若手たち

冬の移籍市場がクローズしました。平穏無事に何事もなく、とは行かず、ブッチマンのフルハム移籍という大びっくりで終了となりました。彼の移籍に関しては、現在フルハムのアカデミーの新人発掘責任者であるEliasの存在と、昨日ご紹介した情報と同じところからの話として、彼のピッチ外の素行に問題があって再三クラブから注意を受けていた、という話があります。また、公式でもおなじみのジャーナリスト、トムキンスは、ラファは彼よりもマヴィンガの方を高く評価していたと言っています。トムキンスの話以外はあくまで出所の不明のうわさであることを、ブッチマンの名誉のために付け加えておきます。いずれにせよ、移籍金￡100kというのは･･･キャプテンの1週間分の給料と思うとやるせません。選手側とクラブ側のどちらが主導での移籍だったのかは全くわかりませんが、ブッチマン君には頑張ってフルハムの主力となってもらいたい！

さて気を取り直して、レッズにはまだまだこれから期待できる若手が大勢います！ケリーとエル･ザールは、昨日のリザーブマッチ、ランカシャー・シニアカップの準決勝ボルトン戦でようやくの実戦復帰を果たしました。ケリーは前半45分、エル･ザールは彼に交代して後半45分をプレーしています。公式HPではかなり早い時間から先発メンバーが発表されており、最終ラインはケリー、アジャラ、マヴィンガ、ダービーで、これはどういう並びになるのかな、と思っていたんですが、表記どおり右からこの並びだったようです。ジョンソンとキャラを補うRSBは、やはりケリーなのかなと思いました。

公式HPでは、何人かの若手のローン延長もアナウンスされました。ブザニスはシーズン終了まで、マーティンは2月10日まで、エクレストンは5月8日まで。エクレストンは修行を積んで3月に戻って来てくれるかと密かに期待していたので、ちょっとがっかりですが、それだけハダーズフィールドの監督に認められている様子です。彼は66分に交代しましたが、ひざを切っての負傷交代で、理由は相手選手に噛み付かれた（！）からなんだそうです。見てみたかった（笑）。試合後、彼はこうコメントしています。

●エクレストン（Huddersfield DAily Examiner）
「もしかしたら、あれが彼が僕を止める唯一の手段だったのかもね。そして僕は破傷風の注射を受けるために休みだよ！
でも真面目な話をすれば、彼はタックルに来ようとして滑ったんだと思う。そして僕はかわそうとして体をよじって、僕のひざが彼の口に当たったんだ。彼は近づいて来て、僕に謝罪したよ。僕はそれを受け入れ、彼に、歯はまだ全部残っているかいと聞いたんだ。ありがたいことに残っていたよ。ドレッシングルームに下がった時には、縫ってからまたピッチに戻るつもりだったんだ。でも処置が終わるまでの間に、監督はLee Novakを交代で入れる決断をしていた。

ヨービル戦にメンバー入りできたのはすばらしかったし、僕たちが勝利できて最高だね。それが大事なことで、僕個人にしてみれば、あのゴールはボーナスだよ。
Jordan Rhodesが前線で僕とコンビを組み、彼がすばらしかったと思う。彼は大変なハードワークをやり抜き、相棒の僕を助けてくれた。そして何より、この勝利はチームの努力のたまものだよ。アウェイまでやって来たファンたちの前でのあのゴールセレブレーションが、チームの一体感を証明していたと思う。あれはすばらしい気持ちだった。願わくはこれからもっとたくさんのゴールを決めたいし、もっとたくさんの勝利を手にしたい。そしてここにいる間に、僕はそれを成し遂げる力になるために、自分のできることを全てやるつもりだ。」

●Lee Clark監督（ハダーズフィールド公式HP）
「我々はそもそも、ネイサンをもっと長期のローンで連れて来たいと思っていたんだ。しかし書類の手続きに時間がかかり、ヨービル戦までに彼を起用可能にしたいと考えていた。それでとりあえず1ヶ月ということになったんだ。
彼はまだもっともっとやれる、それに疑問はない。ヨービル戦前に彼が他のチームメートとトレーニングしたのはわずか2度だったにも関わらず、本当に良く周りと合わせたよ。ハードワークをし、Jordan Rhodeと良い連携を構築し、ゴールをしっかりと決めた。彼は我々に良い攻撃のオプションをもたらしてくれる。」

ひざを縫う怪我をしながらも試合に戻るつもりでいたガッツ、自分のゴールよりもチームメートをまず称える謙虚さ、噛まれてもユーモアのある受け答えのできる賢さ、いいじゃないですか！いきなりのゴールで、監督、チームメートとファンの信頼も得られたでしょう。これから3ヶ月間、彼には貴重な経験を積んできてもらいたいと思います。公式HPでは、傷は「2日ぐらいで抜糸できると思う」と語っています。