ヒーローインタビュー

クラブのオーナーシップ交代という大仕事を終え、新オーナー、ジョン･ヘンリーと、ブロートンのインタビューです。
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●ジョン･ヘンリー インタビュー（公式HP）

まず最初にジョン、リバプール･フットボールクラブへようこそ。

ありがとう。とうとうここにいられて、私は本当に幸せですよ。

NESVが我々のクラブの新オーナーになり、喜びは大きいでしょうか？

信じられないくらい嬉しいですね。アメリカにいるパートナーたち皆と話をしましたが、彼らもものすごく喜んでいますよ。

ドラマチックな数日間でした･･･あなたの目から見て、どのような日々でしたか？

ドラマチックな数日間でした。紆余曲折があり、ストレスも大きかったですが、とうとう我々はやり遂げました。それが我々のゴールであり、我々の望みでした。この取引に取り組んだこのチームを、非常に強く誇りに思います。

この取引を完了できると、ずっと自信をお持ちでしたか？

いいえ。我々は家に引き返すことになるだろうかと、迷う日が何度もありました。実際のところ、今日でさえも私は100%の自信はありませんでしたよ。自信を感じた日もありましたが、ここで何度も紆余曲折がありました。ものすごいチームでした･･･マーティン、イアン、クリスティアン･･･この取引をやり抜くという、途方もない仕事をしてくれた人たちです。私はとにかく、成功で終わって幸せですよ。

取引を完了し、今の我々は前を見ることができます。現在のリバプールと、あなたが引き継いだ時のボストン･レッドソックスの間には類似点があるでしょうか？

多くの類似点があります。我々がデューデリジェンスを開始した時から、そのことは話題に上っていました。2010年のリバプールと2001年のレッドソックスには、知れば知るほど類似点が見つかりました。この段階で詳細に述べるつもりはありませんが、たとえばスタジアムの件は、2001年のボストンで大きな案件でした。実際にそこに行くまで、我々は自分たちがどうすべきか、新球場を建てるべきか、それともフェンウェイを改装すべきかをわかっていませんでした。ここでも同じ案件があります。我々は耳を傾け、学び、地域コミュニティと話し、市議会と話し、サポーターたちと話をしなければなりません。しかし何より最大の問題は、リバプールの長い将来のためには何が最も有益であるかです。

私たちは、非常に懸命な努力をしなければならないでしょう。物事を大きな視野で見れば、このクラブでやるべき仕事はたくさんあります。過去2ヶ月間にやってきた仕事を通じて、我々は実際に、既存の問題や挑戦すべきことを見て来ました。それに取り組んで行かなければなりません。ここにはフィールドの外とフィールドの中にすばらしい基盤があり、我々はそこから積み上げて行けると考えています。しかし、簡単なことではないでしょう。まさしくチャレンジです。

クラブを新しいアメリカ人企業に売却するかもしれないという話が出た時、一部のリバプールファンは懸念を訴えました。そういう恐れは理解できますか？

できます、もちろんできます。辛い3年間で、たくさんの空約束が作り出されていました。ですから、私がやらないようにしようと思うのは、空約束をを作り出すことです。約束をするよりも、実行したいと思っています。私が何か口にした時は、それはニューイングランド･スポーツ･ベンチャーズが口にしたということです。我々は資金力とその他の面で、非常に強力な組織を有しています。すばらしい戦略家が何人かおり、明日から正面攻撃を開始するつもりです。

世界中の大勢のリバプールファンが、今日はとても幸福です･･･彼らへのメッセージはありますか？

今の時点で私が言えるのは、あなたたちのために我々は、力の限りを尽くして仕事をするつもりだということのみです。それに疑問の余地はなく、あなたたちはそれに値します。あなたたちはこれまで、最悪の時期にずっとこのクラブをサポートして来ました。あなたたちがこのクラブを、そして我々を誇りに感じられるよう、我々は持てるパワーを全て注ぎ込みます。これは大きなチャレンジですが、我々はその挑戦に立ち向かって行こうと思います。

●ブロートンインタビュー（公式HP）

NESVへの売却がとうとう完了して、お喜びですか？

彼らは正しいオーナーであり、我々が求めていた類のオーナーそのものであると自信がありますから、私は喜んでいます。

ここまで数日間の出来事を、どう表現しますか？

大変にストレスの多い日々でしたね。数日前には全てを完了したと思っていたんですが、それが日ごとにずるずると長引きました。ですから大変なストレスでしたよ。

あなたは毎日サポーターたちに、信じ続けて欲しいと言っていました･･･しかしあなた自身は、こうなることに疑いを抱いたことはありませんでしたか？

いえ、そんなことはありません。私は「信じ続けて欲しい」と言いました。私は信じていました。我々は正しいことをやっていると、私は心の中に確信を抱いていました。そして、正義は我々の側にある、この道を進んで行くとはっきりと思っていました。私にはものすごいチームがついていたと、言っておかなればなりません。彼らは私がここまでたどり着く力になってくれました。

役員会の会長として、疲れを知らず働いた皆さんに対して、どれだけ感謝していますか･･･役員会のメンバー、法律家、法廷弁護団･･･私たちのためにしっかりと正し結果を出してくれた人々です。

私たちには信じられないようなチームがあり、彼ら全員がすばらしい仕事をしてくれました。そして私はそれに付け加えますが･･･ファンにもありがとうと言いたいと思います。我々同様、ファンにとってもこれは大変なストレスでした。彼らの心配、そして神経をすり減らしていたことに、私は完全に共感します。彼らが信頼を持ち続けてくれたことに感謝します。

NESVが役員会の多数の支持を勝ち取った理由は何だったのでしょうか？

そうですね、徹底したプロセスの最終段階で、客観的に見て我々は非常に恵まれた立場にいました。非常に良い買い手が二組も現れるようなことはなさそうだと思った時もありましたが、間一髪でしたね。彼らはそれぞれ非常に違うものを持ってきましたが、私から見てNESVは、情熱、経験を持ち、スポーツとファンの情熱を理解し、ファンが株主としてどう参加できるかを考える必要性を理解していました。これはビジネスですが、単なるビジネスとは違います。彼らはファンの情熱というものを理解しており、それが決め手でした。

NESVがこのクラブを前進させる正しい人々であると、あなたは自信をお持ちですか？

強い自信があります。ファンからの反応は、我々は一度痛い目にあっており、過度に興奮したくはないというものです。それは全く正しいですね。彼らが何を言うかより、何をするかに注目しましょう。そして、彼らのやることを見て強く感動するだろうと思います。彼らがボストンで行なったことを見て来て、正しいことをやってくれると私は確信しています。忍耐強く待ち、サポートを続け、彼らに叫び、何をするかを見守りましょう。そして満足するでしょう。

マーティン･ブロートンにとって、リバプールでのこれからはあるでしょうか？

私にとって、これは仕事の終わりです。私はここに、クラブ売却、クラブのために正しい買い手を見つけるという特別な権限を持ってやって来ました。私はクラブのために正しい買い手を見つけました。全てがスムーズに収まるまでの移行のために、私は残ります。その時には仕事は終わりです。

この売却プロセスは、あなたが想像していたよりもはるかに大きな挑戦だったのではありませんか？

大きな挑戦でしたね。挑戦だとは思っていましたが、もっと買い手が集まるだろうと考えていました。途中にはかなり大勢の買い手候補がいたのですが、もっと早い時期に、もっと大勢の買い手が交渉のテーブルにつくと思っていたのです。ずっと厳しかったですね。最終的には戦うことになった場所に、いたいとは決して思いませんでした。全員が満足できるようなものになれば良かったのですが、それよりも厳しいものになりました。しかし最終的には、その価値はありました。

私たちは、あなたがチェルシーファンだと知っています。しかしこのプロセスを経て、あなたの心の中にはこれからずっと、リバプールがあるでしょうか？

間違いありません。ものすごいクラブ、すばらしい人々のグループ、すばらしいファン、雰囲気は再び熱狂的なものになるでしょうし、私は頻繁にリバプールに戻って来るのを楽しみにするでしょう。チェルシーの結果に続いて、私が常に気にかける試合結果になるでしょうね。

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わーんブロートン、青だからって疑っていて本当に申し訳ありませんでした（土下座）。やっぱりチェルシーが一番ですか、リバプールファンになっちゃえばいいのに。でもたとえ青でも、彼はクラブの危機を救ったチームを率いた人間として、レッズファンに語り継がれるレジェンドの一人になるでしょうね。しっかりそうなるようにヘンリーオーナー、これからよろしくお願いいたします、行動で見せてください（再土下座）！

そしてレッズにとってはもはやどおおおおでもいい過去の人ですが、ヒックスとかいう人物が金曜の夜にスカイスポーツのインタビューを受けて、何かもちゃもちゃ言っていました。めでたい気分に水を差すようですが、今どんな気持ちでいるやら知りたいので、いちおう紹介してみます。
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●ヒックス（SKY SPORTS）
「ショックを受け、打ちのめされ、フラストレーションを感じている。我々は高等法院のルールに従おうと非常に気を使っているが、しかしひどく落胆しているよ。私の家族を凄まじく傷つけた。この非常に価値ある資産は、大がかりな詐欺行為で私の手から騙し取られた。そのことに強い怒りを感じている。

問題を解決すべく、私は非常に懸命に努力をして来た。世界にはボストン･レッドソックスのグループよりもリバプール･フットボールクラブを所有すべきふさわしいオーナーがいることを、我々は知っている。彼らが誰かは知っていたし、彼らと話し合うたびに、毎回フラストレーションを感じていた。
我々の願いは、リバプールを正しい適切な次のオーナーに、スタジアムを建設してリバプールをそれにふさわしい世界のトップクラブにすることのできる人間に手渡すことだった。

4月には、クラブを売りに出すのを私は受け入れた。問題はそれがいつかだった。ロイヤル･バンク･オブ･スコットランドは翌日にも売却されることを望み、それにさしたる理由はなかった。リバプールは非常に健全な利益を生み出しているクラブだった。負債はちょっと多過ぎていて、それに疑問はない。しかし我々はそれを正すつもりだったんだ。

他にもフラストレーションを感じていることがある。正しいオーナーというものは、ジレットとヒックスに適正価格を支払い、選手とスタジアムに使う資金を持っている人間だと思う。

我々は、RBSに返済可能な資金をちゃんと持っていた。しかし、RBSと会長と従業員たちが結託して我々に逆らい、我々はその負債を返済することができなかった。なぜそうなったか、その理由はちゃんとわかっている。彼らにはそうできる力があった。これは組織的な共謀で、それは数ヶ月に渡って続いた。ロイヤル･バンク･オブ･スコットランドと、そしてマーティン･ブロートン･･･彼は人生の中で良いPRになるイベントを欲しがっていたんだ、なぜなら彼はチェルシーファンで、リバプールファンでさえない。彼はアメリカ人を追い払うという場面が欲しかったんだ。

私はとにかく、法廷で真実が白日の元になることだけを願っているよ。」

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むきーっ！このインタビューの動画は早速YOUTUBEにアップされていて、PART1とPART2に別れています。絵に描いたもちの新スタジアムの絵の前に座って時おり目をしばたたかせながら、この他にも「選手獲得に￡150mも出した、それを浪費したのはラファのせい」とか、「60日以内にスタジアム建設を始めると言ったのはジレットだから」とか、「（絵を指して）ほらこうやってスタジアムを作ろうとしてたでしょ！」とか、いろいろ言ってます。

この人の「訴えてやる！」の捨て台詞についてですが、SPORTING INTELLIGENCEは、スポーツ弁護士の今後の見解を紹介しています。
「個別の訴訟手続きという脅威はリバプールが気にかけなくてはならない問題として残るかもしれませんが、どんな訴えに対しても、彼らが強く抗弁できることは明らかです。ヒックスとジレットは、マーティン･ブロートン、クリスティアン･パースロー、イアン･アイルを名指しして、フットボールクラブを不当な価格で売却したと訴える道を探すしかありません。リバプールの役員会はNESVへの売却に関して必要なデューデリジェンスを行い、最終的な数字で合意に至るまでに正しい法的手続きを踏んでいることが明らかなようですので、その訴えにしっかりとした根拠はなさそうです。実際、フロイド判事自身が水曜の判決の中で、役員会のアプローチを是認しました。
それと同時に、ヒックスとジレットが損害を受けたという￡1bという数字は、特にリム氏のオファーがNESVと￡20mしか違わないことを考えれば、どこから出てきたものか不明瞭なままです。」

どうやらクラブがこれから困らされるものではなさそうですね。

小難しい法律話はもうこれで全部おしまい！これからは前を向いて、フットボールのことだけを考えます。あーなんて幸せ。クラブにとってビッグイベントであるマージーサイドダービーは明日です。金曜の記者会見でのホジソンのコメントです。
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●ホジソン（公式HP）
「暗雲が振り払われたのは疑いようがないし、何の不安も疑問もなくなって選手たちがフットボールをやれるようになることも、疑いようがない。良い時期を過ごす時もあれば、悪い時期を過ごすこともある。しかし、今日このフットボールクラブから暗雲が振り払われたと、私は疑問の余地なく思うよ。

いかなる弁解も拒否したことは、我々はとても勇気があったと思う。私もそれを弁解に使いたくはない。7試合で6ポイントという事実は、我々がもっと良くやるべき試合を落とした結果だ。
それと同時に、こういうことが何の影響もないと言うのもまた、それは世間知らずだろう。我々はこのクラブを非常に誇りに思っており、クラブのために働くことを非常に誇りに思っている。そして、クラブが悪い状況にある時には、それは影響せざるを得ない。
順位をしっかりと上げていくためには、我々はこれから試合に勝ち始めなければならない。

（フィールドの外の状況はピッチ上に影響したか、という問いに）それは私には答えるのが難しい質問だよ。私は選手の心の中には入れないからね。しかしもちろん、フットボールクラブのムードというのは結果によって影響されるものだ。
私たちに世界最高のオーナーがいて何もかもが申し分なかったとしても、悪い結果という事実が我々を落ち込ませるだろうし、それはどうしようもないことだ。それもフットボールの一部なのだからね。

（新オーナーについて）このクラブにとってとても良い日で、クラブの全員がこの日を歓迎し、新オーナーは大歓迎されるよ。ほっとしたね。非常に難しい2週間だった。まずブラックプールにホームで敗れるというクラブにとって悪い結果から始まり、このことはどんな環境であろうと我々の妨げになっていただろう。その次にはこの、ずるずると長く続く法廷闘争があり、リバプールの名前は、ポジティブではない理由で毎日TVや新聞に取り上げられていた。それは苦境で、我々はその苦境を潜り抜けなくてはならなかった。
しかしこれはポジティブなニュースで、週末に重要な試合に向かって行こうとしている我々にとって、とても良いニュースだよ。

（クラブの安定性がどれほど大きいかと聞かれて）全てのクラブが安定性を必要としている･･･監督と選手たちには、安定性が必要だよ。我々は数週間、大きく、大きく世間を賑わせたが、新オーナーがやって来ることで状況が安定し、我々にフットボールに集中する機会を与えてくれることを願っている。そして何より最も重要なのは、これが我々の負債を拭い去ってくれることだ。これで我々は将来に向けて、これまでとは違った方法で選手たちに資金を投入できる。前回の移籍市場のような、与えられる資金は非常に少なく、どれだけ使えるかさえ定かではなかった状況とは全く違うやり方でね。

我々にはやるべき仕事がたくさんあり、私にとっては仕事の始まりだ。難しいだろうということはわかっていたよ･･･人は誰でも、良いシーズンのスタートを切ってやりやすくなることを願う。しかしそうはならなかった。

だが、ここでやるべきメインの仕事があるのを私はわかっているし、新オーナーが来たことでこれまでよりも財政問題がはるかに少なくなって、これからもうちょっとやりやすくなるだろうと思っているよ。

（ロイター通信より）我々の選手のスカッドは限られている。大勢のライバルチームほど、選手層の厚みが強力だとは私は思っていない。我々をもっと強くしたい。
スタートから出すことのできる11人の選手については、現時点ではあまり選択肢がない。前線は特にで、そこは本来最も選択肢があるべき場所なんだ。クラブには最終ラインの選手も不足している。
中盤にはかなりの人数の選手がいて、そのうちの大勢がポジションがかぶっている。だから、今のバランスとはちょっと違う、私が欲しいバランスのスカッドになれば、私は本当に嬉しいだろうね。しかしこれから2ヵ月半はそうはならないだろう。

（キャラが2年の契約延長にサインしたことについて）悪いニュースばかりの時は、ジェイミー･キャラガーがいることを思い出さなければならないね。彼はこのクラブの心と魂の一部であり、クラブが成功を収めるために文字通り何でもやってくれる男だ。彼はこれまでの7試合の中で、手を高々と上げて『俺はこれ以上やれないほど、最高の調子でプレーしている。結果を俺のパフォーマンスのせいには絶対できない。』と言うことのできる、数少ない選手の一人だよ。」

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新体制になって、これからがホジソンにとっての正念場です。そして新たなスタートとなる試合は、マージーサイドダービーという願ってもない舞台です。ちなみに、新オーナーはグディソン･パークには行かないと明言しています。レッズおばさんさん、情報をどうもありがとうございました＾＾。アウェイなので騒ぎになると悪いので、遠慮したんでしょうか。ちょっと残念。

スターティングメンバーを、こう（希望ではなく）予想します。

　　　　　　　　レイナ
ジョンソン　キャラ　シュクルテル　コンチェスキー
メイレレス　ルーカス　ポウルセン　ジョー
　　　　　キャプテン
　　　　　　　　　トーレス

この試合はフォーメーションがどうこう言うより、新レッズになってホジソンにはぜひとも、新しい試合へのアプローチの仕方を見せてもらいたいと、強く、強く、強ーーーーく思っています。頼むよホジソン！そして今度は君たちの番だ、戦えピッチの上のREDMEN！

（※追記）現地情報によると、ジョンソンが練習中にふとももを痛めた模様。そうすると最終ラインの予想メンバーは
キャラ　シュクルテル　キルギアコス　コンチェスキー

もが？