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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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11月29日、ポルト戦の翌日にEl Mundo紙がトーレスにインタビューをした記事があります。ファンフォーラムでそれが英訳されていますので、それをさらに日本語訳してみました。ちょっと英語がわかりにくく、かなり適当なところがありますがご容赦ください。
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「This is 'The Kid'」
EDUARDO J. CASTELAO

リバプール・・・彼のチャンピオンズリーグ初の2ゴールによって、リバプールがこの大会にとどまる希望がつながってから数時間後、フェルナンド・トーレスは彼のこの町とこのクラブでの、月まで飛び上がれるほどの喜びの経験について語った。
喜びの水曜の一夜が明け、町は二日酔いとのどの渇きとともに目覚めている。Matthew Streetの時計はすでに木曜の時を刻み、リバプールのハートであるThe Cavern(※ビートルズファンが集う有名なパブ)のドアは閉まっている。通りをちょっと下り、The Grapesと呼ばれるパブの中では、サポーターグループの最後に残った人々がまだ立っており、昨夜からの最後の1パイントのエールを傾けている。彼らはチームがノックアウトステージに勝ち上がることを願って、ラファのため、そしてまだ歌っている彼らのために乾杯と叫んでいる。そして彼らの新しいアイドルのためにも乾杯している。
さらに数時間後、ぼんやりとした日の光が差しはじめたが、冷たい風を和らげることはできない。昨夜の騒ぎでめちゃくちゃの様相を呈しているマージーサイドの、Malmaison Hotelのコーヒーショップの中で、フェルナンド・トーレスは紫のシートに座り、カプチーノを頼みながら英国の新聞のヘッドラインを読んでいる。タイムズ紙には「間違いない、最終兵器フェルナンド・トーレスはその金の価値を証明した」と書かれている。

「ものすごく特別だった、あの瞬間がよみがえって来るよ。」ついこの前の感覚、彼の友人たちからの携帯への暖かいメッセージ、彼のCL初ゴール、実現したひとつの夢、彼の旅のひとつの駅、それを表現するために彼はこう語る。「ああいうゴールを決められたこと・・・それはなんて言うか、信じられないよ。言葉にできない、スペシャルなものだ。ピッチに立って、決して終わることのないKOPスタンドを見る。絶対に忘れることのない特別な感情が湧きあがる、特別な試合だった。」

彼は黒のセーターの袖口をもてあそび、それに全く似合っていない白に緑とオレンジのラインが入った皮製のスニーカーを履いている。まあ、好みは人それぞれだ。そして彼は、昨夜の出来事、彼の新しい町、購入した家と車、彼の英語、そして暮らしの中での楽しみ・・・がらりと変わった彼の暮らしについて語る。彼自身以外の全てが変わった。しかしトーレス、フェルナンド、彼は変わらぬ若者である。より幸福にはなったが、しかし変わってはいない。

彼はマスチェラーノの貢献について語る。その選手は5人の選手が守り、5人の選手が攻撃するというシステムにバランスをもたらす人間だ。5人の攻撃陣の中には彼も入っており、今までとは違うチームの中でも得点王(10ゴール)である。「リバプールは、イングランドの中ではそれほど大人気ってわけじゃないね。ここは最もタイトルを獲得しているチームで、サポーターも最も多いんだけど、そういうことを全て伝えきれてないんだと思う。」彼は語る。そして、ここ数日間にベニテスの身に起こっていたことを説明するには、これらの言葉が有効だ。全てが誇張され、タブロイド紙には50%の真実すらない。監督がチームを去ることなどあるはずがないと彼は言う。
「彼がどうやってチームを去るって?人々は昨日(水曜)、彼らのジャッジを手渡して来たよ。」過去数時間の間に彼は全てのスペインラジオ局にいつもの丁寧な態度で付き合い、同様の態度でこれまでは試合後のプレスエリアを避けていた。ポルト戦の後は、彼はイングランドのレポーターたちを出迎えた。1月までには彼はもっと気楽な気分になって、言葉はもはや障害にはならないだろう。

「ドレッシングルームで話せるようになるまでにはしばらくかかったよ。そうするのが恥ずかしかったんだ。」
理由はこうである。今日、木曜の午後、彼は「熱狂的なリバプールサポーター」である彼の教師、ロブの英語の授業を受ける予定だが、ロブがWooltonの彼の家(ぺぺ・レイナの隣)を初めて訪れた時のことだ。「最初は僕はただの一言も理解できなかった。全く見当もつかなかったよ。」そして彼は思わず笑いをこぼしながら、ある状況を思い出し、彼のチームメートのゴールキーパーのことを振り返った。「彼はw****だよ。僕がドレッシングルームで話せるようになるのに時間がかかったのは、僕が他のスペイン人選手たちの前でそれをやろうとするたびに、ぺぺが笑ってからかっていたからなんだ。もちろん、僕は最初にここに着いた時には彼に会うのを楽しみにしていたんだよ!」

彼はさらに笑う。なぜなら、彼が言うには彼は「悪い」英語を学んでいたそうだ。それは「スカウサー」アクセントで、最初の数日間は理解不能だったらしい。「それに加えて、彼らは1秒に2000語も話すんだ。僕は心の中でこう考えていたよ。『僕の何が問題なのか調べないと』ってね。」しかし彼は'Friends(※アメリカの人気ドラマ)'のオリジナルバージョンを見ていた・・・「僕はスペインで会話についてはすでに知っていたから、あれが助けになったよ。」そしてロブの授業が彼を「もう一人のイングランド仲間」にしてくれた。「今は、自分が正しい発音で話しているとわかっているよ。」

彼に選択の余地はない。もしもドレッシングルームでスペイン語を話しているところをベニテスに見つかったら、まるで学校の校則のようなルールが適用される。「君、むこうに行きなさい、君はあっち。」例えその場所にスペイン語を話せるチームメートが12人いて、話さないのが難しいような状況でもそうなんだと、彼は言う。彼の着替える場所は、ジェラードとボロニンの隣である。そして彼は、実際に平手打ちをされたかのような、一番最初のトレーニングセッションのことを思い出す。「何が最初に始まるのかもわからなかった。そして、自分がユニフォームを着て新しい場所で呆然と座り込んでいるのに気がつくんだよ。そしてこう思っているんだ、『ちくしょう、僕は現実にここにいる、そしてここがこれから何年もの間僕のホームになるんだ。』ってね。」それは、彼に家を買う決心をさせるほどだった。

ゼンデンがチームを去り、トーレスは彼の家をそのまま使った。様々な理由から、一番には彼がそのエリアを気に入ったからだが、ずっと連絡を取り合っていたペペ・レイナの隣であることもその理由だった。今回はもっと真面目な口調で彼は語る。「彼がいなかったら、僕がここに慣れるのは今と同じようには行かなかっただろう。彼はいつでもそこにいて、僕の力になってくれた。それは新しいクラブにやって来た人間にとって、何にも代えられない価値のあることだよ。」それは彼と共にリバプールにやって来た恋人、Olallaにとっても同様だった・・・彼女はペペの妻Yolandaという良き友人を得ることができた。そして、彼が認めるには、彼女の方が彼よりもこの言葉を良く理解しているそうである。ああ、それからもちろん、彼は'Pomo' と 'Llanta'のためにも、庭付きの大きな家を用意してやった。

その名前は・・・「彼らにぴったり」だそうだが・・・彼があと2ヶ月のうちにはやって来ると期待している2匹のブルドッグである。彼がラファ・ベニテスからの電話を受け取った時、一緒に散歩していたその犬たちだ。「あの犬たちを連れて来るのに、もう7ヶ月もかかっているんだよ。書類を何枚も書いて、血液検査に連れて行って、それから検疫を受けて・・・本当に面倒なんだ。」しかし彼らは最後には必ずオーナーのもとにやって来るだろうし、もっとリラックスして落ち着いた暮らしを楽しむことになるだろう。

全てが変わった。マドリードで過ごした7年間、習慣、スケジュール、プレスや人々とのトラブル、1杯のコーヒーを飲むことさえ不可能な生活、1パイントのビールも、もちろん公共の場所では何もできない生活。それが全て変わった。「僕は何かを普通に出来るんだよ、普通にだよ!ここではトレーニングセッションを終えたら、次の日まで全てを忘れられるんだ。通りを散歩することも出来るし、ショッピングセンターに出かけたり・・・。」市の中心街にある「Met Quarter」、マンチェスターへ行く途中にあるヨーロッパ最大のショッピングセンター「Trafford Center」を彼はもう知っている。

彼はそういう全てを実感した日のこと思い出し、いまだに驚きを感じているようだ。 「ペペと僕は、Piccolinoというイタリアンレストランで夕食を取っていたんだ。一人の女の子が僕たちのことをずっと見ていたんだけど、食事を終えると彼女は出て行った。そう、そして1時間半後に僕たちが店を出た時、その女の子がドアの外で僕たちを待っていたんだよ。死にそうに凍えながら、僕たちにサインしてもらうためのシャツを一枚抱えてね。彼女は僕たちが食事を終えるのをずっと待っていたんだ・・・信じられなかったよ。」マドリードのショッピングセンターを出る時には裏口を通らなくてはならなかった人間にとっては、その体験はさらに特別なものだっただろう。「『マドリードが恋しくならないか?』と聞かれるんだけど、それには僕はこう答えるんだよ。『でも僕にとってマドリードは、もっぱら家の中にいるだけだったからね!』ってね。」

そして今は彼とレイナはそういう生活をしているが、それは彼らが自ら選んでのことである。彼らはミケル・アルテタを誘って男性チーム対女性チームのボードゲームパーティーを開き、それは真夜中まで続けられる。それは時に亀裂を生むが、彼は「でも結局はいつも男性チームが勝つんだよ。」と言う。我々はその事実を確認は出来なかった。彼はクリスマスシーズンの到来を心待ちにしている。それは彼にとってまた新たな体験であり、彼の家族は25日にやって来て、彼のガールフレンドの家族は新年にやって来る。それは彼らにはクリスマス休暇はないからで、その理由のひとつはフットボールのため、そしてもうひとつは彼が取っている「日曜大工(自分でやりなさい)」の集中コースを終えるためである。それはやむを得ずのことだ。最高の店では家具は非常に高価なのだが、それでも店は家にやって来て家具を組み立ててはくれない。「彼らは30個もの箱をただ降ろして行くだけで、ほら、後は自分で組み立てろと言うんだよ。当然それで何が起きるかっていうと、棚が最後まで開かないとか、ドアがしっかり閉まらないとか・・・。」

今週の初めに、彼はEl Corte Inglesに、アトレティコ観戦ディナーのための缶詰やハムなどの食料品を大量に注文した。「今日(木曜)は試合観戦ディナーをやるんだ。」彼は写真撮影を間もなく始めるという時にそう言った。寒さに震えて彼のアウディQ7に入りたくてたまらない様子である。クラブがレンジローバーやX5、MLなどを彼に試させた末に選ばれた一台で、右ハンドルのアウディで、大きなものではないが問題を抱えているらしい。

「クラブでは、彼らがいつも面倒を見てくれるよ。自分はフットボールにだけ集中することだけが求められている。」そして、トーレス'The Kid'がビデオテープレコーダーを見ているうちにレコーダーはおかしくなり、トラック運転手は警笛を鳴らし、その間に女の子が一人彼女の車から携帯を取り出している。「フットボールにだけ」と彼は主張し、最後にこう締めくくった。「チャンピオンズリーグの試合ははるかに美しい雰囲気だったよ。それは試合が夜開催されるからだね。昨日のような試合は、選手ならそこでプレーしたくてたまらないような種類のものだ。でも僕はこれは言っておきたい。僕が一番プレーしたいと思っている、自分にとって最高の試合は、まだこれからだよ。」

フェルナンドのサイン(Firmado:A very happy lad)

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最後の車のくだりは、よくわからなかったのでかなりいいかげんです。レイナとは本当に仲がいいんですね。イタリアンレストランの話はちょっとぐっと来ました。スペインのフットボーラーの暮らしは大変ですね・・・モロも以前にそういうことを言っていました。
ポルト戦のCL初ゴール以上の喜びを、火曜日には味わって欲しいですね。そして彼はこれからもっと様々な喜びをリバプールで経験し、ファンにも与えてくれるでしょう。
全く服に合っていないというスニーカーの写っている写真はこちらです。
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無題

そんなに変ですかねぇ?センス0の自分が言っても説得力はありませんが(笑)でもサッカー選手はユニフォーム姿が一番かっこいいですよね。トーレスには今週の重要な2試合でさらに輝いて欲しいです!そしてラファ、頼むから不思議な事今回はせんといてや!

無題

インタビューの訳、ありがとうございました。とっても興味深く読みました。
写真はアルバートドック近辺でたたずむトーレスの姿のようです。
私としては、スニーカーより白いベルトの方が気になりますね(笑)。
明日の試合で勝ち抜けゴールを決めて、ポルト戦以上の感動を味わって欲しいです。

無題

トーレスって普通の若者っぽい感じが好感持てます
明日は是非ハットトリックぐらいかましてもらいたいもんです!
スニーカーはたぶんイタリアっぽい配色だから皮肉っぽく言ってるんじゃないですかね?

無題

>ガーミーさん
私も特に変とは思いませんでした・・・でももしキャラがこの格好をしていたら爆笑していたかも(笑)。ユニを着ているキャラはすごくかっこいいんですが、私服のキャラは別の意味で楽しませてくれます。ラファの不思議采配、ありそうで怖いな~;。

>cybeleさん
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます。写真を見ただけでどこかわかるなんてすごいですね!調べてみたら、リバプールの有名な観光名所のようですね。湾の裏側からの撮影でしょうか?

>じぇいそんさん
なるほど、イタリアカラーがスペイン人記者の気に障ったのかも。トーレスはイージージェットを使うところといい、幼馴染とずっとつきあっているところといい、スター扱いされて来た割には奇跡のように真面目な普通の人ですね。でもピッチの上だけは普通じゃない人でいて欲しいです!
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