公式HPより、ハビエル・マスチェラーノのインタビューです。
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6ヶ月前、Liverpoolfc.tvはクラブのトレーニング集団の中に飛び込み、ハビエル・マスチェラーノがウェスト・ハムからの長い移籍問題が解決してからの初のインタビューを試みた。答えて欲しい質問は山のようにあった。何がうまく行かなかったのか?アンフィールドでは状況は変わるだろうか?彼は本当にイングランドフットボールに割って入ることが出来るのか?
マスチェラーノが北への移籍を承認されるという、プレミアリーグ史上最も長い移籍取引のひとつがようやく終わって、ちょうど2日が経過した時だった。メルウッドのプレスルームにゆっくりとした足取りで入ってきた彼は、疲れているように見えた。
そのアルゼンチン人が通訳に付き添われていたせいかもしれないが、衝撃と神経質さが交じり合い、彼の真実の思いは通訳の中で大半が失われていた。
6ヶ月が経過し、変化は明らかである。この23歳の選手は、今日のインタビューは英語でやると主張している・・・練習しなくてはならないからだそうだ。しかめ面は消え去り、マラドーナが『モンスター』と形容した男はその代わりに満面の笑みを浮かべている。ちょうどチーム写真を撮影する日で、彼はリバプールのユニフォームを全身にまとって立ち、誇りで一杯に見える。
マスチェラーノは魔力を身に付けたようだ。我々にそれが使われたわけではないが、あの時答えられなかった質問は全て、ピッチの上で答えが出されている。シェフィールド・ユナイテッド戦の印象的なデビューからマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたチャンピオンズリーグ決勝まで、我々の新しい20番は『世界最高の中盤』の位置に値することを証明して来た。
ここで彼はLiverpoolfc.tvに、メルウッドでの生活、ゴールを決めること、チーム内の親しい友人、そしてヨン・アルネ・リーセの髪について語る。おっとそれから、彼の選ぶLFCの5人制チームについても・・・。
Liverpoolfc.tv:あなたが初めてマージーサイドにやって来た2月に、私たちは話をしましたね。この6ヶ月を振り返ってみて満足していますか?
Javier Mascherano:すごく幸せだ。昨シーズンはリバプールでたくさんの試合でプレーできたし、重要な試合にも出られた。僕はチャンピオンズリーグ決勝でプレーした・・・びっくりだよ。準決勝のチェルシー戦も、特別な一戦だった。僕にとっては何もかもがとても早く起こり、そうだね、すごく満足しているよ。これ以上うまく行くことはないってくらいだ。
Liv.tv:ウェスト・ハムにいた時とは、180度物事が変わりましたよね。
Masch:うん。僕はそれを、監督が僕を信頼してくれたからだと思っている・・・とても重要なことだった。ラファは僕を救ってくれたよ。僕はウェスト・ハムではプレーしていなかったのに、彼はロンドンへやって来て僕にリバプールでプレーできると言ったんだ。僕がすばらしいチームの中でプレーできると言ったんだよ。彼は僕が必要だと言ってくれた。ウェスト・ハムで試合にも出られない時に、リバプールの監督が僕にそう語る、信じられないよ。僕がここでとても幸せなのはこのためなんだ。
Liv.tv:そしてあなたは彼とスペイン語で話せますね。それは助けになるに違いないですね。
Masch:僕はウェスト・ハムに行き、そこは違う言葉と違う文化の違う国だった。監督がスペイン人だから、ここの方がずっとやり易い。僕は彼と話が出来るけど、でも多くではないよ。彼は英語で話すのを好むからね。言葉のレッスンは順調に行っているけど、リバプールでは本当に、人が話しているのを理解するのが難しいよ。スカウス訛りはね・・・すごく難しい。
Liv.tv:あなたが馴染むのをどの選手が助けてくれましたか?
Masch:チームメート全員が僕に対してすばらしかった。この新しい生活と新しいクラブに馴染むのを助けてくれたよ。1週間か2週間前までは、僕は何をするにもギャビー・パレッタと一緒だった。いつも彼と一緒にいたんだけど、今はセバスチャン・レトやアルバロ・アルベロアともよく話すね。リバプールの選手全員が良い人たちで、雰囲気はすばらしいよ。誰とでも話が出来る。
Liv.tv:さて、クラブに来て数ヶ月が経過した時点で、あなたはそれまでのイングランドでの時間が全て最高というわけではない状態から、いきなりチャンピオンズリーグ決勝でプレーしていたわけです。自分の頬をつねってみたのではないですか?
Masch:起こった出来事に信じられない気持ちだったよ。ウェスト・ハムでの6ヶ月間で、僕は5、6試合しかプレーしていなかった。僕にとってとても難しい時期で、毎日トレーニングに出るのさえ難しかった。何をしようと絶対にプレーできないとわかっていたからね。状況は本当に厳しかったよ。それから僕がここに来たときも、自分がプレーするのはすごく難しいだろうと思っていた。リバプールは世界最大のクラブの一つだし、ここにはすでにモモ・シソコ、スティーブン・ジェラード、シャビ・アロンソが中盤にいる。チャンスを貰った時に僕が出来るのは、自分のベストを尽くすことだけだった。でもここでは人々が僕を評価してくれているとわかっていたから、やり易かったよ。
Liv.tv:そしてあなたはあっという間にファンの心を掴んだわけです。今、彼らは『俺たちには世界最高の中盤がいる』と歌っていますよね。あなたはあれを歌えますか?
Masch:(笑)いや、でもそのフレーズは知っているよ・・・モモ・シソコ、シャビ・アロンソ、ジェラードとマスチェラーノの歌だよね。彼らが歌っているのは聞こえるし、良い気分にさせてくれるよ。君が言うように、僕はここに来てまだ6ヶ月しか経っていないんだから、ファンがもう僕の名前を歌ってくれるというのはすばらしいの一言だ。リバプールのファンは最高だよ・・・アンフィールドでの彼らのようなファンは今まで見たことがない。彼らのように歌うファンは他にはない、信じられないよ。
Liv.tv:『世界最高の中盤がいる』と言うことはすなわち、時にはあなたはベンチに座らなくてはならないということですね。ベンチに座っているのはどんな気分でしょうか?
Masch:誰もがフットボールをやりたい、でもリバプールは全てのポジションに二人の選手を擁している。僕たちには4つの大会があり、その全てで優勝したいと思っているから、これは必要なことだ。僕が時々ベンチに座らなくてはならないということでもあるけど、それは重要なことじゃない。重要なのは、自分がプレーするときにはしっかりと良いプレーをしなくてはならないということなんだ。監督は、彼が僕を必要とする時には僕はしっかりやれるということを知っている必要があるからね。
Liv.tv:あなたはどのポジションにも二人の選手がいるとおっしゃいました。ここにいるミッドフィールダーであなたの直接のライバルは、言ってよければ、シャビ・アロンソです。チームからはじき出すのが簡単な選手ではありませんよね?
Masch:彼はすばらしい選手だ。僕は毎日それをトレーニングで見ているよ。彼のパスと技量は・・・本当にすごい。
Liv.tv:そして、ルーカス・レイバもいます。彼はブラジルからやって来ましたが、リバプールファンは彼のことをまだあまり見ていません。彼はどれくらいうまくなるでしょうか?
Masch:彼がグレミオ、僕がコリンチャンスにいる時に、僕はブラジルで彼と対戦した。彼は厳しい試合にしてくれたよ。本当に良い選手だ。でも新しい国にやって来て、新しいチームメートと一緒にやって新しい言葉を学ばなくてはならない。たぶんプレーのやり方も変えなくてはならないから、時間が必要だ。
Liv.tv:あなたのミッドフィールダー仲間の一人、モモ・シソコは一週間前にリバプール初ゴールを決めました。あれが入った時にあなたは何を考えていましたか?あなたの初ゴールを私たちはどの位待たなくてはならないでしょうか?
Masch:すばらしいゴールだったね。彼は本当に良い人間で、すごい人間だ。僕に関しては、まあまだ初ゴールは決めていないんだけど、自分のキャリア全体を通してもたくさんのゴールを決めてはいないんだ。リバプールのために得点できたらすばらしいだろうけど、僕のポジションからだと厳しいよ。トライはするけど出来るかどうかはわからないな。
Liv.tv:コパ・アメリカではあなたは2ゴールを決めていますが、チャンピオンズリーグと同じく、決勝で敗退してしまいました。あなたにそれはどう影響しましたか?
Masch:2つの大きな決勝戦に参加して一つも勝てなかった、すごくがっかりだよ。チャンピオンズリーグの決勝の舞台というのはどんな選手にとっても夢で、コパ・アメリカは僕の国ではすごく重要な大会だ。すごく落胆したよ・・・すごく落胆している。
Liv.tv:そういう落胆が、今年はリバプールで優勝してやろうという決意を強めているのでは?
Masch:それで決意が強まっているかどうかはわからないな。時間は戻せないし、起こったことは変えられない。僕が目指しているものは、リバプールが勝ち取ることの出来る4つのトロフィーだけだ。今シーズンは、僕たちは参加するどのトロフィーも勝ち取ることが出来ると思う。すごく良いチームだし、良いスタートを切れているからね。
Liv.tv:メルウッドでの生活についてお伺いしたいと思います。チームの中で最も騒がしい選手と、静かな選手は誰でしょう?あなたはどちらに入りますか?
Masch:僕は静かだよ、すごくね。ここでは全員が本当にそうだ。僕はこの町にいるのが好きだよ、リラックスできて静かだからね。リバプールでの暮らしはいいよ。あんまり頻繁に外出はしないね。家にいて娘と遊ぶ生活だ。
Liv.tv:チームの中で一番騒がしい選手は?
Masch:キャラはいつも話しているし、ジャーメイン・ペナントはいつもハッピーだ。彼はすごく面白いよ。
Liv.tv:チームメートはあなたにあだ名をつけていますか?
Masch:僕にはないね。アルベロアは'Vareta Fly'と呼ばれている。由来はわからないんだけど、スペインでそう呼ばれていたってだけじゃないかな。ヨン・アルネ・リーセのことは'Ginger(ショウガ)'って呼んでいるよ(笑)。
Liv.tv:彼は気にしてないんですか?
Masch:(まだ笑いながら)どうだろう。皆が'Ginger, Ginger'って叫んでいているけど、彼がどう思っているかは知らないよ!
Liv.tv:携帯電話にはどのチームメートの番号が入っていますか?
Masch:アルベロア、レト、それからヨッシ・ベナユン。ヨッシはウェスト・ハムで6ヶ月間一緒にやっていたから友達なんだ。あそこで彼は僕をとても助けてくれたよ。入っているのはそれだけだと思う。
Liv.tv:練習でタックルして欲しくないと思う選手はいますか?
Masch:時には、でもトレーニングはそんな感じではないよ。誰も怪我させたくないからね。ランニングやウェイトトレーニングは一生懸命頑張るけど、11対11とか7対7でフットボールをやる時は、厳しいタックルはしない。
Liv.tv:オーケー、最後に、あなたのLFC5人制チームを選んでください。
Masch:スティービー・ジェラード、ペペ、キャラ、シャビとディルク・カイト。ディルクはすばらしいよ、僕は彼が好きなんだ。彼はどんな試合でもどんなトレーニングセッションでも、すごく懸命に頑張る。一流で技術もある・・・僕に言わせればすばらしい選手だ。
Liv.tv:あなた自身は入れないんですか?
Masch:(笑)いや、とんでもない。
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無題
そうです、トップの画像キャプテンの今季クラブ初ゴールに変えたんですよ!本当はブログのデザインとかいじってみたいんですが、スキルがなくて画像を変えるだけで精一杯です;。