昨夜から今日にかけて、DICのクラブ買収についてメディアで盛んに報道がされていました。その内容を簡単に言うと・・・
・DICが二人のオーナーにクラブを£400mで買収をオファー。返答期限を火曜の深夜までに設定。
・ヒックスは即座にオファーを拒否。
ダラスニュースによると、「クラブの価値はそんなものじゃないし、私に売却の意思はない。」とThe Dallas Morning NewsにEメールで語ったとのこと。
・DICのスポークスマンは、返答期限の設定を否定。「どんな数字も公には言及されていませんし、話し合いは進行中です。話し合いにはいかなる期限も設定されていません。」とコメント。
(Liverpool Daily Post)
この件に関しては、各メディアにいろいろな続報が出ています。
テレグラフ紙によると、リック・パリーが昨夜、DIC、ジレットの弁護士と50%株の売却に関して会談。しかし合意には至らず、会談は午後11時に解散したとこのことです。この会談は水曜の午前に再開される見込み。このことを伝えた情報筋によると、パリーはDICの側についているわけではなく、あくまでクラブの利益を守るためだそうです。
記事では、ヒックスはジレットの株式の先買権があるだけでなく、ジレットが株式を売却することを拒否する権利もあるとしています。ヒックスはジレットの株式のうち1%を購入して筆頭株主になって残りの49%の売却を認めることを望んでいるが、それではDICが納得しないだろう、とのこと。
ガーティアン紙は、ヒックスの株式売却拒否を受けて、サポーター同盟Spirit Of Shanklyの広報、Neil Atkinsonのコメントを紹介しています。「サポーターたちは、ウェストハム戦で彼らの感情を知らしめるつもりだ。ジレット氏とヒックス氏を売却益とともに出て行かせる。」
BBCのスポーツ編集者Mihir Boseは、BBC 5 Liveでこう発言しています。「ジレットとヒックスはお互いの了解なしには株式の売却ができないらしく、DICは少数株主になることにも、おそらくヒックスと50対50の共同オーナーになることにも興味はないだろう。DICが買収するにせよヒックスが100%を取得するにせよ、この問題が解決するにはもう少し時間がかかりそうだ・・・私は少なくともあと数ヶ月はかかると予想している。DICが彼らのオファーを公にしたのは、オファーが拒絶されることを見越して、ファンのプレッシャーを利用しようという意図だ。」
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ここからは個人的な感想です。結局のところ相変わらず何がなんだか、ファンはやきもきが続くらしいということですね。ヒックスがジレットの50%の購入資金を調達できるとはとても思えませんし、たとえ出来たとしても、その借入金は最終的にクラブにかかってくることになるでしょう。現在の負債総額£105m+ジレットの株式£200m+スタジアム建設資金£300m、合計£600m以上?持ち株会社の利息を合わせると年間利息£70m??無理でしょう!!!というわけで、ヒックスはクラブを長期保有する気持ちは本当はなく、少なくとも負債の返済期限がやってくる17ヶ月後までには、DICにしろ他の第3者にしろ、株式を売却するしか道はないと思うんですが、どうなんでしょうね。
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