがっかりしたり、自信を失うこともあるでしょう。しかしやり続けなくてはならないんです。あらゆる状況、全ての試合を分析し、解決策を見つけようと努力し続けるんですよ。
Liv:もしもフットボールの何か一つを変えれるとしたら、何を変えますか?そしてその理由は?
Rafa:私は暴力が嫌いです。選手たちが「これは俺の場所だから気をつけろ」という態度を取るのを見るのが好きではありません。
Liv:リバプールの監督というのは厳しい仕事ですか?
Rafa:厳しいですが、私は楽しんでいます。特にクラブはいい雰囲気で、サポーターはすばらしいですからね。
Liv:2-0で勝つのと4-2で勝つのと、どちらがいいですか?
Rafa:4-0です。
Liv:もしもあなたが練習や実際の試合の最中に怒ったら、スペイン語と英語のどちらになりますか?
Rafa:ミックスです。英語で話そうとしているんですが、時にはスペイン語で話さなくてはなりません。先日は、私は選手のひとりに指示を叫んでいたのですが、彼は聞き取れなかったので、私はメガホンが必要かもしれないと考えましたよ。私はその後彼にスペイン語で話したのですが、それは彼が私の言うことを正確に理解できなかったからです。
Liv:多くのプレミアシップの監督たちが、試合の前後に他の監督やオフィシャルと「言葉の戦争」を繰り広げます。あなたがこれを避けているように見えるのは新鮮です。これはあなたの性格と、チームマネジメントのやり方の現われなんでしょうか?
Rafa:私はそれがいいこととは思えません。時に私は何か話すべきだと思うんですが、その後に、自分のチームに集中する方が大事だと思い直すんです。それが最も大事なことですからね。何か言いたいと思う時もあるんですが、その代わりにチームとクラブのことを考えるほうがいいですよ。
Liv:勉強は得意でしたか?学校での得意科目は何でしょう?そして、もしもフットボールがあなたの心を占めなかったら、何をやっていたと思いますか?
Rafa:私はベストではありませんでしたが、まあ悪くもなかったですね。大学では体育を学び、生理学と心理学が好きでした。かなりな成績でしたよ。
Liv:メルウッドとアンフィールドで、リバプールの仕事を全てやっていますか?それとも結局家に仕事を持ち帰るはめになっています?
Rafa:家に自分の仕事を持ち帰って、家でずいぶん働いていますので、私は多くの問題を抱えています。時にメルウッドでビデオを見る時間がなく、私はそれを家に持ち帰るんですが、私の娘はこう言うんですよ。「テレビを消して、もうフットボールはいや、フットボールはいや。」ってね。簡単ではないですね。
Liv:ポール・アンダーソンやアダム・ハミルや他の若手選手たちに、今シーズンのカーリングカップで輝くチャンスを与えようとお考えですか?
Rafa:私はいつも、選手しだいだと言っています。もし彼らがいいプレーをしていて成長していれば、私たちは彼らをファーストチームで使いますよ。私たちは多くの試合をこなしていますし、もしも若手の選手たちがいいプレーをしていれば、使わない理由はありません。
Liv:他にもたくさんのフォワードがいるのに、何があなたにディルク・カイトのためにあれだけ多くの移籍金を使わせたのですか?彼の何が目をひいたんですか?
Rafa:彼はまた違ったタイプの選手なんです。我々には空中戦に強いクラウチがおり、一方ではロビー、ルイス、ベラミーというよく走ってセカンドストライカーの役割もできる選手たちがいます。私たちには、よりパワーを持ち、彼らより強く、相手ディフェンダーを脅かすような選手が必要でした。うまく行けば、他の選手たちの利益にもなります。
Liv:私は、今年あなたがモンセ(ラファの妻)にどれだけたくさんの時計を買おうとしているのか、不思議に思っていました。
Rafa:私は時計に大金を使いましたが、とても満足しています。なぜなら、それは私たちがトロフィーを獲得し続けているということを意味しますから。私は、今シーズンの終わりには彼女にとびきり高価な時計をプレゼントしたいと願っています。それはプレミアリーグで優勝するということですからね。
Liv:あなたのお子さんたちは今、シーズンの最後にはパパがトロフィーを持っているのが当たり前だと思っているのでは?
Rafa:あの子達は理解していませんよ。ここ7年間、彼女たちは私がトロフィーを持っているのを見てきましたし、私の7歳の娘はそれをたくさん見ています。彼女は、そのうちのひとつでも勝ち取るのがどんなに大変かなんてわかっていませんよ!
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