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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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タイムズ紙に、Jonathan Northcroftによるキャラガーのインタビュー記事が掲載されています。出版されたばかりの自伝を模した記事になっています。
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彼は、町の中心部にある自分のレストランのメインの場所に、ランチタイムの大勢の客に混じって座っている。ジェイミー・キャラガーは注目を浴びているわけではなく、その逆である。リバプールは違うのだ。注目を浴びるには、個人的なダイニングルームが必要とされる。ある場所ではフットボールが暮らしの非常に大きな部分を占め、ある場所ではその生活が重要と見なされる。

「ああ、いいよ。」客が写真を望めば、彼は笑って応じる。彼のお気に入りのモットーは、元アンフィールドチェアマン、Sir John Smithに由来する。「我々リバプールは、とても、とても謙虚なクラブだ。多くは語らない。自慢はしない。しかし我々は非常にプロフェッショナルだ。」キャラガーが個人的にそれを翻訳すると?「行動は言葉よりも雄弁だ。」従って、彼の行動は彼の性格を物語る。イスタンブールでのロスタイム、彼はブロックの後、痙攣した足でタックルのために体を投げ出した、それはこのスポーツマンを物語る。東京でのクラブ・ワールドチャンピオンシップの時、そこに来てパスポートを無くしてしまった一人のサポーターのために彼は帰航費用£1,700を支払った、それはこの人間を物語る。しかし彼の言葉もまた、聞く価値のあるものだ。
キャラガーは、一読の価値がある、最高の選手の一人の自伝を出版したばかりである。誠意と献身の典型的な産物で、全ての章が「4度か5度」書き直された。KOPは「チーム・キャラガー」を夢見る。ジャーナリストは・・・彼らがスカウス訛りを理解できるなら・・・試合が彼だけでも構わないだろう。

The Book of Carragher,Part I:ルーツ

今日は彼はBlundellsandsで一日を終えるだろう。そこはCrosby Beach沿いの、キャラガーと彼の妻ニコラ、そして彼らの子供たち、ジェームズとミアの暮らす場所である。高級住宅地ではあるが、彼が生まれ育って今でもまだ(最近は稀だが)夜に外出している姿が見られるかもしれないBootleから、そう遠くはない。インタビューの間で、彼の父親が電話をしてきた時、キャラガーは子供を学校から家まで送ることが出来るかとたずねていた。彼の本の中は、家族と友人のことばかりだ。「『自分がどこで生まれ育ったか忘れるな』とよく言うが、正直言って、それは意識するようなことじゃない。他にどこかいい場所があれば、俺はそこを代わりにするよ。しかし俺は、自分が知っている人間と一緒に知っている場所にいる方がいいんだ。」キャラガーは言う。「誉められようと思って意図的にやってるわけじゃない。」

今は代表のフットボールからは引退し、自伝の中で彼は、ワールドカップでPK戦で敗北した後で彼の慰めは、少なくともそれはリバプールではなかったと考えたことだったという議論を呼ぶ暴露をした。「俺がイングランド代表を引退した理由のひとつは・・・リバプールでは、俺たちはおそらく自分たちを孤立した一つの島のように考えているんだ。」彼はそう言う。「説明するのが難しいが、俺たちは、世間とかそういうものと戦いたいと思っているんだよ。そういう『自己憐憫』が批判を受けているのはわかっているが、俺たちはとても結びつきの強いコミュニティで、自分と家族のために戦うというのはとても重要なことなんだ。」

イングランド代表の試合をテレビで見ているときでさえ、彼の目にはマージーサイドのことが映る。「俺は、よその人間がリバプールに持っているネガティブなイメージを、俺たちが好んでいるとは言わない。しかし、それは俺たちに本物の対抗心を芽生えさせるんだ。」彼は語る。「ここの人間にはちょっとそういう気質があるだろう?イングランドの代表チームを見ると、俺はそう思うよ。最高の二人の選手は、ウェイン・ルーニーとスティーブン・ジェラードだ。彼らはタックルをかまし、自分個人で突破できるだけでなく、クリエイティブなひらめきも発揮できる。リバプール出身の人間はそれをやれるんだ・・・可能な限りすばらしいやり方でね・・・小さいf******も、スティービーもウェインも、そういう負けん気を持っているんだよ。」

マージーサイドのプライドは、一番の関心の中心にある。キャラガーとジェラード、チームの心臓と魂、彼らは個人的にピッチの上でリバプールのスカウスを体現している。しかし10年前にジェラードが上がって来て以来、クラブのアカデミーからトップに上がった若者は誰もいない。今はリバプールの選手名簿の中に、30人以上の海外からやって来た若手選手が名を連ねている。「外国人選手の問題は、取り組まなくてはならないことだ。全てのクラブがね。」キャラガーは語る。

「悪く取って欲しくはないし、優れた外国人選手がいるのはプレミアリーグにとってすばらしいことだ。しかし俺が気にかかるのは、16、17歳の外国人の子供を連れて来ることなんだ。そういうことは止めて、クラブは自分たちのアイデンティティを保たなくてはならない。俺は自分がそのくらいの年だった時のことを考えるよ。もしも俺が18歳で、リバプールが俺のポジションにU-18のスペイン代表キャプテンを連れて来たら、しょげ返るだろうと思う。俺は、外国の侵略が始まったと同時に自分がチームに入った、その幸運にいつも感謝しているんだ。18歳の俺は、スティービーじゃなかった。俺はとてもいい選手だったし、チャンスがあればそれをものにするための精神的な強さを常に持っていただろうと思うが、しかしそのチャンスをもらえたかどうかは疑問だね。」

「次のリバプール出身選手がいつ俺たちのファーストチームに割って入って来るか、俺にはわからない。それに、アカデミーのシステムがあるべき姿だとも思わない。子供たちは今はやることがなく、日曜にフットボールがプレーできない、それでは強くはなれない。俺たちの時代には、そいう小さなf******はこんなに大勢いなかった。すばらしい子供は大勢いるのに、フットボールがそういうすばらしい子供のためにないんだよ。」

彼は地元の選手を愛している。一つのクラブでプレーする男、それがどこであれだ。「俺がスティービーを留まらせると決心したのは、それが理由だよ。」彼は言う。「彼はリバプールのシンボルだ。ACミランのマルディーニ、レアル・マドリーのラウール、ユベントスのデルピエロ、そして全てのリバプールファンが心の底では尊敬している、スコールズとギグス。トニー・アダムス・・・彼はアーセナルただ一チームでプレーした・・・俺はそういうのを愛しているんだよ。誰かがこう尋ねる、『あなたはどこでプレーしたんですか?』そして答えるのは唯一つの名前、『リバプール』。それはすばらしいことだ。俺は自分がチームを去ることがこれからあるとは思わない・・・でもまあ正直言って、俺は今まで日曜紙を手に取って、『ジェイミー・キャラガーがXクラブに狙われている』なんていう記事は見たことがないんだよな。そうなったら気分がいいよ、もちろん、ちょっと自尊心をくすぐられるからね・・・でもそんなことがあり得るか?他の選手のことは見るさ、『レアル・マドリーが誰と誰を欲しがっている』。そしてこう思うんだよ、『あいつはf******なクソだぞ!あいつが!?』ってね。」

The Book of Carragher,Part II:ラファ

今は、監督から守備の戦術ポイントについてのレクチャーがされている。ロイ・エバンスとジェラール・ウリエの指揮下のリバプールが過小評価されているとキャラガーは信じてはいるものの、ラファ・ベニテスは「俺のキャリアに最も大きな影響を与えているよ。今日の午前の練習でも、トレーニング後に俺をわきに引っ張って行った。ロビー・キーンはこう言っていたよ。『うそだろ、彼はまるでお前がYTS(※若手育成プログラムの16、17歳)の選手みたいに話してたぞ・・・』まあ慣れさ。ラファはいつもガミガミ小言を言うんだ。それをうまく扱えない選手もいる。俺かい、好きじゃないけど、俺は言い返すタイプの人間だからな。ラファについては、内心いつもこういう気持ちがあるよ、『彼は実際俺がいくらかは役に立つと思っているのか?』とね。誰でも常に、自分自身を証明したいと思っている。彼は誰のこともあまり誉めないんだ、ラファは・・・他の監督についてもそうだ。」

彼と彼の指導者は、出だしで失敗した。新しくリバプールに就任したベニテスは、Euro2004でイングランド代表キャンプを訪れ、キャラガー、ジェラード、マイケル・オーウェンに会った。この3人組は、彼がそこまでしてくれたことを喜んだ。しかし彼らが期待していた自尊心を満足させてくれることは、実現しなかった。ベニテスは思い描く11人を説明し、その内容にキャラガーは狼狽した。彼は右サイドバックで、ジェラードはあれほど走り回るのは止めるべきだと言われ、「マイケルは、2001年にプレーしていたやり方に戻らなくてはならないと言われたんだ!」

彼の自伝の中で、キャラガーはラファをパブにいる退屈な人間のようだと冗談を言っている。「俺が気軽に冗談を言う人間だってことを、人が理解してくれることを願うよ。」彼は言う。「俺が言いたかったのは、彼はいつでも最後に何か言わないと気がすまない人間だってことなんだ。相手の意見が何だろうと、彼はいつもそれ以上の自分の意見を持っているんだ。自分が一番、相手にとって何がベストか知っていると考えている人間なんだよ・・・そしてそれは大概正しい。彼に何か言いたいと思うことはあるさ・・・しかし、後になって『あれで良かったんだ。』と思うんだよ。」

「彼がやって来た仕事は、時に見落とされている。このクラブのドアを開けて入ってきて一週間足らずで彼がマイケル(オーウェン)を失い、その代わりにジブリル・シセを与えられたことを忘れてはいけない。彼は、自分の父親が亡くなったその時にも東京に留まった。それは、選手たちとクラブに向けての信じられない意思表示だったよ。
彼はディフェンスをひとつ上のレベルに押し上げた。細部に渡って詳しく指示するんだよ。体の位置のようなほんの細かいことから、相手が違うフォーメーションを使って来たらどう対処するかとういようなことをだ。基本的に、彼はフランコ・バレージのACミランのやり方を模倣しようとしている。一つの試合の中で5回もシステムを変えたりするんだ。ロビーの最初の試合では、彼は最後は左のウィングに入っていた。ラファが、ラツィオに対応するのに中盤を3枚にしたいと考えたからだ・・・そしてそれはただの親善試合だったんだ。」

「率直に言って、英国の選手は外国人選手に比べてそういう"柔軟性"が苦手だし、おそらく彼が獲得した選手の一部がうまくやれなかったのは、それが理由だろう。しかし、彼が自分の移籍市場でのミスを認めるのは、それも一つの強さだ。監督は誰でもミスをするんだし、監督が選手に自己弁護をするほど最悪なものはない。それはチームの他の選手に対して失礼なことだ。ラファが試合に自分を選ぶ時、それはその試合でプレーするのに最高の11人の中の一人だからだ。」キャラガーが賞賛するその他の人間の中には、驚く人物がいる。「俺にはフットボールと自分の家族以外でヒーローはいない。もし、リバプールでもエバートンでもない誰かを選べと言われたら・・・正直に言って、俺は監督たちが大好きなんだよ。アレックス・ファーガソンはすばらしい。彼はマンチェスター・ユナイテッドの監督なんだから馬鹿げて聞こえるのはわかっているが、もしも2時間を一緒に過ごして、食事しながらフットボールについて話すなら誰がいいと聞かれたら、それは彼以外にないだろう。俺は彼が皆にf*** offと言う、あのやり方が大好きなんだ。」

The Book of Carragher,Part III:夢の実現

彼の今日は、5歳のジェイミー・キャラガー・ジュニアとの朝食でのおかしな会話から始まった。「俺は3つか4つの頃からフットボールに取りつかれていて、俺の息子も心配なことにそんな感じになりはじめているよ。彼はEuroのいろんなこと、試合やゴールのことを覚えているんだ。今日は昨シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝のことを話していたよ。ちょうどこんな風にだ。『パパ、パパが3-2で負けた試合、ジョン・テリーはプレーしてた?』そして俺は思うんだ。『一体何でそんなことを思いついたんだ?』」

キャラガーは「十中八九」自分は最終的には監督になるだろうと言うが、試合がひどい内容だった時の憤激から気持ちを切り替えることがどんなに難しいか、それを心配している。マージーサイドダービーで負けた後のチームでの食事の時に、テーブルの反対側に座っていたジェラードが、元気を出せとメールを送って来たことを彼は覚えている。「俺の顔がスープの皿の中に入ってしまうほど落ち込んでいたからさ。」マンチェスター・シティ戦でのリバプールの逆転劇は、全てのレッズを沸き立たせた。たった一人を除いて。「俺たちは2失点を喫した、あれは今でも俺の心の中で口やかましく言っている。」

このことは、キャラガーの最大の執念を呼び覚ます。「俺はリーグタイトルのことを毎日、一度ならず考えるんだ。リバプールでそれをやるということは、何より大きな意味を持つだろう。そのことは、チェルシーがスティービーを欲しがった時に彼と議論した。」シティとの試合では、リバプールはタイトルを十分争えるように見えた。「マルティン・シュクルテルが負傷退場で10対10になってから、俺たちは得点した。俺たちはセンターバックを欠き、そこは俺一人だった。シャビ・アロンソが位置を下げるのは簡単なことだったが、何人かの仲間がこう言った・・・監督でもないやつらがだ・・・いや、俺たちは前に留まって戦う、とね。俺たちは今、自分たちがこのリーグを獲るためには勝ちに行かなくてはならないことを認識している。引き分けではだめなんだ。」

「それでも、俺たちがすばらしいスタートをしたと言うのを人々は止めるべきだ。俺はこう思う。『まだたったの7試合やっただけだし、俺たちはリバプールなんだ。俺たちはこの位置にいるべきじゃないのか?俺は何か見落としているのか?』俺たちはハル・シティじゃない。3月にまだそこに留まっていれば、その時にはタイトルのことを言える。それまでは、全ての試合で最高の力を発揮することに集中するだけだ。行動は言葉よりも雄弁なんだ。」

キャラガーへの3つの質問

あなたが今まで対戦した中で最高の選手は誰ですか?

「ティエリ・アンリ。彼はおそらく世界最高の選手で、彼と初めて対戦した時は俺は右サイドバックでプレーしていた。あの頃のアーセナルと対戦してサイドバックでプレーすることがどれほど厳しいか、誰もが知っていたよ。ロベール・ピレスがインサイドに切れ込み、アンリがワイドなエリアに開き、アシュリー・コールが突っ込んで来る。アンリは何年もの間に、俺に何回かいい追いかけっこをさせてくれたよ。真の一級品の速さだ。」

世界の中でお気に入りの場所はどこですか?

「イスタンブール以外で?たぶんMarsh Laneだな。俺にとって全てが始まった場所だよ。Bootleにある所だ。俺の父さんが通り沿いにThe Brunny(ブルンスウィック)ボーイズクラブというパブを持っていて、俺の妻はthe Brunnyのちょうど反対側の通りの出身なんだ。
あの小さな道路標識を見ると、俺は本当に元気が出るんだよ。いつかプレーを終えた時には、俺はあの地域のために何かをしようとするだろうね。ボクシングクラブがあって、俺の通った中学校があり、ボーイズクラブがあり、とても多くの問題を抱えている・・・俺にとってとても大事な場所なんだ。」

あなたはリバプールは「村」だと言い、活発なうわさのるつぼだと表現しています。その一つに、あなたが発音のレッスンを受けているというものがありました。それは本当ですか?

「俺が?!俺が今受けているレッスンは何か言うよ。コンピューターのレッスンを受けているんだ。一週間に2時間、地元のアップルショップに通っている。ちょっと情けなく聞こえるかもしれないが、俺はまだ全然インターネットをやったことがなくて、今は音楽のダウンロードのやり方と、自分のコンピューターに写真を取り込むやり方を習っただけだ。発音法だって?F*** off。」

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そうか、監督を目指していても発音を直すつもりは全くないんですね、それでこそキャラ(笑)。彼のリバプールという地域に対する愛情と誇りが伝わってくる、とてもいいインタビューだと思います。
ラファのこと言ってますねえ。それでもラファが自分をどんなに成長させてくれたかは十分知っていて、尊敬していることがわかります。キャラはラファがレッズで最も成長させた選手ですからね!
外国人選手のことなども、読んだ選手がどう思うのかなとはちょっと思いますが、皆キャラのことはきっと良くわかっているから大丈夫でしょう。しかしレアル・マドリーが誰々を欲しがっているという記事のくだりは、時期が時期だけに微妙です。サンデー・タイムズ紙はアッガーの見えないところに隠しておいたほうがいいんじゃないでしょうか、これから組むんだし(笑)。
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無題

お疲れ様です。
彼らしいインタビューですね。
若手外国人の獲得には色々思うところもあるでしょうが、難しいところですね。国内の若手の獲得競争率なんてさらに凄いでしょうし(ウォルコットなんてファンだったのに)。
まぁ今いるメンバーに期待しつつ、今日のリザーブダービーでの勝利を期待したいですね。
ちゃんと観れるんだろうか・・。

Re:無題

本当に彼らしいインタビューです、愛すべきスカウス!
今日のリザーブ戦、非常に悔しい結果でした・・・リーグ3連敗(汗)。しかしリザーブは勝敗よりも内容ですからね!パチェコは得点こそ出ませんでしたが、相変わらずいいですね~。そしてDuranが良かった!公式のMOTMはスピーリングですが、正直「?」という感じです。しかしパチェコもDuranもスペイン人、本当はキャラと同じくスカウスが活躍してくれた方が嬉しいんですけど。
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