12月29日のthe Lounge Innでの事件について、キャプテンは乱闘罪の容疑で起訴されています。火曜日に検察側の陳述が行われ、
インディペンデント紙によると検察は事件の様子をこう述べています。
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キャプテンは当日の夜、店の音楽を任されていたビジネスマン、Marcus McGeeにCDプレーヤーのカードを貸してくれるよう頼んだ。検察によると彼は『おいお前、それを貸してくれよ。』と言った。
「McGee氏は、彼の態度と『お前(※lad)』という表現に対して立腹し、カードを貸すことを拒絶しました。マージーサイドにおいて、そして実際他のどの場所でも、スティーブン・ジェラードの頼みを断る人間はあまりいないでしょう。しかしMcGee氏はそれをしました。この拒絶がスティーブン・ジェラードを仰天させたことに、疑問の余地はありません。
彼は自分の仲間たちのところに戻って行きましたが、CCTV(監視カメラ)は彼の気分がどれだけ変わったかを映し出しています。彼はもはや、テンションの高い仲間たちの中にはいませんでした。彼は明らかに起きた出来事について考え込み、思いをめぐらしていました・・・スティーブン・ジェラードに『NO』と言った人物に関してです。」
6分後、キャプテンは1人でバーカウンターに座っていた被害者の所に戻り、検察の陳述によるとこういう言葉を彼にぶつけた。『この野郎、自分を何様だと思ってるんだ?』
DJではないがその夜は音楽を担当していたMcGee氏は、キャプテンの言葉に立ち上がった。二人は顔と顔を「プロのフットボーラーの間でよく見られる類の敵意を持った対立」のように突き合わせた。
「スティーブン・ジェラードは明らかに冷静さを失っていました。彼はMarcus McGeeに対して腹を立てていました。」
その状況で、キャプテンの友人たちが集まって来た。その1人であるJohn Doran(彼は乱闘の容疑を認めている)はMcGeeを押しのけた。
「彼(John Doran)がMcGee氏の顔面へ右ひじを入れたのは否定できません。我々は、この段階でジェラードは『完全に自分を失っていた』と陳述します。John Doranによる殴打からほとんど直ちに、実際数秒のうちに、スティーブン・ジェラードはプロのフットボーラーと言うよりもむしろプロボクサーのようなスタイルとスピードで、狙い済ましたアッパーカットで攻撃に加わりました。ジェラードがMcGee氏を殴打したことは疑いありません。問題は、陪審員が彼の行動は正当防衛だったかどうかを判断することです。
スティーブン・ジェラードはワールドクラスのフットボーラーです。彼はリバプールFCのキャプテンと、イングランド代表でプレーするという栄誉を担っています。彼はスターです。彼は生粋のリバプール育ちで、ここマージーサイドのヒーローです。リバプールではどこに行こうと、実際世界中でも、小さな子供たちが、8番とジェラードの名前が背中に入ったシャツを誇らしげに着ています。我々は、ジェラード氏が普段から横柄な人物だとは言いませんし、彼が威張り散らす人物だとも言いません。我々が主張するのは、あの夜に彼は自制心を失い、起こるべきではなかった乱闘に加わったということです。彼は自分自身を落胆させました。」
警察での供述では、キャプテンは自分がMcGeeを殴ったことを認めている。
「彼は、自分は攻撃する意図はなかったが、Marcus McGeeが立ち上がって言い争いが始まった時、McGeeが彼を殴ろうとしていると思い、McGeeの頭の側面を殴ったと言いました。彼は、最初の一発の後でMarcus McGeeが殴り返して来て、自分はMarcus McGeeにおそらく3度殴りかかったが、当たったのは1度だけだと供述しました。
もしもあなたたち(陪審員)がスティーブン・ジェラードは正当防衛だ、または正当防衛かもしれないと考えるならば、無罪を言い渡すことになります。しかし我々は、この事件ではスティーブン・ジェラードの足ではなく、彼のこぶしがものを言ったと主張します。100年の間、これが正当防衛だったことはありません。」
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同じ事件で起訴された6人のうち、5人は乱闘の容疑を認め、1人は乱闘は否認していますが、もっと軽い脅迫については認めているそうです。CCTVカメラの映像はSKY Sportsなどで放映され、YOUTUBEにもさっそく出ています。それは
こちらです。楽しそうなキャプテン、そしてバーカウンターで争っているキャプテン、最後は後ろから抱えられて制止されているキャプテンの様子が見られます。これを見ると、キャプテンはパンチを出していますね。頭に入れたと言う一発目はわかりませんが、何回かアッパーでボディブローを出しているのはわかります。これはいかん。
火曜は検察側の陳述ですから、当然事件の有罪をことさら強調する弁論です。このあと弁護側や本人の陳述などもあるでしょう。裁判はこれから続いていきますから、冷静に審理の成り行きを見守りたいと思います。英国の司法制度は良く知りませんが、これが果たして正当防衛なのか?というのが今の率直な感想です。これまではキャプテンの無罪を確信していましたが、そうとも言い切れなくなってきました。無罪と判決が出ればもちろん嬉しいし、有罪なら罰金にしろ公共奉仕にしろ、きっちりと償ってくれればいいことです。
現地のフォーラムでは、「こんな感じだったんじゃないの?」と、なつかしのフェイエノールトとの親善試合での
乱闘シーンが出ていました。ここでもキャプテンのパンチが(苦笑)。揉め事のきっかけは、バベルのラップ友達のドレンテだったんですね。レイナが危険なところをいち早く察知して制止に飛び回っているのが、さすがだと思いました。あの日もレイナのような人間がいてくれれば良かったのに。
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無題
無罪になることを祈ってましたが、いやーいいパンチでした。(汗)
でも、何試合か出場停止の罰則よりフニクラさんのいうように公共奉示という形の罰でお願いしたいですね!!乱闘シーンのやつみましたがアッガーがコワイ!!
Re:無題
無題
我を見失ってますね。まさかの「拒否」にプッツンしてしまったんですね。
『この野郎、自分を何様だと思ってるんだ?』は
「俺を誰だと思ってるんだ!!」と同義語ですね。
きっちり反省して償わないとダメでしょう。
早く決着をつけて欲しいですね。
でも出場停止は勘弁して欲しいです。甘いか...
Re:無題