24時間の出来事

非常にアホらしい一連のごたごたがクラブの上層部に起こっていて、プレスを大いに賑わせています。公式のラファのインタビューの冒頭にもその件がちらっと出ましたので、簡単に関係者の発言などをまとめてみました。おそらくは何か関係していると思われる、DICのCEOの発言から。
-----------------------------------------------------
●サミール･アル･アンサリDIC CEOの10日のコメント
「我々はLFC買収から完全に手を引くことを決断した。意見の一致しない二人のオーナーが、まず彼らの問題を解決すべきだ。我々は関心は持ち続けるつもりだし、クラブを保有したいと強く願っている。しかし複雑な状況に投資をするつもりはない。クラブの運命は我々にはどうしようもなく、クラブの成功に影響を与えることもできない。」

●ヒックスより10日に、パリー辞任を要求する手紙がLFCに届く
パリーはロンドンに出かけており、内容は報道で知ったと伝えられています。手紙は3ページにわたるもので、その内容は、パリーがCEOになって以来のクラブの商業的な経営手腕に不満を述べたもので、ユナイテッドやアーセナル、チェルシーの後塵を拝していることの非難、そして選手の移籍市場の不手際についても書かれていたと言われています。

●報道を受けて直ちに出たパリーのコメント
「我々のシーズンのこの非常に重要な時に、自分の力の及ぶ限りリバプールフットボールクラブの仕事に集中するつもりです。監督、選手、サポーターたちは、アンフィールドで再びヨーロッパのすばらしい夜を私たちが祝うべきこの時に、こういう話が起きたことを間違いなく攻撃的だと感じるでしょう。」

●11日にマージーサイドに戻って手紙を見てのパリーのコメント
「クラブは問題ありません･･･いかなる個人も、クラブよりも強大ではありません。しかしもちろん、私たちはトップのリーダーシップを必要としており、現時点では著しく統一性を欠いています。」

●11日にジレットが出したコメント
「リック･パリーは我々の全面的な支援を受けている。彼の解任決定には、リバプールの役員会の同意を必要とするだろう。そこには6人のメンバーがいる･･･私、フォスター（※ジレットの息子）、デビッド･ムーア、リック自身、トム･ヒックス、そしてトム･ジュニアだ。我々は問題の手紙は見ていないし、それには関係していない。見ていないので詳細なコメントはできない。しかし、リックは我々の全面的な支援を受けていることは繰り返しておこう。」

●エコー紙によると、今日（12日）ムーア名誉会長の独占インタビューが掲載される予定。

---------------------------------------------------
これがいわゆる「24時間に起きたごたごた」です。最初にヒックスの手紙の報道を見た時は、クラブが厳しい戦いを勝ち抜いたこの時に、なんでこんな手紙を送ってくるのかと呆れました。パリーについては、クラブをこのオーナーに売却したのは彼の決断でもあるんですから、そっちで好きにしたら、という気持ちなんですが、とにかくこんな風にオープンにしないで、権力闘争したいなら3人でどこか一部屋にでも篭ってコソコソやっていただきたい。特に、ヒックスが手紙で不満を述べた選手移籍に関して「ラファとヒックスがパリーの不手際について話していた」と、ラファの名前が報道されているのが許せない。監督や選手に悪影響を与えるような問題を、上層部が自ら起こしてどうするのか。「クラブ内戦」なんて報道されて、まったく情けないとしか言いようがありません。バカモノー！