公式HPより、決勝に向けてアロンソのインタビューです。
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Liverpoolfc.tv:チャンピオンズリーグのファイナルまで来ているというのは、すばらしい成果と言えるでしょうか?
Xabi Alonso:今のところはすばらしい成果と言えるね。でももちろん、この決勝でシーズンを終えることは、僕たちにとって最後の試合に向けてのものすごいモチベーションになっているよ。一度決勝が始まったら、僕たちはただプレーして勝ちたい、それだけだ。でもそれが難しいだろうということもわかっているよ。
Liv.tv:ACミランの準決勝の2試合には、非常に大きな印象を受けたに違いないですね。ユナイテッドは力負けしましたが、ミランはかなりすごいフットボールをしていましたよね?
Alonso:特にサンシーロでのセカンドレグは、ミランは本当にいいプレーをしていた。彼らはダイナミックで、90分通して非常にいいテンポでプレーし、マンチェスター・ユナイテッドをはるかに凌駕していた。決勝はまた違ってくるだろうし、上手く行けば僕たちは自分たちのやり方でプレーできるだろう。
Liv.tv:誰もがカカについて話していますが、彼らは2年前にシェフチェンコとクレスポがいた時のようなゴールへの脅威を失っており、彼に頼りすぎているという意見をあなたは信じますか?
Alonso:彼らの中に2年前とは違う選手もいるけど、あの時僕たちは開始1分でゴールを許し、考えていたプランは壊れてしまった。彼らにはスペースがあり、前半のカカは本当にいいプレーをしていたよ。僕たちは、今度は同じことを繰り返さないで自分たちの望むプランが実行出来るように、しっかりと準備をする。
Liv.tv:イスタンブールでの後半、あなたたちはディディ・ハマンを投入して戦術に変更を加え、あなたは少し深い位置でプレーしました。あなたはカカへの対処の仕方を知っており、それは助けになると思いますか?
Alonso:うん。彼に十分なプレーをさせないように、スペースを与えないことが重要だと思う。彼は強く、速く、ボール扱いに天性の能力があるからね。彼にプレーをさせなければ、僕たちの可能性は大きく広がるだろう。中盤を非常にコンパクトにし、彼らに大きなスペースを与えないようにしなくてはならないね。
Liv.tv:ミランは2年前のように強いでしょうか?
Alonso:僕にとっては、彼らは本当に強く見える。2、3人選手は変わっているけど、大きな変化はないし彼らはいまだに非常に優れたチームだよ。僕たち自身について考えれば、僕たちも同じように進歩してきたと思うし、この2年間で成長したと思う。
Liv.tv:ミランであなたが一番気に入っている所は?
Alonso:彼らがチームとしてプレーする所かな。彼らには経験があり、何をすべきかわかっていて自分たちに自信を持っている。本当にすばらしいチームで、優れた監督を擁している。
Liv.tv:彼らは中盤のバランスがすばらしく、リバプールとはまた違ったフットボールをしますね・・・。
Alonso:うん、彼らにはすぐれた選手がたくさんいて、とてもパワフルな中盤を形成している。ディフェンスの前にはピルロというプレーメーカーがいて、カカがチャンスを生み出す。そしてアンブロジーニとガットゥーゾという、守備ですばらしい仕事をするパワフルな選手がいる。彼らは本当に良いチームで、いいバランスが取れている。でも僕たちも同じように良いチームだし、勝利を目指すよ。
僕は全く互角の決勝だと思うし、はっきりとどちらが有利とは言えない。何が起こるかは誰にもわからないしね。僕は、2年前には皆が守り合いの決勝でたくさんのゴールは生まれないと予想していたのを覚えているよ。だから何が起こるかは誰にもわからない。
Liv.tv:では、今回の試合のあなたたちのプランは?
Alonso:そう、だから僕たちはスペインでこの試合の準備をしたんだよ!それは僕たちだけの秘密にしておくよ。
Liv.tv:2005年に起きたことのために、今回はリベンジ・ファイナルだと喧伝されています。それはよりプレッシャーになりますか?
Alonso:いったん決勝でプレーが始まったらプレッシャーは感じるし、僕たちはそれに対処できるから応えはNOだよ。彼らにとってはリベンジの試合かもしれないけど、僕たちにとっては2度目の決勝だし、2度目のカップを掲げる絶好のチャンスだ。
Liv.tv:あの夜のあなたの思い出は?
Alonso:僕たちの大勢にとって決して忘れられないだろうね。フットボールの歴史の中で、あんな決勝はそう多くは見られないだろう。ハーフタイムに3-0でリードされ、それから後半の6分間で3ゴールを決めたなんて信じられないことだよ。しかし今は過去のことだし、僕たちはこれからを見なくてはならない。
Liv.tv:これからを見ているのはもちろんですが、あの時のことは忘れられないでしょう・・・。
Alonso:うん、記憶の中に永遠に残る、消え去って欲しくないものだ。でも今この時は、僕たちは5月23日の決勝のことだけを考えているよ。
Liv.tv:サー・アレックス・ファーガソンのような、ミランの勝利をワインで祝う準備が出来ていると発言するような人々が気になりはしませんか?
Alonso:さあ、何が起こるだろうね。彼が何をしようと全く気にしないし、僕が気になるのは、僕たちが上手くいって優勝したら何を飲もうかってことだよ!僕たちは今、自分たちのことだけを考えている。
Liv.tv:監督は、今回はPK戦に行って欲しいとは思わないとはっきり言いましたか?
Alonso:(笑)もし同じように終るなら、僕たちはPK戦に行って欲しくてたまらないだろうね!もちろんそういう決勝戦はストレスがたまるけど、それがリバプールだ。僕はアラベスとの決勝戦を見たのを覚えているけど、あれは本当にエキサイティングな試合だった。もしもまたあんなふうに終るなら、もう一度PK戦をやることになっても幸せだよ。
Liv.tv:冗談はさておき、リバプールはPK戦にとても強いですよね・・・
Alonso:準備をしておくというのは常に重要なことだから、僕たちは練習するだろう。イスタンブールでイェルジーがカギになったことを僕は覚えているし、今回はペペかもしれない。彼はトレーニングの中で練習をしていて、決勝の最後にPK戦までもつれ込んでも、僕たちは自信を持って挑むだろう。
Liv.tv:アテネは気候の点でもイスタンブールにとても良く似ているでしょうね・・・。
Alonso:うん、イングランドとは非常に違う。暖かくなるだろうし、湿度も高くなってそれは夜遅くまで続くだろう。だから僕たちは、それに良く順応するためにスペインで合宿したんだ。
Liv.tv:あなたは心の中にイスタンブールのスナップ写真を持っていますか?そしてファンと彼らの果たした役割も覚えていますか?
Alonso:たくさんのことを覚えているよ。後半のピッチに歩き出して、ファンが歌う'You'll Never Walk Alone' を聞いたのは本当に特別な瞬間だった。その時僕たちは、たとえ3-0で負けていてもファンは絶対的に僕たちをサポートしてくれている、そう感じたよ。それは僕たちを高揚させたし、チームにとっての起爆剤になった。彼らはあの試合で本当に重要な役割を果たしたよ。そして、アテネでももう一度重要な役割を果たしてくれると僕は確信している。
Liv.tv:あの時のスタジアムには多くのリバプールファンが詰めかけていましたし、アテネにも17,000人以上がやって来きますね?
Alonso:それは間違いないと思っているよ。イスタンブールのスタジアムの半分は完全にリバプールファンだったし、イタリア側にもいくつかリバプールのフラッグが掲げられていた。きっとまた同じ事が起きるよ。チケットの問題は残念だけど、僕たちには大きなサポートがあるだろう。
Liv.tv:イスタンブールは魔法の夜でしたが、イスタンブールでうまく行かなかったことから学ぶのも大事ですね。ハーフタイムに3-0でリードされるというのは、身体的にだけでなく精神的にも消耗するものでしょう?
Alonso:あれは素晴らしい夜だったけど、最初の45分は最高にすばらしいとは言えなかったね!僕たちは前のように彼らに早い時間のゴールを許すことはできないし、大きなミスはできない。僕たちはそのために努力しているんだし、あれを繰り返さないように頑張るよ。
Liv.tv:ラファはこれまで何度か、選手の集団の大きさやローテーションの必要性について指摘していますが、準決勝であなたがスターティングメンバーから漏れたのにはがっかりしたでしょうね?
Alonso:選手としたら大舞台でプレーしたいと願うものだし、あのアンフィールドでのセカンドレグは大舞台だった。チームから取り残されればがっかりするのは当たり前だけど、ベンチにいる時はチームメートをサポートし、交代に備えていなくてはならない。そういうことで僕は準備していたよ。
僕は決勝でプレーしたい。僕たち全員がこの決勝でプレーしたいんだ。監督が決めることだけど、僕たち全員が何らかの役割を果たすだろう。
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