ファイナルに向けて、
公式HPよりリーセのインタビューです。
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Liverpoolfc.tv:ヨン、再びリバプール対ACミランのチャンピオンズリーグファイナルです。あの忘れられない初対戦から2年が経って、イスタンブールの夜をどう振り返りますか?
John Arne Riise:2005年の決勝は僕個人としては最高の夜だったし、トロフィーを勝ち取れたことはまさに信じられなかったよ。最初から最後まで全部を覚えているし、あの後のセレブレーションはまさに驚くべきものだった。
Liv.tv:決勝の後の市内のバスパレードでは、本当に楽しんでいるように見えましたね・・・
Riise:パレードは1時間半で終わるって聞いていたのに、結局かかったのは4時間半だよ!あれは本当にすばらしかったけど、僕たちは遠くを見過ぎたくはない。この試合に準備することだけを考えて、キックオフの時間が来る時にはしっかりと用意していたい。
Liv.tv:あなたは2005年の夜のことを全て覚えていると言いましたが、多くの仲間たちは、実際の試合のほとんどを思い出せないと言っています・・・
Riise:試合についてはたくさんのことを覚えているわけじゃないけど、PK戦と試合の後のことは覚えている。僕はあれから試合を見てさえいないんだ。イェルジーが最後のPKをセーブしたのと、その後のセレブレーションは見たよ。今度の試合に向けて、僕たちの多くが2005年の記憶を役立てるだろう。
Liv.tv:現時点では毎日が試合のことで頭がいっぱいでしょうから、決勝の夢を見ているのでは?
Riise:これはクラブフットボールでプレーできる最大の試合だから、願わくば全員が決勝の夢を見ていて欲しいね。何が起こるかは誰にもわからないけど、完璧なプレーをしたいよ。そして90分が経った後には僕たちが再び勝者になっていることを願っている。
Liv.tv:リバプールとACミランのスタイルは、全く対照的ですね?
Riise:彼らが、自分たちの方が技術に優れていて、僕たちの方がフィジカルだと言っているのを耳にしているけど、僕たちだってフットボールが出来るんだよ。僕たちは強く、フィジカルで、その自分たちのアドバンテージを利用しなくてはならない。彼らはそういうチームと対戦するのが嫌いなんだ。僕たちは対戦するのが簡単なチームではないけど、彼らはピッチのいたるところで発揮できる技術を持っているし、それについては敬意を払わなくてはならないね。
Liv.tv:バイエルン・ミュンヘン戦では彼らはフィジカル面を好むようには見えませんでしたが、マンチェスター・ユナイテッド戦では話は違っていました・・・
Riise:僕は彼らのユナイテッドとのセカンドレグの勝利を見たけど、彼らのプレーのやり方は、僕にとっては今まで見た中でベストの一つだったよ。彼らの監督でさえ、試合後に、あれは彼の元での最高の試合だったとコメントしていた。しかし僕たちの監督は、戦術的に優れていて、僕たちのいいところも悪いところも全てを見通している人だ。僕たちは試合に向けてがっちりと準備をし、5月23日にはチームは用意が出来ているだろう。
Liv.tv:今回はアンドリー・シェフチェンコはいませんが、カカはいます。彼らが2年前と同じ脅威を与えてくると思っていますか?
Riise:カカは今年のチャンピオンズリーグのトップスコアラーだし、彼らは得点を続けていて、それについては疑いの余地はない。決勝はディフェンスに優れたチーム同士の戦いで、多くの失点は許さないだろうけど、それでもゴールは生まれると思う。今度の試合で多くのゴールは生まれないだろうと思うけど、それは誰にもわからないからね。僕たちは自分の試合をし、彼らの力に敬意を払いながらも自分たちのフットボールをやって自分たちの強みを生かすつもりだ。
Liv.tv:あなたは自分たちがこの決勝には不利だと感じていますか?
Riise:難しい質問だね。ACミランはイタリアではベストのシーズンを送ってはいないけど、チャンピオンズリーグではすばらしい。それは僕たちも同じで、公平に見て全くイーブンだと思う。今は僕たちは自分自身に集中しているけど、試合開始が近づいてきたら、彼らにどう対処するかをビデオで確かめるだろう。彼らはワールドクラスの選手たちで、僕たちのチームの全員が彼らに何が出来るか知っているけど、それを思い出させるものを持っておくのはいいことだ。
Liv.tv:サー・アレックス・ファーガソンのような人々が、ACミランがこの試合を落とすわけがないと主張しているのを聞いて、気になったりはしませんか?
Riise:そんなことはない。僕たちは自分たちに何が出来るか知っているし、決勝に来たのはそれだけの力があるからだとわかっている。僕たちは、自分たちを成功に導いて来た自分たちのフットボールのスタイルを持っている。フィジカルで非常にタイトでコンパクトな試合をし、カウンターアタックを多用するから、僕たちとの対戦を嫌うチームがいることはわかっている。そんなことをいちいち聞いてられないよ。自分たちが何が出来るかわかっているし、完璧な準備をして挑むつもりだ。
Liv.tv:選手として、あなたは自分が試合に加われるかどうか心配してはいませんか?シャビ・アロンソが準決勝でスターティングラインナップから外れたことは、絶対に外れない人間は誰もいないというのを証明しましたが・・・
Riise:あの監督のもとでは、彼が何をするかは誰にもわからない。シーズン通して全ての試合に出場していたとしても、彼が何か意外なことをするかどうか誰にもわからないんだ。彼は全員を気持ちを張りつめた状態に置いて、誰が休んで誰がプレーしないかは決してわからない。アテネでスタートする11人はそれに値する選手だと思うし、全員がそのチームをサポートするよ。
Liv.tv:ハリー・キューウェルが戻ってきたのは大きいですか?
Riise:もちろん。僕は毎朝トレーニングでハリーに会って、彼が努力を続けて試合への準備ができつつあるのを見てきた。彼はすごく集中しているし、コンディションをあげるために決勝の前に2試合プレー出来た。チャールトン戦に交代で出てきた時は30分すばらしいプレーをしたから、彼はいい時に調子を取り戻したよ。僕はボスのコメントを読んで、彼がスタートから試合に出てくるにはまだ早すぎるだろうけど、彼の復帰は間違いなく僕たちにとって大きな力だ。
Liv.tv:あなたは、監督の戦術的な素晴らしさ、特にヨーロッパ戦での素晴らしさをほのめかしましたが、彼はどうやってそれを定着させるんでしょうか?いくつかビデオを見るとか、マッチアップする選手たちについての個人的な分析レポートを渡すとか?
Riise:試合によって違うんだけど、決勝でプレーするチームの構成を決めたら彼は選手全員に話すだろうし、何が予想されるか、相手選手はどう来るかを話すだろう。僕が前に言ったように、とにかく僕たちはACミランの選手たちについて多くのことを知っている。僕たちの監督は戦術の天才で、選手たちにしっかりと準備をさせるだろう。
Liv.tv:ミランのスタイルはサイドバックが激しく前に上がって来ますが、そうするとあなたにとって忙しい夜になるかもしれませんね・・・
Riise:僕が選ばれればね!さっきも言ったけど、僕は彼らの準決勝セカンドレグのユナイテッド戦を見たんだけど、彼らのサイドバックはウィンガーって言うよりもストライカーのようだった。彼らはユナイテッド戦では大きなスペースがあったけど、僕たちのプレーのやり方はずっとコンパクトだ。彼らのサイドバックがハーフラインより上がってきた時に僕たちが攻撃出来れば、そこで大きなスペースが得られる。合宿中は厳しい準備を積んで、彼らの弱点を見つけてそれを利用出来るように努力するよ。
Liv.tv:準備についてですが、決勝に向けてトレーニングは全く変わってきたんでしょうか?
Riise:もう僕たちには1試合しか残されていないから、僕たちがどうやってその試合にアプローチして行くか、そしてどうやってプレーするかにトレーニングは集中するだろう。シーズンを通してそのやり方で練習をやってきてそれはうまく機能したから、監督がそれを変えるとは思わないよ。一つ違うのはそれをスペインでやるってことだけど、場所を変えるのは僕たちにとって良いことだ。アテネで経験するのと同じような気候で、トレーニングの中で暑さに慣れることができる。チームはしっかりと結束するし、楽しみもいろいろとあるだろうね。練習は頑張るけど、もちろん、またゴルフもやるよ!
Liv.tv:カラオケの計画は?
Riise:(笑)いや、ないと思うよ!
Liv.tv:スペインの気候がアテネに非常に近いというのは、役に立つでしょうか?
Riise:うん、そう思うし、だから僕たちはそれに慣れるために場所を変えるんだ。リバプールでプレーするのとアテネでプレーするのは全く違う。
Liv.tv:あなた自身のシーズンについてですが、どう評価していますか?
Riise:6週間も怪我で離脱してしまって、悪いスタートだった。戻ってからはほとんどの試合でプレーしてきたから、良くやったと感じたよ。願わくばそれが決勝でプレーするのに十分であって欲しい。合宿中は懸命に頑張って、自分がポジションを取るに値することを証明するつもりだ。
Liv.tv:あなたは今フットボールを楽しんでいるように見えますね・・・
Riise:そう。僕はすごく満足しているし、自分のキャリアをここリバプールで終えたいと思っている。新オーナーとボスが僕にここにいて欲しいと願うなら、僕はなんのためらいもなくサインするよ。
Liv.tv:決勝に話を戻して、誰もがカカのことを話しているようです・・・
Riise:彼はワールドクラスの選手であり、彼らのトップスコアラーで、僕たちが気をつけなくてはならない選手の一人だ。でも僕たちは一人の選手にだけ集中しているわけにはいかない。彼らには、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、アンドレア・ピルロ、クラレンス・セードルフのような試合を決められる選手たちがいるから、僕たちは注意しなくてはならない。ちょうど彼らがスティーブン・ジェラードを見るように、彼らのベストプレーヤーを見なくてはならないよ。そう、彼らにはカカがいるけど、彼らはワールドクラスのチームだから僕たちは一人の選手だけに集中するわけにはいかないんだ。
Liv.tv:イスタンブールを振り返って、ピッチへ出るのを待っているというのはどんなものでしょうか?興奮と不安、そして緊張が入り混じったものですか?
Riise:2005年の時は、僕たちの誰にとってもこんな大きな試合に出るのは初めての経験だった。試合まではなるべくいつも通りにやろうとしたけど、それは難しかったよ。至る所にプレスやTVカメラがいる中でのビルドアップだからね。あまりにも報道が多くて新聞も読まなかったけど、ワクワクしたよ。僕たちはファンにちょっとしたおまけをあげたかったから、それは僕たちにとって良いことだった。
Liv.tv:あの決勝はイスタンブールの奇跡と言われましたが、もちろん今回は彼らに3ゴールを与える余裕はありませんよね・・・
Riise:あれはイスタンブールの奇跡だったけど、もう一度あんなことが起こるとは思えない。僕たちは完璧に試合に挑まなくてはならないし、願わくばいい結果を得たいよ。
Liv.tv:イスタンブールで以前に経験した全てのことが、この大一番に向けての良い準備となると思いますか?
Riise:僕たち全員が、どんな風になるかを知っている。僕は去年のアーセナル対バルセロナを見て、それがどんなに大きなものかに気づいたよ。自分たちが決勝を戦った時は、僕は多くのことをしっかりと見てはいなかったけど、昨年見たときはそれがどんなイベントかわかった。今年は、僕たちは経験を持って挑む。以前に一度経験しているわけだけど、それはACミランの選手たちも同じだ。僕たちは用意が出来ている。
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