移籍あれこれ

エンリケは木曜にメディカルチェックを受けて獲得はほぼ決まり、この夏の一番の補強ポイントがようやく解決を見ました。では出ていく方はどうなっているのか、いくつかコメントが出ています。
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ローン移籍がうわさされているウィルソンについて、本人のコメント

●ウィルソン（テレグラフ紙）
「ローンでレンジャーズへ行くのは僕にとって魅力的だね。8歳から18歳までの長い間在籍していた。でも僕が知る限り、彼らからのコンタクトは何もないよ。
僕はおそらくローンで出なければならないだろうと思うけど、それがどこになるかはわからないんだ。僕のクラブには選手たちが大勢いるから、僕のキャリアにとっては今はどこかに出ていくのがおそらくベストなんだと思う。

これからあるユーロ2012の予選が、そう決断する要因の一つだ。母国のためにプレーするということは大きな名誉だからね。でも僕はまずはクラブのフットボールに専念しなければならないし、昨シーズンはファーストチームであまりプレーできなかった。それをまた繰り返したくはない。

代表チームが毎週プレーしている選手を必要としていることを、僕は完全に理解している。リバプールでレギュラーでプレーしていない僕が、この代表チームに選ばれたのは驚いたよ。でもこの中に入れて、そして起用されたことに感謝した。

彼（代表監督）が僕を召集し続けているということは、もちろん僕の中に何かを見ているからだけど、過去に自分がやって来たことでいつまでも呼ばれ続けるとは思えない。今の僕はどこか別のところへ行ってプレーすることが必要で、それが僕の目的だ。
もしファーストチームでプレーしていなかったら、チェコ戦に僕が起用される見込みはほとんどないと思う。しかしそうなっても仕方がない。

ケニー（ダルグリッシュ）は僕を本当に支えてくれているよ。彼は僕がどこかに行ってプレーしたいと思っているのをわかっていて、彼も僕を行かせてプレーさせることが必要なんだ。若手を控えに置いておくのは彼にとって意味がない。僕にはもっと経験が必要で、彼はそれを支持している。
どこになるかはわからない。まだ僕には何もオファーは来ていないんだ。オファーが来たらそれを検討するよ。

（デンマーク戦は）最後の方はピッチがちょっと重くなって、僕にとっては4か月ぶりのフルマッチだったから、90分間ちゃんとやれて良かったよ。試合に出られたことがとにかくうれしいし、ボスの頭の中のプランに僕が入れたことを願っている。ギャリー（コールドウェル）はすばらしかった。彼は見本となってチームを率い、試合を通じてずっと僕に声をかけてくれた。そうして欲しいと思うようなことだ。
若いセンターバックには、指示を与えてくれる誰かが必要だ。彼はそれをやってくれたよ。僕はいつでも、いいプレーをしろと自分にプレッシャーをかけるんだけど、国のためにプレーするときにはさらにプレッシャーがかかるものだ。いつもの試合と違っても、僕はいつもの試合と同じようにやろうと努力したよ。

まずまずのプレーができたと思うよ。時々ちょっと試合勘がにぶってはいた。リバプールでは望むようにしょっちゅうプレーができていなくても、それでも僕はこの移籍で自分は選手として成長できたと感じている。
昨シーズンは8試合に出場して、そのうち5試合はヨーロッパリーグだった。良いレベルの試合だから、僕は試合でずっと学ぶことができたよ。国際舞台での経験も僕の力になったし、だから僕は移籍を後悔したことはない。」

アジャラの獲得について、ハル・シティのギブアップのコメント

●ピアソン　ハル・シティ監督（SKY SPORTS）
「取引は暗礁に乗り上げていると思う。次に取り掛かるよ。我々は常に補強を目指しているが、それができるかどうかはさまざまな基準に左右される。」

アクイラーニの、スペイン戦後にイタリアメディアに語ったコメント

●アクイラーニ（SKY SPORTS）
「僕が言えるのは、いろんな話が飛び交っているということだけだ。この夏のイタリアメディアはあまり見ていないんだけど、何が起こるとしても、僕は今リバプールのようなすばらしいクラブに在籍している。僕はリバプールで成功したいと強く願っている。移籍市場は8月31日まで開いているから、僕たちは成り行きを見るつもりだ。もちろん完全移籍のオファーがあれば、リバプールと一緒にそれを検討するよ。」

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ウィルソンはローンでの移籍を希望しており、ケニーもそれを希望しているようですので、良いオファーが来ればおそらく決まるでしょう。現状では彼はCBの第5チョイスですから、レンジャーズでレギュラーでプレーしCLも経験している彼には、ローンでレギュラーベースでプレーできる環境を与えた方がいいと思います。ボルトンへローン移籍の話が出ていた時は、これは願ってもない話だと思ったんですが、正式オファーは来ていないようです。各クラブとも、シーズンがスタートして実際に戦力を確認してから、ローンでの補強に動くつもりかもしれません。

アジャラに関してはリバプールとハル・シティの間で移籍金で合意しましたが、スウォンジーが割り込んできて状況は流動的に。SKYの記事では、ノリッジも獲得に乗り出していると伝えています。そりゃあね、プレミアの複数チームに来られちゃあチャンピオンシップのチームに勝ち目はありません。アジャラ人気ありますね～。彼のプレーと成長をこれからも見たいので、できることならプレミアのクラブに決まって欲しいです。

アクイラーニはリバプールでプレーする気持ちになってくれたの･･･でしょうか？イタリアメディアは見てないって、ほとんど彼の代理人がにぎわせているんですけどね（苦笑）。リバプールで頑張って成功するという気持ちを彼が固めてくれたなら、ぜひとも！ぜひとも！！残ってもらいたいです。開幕戦は彼をスタメン起用してください、ケニーよろしく。

それからSKY SPORTSでは、ボルトンがエンゴグの獲得オファーを出したとも報じています。金額は￡4m。彼は22歳とまだ若いし、リバプールに残ってもどこかプレミアのクラブに行っても、今季は10ゴールくらい行くのでは？と思っています。現在の位置づけとしては第4フォワードで、プレーチャンスを得るために彼が移籍を選ぶのなら、あるいはクラブが放出を容認するなら、移籍も仕方ないのかもしれません。ファーストチーム間近の若手FWが不在の今、個人的にはリバプールで頑張ってもらいたい気持ちはあるんですけどね。ただ、ボルトンならケーヒルの獲得に絡めるといいんじゃないかなあとはひそかに思っております。ウィルソンのローンも決まれば、ボルトンは金銭とともに代役を得ることができるし、三者ハッピーなんですが。

昨日はカーリングカップ2回戦の抽選が行われ、リバプールはアウェイで3部のエクセターとの対戦が決まりました。アーセナル戦とボルトン戦の間の週に行われます。「遠い！遠いぞ！」と現地サポーターの間で不評なので調べてみたら、イングランドの南西の端にあるクラブでした。スタジアムが1万に満たないキャパシティだそうで、チケットの割り当てが少なくなることも心配しているようです。レッズサポーターはどこまでも熱心です。ちなみに今年はヨーロッパの試合がないので、いつもよりも一段階早い2回戦からの参戦となります。
8月17日にはネクストジェン・シリーズがあり、その翌週にはカーリングカップと、若手には良いプレーチャンスの場が続きます。今季はカップ戦は国内だけですから、この大会も捨て試合にせず、若手に経験を積ませつつできる限り上まで勝ち上がってもらいたいところです。