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FIELDS OF ANFIELD ROAD

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Daily Mailに、アロンソのインタビュー記事が掲載されています。
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●アロンソ(Daily Mail)

シャビ・アロンソは、ラファ・ベニテスの目を通した完璧なチームを表現しようと試みる。

「それは一つの機械のように、最初の1分から最後まで一つのチームとして機能する。破るのが難しく、戦術的な動きがとても優れていて、フィジカルがとても強い。」

完璧、とアロンソは言う。それはベニテスの導きによってバレンシアに2度のリーグタイトルをもたらすことで具体化された。そして今プレミアリーグの首位に立っているチームは、このミッドフィールダーの意見によれば、彼の監督がアンフィールドにやって来て以来、それを再び作り上げるところまで近づいていると言う。
アロンソは、バレンシアについて苦い経験と共に語る。
彼はレアル・ソシエダの主力メンバーで、ロベルト・アジャラ、ルーベン・バラハ、パブロ・アイマールが2002年と2004年に2度リーグタイトルへの道を強引に突き進むのを、畏敬の念と共に見つめていた。彼らはバルセロナに対してはあまりにもパワフルで、レアル・マドリーに対してはあまりにも良く組織されていた。

「彼らはラ・リーガに大きなインパクトを与えたよ。バルセロナではなく、レアル・マドリーでもなかったんだからね。彼らはすごい堅さと強さを見せてリーグ優勝を果たし、それに値するチームだったよ。
僕は、彼らはラファの想定する完璧なチームに近かったと思う。そして、ここで彼と4年あまりを一緒に過ごして来て、バレンシアがなぜあれほど成功したか、その理由が見て取れるよ。ラファがどれほど自分のフットボールが好きか、そして週の間に自分のチームをどう準備するか、今は僕にはそれがわかる。彼はとても緻密なんだ。」

それではリバプールはどうか?彼らとどう比較できるだろうか?「リバプールでは時間がかかったけど、僕たちは今、バレンシアのチームがそうだったような、ラファの望むものに近づいていると思う。」彼は言う。

「もちろん僕たちにはまだ改善すべき場所がある。もっとホームで良くなれるはずだ。でもあらゆるトップチームが、フルハムやウィガンのようなクラブが今は彼らと同じぐらいの強さを持っていることで、難しさを感じていると思うよ。そういうチームは、アンフィールドのような場所にやって来て、自分たちを破るのがとても困難だということを証明している。
それでも、アウェイでは僕たちはこれまでよりも自分たちの特徴をもっと見せているね。試合をコントロールすることを楽しんでいるよ。僕たちは本物の成熟を見せている。
チームの背骨となる部分は堅く、僕たちの大勢がかなりの期間を一緒にやって来た。それは、クラブとチームの特徴やアイデンティティを作り上げるのに役立っている。こういう一つのグループの一員なんだと感じることは大事だし、僕たちは自分たちが何が欲しいかをわかっていて、ファンが何を欲しがっているか理解している。

僕たちは初めて、物事をしっかりとやればチャンスがつかめるだろうと感じているよ。僕たちは競い合える。ラファは、イングランドの国内チャンピオンになるために必要なあらゆる知識とあらゆる知性を持ち合わせている。スペインでやったのと同じやり方でね。そしてここにはワクワクするような実感があるよ。」

アロンソは、2005年のチャンピオンズリーグで優勝したその途上で彼が見せた好調を再現している。彼がものすごく意味深い勝利だったと見なす、10月のチェルシーとのアウェイの試合で彼は決勝点を決めた。その勝利は彼らに、日曜のアーセナルとの一戦でもまた同じ結果を出せるという自信をもたらすだろう。

「あの試合は心理的に重要だったね。僕たちの自信を大いに高めたよ。チェルシーやアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドとのアウェイの試合では、僕たちは一つの選手のグループとして、いつも良いパフォーマンスが出来ていたわけじゃなかったからね。
僕たちはすでにマンチェスター・ユナイテッドをホームで破っていた。しかしスタンフォード・ブリッジに赴いての勝利、そして勝利に値するパフォーマンス、それを何年もの間相手がリーグの試合を落としていない場所でやったということは、僕たちの今シーズンのプレーのやり方に確信をもたらしてくれた。」

確信は、代表戦での成功からももたらされている。アロンソと彼のアンフィールドでの3人の同僚たちは、この夏スペイン代表でその成功を楽しんだ。

「それはおそらくここでの力になっているよ。選手たちに大きな自信をもたらしている。スペインでは誰もが何かを勝ち取ることをものすごく切望していて、一度僕たちがそれを勝ち取ったことで、僕が個人的に思うには、そのことが僕たちの成長を促し、さらに優れた選手にしてくれた。僕はそういう大会だったと思っているよ。」

その夏には、アロンソは自分のアンフィールドでの将来が不確かになった時があった。ベニテスはギャレス・バリーの獲得を狙い、アーセナルはアロンソを南へと誘うことで、彼らの中盤を強化することに興味を示しているとアピールした。
バリーの取引が壊れてようやくその噂は収束し、このスペイン人ミッドフィールダーは今シーズン、賞賛に値するパフォーマンスを見せている。アロンソは肩をすくめながらあの一連の出来事を振り返り、彼が思い出せる限り、この競技の中で生きて来て驚くことは何もないんだという事実を指摘する。

彼の父親ペリコは、ソシエダで2度のリーグタイトルを獲得したスペインのミッドフィールダーだった。そしてその後、ディエゴ・マラドーナの在籍視していたバルセロナに加わり、そこで3度目のリーグタイトルを獲得した。彼はそれからマネージメントの世界に入り、ソシエダとエイバルでも指揮を執った。

「僕はずっとフットボールと共に生きて来た。全てに対して、プロフェッショナルとして対応しなくてはならないということを理解しているよ。この競技がどういう風に動いているか、僕はわかっている。人々が驚くようなことは時々あるけど、何でも起こり得るんだという事実に常に覚悟しておかなくてはならないんだ。
あの時起きたことは、今は過去のことだよ。誰でも自分が望まれる場所にいたいと思うし、あの夏の間に、自分は移籍するかもしれないと感じた瞬間が何度かあった。でも、いったん自分がここに留まるんだとわかったら、そういうことさ。それをポジティブに受け止め、前だけを見たよ。ここにいるというのはワクワクするような時間だからね。」

子供の頃もワクワクするような時だったに違いない。バルセロナ?マラドーナ?

「僕は小さな子供だったけど、彼のことは知っていた。僕の父は僕ととてもよく似た選手だった。おそらく僕よりもフィジカルが強かったね。でも彼はソシエダのレジェンドだった。クラブがリーグ優勝を果たしたのは2度だけで、そのチームの一員だったからね。彼はそれから4年間をバルセロナで過ごし、再びリーグ優勝を果たして、スペイン代表で25回プレーした。」

そういう影から浮かび上がろうとするのは、簡単なことではなかったに違いない。

「いったん自分の才能を証明し、自分がチームの中でプレーするのに十分な力を持っていることを証明したら、肩にかかるプレッシャーを受け止めて、自分の父親が何を達成したかは考えなくなるよ。
僕の父はいつでもとても力になってくれて、支えてくれている。僕はほとんど毎日彼と話をするんだけど、彼はいつでもアドバイスはしないようにしているよ。僕にとても敬意を払って扱ってくれるんだ。僕には自分のコーチと自分の監督がいるんだということを、彼はわかっているからね。」

そして、その監督はリーグタイトルを勝ち取った経験も持つ人物だ。

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アロンソ、ラファを絶賛です。夏にラファが彼を放出しようとしていたのは事実ですから、それを踏まえてこういう発言がすんなりと出るところに、彼の人間としての懐の大きさを感じます。プロですね。チームの成熟のことを語っていますが、彼も27歳、彼自身もフットボーラーとしていろんな経験を経て心身両面で成熟しつつあるんだなあ、としみじみ感じるインタビューでした。今日のアーセナル戦では、ベンゲル監督やエミレーツの観客に「やっぱり欲しい!」と思わせるような素晴しいプレーを、また見せてくれるでしょうか。でも何があっても絶対にあげませんけどね!!!
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