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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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2月9日、チェルシー戦を前にスペインの新聞'El Mundo'に掲載されたラファのインタビューです。今まで語っていなかったような内容が入っていて興味深かったので、ちょっと遅いんですがご紹介してみました。スペインのファンが英訳したものを日本語に訳しています。
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ラファエル・ベニテスは夢を持っている。リバプールをプレミアリーグのチャンピオンにすること、言い換えれば、大金を費やしている他のクラブが作り出している、その差を埋めることである。今シーズンはその手際は複雑になっているようだが、日曜のチェルシー戦で彼はこの戦いに勝つチャンスを迎えている。

El Mundo:日曜の試合にフェルナンド・トーレスを負傷で欠くというのは、どれくらい大きなつまずきでしょうか?

Rafael Benitez:彼がプレーすることはもちろん計算に入れていましたから、私たちにとって大きな痛手です。私にとっては、選手たちがかなり多くの試合をこれまで戦っているこの段階で、ああいう国際親善試合をするというのは疑問です。非常に納得が行きません。
Mundo:トーレスにとって、プレミアは理想的な戦いの場だと言ってさしつかえないでしょうか?

Rafa:そう思います。フェルナンドは非常に良く適応していますし、彼はすばらしい能力と成功するための条件を備えていることを証明しています。

Mundo:あなたは、彼がラ・リーガの中で、特にアトレティコで担っていたプレッシャーを振り払う必要があったと思いますか?

Rafa:彼は、成熟しつつあり、経験を積んだ段階でこちらに来ました。変化は彼にとって良いことで、私たちにとって良いことで、私が言える範囲では、アトレティコにとってもポジティブなことだと思います。

Mundo:明日のチェルシー戦を、あなたは"極めて重大な"一戦と表現しましたね。

Rafa:私たちにとって、波に乗り、自信を取り戻し、当面の間4位の場所を争うために非常に重要な一戦です。

Mundo:リバプールはプレミアリーグ優勝をあきらめたんでしょうか?

Rafa:あきらめるという問題ではなく、私たちは現実的になることが必要なんです。トップにはいかなるミスも犯していない2チームが存在し、私たちはシーズンのこれまで、同じような結果を得られていません。私たちにはまだ、チャンピオンズリーグ以上の何かを戦うための自信と可能性を与えてくれるような、安定して試合に勝利するということに関しては、少し欠けているんです。

Mundo:あなたの主なライバルたちとあなたのクラブとの経済力を比較して、人々はそのことを問いすぎているとあなたは思いますか?

Rafa:経済的なレベルでは、過去何年もに渡って非常に大きな差がありました。それは私たちが徐々に詰めていこうとしていることで、時にはそれを達成するためには、選手との契約やピッチ上での決断に何らかのリスクを犯さなくてはなりません。そして、常に正しい結果が得られるとは限りません。アーセナル、ユナイテッド、チェルシーと同じレベルにいようとするなら、私たちはほとんど全てを完璧にやらなくてはなりません。

Mundo:そういうチームの背後には、全て大きな投資家が存在します。そしてリバプールにアメリカ人がやって来たことは、人々が期待していたような資金の投入を必ずしも意味してはいませんね。

Rafa:問題は今年だけではなく、過去4、5年に渡って費やした資金です。ライバルチームはすでに過去に渡って大金を費やしてチームを作っており、何年も毎年チームを強化し続けて来ました。

Mundo:数ヶ月前、チームが首位と6ポイント差でなおかつ1試合消化が少なかった時、リバプールのオーナーはあなたの仕事に対して全幅の信頼を寄せてはいませんでした。そういう揉め事が、それからのあなたのチームの進歩にネガティブな影響を与えたとお感じですか?

Rafa:監督としては、YESと言えるかもしれません。それは良い口実になるでしょうが、私はそのことを言い訳に使いたくはありません。はっきりとしているのは、あの時点で私たちは良い位置につけていたということ、そして勝利まであとわずかという多くの試合を引き分けに終ってしまったということで、それが私たちが今この位置にいる理由です。

Mundo:しかしサポーターたちは通りを行進して、ラファ・ベニテスに対する彼らのサポートを見せました。あなたは、契約が残っているあと2年はクラブに残るとお考えですか?

Rafa:私は、成長しつつある私たちの若いチームに大きな自信を持っています。私たちがここに来た時よりも、選手層ははるかに充実しています。未来は約束されていると私は思っていますが、今現在のことを考えなくてはなりません。

Mundo:それにもかかわらず、オーナーの一人はクリンスマンと話をしました。それは失礼なことだと思いますか?

Rafa:結局は、そういう事柄からは離れて、自分の仕事に集中するだけですよ。自分にコントロールできることではありませんから、そういう類のことに注意を払っても仕方ありません。

Mundo:ここでは、あなたはもうパコ・アジェスタランとは共に仕事をしてはいませんね。彼はアスレティック(ビルバオ)やバルサと交渉し、最後にはレアル・ソシエダと契約してあなたのチームを去りました。彼がああいう風に去ってしまったことに落胆していますか?

Rafa:私は非常に落胆しています。自分が誰かを盲信し、そういう誰かが人として自分を落胆させたならば、プロとしての面で失った価値は全て二次的な事です。時に、力を持つことに対する欲求は人間を変えます。私は良い思い出だけを持っていたいと思いますが、状況全てが驚きでした。

Mundo:ルイス・アラゴネスもまた、彼の後継者を探していますね・・・

Rafa:可能性のある名前が取りざたされ始めたら、平穏でいることは難しいですよ。ルイスは経験豊かな監督で、彼は前進を続けるでしょうし、チームは彼に応えるでしょう。

Mundo:バレンシアでは、あなたはいまだに懐かしく思い出されています。喜んで戻ってくるおつもりは?

Rafa:バレンシアでやっていた時の良い思い出はたくさんあります。しかし私はここで幸せですし、リバプールでもっとタイトルを勝ち取りたいと思っています。

Mundo:バレンシアで起こっていることについては、あなたは全てしっかりと追っていますか?

Rafa:もちろんです。ラ・リーガの最新結果とカップ戦が、彼らの失われた自信を取り戻す力になると思っていますよ。

Mundo:カニサレス、アルベルダ、アングロの今の状況について、あなたのご意見は?

Rafa:私には、クラブと彼らに対してこれ以上ない尊敬の気持ちがありますから、この問題に対してはコメントすべきではないでしょうね。

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パコに関するラファのコメントは、知る限り初めてではないかと思います。かなり厳しいことを言っていますね。結局パコはソシエダのSDを早々に辞任し、先日のユースの試合を見に来ていましたが、彼の復帰はないんでしょうか・・・。

この記事にはちょっとした後日談がありまして、スペインで記事が掲載された翌日曜に、the News of the World紙が「ラファが語った独占記事」と題して、このインタビューの一部を掲載しました。その内容は・・・
「明らかなことは、あの時点を振り返れば私たちはすばらしい位置につけており、チームは多くの試合に勝てる状態にありましたが、結局引き分けに終りました。そういう過程が、私たちが首位との差を広げることを許してしまいました。私がそうしたいなら、良い口実があります。私が持っている唯一の解決策は、自分の仕事に没頭するように試みることです。」

微妙に内容を変えて、オーナーを暗に非難するコメントに変わっています。Goal.comによると、この「独占記事」について、チェルシー戦前にラファはSKY Sportsに聞かれてこう答えたそうです。「驚くにはあたりません。リバプールでは誰もが知っていることですが、信用できない新聞が2紙あります。これはそのうちの一つですよ。彼は独占記事だと言っていますが、そのジャーナリストは嘘をついています。私はスペインのプレスにこれを話しました・・・彼は全てをごまかしています。ですから彼は嘘をついているんですよ。」

現地リバプールのファンたちは、もちろん彼の発言に「良く言った!」と大喜びの様子です。
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