中足骨の骨折で離脱中のアロンソが、12月7日に
バスクの新聞Diario Vascoのインタビューを受け、それが9日に掲載されました。その内容をスペインのファンが英訳してくれましたので、それをさらに日本語訳してみました。
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Diario Vasco:怪我の状態について、最新情報を教えてください。
Xabi Alonso:一歩一歩進んでいるよ。一度失敗しているから、今はゆっくりと時間をとって治したいと思っているんだ。でも良い感触を得ているよ。
Vasco:レアル(ソシエダ)でプレーしていた時の負傷とは似ていますか?
Alonso:この怪我は第四中足骨の骨折で、レアルでやったのは第五だった。あの時の怪我は手術が必要で、どの位の間離脱になるかはっきりとわかった。この怪我は手術をしていない分、回復までどれ位必要かを知るのが難しく、どの位回復しているかを測るのも難しいんだ。
Vasco:私は第四中足骨の骨折というケースは初めて知りました。
Alonso:僕もだよ。何が原因なのかわからないんだ。試合中におかしいなとは気づいていたんだけど、大したことはないと思っていた。その2日後、練習中にだめになったんだよ。
Vasco:リバプールのプレミアでのスタートは、これまでのところどうですか?
Alonso:いつもアウェイで苦しんでいたここ数年に比べれば、すごくいいね。今年はそれまでの逆で、僕たちはホームよりもアウェイでポイントを稼いでいる。アンフィールドで2回思わぬ引き分けを喫してしまい、それが今までのところ僕たちを順位表のトップから遠ざけている。僕たちはリーグでは良くやっているけど、チャンピオンズリーグでは少し問題があるね。
Vasco:しかし、昨年はあなたたちはリーグの順位表でははるかに後方にいましたね・・・
Alonso:タイトルに挑戦するためには、良いスタートが不可欠なんだ。これまでの数年は12月までに僕たちは10ポイントも離されて、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルやチェルシーのようなチームを相手にその差をつめて行くのはとても難しかった。彼らのうちのひとつならともかく、3チーム全部となるとほとんど不可能だ。ビッグクラブは大きくポイントを落としたりはしないからね。僕たちは今良い位置につけているし、強力なプレーを続けて行けばプレミアのタイトル争いが出来るだろう。
Vasco:今シーズンのあなたたちの一番の目標は、プレミアリーグですか?
Alonso:うん、疑いなくね。ほとんど20年もリーグタイトルから遠ざかっているから、サポーターとチーム両方に大きな期待感があるよ。
Vasco:そして、あなたたたちは大きな補強もしましたね。新しい選手たちのことを教えていただけますか?トーレスはどうです?
Alonso:新しい発見は何もないけど、それでも彼がこんなに良く適応するとは思ってもいなかったよ。イングランドフットボールは彼に合っているね。多くのチャンスがあるし、彼は自分の持っている強さと速さで違いを見せつけている。
Vasco:バベルは?
Alonso:彼はすばらしい選手だよ。まだまだ成長できる選手だけど、持っている能力の片鱗は見せているね。彼はその速さと技術で違いを見せているし、もっと良い判断が出来るようになったらチームの大きな力になるだろう。彼はすばらしいシュートも持っている。
Vasco:ボロニンは?
Alonso:チームにとってすばらしい契約だったよ。彼をフリーで獲得したんだからね。彼はすばらしい驚きだ。とても賢く、チームのためにプレーし、チャンスを作り、ゴールも決められる。彼はすばらしいやつでもあるんだよ。僕は以前に代表チームで彼と2回対戦したことがあったから、彼のことは知っていた。一番最後はワールドカップで、それから2005年のCLの準々決勝で、彼がバイヤー・レバークーゼンでプレーしていた時にも一度対戦したよ。
Vasco:ベナユンは?
Alonso:彼がベジクタシュ戦でハットトリックを決める前から、僕はもう彼が優れた選手だということは知っていたよ。ラシンとウェスト・ハムの両方でプレーしていた時から、彼はその能力を見せていた。彼はラインの間で本当にうまい動きをするよ。
Vasco:そしてさらにジェラード、カイト、キャラガー、レイナ、アッガー・・・すごいチームですね!
Alonso:うん、僕たちは良いチームだよ。だけどここ(プレミア)には良いチームがたくさんあるからね。
Vasco:首位から話をしましょう。アーセナルは?
Alonso:彼らは本当に良いプレーをしている。プレミアリーグで最も魅力的なフットボールをしているね。アンフィールドで彼らと対戦した時、彼らのハイテンポのプレーと、攻撃で僕たちを易々とかわしていくのには本当にすごいと思ったよ。しかし、1シーズンを通してあのリズムを維持して行くのはすごく難しいだろう。
Vasco:彼らのスター選手であるアンリを失った後でのあの進歩を、あなたはどう説明しますか?マンチェスター・ユナイテッドでも昨シーズン同じようなことがありました。彼らはファン・ニステルローイを失った後にリーグ優勝しましたね。
Alonso:それは、彼らが昨シーズンから続けて来た努力によるものだよ。彼らはすでにすばらしい選手の集団で、リザーブを使ってカーリングカップの決勝まで勝ち進んだことでそれを証明していた。さらに、アンリが怪我でかなりの時間欠場していた時でさえ、彼らはすばらしい結果を出していた。アンリが去ったということは他の選手たちがもっと責任を引き受けたということで、彼らは今、自分がもっと重要な存在だと感じている。
Vasco:マンチェスター・ユナイテッドについてはどうですか?
Alonso:ロナウド、ルーニー、テベス、ギグス、スコールズ・・・彼らはすばらしいチームだよ。とても 強力で、多くの試合に勝つだろう。
Vasco:チェルシーはモウリーニョを失い、脅威が減りましたか?
Alonso:全く。彼らは今もとても強固なチームだし、戦いに加わってくるだろう。モウリーニョが彼のあの個性でチームに特色をつけていたのは間違いないけど、彼らはとても良く持ち直したよ。彼らは変わらず、相手に有無を言わせず粉砕して、最後は勝利をもぎ取ることのできるチームだ。イングランドでリーグ優勝を果たすためには、ものすごく高いレベルでプレーしなくてはならない。
Vasco:マンチェスター・シティとガリード(※元レアル・ソシエダで、現在シティ所属の選手)についてはどうでしょうか?
Alonso:彼らはホームでは無敵で、あそこでの全試合に勝っている。それは彼らの強さの現われだ。人は彼らがどこかの段階で落ちていくだろうと考えがちだけど、15試合が経過した時点で依然としてあの位置にいる。彼らはベストの11人を見出し、そこで彼らはとても良く機能しているよ。さらに若手と経験を積んだ選手たちがうまく融合し、意気も上がっている。僕たちは彼らがどこまで行けるか見るつもりだ。
Vasco:あなたがリバプールに来て今年で4シーズン目ですが、すでにチャンピオンズリーグ、FAカップ、スーパーカップで優勝しています。今シーズンのご自身の目標はどこに定めていますか?
Alonso:まだ成し遂げるものはたくさん残っているよ。僕はリバプールでリーグタイトルを獲得し、レアル・ソシエダで逃したものを埋め合わせたいと思っている。僕たちは2度3位でフィニッシュしたし、履歴書を完成させるにはその中にリーグタイトルが必要だと思っているんだ。リーグは安定したチーム力を測るものだからね。それから、代表チームでも新しい挑戦がある。
Vasco:EUROの大会はもうすぐそこですね。
Alonso:今シーズンに達成できるもうひとつの可能性だね。僕は前回のEUROでもプレーしたけど、あの時は思うような結果を出せなかった。ドイツワールドカップでは、僕は自分たちが良いチームになったと感じていたし、ずっと勝ち進めると思っていたんだけど、どんなミスも許されない大会の中で、僕たちはフランス相手に最高のフットボールが出来なかった。今回は、あの落胆を乗り越えるための大きなチャンスになるだろう。
Vasco:スウェーデンに快勝したことで、期待が急上昇しているようですね。
Alonso:僕たちはヒーローから悪者になったり、それが短期間で戻ったり、そういうことには慣れっこだよ。EUROまでにはまだ長い時間があるんだから、まずは冷静になることから始まるだろう。それでもこれからフランス戦とイタリア戦という大きなテストマッチが待っているから、それで今の僕たちの立ち位置がわかるだろうね。
Vasco:イングランドでのプレーは、どれくらい長くなるだろうとお考えですか?
Alonso:もうスペインでプレーしていたシーズンの数を上回ったよ。今年がここで4年目で、レアルでは僕は3シーズン半プレーした。この夏、僕はリバプールと2012年まで契約を延長したから、計算すればわかるよ。このクラブには重要なことを成し遂げるだけのすばらしいポテンシャルがあり、ここよりも良いと思う場所は僕にはどこにも見当たらない。
Vasco:レアルについて、何か言っていただけますか?
Alonso:今シーズンは僕は彼らのプレーが見られないんだ。彼らが非常に若いチームで、僕たち(レアル)がマラガとセビージャBを相手に4ポイント獲得して、期待感が少しずつ戻ってきていることは知っているよ。良いニュースだね。リーグ戦はまだまだたくさん残されているけど、うまく行けばこれを足場にある種の安定性を見出して、やがては上位の位置につけ、それが彼らに自信をもたらしてくれるだろう。
Vasco:彼らにはまだ昇格のチャンスがあるとあなたは思いますか?
Alonso:もちろん。選手たちにとって鍵になるのは、良い感覚を持つこと、自分たちが攻撃と守備で良い仕事をやっているという認識を持つことだ。彼らがそういう状態を手に入れ、信念を持つことが出来れば、彼らの選手の力を持ってすればそこまで上がれる、間違いないよ。
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無題
チームが調子を上げてきたし、気持ちを落ち着けて完全復活を目指して落ち着いている様子がうかがえてほっとします。(彼は私をレッズに結びつけた張本人ですから)
重要な試合はこれから目白押し。最高の形での参戦を期待しています!
それにしても「ここよりもよい場所はどこにも見当たらない」なんて、本当に彼はレッズを愛しているし、サポーターにも愛されてる、その実感が伝わってくる素敵なコメントですね☆
無題
アロンソは英語をしゃべれるし気候も全く問題なく、本当にリバプールが彼に合っている様子なのが嬉しいです。時々バルサだ何だってうわさは出ますが、ずっとレッズいてくれると思ってます。早くピッチでの彼のピンポイントパスが見たいですね~。