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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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公式HPに、キャラがヒルズボロの悲劇についてインタビューに答えています。
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Liverpoolfc.tv:1989年のあの日のあなたの個人的な記憶は何でしょうか?

Jamie Carragher:俺は10歳か11歳だったはずで、まだほんの子供だったが、何が起きたか理解できるには十分な年齢だった。あの頃は準決勝は同じ日の同時刻に開催されていた。俺はエバートンファンだったから、記憶が確かなら俺はヴィラパークでエバートンがノリッジと対戦した試合を観戦していた。ハーフタイムに、あの試合が順延になったとアナウンスがあったのを覚えている。まだ携帯電話みたいなものはない頃で、誰も何が起こったのを正確には理解していなかったが、何かちょっと問題があったんだということはもちろん俺たちはわかったよ。リバプールに帰る道で、車の中でラジオで聞くまでは何が起こったのかは知らなかった。20年前はどうだったか、そして人が知るまでどんなに長くかかったかは驚きだ。今とあの頃がどれだけ違うかがわかるよ。
Liv.tv:ヒルズボロの悲劇に関わった親族を誰か知っていますか?

Carra:1人か2人は知っているが、深く関わった人間は誰もいない。親戚の友人ぐらいだ。俺たちの親戚はみんなエバートンファンだったが、あのリバプールの試合に行った親戚が1人いたよ。家に帰る途中で、俺たちは何もかもが大丈夫かどうか知ろうとしていた。そして彼がレッピング・レーン側のチケットは持っていないということがわかったんだ。彼はスタンドにいたから、俺たちは彼が大丈夫だということがわかった。しかし、何か関わった人間を知っているという人間はいつでもいるよ。

Liv.tv:リバプドリアンとエバトニアンが共に悲しみを分かち合った、それは伝説となりました。あの時の連帯感について、何か覚えていることはありますか?

Carra:俺が覚えているのは、学校で集会があって、そこでYou'll Never Walk Aloneを歌ったことだ。エバトニアンにとっては厳しかったよ。リバプールのあの事件からの最初の公式戦が、俺がGwladys Street Endで見たエバートン戦だった。あの試合の奇妙な感覚を俺は覚えているよ。いつもなら俺たちは勝ちたくてたまらないんだが、あれは奇妙な試合で、0-0で終わったと思う。結果は問題じゃなかった。最初の試合がこの2チームで行われたこと、そして両チームがあのシーズンのFAカップ決勝まで行ったことが特別だった。

Liv.tv:ヒルズボロはリバプールフットボールクラブのまさに中心に組み込まれている、あなたはそう言えますか?

Carra:俺たちが忘れない、それが肝心なんだ。もちろんあんなことが起こって欲しくはなかったし、あのことに関わった友人や家族を本当に気の毒に思う。俺たち全員がお互いに支え合うべきものだ。俺たちは実際、フットボールの一面を変えたと思う。スタジアムは変わり、今は人々のフットボール観戦の仕方が変わったのも、おそらくはあの悲劇があったからだ。悲しい出来事だったが、その変化のおかげで上手く行けばこれからは2度と起こらないだろう。俺たちは毎シーズンアンフィールドでその記憶を保ち続ける、間違いなくね。決して忘れるはずはないし、俺たち全員が、このクラブにとってどういう意味を持つかを理解しているよ。

Liv.tv:外国人選手がリバプールに加入した時、彼らがヒルズボロの事件について学ぶことは大事ですか?

Carra:ああ、もちろんだよ。俺たちが毎年追悼式を行い、そこに選手とスタッフ全員が参加するのはそのためなんだ。外国人選手たちがやって来ていいプレーをしてくれるのはすばらしいことだが、彼らが俺たちの歴史の一部であるクラブの伝統に参加するのもすばらしいことだと思う。今いる外国人仲間たちがリバプール・フットボールクラブのことに本当に関心を持っている、それはすばらしいことだ。

Liv.tv:ヒルズボロの犠牲者の家族たちは、今年名誉市民権を受けました。彼らが何年間もに渡ってやって来た行動、それについてあなたは何を言えますか?

Carra:彼らはすばらしい行動をして来た。彼らの立場になって考えてみればそう思うよ。自分が子供を持つ立場なら特にだ。子供は俺の人生そのものだから、自分だったら彼らのように振舞えるかどうか俺にはわからない。家族や友人を試合に送り出し、その彼らが帰ってこない、それは考えるのも恐ろしいことだ。ただ考えるだけでも恐ろしいのに、そういう人々が切り抜けてきたものは信じられないようなことで、彼らの振る舞いは非の打ち所がない。彼らは今も、正しいやり方で戦っているんだ。

Liv.tv:2年前、アーセナル戦に先立ってKOPは'The Truth'という人文字を作りました。ああいうイベントがクラブとファンたちにとってあれほど重要なものである、その理由は何でしょうか?

Carra:重要なものなんだよ。俺たちはいつでもそれを知っているが、時にはクラブの外部の人々が、ヒルズボロが終わっていないんだということを忘れているんじゃないかと思うんだ。多くのことが覆い隠されているかのように感じる。しかし世間の人々は、彼らが今も戦っているんだということを忘れるべきじゃない。何が実際に起きているのかを大衆が気がつくように、それを願って彼らはやっているんだと思う。彼らの立場になって考えてみてくれ。自分の子供、友人、または親があの試合に行って2度と帰って来なかった・・・考えただけでぞっとする。

Liv.tv:最後に、あなたは地元出身でありこのクラブの象徴です。20周年の追悼式を前にして、生存者と犠牲者の家族にメッセージはありますか?

Carra:信念を持ち続け、信じているもののために戦うことを続けて欲しい。このクラブで起こったことを誰も忘れてはいないし、これからも決して忘れない。このクラブの人間が、この国の他の一部の人間のように忘れ去るとは思わないで欲しい。俺たちはいつでもそばにいて、出来る限りヒルズボロの記憶と家族たちを支えていくだろう。
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無題

個人的なことになりますが、リバプールの初生観戦が1999年8月のシェフィールド・ウェンズデイとの開幕試合で、ヒルズボロでした。悲劇のことは知っていましたが、現地の人と話す中でことの重大さに次第に気づいたことを覚えています。試合中、事故がおこったのはあの辺りかな?などとも時折考えました。ホーム席で見たのですが、まわりはリバプールファンだらけで、帰りのバスで強烈なリバプールファン体験をしました。ヒルズボロは私にとって、いろいろな意味で忘れられないところです。天国にいる96名のリバプールファンへ R.I.P.

Re:無題

さすがcybeleさん、いろんなことをご存知ですね。貴重な体験を教えていただき、ありがとうございます。20周年の追悼式をネットで見ましたが、例年にも増して大規模なものでしたね・・・そして遺族の方々の20年間に渡る戦いには、考えさせられるものがありました。
日本にいるとなかなか実感として感じるのは難しいですが、この事件はリバプールというクラブを特別なものにしている一つでもあるんでしょうね。

無題

帰り道に、はたと気づいてしまいました。
過去に「たられば」は禁物ではありますが、もし、キャラが子供の頃サポートしていたクラブが
エバートンではなく、リバプールだったら…。

ジェラードやキャラの話を読むと、ほんのわずかな差でいろんな人たちの運命が交差しているのが
感じられて、96というのがただの数字でなく、重く、深い意味を持って伝わってきます。
以前、どなたかのブログでヒルズボロでの事故を伝えるBBCのニュース映像を見ましたが、
なんというか、言葉になりませんでした。

この悲劇について知ること、そして忘れないこと。
ごく浅いファンではありますが、考えさせられた一日でした(…いや、ちょっと遅いんですけど・汗)

Re:無題

>もし、キャラが子供の頃サポートしていたクラブが
>エバートンではなく、リバプールだったら…。
うあああ気がつきませんでした。彼ならきっとスタジアムに出向いていたでしょうね・・・。本当に96人の方々が亡くなったのはほんの些細な差で、誰が巻き込まれてもおかしくなかった。
そして遺族の方々が未だに事件の全容を知らされていないこと、責任の所在がはっきりとしていないこと、それは辛いですよね。スポーツ大臣のスピーチ中に自然に沸き起こった"justice for the 96"のチャントは本当に重かったです。大臣は真相究明のために情報を出来る限り公開すると発言したようですが、果たしてどこまで進むのか。
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