Daily Mailより、トーレスの独占インタビュー記事の内容です。
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●トーレス
(Daily Mail)・・・カカのシティ移籍のうわさについて・・・「(トーレスにもカカへのようなオファーが舞い込んだら、それを受けるか、と聞かれて)そうは思わない、NOだよ。マンチェスター・シティはカカにとって適当なチームではないと思う。まじめな話、彼らはカカにどうやって£100mも払えるんだろう?
マンチェスター・シティは、まずはUEFAカップかチャンピオンズリーグでプレーするべきだ。彼らがそれをするまでは、ビッグプレーヤーたちは彼らの元でプレーしたいとは思わないだろう、僕にはそう思えるよ。ビッグプレーヤーたちはトロフィーを勝ち取りたいと思うものだし、マンチェスター・シティはヨーロッパの戦いだけでなく、まだイングランドでもトロフィーの獲得争いに加わっていはいない。彼らはプレミアリーグの残留争いを戦っているか、順位表の中団にいるかだ。
彼らはそこからチームを作っていかなくてはならないんだし、その後で最大のクラブと対戦し、さらにその後になってから、おそらく、トッププレーヤーが彼らに加わるだろう。チェルシーは、彼らが本当にビッグスターたちを獲得し始めるその前に、リーグでの高い位置に上がっていた。今は誰もがチェルシーでプレーしたがっているけど、ロマン・アブラモビッチが最初に来た時はそうじゃなかった。彼らが強力なクラブを作り上げた時に初めてそうなったんだ。
今のところは、僕はカカがマンチェスター・シティでプレーしているところを想像できないよ。そう、破格の契約ではあるんだろうけど、金銭よりももっと大事なものが他にあるんだ。選手は、彼が勝ち取ったもの、メダル、彼がクラブに何をもたらしたか、そいうことを覚えていて欲しいと思うものだ。自分が引退した10年後のことを想像してみよう。過去を振り返り、周りを見回す。そこには何の写真も、何のメダルも、何のトロフィーもない。まるで自分が何のためにプレーしていたのかわからないみたいにね。すばらしい車やすばらしい家はあるかもしれないけど、それにどんな意味があるだろう?
僕のキャリアでの一番の野心は、ヨーロピアンカップを獲得することだ。僕は後でそれを振り返る写真が欲しいし、あのメダルを持っていたい。友人よりも良い契約を得ることはできるかもしれないけど、振り返って『僕はもっと金を勝ち取った』と言う選手は誰もいないよ。」
・・・アトレティコ時代を振り返って・・・「(10歳の時、練習に通うために)僕と母親は列車に乗って、それからバスに乗って、それから公園を歩いて通り抜けていた。彼女はそれを1日2回やっていたんだ。
(祖父の影響でアトレティコファンになったことについて)結果よりも感情だったよ。アトレティコをサポートする小さな子供としては、とても厳しい生活を送ることになったね。他の子供たちは皆、シーズンの終わりには彼らのチームがトロフィーを獲得してパレードをしていた。アトレティコの方はそれとは違っていたけど、僕は自分たちは違うものを代表しているんだと考えていたよ。町の労働者、大金を持たない人々、厳しい仕事をして、仕事を終えたら彼らのチームを見に行く人たちをね。それはすばらしいことだった。だから僕は、自分のクラブがどんな人たちを代表しているのかがとても重要だと思うんだ。アトレティコが自分たちを小さく感じる時もある。隣には、もしかしたらトロフィーと名声に賭けては世界最大のクラブかもしれない、レアル・マドリーがいるんだからね。
でも僕たちのスタジアムを訪れた時は違ったよ。そこでは、皆が自分たちのクラブをどれほど誇りに思っているかがわかるんだ。彼らはその時には僕たちのチームを支え、それから月曜には・・・起きてまた仕事に戻るんだよ。
レアル・マドリーはそれとは違うものを代表している。魅力、ビッグスター。でも僕は労働者階級の家庭の出身だ。レアルは僕にとってあまり意味を持たない。僕の父は毎日働き、兄や姉は何時間もかけて学校に通わなくてはならなかった。だから、アトレティコは僕たちのような人々のクラブだったんだよ。
今も、僕は自分がレアル・マドリーでプレーする可能性があるとは思えない。もしもレアル・マドリーでプレーするチャンスがあったら、おそらくその時は他の多くのクラブでプレーするチャンスもあるだろう・・・そして僕はどこか他のクラブを選ぶだろうね。
マドリーでアトレティコのファンたち皆と一緒に暮らすことは、僕にとっては厳しいだろう。僕はそれを理解しているよ。今も変わらず自分は一アトレティコファンだと感じているし、リバプールがチャンピオンズリーグでレアル・マドリーとプレーするために戻る時には、僕は自分がアトレティコファンであるようにプレーするだろう。
リバプールは名声のある巨大なクラブだけど、ここにきてすぐに僕にはアトレティコのように感じられたよ。ここは労働者の町で、素朴な町だ。人々は1週間働き、土曜にはアンフィールドに行って世界最高のチームを見たいと思っている。僕はフットボールでたくさんのオファーを受けて来て、たくさんのビッグクラブの選択肢があった。だからフットボール以上のことで決断をしたんだ。
ここの人々、歴史、皆が力を合わせるそのやり方、僕はそれを見て、僕たちはここを再び世界で最も偉大なクラブの一つにするチャンスがあるんだと思ったよ。
アトレティコが僕のスペインのクラブであるのと同じように、今はリバプールが僕のイングランドのクラブだと感じているよ。イングランドの他のクラブや、スペインの他のクラブではプレーしたくない。この感情は僕にとってとても大事なものなんだ。
ここに来た時に僕はリバプールは巨大なクラブであるということは知っていたけど、知っていたのはそれだけだった。その歴史や、僕たちが何のために戦っていたかは言えなかった。でもそれから僕は最初の3日間をアパートメントで過ごしたんだ。メディカルチェックを待っていたのと全て極秘のことだったから外出できなくて、クラブが僕にリバプールの歴史についての大量のDVDと本を持って来てくれたんだよ。
僕はガールフレンドと一緒にそこでDVDを見たし、頑張って本も読もうとしたよ。全部英語で書いてあったからね。そして、僕が知っていたよりもはるかに大きなクラブであることがわかった。ビル・シャンクリー、ボブ・ペイズリー、ケニー・ダルグリッシュ、イアン・ラッシュのことを読み、彼らと共にこのクラブの一員になれたことを本当に誇りに感じたよ。
アトレティコにいた時、僕は19歳でキャプテンに任命された。それは本当に早過ぎたよ。僕にとっては大問題で、加入してきた誰かが僕たちのことを何も知らず、その歴史を何も知らない時にはがっかりした。彼らは僕たちのクラブを他とは違うものにしているのは何か、理解していなかった。
振り返って思えば、僕たちはリバプールがやったようなことをやるべきだったね。自分のクラブのことを知り、何を代表して存在しているのかを知り、それを誇りに感じたら、それは自分の中で意味を持ち、さらに良いプレーができるようになる。
自分がどんなクラブのためにプレーしているのかを知らなければ、ただ自分自身のためにプレーしていることになる。僕は、自分がリバプールのシャツを身に着けるたびに、これはただのフットボールの試合以上のものなんだということがわかるんだ。
(加入した時には、トーレスはCLで優勝したいと語っていたことについて)彼ら(ファン)は、『違う違う、プレミアリーグだ、僕たちはプレミアリーグ優勝をしなくてはならないんだ。』と言うだろうね。だから今は僕も同じように感じているよ。僕はこのクラブのことを知っている。19年間タイトルから遠ざかって、プレミアリーグ優勝がどれだけ重要なものかわかっているよ。今シーズンマンチェスター・ユナイテッドがリーグ優勝したら、僕たちが18回、彼らも18回になることも知っているよ。だからそれを起こさせるわけにはいかない。
チェルシーとアーセナルがトップチームであったとしても、どのシーズンでも僕たちにとって最も大きな試合は、マンチェスター・ユナイテッド戦だ。エバートン戦に勝つことがどれだけ重要かも知っているけどね。
ここでリーグ優勝したら、スペインで44年ぶりにヨーロピアン・チャンピオンシップを獲得したような感じになるだろうと僕は想像しているんだ。僕たち23人は母国のヒーローになった。空港からマドリードの真ん中までは15キロあるんだけど、そこはまるで赤い海のようで、町の中心部では何万もの人々がみんなスペインの旗を振り、道路の反対車線の人たちまで車を止めて、車を降りたり車の上に立ったりしながら、僕たちが通り過ぎるまで声援を送ってくれた。
不思議だったよ。初戦にロシアを4-1で下した時は、僕は他の大会と同じようになるかもしれないと思っていたんだ。最初は良いプレーをしているんだけど、その後は何もできないんじゃないかってね。
それから僕たちはグループステージの他の試合にも勝利し、自分自身を信じ始めるようになった。そしてターニングポイントは準々決勝のイタリア戦だった。歴史を通して、イタリアはスペインを破って来た。試合があって、僕たちには選手がいて、それでもいつも敗れていた。
そしてあの時、僕たちはイタリアを破った。PK戦の末に勝った時、僕たちは決勝で勝った時よりも喜んでいたと思う。僕たちはわかっていたからね。あれが鍵だった。
リバプールでも同じだよ。チェルシーに勝ち、マンチェスター・ユナイテッドに勝ち、その結果が僕たちに信念を与えてくれる・・・それから、もし僕たちがオールド・トラフォードで結果を出せれば、それは僕たちにとってのイタリア戦になるだろう。」
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カカについて発言していた部分だけがクローズアップされていましたが、インタビューではいろんなことを語っています。彼にとってマドリー戦、そして3月のユナイテッド戦がどれほど大きな意味を持っているかが伺えます。大一番では特に気持ちを結果に変えてくれる選手ですから、出場すれば必ずゴールを決めてくれると思います。それには3月まできっちり首位かそこに迫る位置をキープしていること、そして彼が怪我なく元気であることですね!まずは今日のダービーマッチ、ホーム今季初ゴール、そして外国人選手のプレミア30ゴール達成最速記録更新を期待しましょう。
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無題
気持ちでゴールをきめてくれる”心の底から湧き上がるレッズ魂を見せてくれる”それを知ってるからサポータも彼の歌を歌い続けるのですよね!
よくぞリヴァプールに来てくれた!と改めて思いますー。
マンUをブッ壊す彼のゴールが早くみたいです!!
それまで食らいついていかなくては、ですね。
まずはダービー2連戦’気持ちよく勝ちたいです!!
Re:無題
彼は本当にインタビューのたびに泣かせてくれます。それがリップサービスではなく本心から出ている言葉だと思えるところが、またね~。天然のファン殺し(笑)。