SKY SPORTSの番組で放送されたラファの夏の移籍に関してのインタビューが、
Guillem Balagueのサイトに紹介されています。
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Rafa Benitez:(自身の契約延長の)前は、私たちはフットボールに集中しようとだけしていました。そして、契約延長後はもっとそれがやりやすくなりました。クラブを取り巻く皆にとってやりやすくなりましたね。これからどうなっていくかがわかり、将来のことがわかりました。それでやりやすくなっています。
Guillem:あなたの代理人は、あなたが受けた別のオファーについて言及していました・・・イングランドから、イタリアから、それにスペインからもありましたね。それついてはどう対処したんですか?
Rafa Benitez:それは私の代理人の仕事です。私はとにかくフットボールに専念していましたよ。彼は彼の仕事をやらなくてはならない一方で、私はフットボールに専念しなくてはなりません。
Guillem:次のステップは何ですか?あなたが契約延長し、選手たちも契約延長していますね・・・
Rafa Benitez:それを続けます。契約延長をね。選手全員と話し合い、それぞれの将来について決断をします。さらに新しく獲得する選手にも注目します。それが必要ならばね。私たちはここメルウッドで、クラブ内の多くの事柄について懸命に仕事を進めています。
Guillem:クラブは毎年進歩しており、今年はあなたたちはリーグタイトルに挑戦しています。これからの数年間にも、それは期待できますか?
Rafa Benitez:願わくはね。今日、私はピッチの外でのクラブの進歩に関するニュースをいくつか聞きました。2004年以来クラブの価値は上昇を続けており、今は非常に大きく変わっています。それは非常にポジティブなことです。チームはピッチの上で好調です。ですから私に言わせれば、このチームが以前よりも強くなっているのがわかると思います・・・そして上手く行けば、来シーズンはさらに強くなっているでしょう・・・
Guillem:落ち着いたことの一つといえば、思うに、スペイン人選手たちが動揺しているという多くのうわさがあったことでしょう。もしもあなたが出て行ったら、彼らも同じように出て行くことを考えていたんでしょうか?
Rafa Benitez:誰も問題はありません。私は獲得する選手の数の方をもっと心配しています・・・私たちはだいたい95人の選手をリストアップしています。今年獲得可能な選手たちです。ここがトップチームであることを認識する、それは重要です。選手たちはここに留まることを望んでいます。
Guillem:そのリストに入っていて、あなたが公に口にした選手のことですが・・・
Rafa Benitez:(笑)95人のうちの一人ですか・・・
Guillem:たった一人です。ダビド・シルバ。あなたが名前を出した選手です。どんな話があったんですか?
Rafa Benitez:私たちはバレンシアに行きました・・・私たちのチーフスカウト、エドゥアルドがバレンシアに行ったんです。彼はもともとバレンシアから来た人間で、あのクラブの別の人物と話し合いをしていたんです・・・そして、口を滑らせた人物がいました。ですから、現時点ではシルバはターゲットではありません。彼は優秀な選手ですが、私たちのターゲットではありません。そういうわけで現時点では、私たちは今いる選手たちにのみ集中しています。そしてもしも誰がいい選手が見つかれば、それをプレスに発表することはありません。適切に、秘密裏にことを進めるつもりです。
Guillem:バレンシアは値段を吊り上げようとしていたと私は思いますが・・・
Rafa Benitez:いいえ、あのクラブがどうとではなく、クラブにいる一人の人物が口をすべらせただけです。
Guillem:しかし資金を必要としているクラブですから、何かあったんじゃないかと・・・
Rafa Benitez:いえいえ、私たちはバレンシアと非常に良い関係を維持しています。経営陣と、責任を負っている人々とね。しゃべり過ぎたのはただ一人の人物でした。物事は適切なやり方で進められなくてはなりませんし、今は私たちはシルバのことは考えていません。
Guillem:リバプールにいるスペイン人選手たちに話を移しましょう。今シーズンの彼らの成長についてです。まずはレイナから。1年前、ペペ・レイナはおそらく世界でとは言わないまでも、スペイン最高のキーパーの一人だとあなたは言いました。今はそれは一般的な見方になっているようです。あなたは彼をカシージャスよりも買っていますか?
Rafa Benitez:ペペ・レイナは私たちのキーパーですから、私は彼について大いに誉めなくてはなりませんよ!カシージャスはすばらしいキーパーですし、ツェフもブッフォンもそうです・・・しかしレイナは明らかに、ベストキーパーの一人です。彼は成長を続けており、もっと良くなるでしょう。しかし今、現時点でのこの瞬間では、彼はベストの一人です。
Guillem:彼ならではの特別なものとは何でしょうか?
Rafa Benitez:彼はほとんど全てを上手くやれます。他のキーパーと同様にミスをすることもありますが、彼は空中戦に強く、ボールの供給に優れ、常に声を出してディフェンスをまとめています。彼は素早さも備え、完璧なキーパーであると私は思います。
Guillem:アルベロアも同じように大きく成長していますね。彼が自分の新しい役割を学んでいる、そのやり方には満足していますか?
Rafa Benitez:私たちは、アルベロアは右サイドバックだと考えていました。彼がスペインでそこでプレーしていることを知っていましたが、センターバックもやってはいましたね。しかし私たちは多くのビデオを分析し、イングランドでは彼は右サイドバックでプレーするべきだとわかったんです。彼は良くやっています。成長をしていますね。攻撃面では、彼は出て行って良いアシストを供給すべき時を知っています。ディフェンス面でも彼は成長しています。彼は大きく成長した選手の一人ですね。
Guillem:フェルナンド・トーレスはどうでしょうか。おそらく彼の怪我は障害になり、一部の人間は彼が昨シーズンほど良くはないと言うでしょうが・・・
Rafa Benitez:私は彼が昨シーズンよりも良くなっていると思います。彼は成長していると思います。しかしあなたが言うように、怪我の問題は彼にとって難しいことでしたね。そのせいで彼は自分の調子を維持できません。しかし私は彼は成長していると思います。彼は学んでおり、さらに経験を積んでいます。それに加えて、彼は積極的に学びたいと思う選手です。彼はもっと良くなりますよ。
Guillem:シャビ・アロンソを取り巻く状況は興味深いものがあります・・・彼は一時期リバプールを去るのではと思われた時がありましたが、その代わりに、自分がリバプールにいるのに十分な優れた選手であることを皆に証明するという挑戦をやってのけました。そして彼はおそらく、自身の最高のシーズンを過ごしています・・・
Rafa Benitez:1年目は本当に良かったですし、今年も彼は本当に良いプレーをしています。ユベントスからオファーがあったのはご存知ですね。彼はすばらしい選手ですから、私たちは大金を求めました。彼らは私たちが求めただけの価格を支払うことが出来なかった、そういうことです。結果として、シャビは非常に良いシーズンを過ごしています。彼は多くの試合に出場して良いプレーをしており、私たちのキープレーヤーです。
Guillem:近い将来も、あなたは彼を当てにしていますか?
Rafa Benitez:ええ、私は彼に大きな信頼を寄せています。彼は本当に良いプレーをしており、彼の能力、彼のプレーは、私たちがキープしておきたいと願う選手ですよ。
Guillem:アンフィールドでのレアル・マドリー戦で私たちが見たような選手たちの姿勢が、もっと頻繁に見られないのはなぜなんでしょうか?
Rafa Benitez:私たちは多くの試合でああいうプレーができると思います。あの試合の違いは、大陸のスタイルです。ヨーロッパのチームは、ここで私たちがやっているようなスタイルのチームと対戦することに慣れていません。フィジカルで、非常に速いテンポでのプレーです。それが違いです。先日のチェルシー戦で私たちが早い時間帯にゴールを決めたように、ここのチームを相手にマドリー戦のように挑むことも可能です。しかし彼らにプッシュを続ければ、彼らはそれに対処できるようになります。彼らはそういう相手にもっと経験を持っており、フィジカルなチームを相手にする時はどうやるかを知っているんです。
Guillem:レアル・マドリーとリバプールが対戦した頃には、レアル・マドリーがあなたを欲しがっているといううわさが飛んでいましたね。そいうことはあったんですか?
Rafa Benitez:いいえ、私はあの試合にひたすら集中していた、それを請け合えます。世間はうわさをしますが、外部の人間が言うことはどうしようもありません。特にこういう重要な試合の前はね。
Guillem:シーズンのラスト数週間に向けて、リバプールの調子はどうでしょうか。フィジカル面では、彼らはマンチェスター・ユナイテッドよりも強力であるかのように見えますが・・・
Rafa Benitez:ええ、私たちは十分に強力だと思います。今週は数日間に3試合をしましたので、一部の選手たちにはやや疲労があるかもしれませんが、それでも私たちはフレッシュな状態を維持しており、全試合に出場して自分たちのレベルでプレーできる選手たちがいます。ですから、私たちは十分にフィットしていると思います。
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Guillem:このチャレンジを続けていくためには、何が必要でしょうか?
Rafa Benitez:一度に一試合です。勝利を続け、マンチェスター・ユナイテッドにプレッシャーを掛け続けます。
Guillem:いえ、私はもっと長い将来のことを考えているんです。リバプールがトップを維持するためには何が必要でしょうか?
Rafa Benitez:私たちには戦力がありますが、それを進歩させて行かなくてはなりません。毎年新たに選手の獲得が必要です。適切な選手を獲得でき、その選手がここに合うことができれば、私たちは進歩するでしょう。上手く行けば、再びタイトルレースを戦えるでしょう。
Guillem:決まり文句として、二つのリバプールというのがありますね。ヨーロッパのリバプール、そして国内のリバプールです。あなたは、自分たちが国内よりも大陸での戦いの方が合っていると思いますか?
Rafa Benitez:いいえ、二つの大会には違いがあります。プレミアリーグの方がよりフィジカルですから、そこには違うスタイルがあります。優れた選手層があれば、両方の大会でのプレーにおいて、最大限のレベルを発揮して勝利を目指さなくてはなりません。今年はプレミアリーグでのポジションの方がいいですから、おそらく人はそういうことを言うのはやめるでしょうね。ヨーロッパとイングランドとのスタイルの違いは明らかです。そして、アーセナルやチェルシーが国内リーグとチャンピオンスリーグで戦う時にも、同じことが見て取れますよ。」
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そのアーセナルもチェルシーも、ユナイテッドもCL準決勝を果たしました。今年も4チーム中3チームがプレミアです。ラファの言うプレミアリーグのスピードとフィジカルの強さは、現状ではヨーロッパの中で圧倒的な優位を保っているんでしょう。他国の優れたチームがいつまでもプレミアの独走を許しておくとは思えませんが、UEFAが変なルールを作って無理やり力関係を覆そうとするのはカンベンです。
プレミアが優位である現在では、イングランドでプレーしたいと願う外国人選手はますます増えるでしょう。シルバはどうなんでしょうね。
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無題
色々な歴史を経て今のプレミアリーグのレベルまでのぼりつめたのに、それを変なルールによって規制されるなんて冗談も程々にして欲しいところです。ホントに。
Re:無題
プラティニさんはフランス人だしユーべにいたしヘイゼルも経験しているし、何かとプレミアには風当たりが強い気がします。しかし資金力のことがずいぶん言われていますが、それはおっしゃる通り努力の賜物でもあるんだし、何よりプレミアのプレースタイルがこの優勢を保っていると思うんですよね。