公式HPより、10月27日に掲載されたディルク・カイトのインタビューです。
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Liverpoolfc.tv:あなたがここに来て2ヶ月がたちましたね、ディルク。もう落ち着きましたか?
Dirk Kuyt:このクラブの中も周りの人達も、僕と僕の家族に本当に良くしてくれている。家を探すことやその他のことでも、毎日僕たちに手を貸そうとしてくれているから、僕はもうすっかり落ち着くことができたよ。僕の妻と娘は、僕と一緒に今のところはクラブが探してくれたアパートに住んでいる。ちょうどサウス・リバプールにいい家を見つけたから、1週間か2週間のうちにそこに引っ越すつもりだよ。
Liv:あなたが新しい環境に慣れるように、どの選手が手助けをしてくれたんでしょうか?
Kuyt:選手全員が助けようとしてくれたよ。地元出身のキャラやジェラード、そしてボロ・ゼンデンのようなオランダ人もね。僕は練習グラウンドに、クレイグ・ベラミーの車に乗せてもらって一緒に通っているんだ。彼もまだ家が見つかっていないからね。でももう見つかったから、これからは僕は自分の車を運転しなくちゃならないね。時々試合の後に一緒に飲みに行ったりしているんだけど、本当に楽しいよ。
Liv:あなたが新しい環境に慣れるように、どの選手が手助けをしてくれたんでしょうか?
Kuyt:選手全員が助けようとしてくれたよ。地元出身のキャラやジェラード、そしてボロ・ゼンデンのようなオランダ人もね。僕は練習グラウンドにクレイグ・ベラミーの車に乗せてもらって一緒に通っているんだ。彼もまだ家が見つかっていないからね。でももう見つかったから、これからは僕は自分の車を運転しなくちゃならない。時々試合の後に一緒に飲みに行ったりしているんだけど、本当に楽しいよ。
Liv:余暇はどのように過ごしていますか?
Kuyt:ずっと家を探していたよ。たくさんの試合があるから、常に集中していなくてはならなくて時間があまりないんだよね。時間があれば、町に出たり気に入ったレストランで何か食べたりしている。僕はこの町はとてもいいと思うよ。人はフレンドリーだし、レストランは本当にすばらしいし。
Liv:スカウス訛りは聞き取れるようになりましたか?
Kuyt:あんまり早く話していなければ理解できる。僕は、町独特の訛りが好きなんだ。僕の出身の村もそうだったからね。ジェラードがロビーやキャラと話しているときは、聞き取るのがすごく難しいよ・・・特にキャラがね。
Liv:クラブはあなたの期待に沿いましたか?
Kuyt:このクラブはとても大きい。それはもちろん知っていたけど、こういう大きなクラブで皆がお互いこんなに親しいのには感動した。まるで家族のようなクラブなんだ。ビッグクラブがあまり家庭的ではないという話は良く聞くけど、ここは違う。そして世界中にサポーターがいる・・・信じられないことだ。僕がナショナルチームの一員としてアイルランドでプレーしたとき、そこには大勢のリバプールサポーターがいたし、オランダにも大勢いるのを知っている。僕は毎週のように家族や友人を迎えに空港へ行くんだけど、必ずオランダからやって来るリバプールファンたちがいるよ。
Liv:あなたの移籍について、オランダでの反応はどうでしたか?
Kuyt:彼らは、僕がいい決断をして、リバプールはいいクラブだと思っている。多くのフェイエノールトファンが、ここに来て僕を見たいと言ってくれた。彼らが一度試合を見たら、特にそれがアンフィールドでなら、彼らは間違いなくリバプールファンになるよ。
Liv:あなたがオランダに自分の洋服ブランドを持っているというのは本当ですか?もしそうなら、リバプールファンはいつ、最新のディルク・カイトブランドの服を手に入れることができるでしょう?
Kuyt:貧しい人を助ける、ディルク・カイト基金と呼ばれているものがあるんだ。僕たちは洋服の系列も持っていて、利益は全て基金に還元されている。一人の選手であり、注目されているということは、おそらく他の人々を助ける役に立つ。多くの人々に手が届くからね。誰にとっても、世の中のために何かをするというのは大事なことだと思う。たぶんイングランドにも洋服を持って来られると思うよ・・・話し合ってみるべきことだね。
Liv:クラブの規模と、リバプールがあなたの獲得のために払った金銭の額が、プレッシャーになってはいませんか?
Kuyt:いいや。プロの選手ならどこにいたって常にプレッシャーはある。フェイエノールトでもプレッシャーはあった。今僕はリバプールにいて、ここでは全ての試合で勝利が求められる。それは当たり前のことだし、プレーする上での楽しみの一つでもあるよ。
Liv:ここに来る前にどの選手をご存知でしたか?
Kuyt:プレミアシップはオランダでもすごく人気があるから、選手全員を知っていたよ。僕はリバプールの試合を見るのが好きで、チャンピオンズリーグの決勝のことはよく覚えている。信じられなかったね。僕たちはナショナルチームにいて、そこで試合を見たんだ。今まで見た中でも最高の試合のひとつだったよ。ハーフタイムで3-0のビハインドから挽回できることも時にはある。でもヨーロッパ最高のクラブの一つであるACミラン相手に3-0で、そこから勝ったんだからね・・・今でも信じられないよ。
Liv:試合前、ドレッシングルームで最も声を出している選手は誰ですか?
Kuyt:選手全員が、スティービー、キャラ、ロビーを最も尊敬している。彼らはリバプールにとって特別な選手たちだからね。彼らはすばらしい選手で、そしてすばらしい人間だ。試合前には皆がお互いに声を掛け合っているけど、キャラとスティービーは特に重要だよ。
Liv:ラファは、あなたのデビュー戦となったウェスト・ハムとの試合の前、あなたに何と言いましたか?
Kuyt:彼はただ、行って自分の仕事をして来いとだけ言ったよ・・・それ以上でもそれ以下でもなかった。僕は自分がフェイエノールトでやってきたことをしようと、それだけに集中した。僕にとっては大きな瞬間だった。この試合が待ちきれなかったよ。僕の家族全員がスタジアムに来ていて、僕たちみんなにとって特別な瞬間だった。
Liv:そして、ニューカッスル戦で初ゴールを決めました。その時のお気持ちは?
Kuyt:すばらしい気分だった。ゴールを決めたときは特別な気持ちがして、次を決めるのが待ちきれなくなる。アンフィールドでゴールしたときはすばらしかったよ。
Liv:ゴールを決めた後、手に2度キスをしましたね。なぜですか?
Kuyt:オランダでもいつもやっていたんだ。手にはめている指輪にキスするんだよ・・・妻のために一回、そして娘のためにもう一回。
Liv:アリエン・ロッベンとルート・ファン・ニステルローイが、あなたがリバプールに加わるように説得したというのは本当ですか?
Kuyt:ナショナルチームにいる、イングランドでプレーしている選手たち大勢と話した。ルードやロッベンだけでなく、サハやファン・ペルシー、ファン・デルサールとも話したよ。彼らは、プレミアリーグは僕にとってすばらしいものになるだろうと言ってくれた。リバプールはとてもいいクラブだとも言っていたね。
Liv:プレミアシップは期待していた通りでしたか?
Kuyt:僕は、全ての試合でトッププレーヤーと対戦したいと思っている。オランダでは、アヤックスやPSVと対戦するときはいい相手と戦えるけど、ここでは全ての試合がそうだ。どのチームと対戦するときも、勝利を得るためには90分間頑張り続けなくてはならない。オランダのほうがちょっとだけ楽かもしれないね。
Liv:ここの人たちは、もうあなたをマーク・ヒューズやケビン・キーガンと比較しています。それについてはどのようにお感じですか?
Kuyt:僕は名前は知っているけど、彼らがプレーしているのはあまり見たことがないんだ。彼らはイングランドで非常に重要な選手だと思うから、人が僕を彼らと比較してくれるのはすばらしいことだと思う。チームのためにベストを尽くして、ゴールをあげられるよう努力するよ。僕はひとりでやるためにリバプールに来ているわけじゃない・・・チームの一翼を担うために来ているんだ。
Liv:それでは、あなたがオランダで子供の頃尊敬していた選手は誰ですか?
Kuyt:マルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールトはACミランでプレーしていて、僕にとって本物のヒーローだった。いつも週末にはファン・バステンのゴールを見ていたよ。
Liv:ラファがあなたとサインをした時、彼はサポーターに、あなたはゴールと同じくらいアシストも決められる選手だと言いました。得点をするのと比べて、ゴールチャンスを生み出すことはどうですか?
Kuyt:ゴールをしたらそれはすばらしい気持ちになれるけど、誰かが自分よりもいいポジションにいたら、パスを選択するというのは重要なことだ。それもまたいい気持ちになれるしね。でも僕にとって一番重要なのは勝利だよ。
Liv:クレイグやピーター、ロビーなど、組む選手によってプレーの仕方を変えなくてはなりませんか?
Kuyt:選手一人ひとりはみんな違うけど、お互い何度も一緒に練習しているから、僕は彼ら皆がどういうプレーをするかわかっている。ベラミーとはいいコンビネーションを見せられているし、ガラタサライ戦ではピーターともうまくやれたと思う。僕はこだわりはないよ。トロフィーを勝ち取るためには、チームの全員が必要なんだ。
Liv:あなたのキャリアが、普通の選手とはかなり違う道を辿って来たというのは本当ですか?
Kuyt:僕は漁村の出身なんだ。僕の父は漁師で、義理の兄もそうだった。僕は自分も漁師になるんだと心の中では思っていたんだけど、一番好きなものはフットボールだった。僕が10歳のとき、父は僕に決断をしなくてはならないと言ったんだ。彼は、僕が一番自分の好きなことをするべきで、それが漁師ならばフットボールはもうできないと言った。漁を選んでいたら今頃いい漁師になっていただろうけど、僕は自分がいい決断をしたと思っているよ!
Liv:ファンの一部は、あなたのお父さんがオランダの実家でガンと戦っているのを知っているでしょう。彼の病状はいかがで、もうリバプールでのあなたのプレーをご覧になったんでしょうか?
Kuyt:彼は喉と胃の間にガンが見つかったんだ。3週間前に大手術を受けたんだけど、今はとても良くなっている。ドクターたちは彼の身体からガンは取り除いたと言ったけど、僕たちはまだ、全てがうまく行くことを祈らなくてはならない。彼は火曜(10/24)にイングランドに来て、土曜日に初めてアンフィールドに来ることになっているよ。僕たちにとって特別な瞬間になるだろう。手術の前には、父がもう僕のプレーする姿を見られるかどうかわからなかったんだ。パパは僕を本当に奮い立たせてくれる存在なんだ。大手術を受ける3日前、僕は年間最優秀選手に選ばれてオランダにいた。そして、彼が賞のプレゼンテーターになってくれた。僕は後で彼に、彼がしてくれたことは僕にとって本当に大きな意味を持っていたと話したよ。
Liv:最後にディルク、あなたのリバプールでの野望は何ですか?
Kuyt:トロフィーを勝ち取ること。そして長い間ここでプレーしたい。僕はまだここに来て2ヶ月だけど、もうここが好きになっているんだ。
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