次期監督問題に関して、タイムズ紙から2つの記事が出ています。
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ケニー・ダルグリッシュはロイ・ホジソン招聘に反対・・・Tony Barrett
もしもリバプールがロイ・ホジソンを監督に任命するならば、ケニー・ダルグリッシュは彼の将来を考えるだろう。クラブのオフィシャルは、彼らのキングメーカー(※ダルグリッシュ)がこの候補者を支持していないことを知らされている。
ラファ・ベニテスの後任の最有力候補であるホジソンは、イングランドフットボールでまだトロフィーを勝ち取った経験がないにも関わらず、アンフィールドの上層部からの支持を受けている。予想される彼のフルハム退任は、今週末にも完了しそうだと考えられている。
しかし、59歳のダルグリッシュは自分はこの仕事に適切な人間であるという彼の意見を役員会に知らせており、ホジソンとは長年の友情を育んで来たにも関わらず、自分はフルハムの監督よりもこのポジションに適した候補であると感じていることを、非常に明確に示した。新監督探しの先鋒に立つ仕事をダルグリッシュに任せたリバプールが、その彼の判断を支持しなければ、それは彼の立場を根拠の薄弱なものにするリスクを冒すことになるだろう。カークビーのリバプールアカデミーの広報大使という役割でダルグリッシュがクラブに復帰してから、まだ1年足らずである。
ダルグリッシュは選手として、監督として、このクラブですばらしい成功を収めて伝説的な地位を確立しており、リバプールのファンからの絶大な支持を受けている。タイムズ・オンラインの調査によれば、彼はリバプールのサポーターがベニテスの後任として最も支持する人物だ。投票の57.5%がダルグリッシュに投じている。対照的にホジソン支持は6.5%であるが、彼は依然として役員会からの支持を受けている模様である。しかし、サポーターからの支持を勝ち取るのは、どうやらもっと骨の折れる仕事のようだ。
このフルハム監督は、アンフィールドのドレッシングルームの中でも一部から支持を受けている。しかしそれは決して満場一致ではない。一方では彼を、クラブの歴史上最も激しく揺れている時期に託すには安全な手であると見なし、昨シーズンにフルハムをヨーロッパリーグ決勝まで導いた手腕に対する賞賛の声がある。他方で、彼のプレミアリーグの成績については疑問の声がある。統一候補としてほとんど議論の余地のない威厳のある存在から、ホジソンは突如としてアンフィールドの分裂の要因となっている。
彼が監督の仕事を引き受けるとすれば、リバプールの運の向きを変えるという戦いに直面するだけではなく、それと同じくらい重い挑戦である、彼に疑問を持つ人々が間違っていることを証明しなければならない、それを覚悟の上での就任となる。
彼の任命には信頼性が欠けているという懸念も膨らんでいる。彼を任命する役員会の長であるマーティン・ブロートンは、新オーナーという実りある果実を探す仕事を終えれば、数ヶ月のうちに自分はクラブを去るとすでに公に発言している。そして経営担当取締役であるクリスティアン・パースローは長期契約を結んでいるわけではなく、そもそも切実に必要とされる投資家を連れて来るために雇われた人間である。
ダルグリッシュがパースローと共に新監督探しの先頭に立つように依頼された主な理由の一つは、彼がいなければ欠いていたかもしれない、信頼性をこのプロセスにもたらすためだった。
しかし、リバプールの役員会がホジソンは可能な候補の中で最もこの仕事に適した人物であると彼を納得させることができない限り、彼らはクラブの歴史上最も偉大な貢献者である人物を離反させる恐れがあるかもしれない。
ケニー・ダルグリッシュ:キングはリバプールでキングメーカーへと変わった・・・Tony Evans
グラスゴー訛りのしわがれたうなり声は、それに不釣合いなロンドンの高級バーでのざわめきを切り裂いた。「テントの中から外に向かって小便をするか、外から中に小便をするかだ。どちらを選ぶ?」
これは、昨年の夏の彼の広告大使としてのリバプールへの復帰が、オーナーたちを承認するお墨付きを与えはしないかという懸念に対する、彼の返答だった。彼ははっきりと、アンフィールドへ戻るのはクラブを助けるためだと言った。しかしながら彼はあの秋の日、元株式ディーラーである経営担当取締役クリスティアン・パースローに対する疑問が湧き上がっていた時に、彼に信任状を与えることになった。
パースローは友人である。しかしダルグリッシュは、ロイ・ホジソンがリバプールの監督に任命されるのを、ただぼんやりと立って見ているわけではない。ホジソンもまた友人ではあるが、しかしこのスコットランド人にとっては、個人的な関係以上の大きな問題がここにかかっている。
ダルグリッシュは、フルハムの監督がこの仕事に適切な人物とは思っていない。パースローはこの任命を推し進める権限があるが、しかしその勇気はあるだろうか?恐ろしいシーズンの後にラファエル・ベニテスを打ち負かしたことと、クラブの象徴的人物としては彼をしのぐのはビル・シャンクリーただ1人という男と争うことは、全くの別物である。
テントの外側にいるダルグリッシュは考えられない。KOPが「ザ・キング」と呼ぶ男は、パースローのキャンプ全体を押し流すほどの土砂降りを運んでくるかもしれない。
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タイムズ紙の見立てでは、新監督に最も近い人物はホジソンさんです。役員会が、というかパースローが推しているようですね。しかし記事にあるように、キング・ケニーは監督になりたいという意思を公に発言こそしていませんが、明らかにしています。ホジソンさんが監督に就任し、キングがテントの外に出てしまうというのは、選手引きとめを考えると最悪の選択ではないかという気がします。ペジェグリーニならダルグリッシュは容認するんでしょうか?2人は会食をしましたが、ペジェグリーニの弁護士は「イングランドのクラブから問い合わせが来ていると聞いている」と発言したのみで、続報はありません。
サポーターズユニオンSOSは7月4日に反オーナー集会を準備しており、この日を「独立記念日」とすると宣言して活動中です。ファンのクラブ株式保有に関しては£5,000から£500とすることで進んでおり、また、シーズンチケットホルダーに対して、オートカップ・スキーム(※シーチケホルダーは事前に申し込みをすれば、優先的にカップ戦のチケットを割り振られる)のボイコットを呼びかけています。何でアメリカの独立記念日に?と最初は思ったんですが、この日が日曜で、しかもワールドカップも休みの日なのでちょうど都合が良かった模様です。クラブとしては、おそらくこの集会の日の前には新監督を決めたいのではないかと予想しているんですが、どうなるでしょうか。
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無題
財政的に厳しいときはクラブの若手選手で補っていくしかないので、若手をよく知るキングがいいと思います。
Re:無題
無題
あまりにも、行動が遅いですよ。レッズの経営陣は。あきれます。
Re:無題
無題
監督人事が棚あげなのもどうせ内部でごちゃごちゃ対立してんだろ?と思ってたら案の定。
文中にもありましたが、Pは「投資家を連れて来るために雇われた人間」のくせに
どうしてみんなが推してるキングよりも、「正直ビミョー」と思ってる
ホジソンに拘るのかがわかりません? 何企んでるんだろ?
キングは一歩も退かないで徹底的にやりあって欲しいです。
今度ばかりはラファのときと違って一筋縄じゃいかないはずだし。
echo読んだらサポだってRBSに対してアクションしてるじゃないですか。
Pの本業はこっち(売却)のはずですが。 ちゃんとやってるんですかね?
* フサフサまでキング推しですよ~。 「土砂降り」 が始まったんですかね?
Re:無題
RBSもプレッシャーに押されてようやくオーナーに早く売れと文句を言いましたね。国会でもオーナーのだめっぷりを取り上げられたりもう四面楚歌の状況ですが、しぶとい、しぶとすぎる。
フサフサの記事を読みました!びっくりです。でも「ホジソンもいいけど」とも書いてあるところになんだか笑いました。Pは撤退を模索中でしょうか?
無題
Re:無題