公式HPに、ヘンダーソンの移籍完了が正式にアナウンスされました。同時に各メディアでは、U21のチームメート、フィル・ジョーンズ(別名首なし)もユナイテッドのメディカルチェックを受けたと報じられています。
フィル・ジョーンズについて、昨夜のSKY SPORTSでは当初「ジョーンズもアンフィールドでメディカルチェック」と報じてリバプールファンを大いに湧かせ、それから少し経って「リバプールファンにはショックなお知らせがあります・・・」「フィル・ジョーンズはアンフィールドへは向かっておらず、マンチェスター・ユナイテッドと5年契約のためにメディカルチェックを受けます」とアナウンスしました。チキショー、イヤガラセか。と悔しがっているちょうどその頃、現地時間午後1時(日本時間夜9時)から1時間ほどにわたって、
テレグラフ紙のロリー・スミス記者が、リバプールの移籍に関してファンからの質問にチャットで答えてくれました。これが面白かったので、その内容を訳してみました。
-----------------------------------------------
内容が異なる報道がいくつかあります、ヘンダーソンの取引にエンゴグが含まれていると言っているものもあるし、最新の記事では、ヘンダーソンの取引は現金払いでエンゴグの取引とは全く別だと言っています。実際にはそのどちらなのかわかりますか?
現段階で僕が知る限り、2つの取引はリンクしています。でも正直言うと、こういうことは複雑なんです。ヘンダーソンの移籍金はエンゴグを含めて£16mあたりだと僕は思っているんですが、それをどう支払うか・・・取引を一つにするか二つに分けるか、それは彼ら次第です。そして、正直言ってどちらでもあまり関係ありません。2年前のトーレスとルイス・ガルシアや、オーウェンとニュネスの時と同じです。その方が誰かに都合が良ければ、2つに分けられます。
中盤にはジェラード、メイレレス、ルーカス、スピアリング、それにポウルセン?と大勢いるのに、どうしてリバプールはジョン・ヘンダーソン獲得に行ったんでしょうか?キャロルにボールを供給するウィンガーの方が必要だと僕は思うんですが。
とても良い質問です、Steve、そして僕はそのことなら午後いっぱいかけて書けますね。ヘンダーソン・・・そしてアダム・・・の獲得は、ダルグリッシュが4-3-3を目指していることを示唆しています。ダウニングが左のワイドな位置、そして思うに、スアレスがキャロルのやや下がり目でプレーします。それが十分な広さとバランスを作れるかは、全く別の問題です。
やあロリー。リバプールが主として英国人プレーヤーをターゲットにしているのは、リバプールの新しい戦略か、それとも単に国際移籍市場がまだ開いていないからか、あなたはどちらだと思います?
これは慎重に検討した上での方針だと思います。ターゲットのほとんどは、FSGが常々欲しいと言って来た条件に合致します。若く、自国選手で、比較的年俸が低く、高値で放出が可能な選手・・・ベイルや、もし覚えているならハドルストーンも・・・そしてダルグリッシュは明らかに、リバプールにもっと自国色を出すことを強く望んでいます。これに関しては、クラブの3部門の全てが同じ哲学を共有しています。
今日フィル・ジョーンズに何が起きているか、あなたは何か情報を持っていますか?
ジョーンズの状況については、何か進行中の兆候がありますね。彼は、僕が思うに、契約の中に£16mの解約条項を持っています。話を総合すると、リバプールはそれを使ってオファーを出せますし、ユナイテッドも彼らが望むなら同じことができます。その上で選手が誰を選ぶかは、誰と話し合いをするかによります。僕の予想ではリバプールよりもユナイテッドになりそうですが、今日は何も起こらないと思います。
ヘンダーソンは買う価値があると思いますか、ワイドな選手の方がおそらく優先順位が高いと思うんですが?フアン・マタの方がヘンダーソンよりも明確な選択肢じゃないですか?
質問は実際のところ2つですね。率直に言いますが、ヘンダーソンに£16m(エンゴグを含む)というのは払い過ぎです。しかし、それはクラブが自国選手に払っている英国の税金のためかもしれません。僕はリバプールにセントラル・ミッドフィールダーの補強は必要ないと言って来ましたが、どうやらダルグリッシュとコモリは違う考えだったようです。マタに関しては、彼はこの夏バレンシアを出るでしょうが、その行き先がリバプールになるのは、ヴィラがダウニングを放出しなかった場合に限ると予想しています。
アシュリー・ヤングがリバプールに来る可能性はまだあると思いますか、それとももうマンチェスター・ユナイテッドで決まり?
2週間前に僕が休暇に入る時には、リバプールにはユナイテッドを抑えてヤングを獲得するという自信がある程度ありました。今はどうやら状況が逆になったようで、彼はオールド・トラフォードへ行きそうです。僕のつたない意見としては、リバプールにとってはこれは惨事の回避です。アシュリー・ヤングは、僕に言わせればですが、一つの芸しかない選手です。中に切れ込んでシュートを打つ。基本的にそれだけです。
ヘンダーソン獲得はケニーに、スティービー・Gをレアルに放出するという大胆な決断をする道を開いたのではありませんか?彼はしばらくの間パフォーマンスが良くないですし、もしLFCが資金が欲しいなら、時間はあっという間に過ぎて行きます。
おっと。それはちょっと的外れです。僕はダルグリッシュがジェラードを売却するとは思いませんし、レアルが彼に興味を持っているとも思いません。彼は18ヶ月間不調ですし、そしてヘンダーソンは間違いなく長期的には彼の後継者で、短期的には代役になるでしょう。ジェラードは少しばかり自分を変えなくてはならない段階にさしかかっているように見え、ヘンダーソンというエネルギッシュな選手が彼の近くにいることは、そのプロセスの助けになるはずです。
なぜチャーリー・アダムがあんなに過大評価されるのか、僕にはよくわかりません。そう、彼は(降格した)ブラックプールのチームでは輝いていました。しかし僕が思うには、彼は遅すぎるし、波がありすぎます。そして彼はFSGの条件には合致しません。彼はリバプールレベルの能力がありますか?
僕は今シーズンのアダムを、おそらく10回は生で観戦しました。彼は輝いていました・・・まさしく輝いていました・・・あのチームの中で。しかしそれは彼の強みを生かすように作られたチームであって、リバプールではそうはならないでしょう。彼は条件には完全に合致しませんが、まだそれなりに若いし、彼ほど印象的な数字を残している選手はそうはいません。もしアダムがセットプレーを蹴ることを許されるなら、それだけで僕は彼を獲得します。そうでないなら、個人的には僕は彼を望みません。しかし僕の意見では、彼はダルグリッシュとコモリの優先順位の良くても3番目だと思います。
もしジョーンズがユナイテッドに行くなら、LFCの代わりのターゲットは誰でしょうか?スコット・ダンは十分な力がありますか?どうして僕たちは海外からの獲得を拒否しているんでしょうか?
やあNadim。海外からの獲得を拒否していると僕は思いませんが、若い英国人を優先しているのは明らかです。もしジョーンズがオールド・トラフォードへ行くなら、ママドゥ・サコー(金額次第)がターゲットになるかもしれないと僕は言いますね。彼らはスコット・ダンに注目していますが、獲得リストの彼の優先順位がどれだけ高いのか、僕にはわかりません。
ストライカーでは、コナー・ウィッカムが僕たちのメインターゲットのようですが、この獲得が失敗したら、他のターゲットは誰だと思いますか?
ウィッカムは第3ストライカーのメインターゲットで、エンゴグの放出が承認されたということは、ダルグリッシュとコモリは彼の獲得にかなりの自信を持っているんでしょう。もし彼が獲得できないなら、経験ある選手がバックアップにいる感じですが・・・例えば現代のカール=ハインツ・リードレのような・・・しかし具体的に誰とは言えません。
僕たちがしっかりしたレフトバックを求め続けて、もうかなり長く経ちます。昨シーズンはコンチェスキー、アウレリオ、ケリー、フラナガン、ジョンソン、ロビンソンがそのポジションを少しずつ勤めて、最も問題を抱えたポジションであることは明らかでした。ケニーが最初に獲得した選手が左サイドバックではなくミッドフィールダーだったのは、ちょっと驚きでした。エンリケがその解決策でしょうか?
エンリケはファーストチョイスの左サイドバックで、彼を獲得できれば、リバプールのサイドバックのポジションは人材豊富になるでしょう。割合早く、彼を£9mあたりで獲得するだろうと僕は予想しています。クラブのスカウティングレポートを見てみると、彼らは彼の守備のポジショニングにあまり感心はしていないようですが、スティーブ・クラークにはしっかりとそれをコーチできる自信があるでしょう。コンチェスキーは放出されるでしょうし、ファビオも放出と僕は予想しています。これは残念です。彼はすばらしい男ですからね。ただガラス細工なんですよね。
獲得の発言権は、ダルグリッシュとコモリのどちらが大きいんでしょうか?
公式には、コモリが推薦し、ダルグリッシュが最終決定権を持つという共同作業です。しかしターゲットになっている選手たちを見ると、ダルグリッシュですね。コモリの影響力が見られるのは、移籍市場の終盤になって、代役を見つければならない、あるいはお買い得の選手を探す時かもしれません。先ほども言ったように、前もって若い英国人選手を探して来るのが彼の仕事です。
おっと、ここで訂正があります。フィル・ジョーンズはマンチェスター・ユナイテッドで現在メディカルチェックを受けています。
あなたは、アルベルト・アクイラーニにまだリバプールでの将来があるかもしれないと思っていますか?彼がなぜ見過ごされているのか、僕には理解できません。今の選手、あるいはヘンダーソンやアダム・ジョンソンという可能性のある選手を含めても、彼はクラスが違います。ユベントスですばらしいシーズンを送り、イタリア代表では最近のエストニア戦で印象的なプレーをしました。
アクイラーニに関して、あなたの意見に賛成です・・・彼はもっとチャンスを与えられるべき一流選手です・・・しかしそう考える僕たちは少数派です。
僕たちには若いストライカーや、ラヒーム・スターリングのようなスーパースター候補が上がって来ているし、もし前線に必要ならばスティービーやカイトのようなユーティリティプレーヤーも十分揃っています。「3番手」のストライカーのコナー・ウィッカムに大金を投じる必要があると、あなたは本当に思いますか?
あなたの言いたいことはわかります。しかしスターリングはウィンガーで、アダム・モーガンのような選手たちがファーストチームに上がって来るのを期待するのは危険な賭けです。でもカイトは良いですね。彼は3番手のストライカーの条件を満たすかもしれませんが、今シーズンの終盤の彼の調子はすばらしく、来季はもっと重要な役割を担うと推測しています。
僕たちにはマーティン・ケリーがいるのに、なぜセンターバックを獲得しようとしているんでしょうか?ユースやリザーブでケリーはそのポジションでプレーしていますし、彼がキャラガーの後継者だと僕は感じています!
そうかもしれません、しかしケリーは中でプレーするには試合を読む力が足りないと考えている人々もいます。彼の身体能力がそれを補うかもしれませんが、さしあたっては、彼はフラナガンと、右サイドバックのジョンソンの控えを争うことになるでしょう。センターバックを1人獲得・・・2人とは言わないまでも・・・それは優先事項のはずです。悲しいですが、それはキルギアコスの、海の神ポセイドンの化身の終わりを意味するでしょう。
ワイドなポジションに関しては、僕たちには前例があると思います。87/88の偉大なチームには、伝統的なウィンガーの役割にはバーンズ1人しかいませんでしたが、彼はあらゆる場所に出没し、最も中盤を切り裂きました。ケニーの哲学は流動性、ムーブメント、速さですよね?ピッチ上に本物の「ウィンガーたち」がいなくても、それはできるんじゃないですか?
とても賢明な考察です、TomD。僕の仲の良い友人にもTom Dと呼んでいる人間がいるんですが、彼だとしてはあなたのコメントは賢明すぎますね。ケニーがメイレレスを左サイドでプレーさせていたのは、彼の方針の表れかもしれません。しかし88年にはなくて今はある問題は、キャロルがその能力を最大限に発揮するためには、ウィングからのボールの共有が必要だということです。彼らには少なくともウィンガーが1人は必要で、それはダウニングになりそうです。
ここまでのところ、大物選手の獲得の話は全くありませんね。ダルグリッシュとコモリは、そういう選手を狙うと思いますか?ジョレンテは確かに高すぎますが、彼の価値はもっと上がるだろうし、FSGの条件にも合うのでは?
正直言って、僕自身も考えが分かれています。聞いている範囲では、獲得候補である7、8人は全員同じ感じです・・・ヘンダーソン、ウィッカム、アダム、エンリケ、ドニ、マルボー、などなど・・・若く、売却する時の価格という面などで。しかし僕には、FSGはどうして大物選手獲得に目を向けないんだろうと思う気持ちもあります。問題はもちろん、そういう大物選手はヨーロッパ戦のないクラブには行かないということです。
アッガーに関して何か最新ニュースはありますか?僕の意見では、彼は守備力だけでなく、ボール扱いが最高に上手いCBとして、保有する価値があると思うんですが。
心の底から同感です。僕が一番最近クラブから聞いたのも、同じ意見です。フィットしていて好調なら、彼はこの国で最高の選手の1人です。そしてダルグリッシュ、コモリ、クラークは、彼にそれを証明するチャンスを与えようと考えています。
コールはどうでしょうか、残留かそれとも移籍か?週給100Kから手を引きたいとFSGはきっと考えているのでは?
週給£100,000、僕もそう思います。しかし引き取り手がいるかどうか次第です。スパーズは(思うに)僕が休暇に行っている間に手を引いたようですし、そうなるとリバプールはQPRが頼りです・・・方言を使えば、借金を清算するために。
来シーズンに、リバプールの現ユースチームからファースト11に上がって来る選手は、どれくらいいると思いますか?フラナガン、ロビンソン、ケリーがチャンスを与えられたらすばらしいですね。コーディーやスターリングのような選手は、まだちょっと早過ぎるでしょうか?
そうですね、彼らがレギュラーを取るのはまだ早いでしょうね、しかしコーディとスターリング2人とも来シーズンにはシニアデビューすると思いますし、ほとんどの時間をファーストチームと一緒に過ごすでしょう。ロビンソンとフラナガンも同様で、僕はアンドレ・ウィズダムにもチャンスが与えられるのを見たいですね。モーガンはゴールを決めているようで、それは何より重要な能力ですが、彼はおそらくまだ一段階下でしょう。
LFCがこの夏の移籍市場で選手獲得に£60mかけるかもしれないということは、スタジアムの改修、あるいはスタンリー・パークの新スタジアム計画は、もう最優先ではないのでしょうか。何の話も聞こえませんね。
決定を下すための作業は続いていますが、FSGは非常に抜け目がなく、クラブの将来の資金調達がしっかりと確保されないままに移籍市場で金を使うことはありません。いつ最終決定が下されるのかはわかりませんが、彼らは新築よりも改修に傾いていると感じます。
若い選手にキャプテンのアームバンドを渡す時だとは思いませんか。ジェラードはここのところ、あまりにも怪我が多すぎます。
彼の怪我は心配ですが、彼はこのクラブの生粋の、そして魂のリーダーです。ですから、彼からキャプテンマークを剥ぎ取るのは逆効果でしょう。もしいつか、彼が引退、あるいは出て行く日が来るのなら・・・そしてジェイミー・キャラガーも去るのなら・・・レイナが彼の後継者の最有力候補ですね。
パチェコにチャンスはもうないんでしょうか?3人の実績ある監督たちが、彼を高評価しているようには見えませんでした。もし彼が成功するならば、今までにそうなっていましたよね・・・?
ダニはすばらしい若者で、才能ある選手です。しかしおそらく、彼の望むポジションでプレーできるほどの才能はないのかもしれません。もし彼がウィンガーだったら今までにチャンスを得ていたでしょうが、彼はホールの位置でプレーしたいと思っています。そこを中心にチームを組み立てることが求められるポジションで、そこでのプレーは決して実現しないかもしれません。僕なら彼をもう1年間ローンに出して、成長を見たいと思います。
ギャリー・ケイヒルの話はしばらく聞きません。彼は25歳で、もうピークを過ぎたと見なされていますか?
いやいや、全くそんなことはありません。リバプールは今シーズンの彼に非常に注目していましたが、彼の心は他の場所にあると見なされている様子です。彼らはやや見込みを失っていますが、しかしおそらく、長い間ぼんやりとはしていないでしょう。たぶんね。
-----------------------------------------------
こういうチャットのやり取りを見ると、レッズファンは東西どこでも同じようなことを思っているんだなあと実感します。ヤングのところは笑ってしまいました。私はダウニングならヤングの方がいいと思っているんですが、スミス記者の予想が当たることを期待します。でもダウニングを獲ったらマタはなし?ううーーーーむ。
これはあくまで一記者の見解ではありますが、クラブの方針、獲得の意図はなんとなく見えて来ますね。ヘンダーソンに加えてアダムも獲ったら中盤過多だろうと思うんですが、どうやりくりして行くつもりなんでしょうか、興味深いです。ちなみにスミス記者の予想によると、この夏リバプールが獲得する選手は8名で、ヘンダーソン、ドニ、エンリケ、アダム、マルボー、プラス2名だそうです。そのうち1人は予定通りならウィッカムか。
ちなみに彼よりもっと慎重なタイムズ紙の記者、トニー・バレットは8日付の記事で、ヘンダーソンの次のメインターゲットはアダムで、さらにダウニングとウィッカムの獲得も目指しており、それからスペインのラジオで獲得間近と報じられたバルセロナのジェフレンの名前も挙げています。
まだこれから状況は刻々変わるでしょうし、思いがけない選手の名前が急浮上したりあるいは消えたり、いろいろとあるでしょう。とにかく獲得第一号は決まりました!ヘンダーソンはチームメートに遅れてデンマークへ飛び、U21欧州選手権を戦います。リバプールの選手がいなかったので今ひとつテンション上がらなかったんですが、俄然この大会が楽しみになって来ました!
サンダーランドのサポーターが、
Football365というサイトに、ヘンダーソン移籍に関してのメールを投稿しました。フムフムと興味深く読めましたので、それをご紹介したいと思います。
-----------------------------------------------
サンダーランドの一サポーターとして、僕はここ2シーズン、ジョーダン・ヘンダーソンのプレーを毎週見て来た。移籍金の額に対して出ている批判には困惑していないが、リバプールにとって本物の財産になれると僕が感じている選手について、2、3指摘しておこうと思う。僕は、大勢の人間が彼とは何者なのかしっかりとわかっていないと感じている。毎週のマッチ・オブ・ザ・デイで僕たちには悲しいほど時間が割かれないから、それは驚くにはあたらない。
2010ワールドカップが終わった後、僕たちの多くが、イングランド代表には技術的な能力が全く欠けているのを実感し始めた。技術というのはクロスやシュートの能力のことを言っているわけではなく、狭い場所でのコントロール、すばやいパス、そして何より重要な戦術理解能力のことだ。ジョーダンはそういう特性を豊富に持っており、チャビやイニエスタのような選手とはとても比べられなくても、彼の試合への取り組み方は、一匹狼というよりもチームの一員という姿勢がはるかに強い。カップ戦の決勝のロスタイム、足が攣っている時に、彼はフィールドの真ん中を駆け上がってゴール隅にハーフボレーを叩き込んだりはしないかもしれないが、彼がやるのは試合を動かし続けることだ。チャンスがあると見れば、危険なクロスをぴしりと入れたり、上手くコントロールしたスルーパスを出すことができる。
もちろん、彼のプレースタイルは彼をファンのアイドルにはしないだろうし、サンダーランドでの人気は彼が地元出身であることも理由の一つだ。彼が横パスやバックパスをした時には、ファンが文句の声を上げることもあった。しかしもっとしっかりと見ているサポーターたちは、彼がシンプルな、我慢強く賢いフットボールをやっているのが見えていた。狭い状況での彼のボールタッチはすばらしく、いつもワンツーの機会や、あるいはチームメートにボールを繋げるわずかのスペースを見ている。今週のイングランド代表の試合で僕が強く感じたのは、僕たちの選手の何人かは、厳しいマークを受けている時には全くボールを欲しがらないということだった。しかしジョーダンは欲しがる。それはまさしくイングランド代表チームに欠けているものだ。昨年の夏以来僕たちが頻繁に聞いているのは、3、4段階上のプレーを子供たちに教えるためには、勝ち負けを気にしないフットボールをさせるのが大事だということで、バルセロナの子供たちはそれをやっている。このプレースタイルで問題なのは、周囲のプレーのレベルに引っ張られるということだ。僕たちみんな、バルサが抜きん出ているのは、どの選手も1人残らず全員がボール扱いが上手いからだということを知っている。ヘンダーソンにとって不運だったのは、今シーズンは彼のチームメートの何人かが彼と同じ考え方を共有していなかったことだったが、才能豊かなリバプールの中盤に彼がすんなり溶け込めるだろうと想像できる。
そう、彼は僕の、そして間違いなくサンダーランドのほとんどのサポーターの祝福を受けながら、新しいクラブへと移籍する。リバプールファンへの僕のメッセージは、彼に時間を与えて欲しいということだけだ。しかし彼の年齢を考え、彼らがそうしてくれると確信している。彼は典型的な'Roy of The Rovers(※英国のフットボール漫画)’タイプの英国人ミッドフィールダーではないが、優れた選手であり、本物のポテンシャルを持っている。ジャック・ウィルシャーがイングランドが欲しがるミッドフィールダーだとすれば、ジョーダン・ヘンダーソンはたぶん、イングランドが必要とするミッドフィールダーだろう。
Chris SAFC
-----------------------------------------------
クロネコサポーターの彼への愛を感じますね。こういう投稿を読むと本当にうれしくなります。彼がリバプールに「必要な」ミッドフィールダーに、そしてやがてはフル代表にも必要なミッドフィールダーとなることを頭に思い描きながら、U21での試合をじっくりしっかり観戦してみようと思います。
PR
無題
それに4-3-3をやろうとしているのなら、必要なのはやっぱりマケレレ役の選手だと思います。1人も名前が上がってませんね。ルーカスかスピーリングってことなんでしょうかね。
それにしても、もう本調子のようですね。安心しました。頼りにしてます。
Re:無題
なんで?風貌が違いすぎるからですか(笑)?シェルベイはローンじゃないでしょうか、PLのクラブにローンできたらすごく彼のためになると思います。結構期待しているんですけど、上手く決まってくれるかな~。
もしも4-3-3で行くとしても、アンカーがびったり最終ラインの前を陣取っているのではなく、もっと中盤の3人も流動的に動く形を想定しているのか・・・そんなことが可能なのか・・・興味は尽きませんね!
無題
最後の黒猫サポさんの話を聞くと今シーズン終盤にみせた試合におけるサッカーには打ってつけの人物と言えますね。
黒猫サポからいかに愛されてるかも伝わって鳥肌が・・・。
左サイドバックはどうなんでしょう?オサスナのナチョ・モンレアルって選手なんかも候補に挙がってきてます。彼は非常に攻撃好きなサイドバックでガンガンしかける選手で個人としてみた場合好きなんですが、ジョンソンと組むと考えるとバランス的にきついものがあるなぁとか思ったりします。
あとキャプテンに対してなかなか厳しい意見がありますね~^^;
でも自分はあのころのジェラードがまたみられるよって結構楽観視してるんですけどね。
Re:無題
そうなんですよ、こういうことを言えるサポーターがいるクラブはすばらしいです、私はうるっと来ちゃいました。ヘンダーソンは幸せですね。
ナチョもうわさに挙がっているんですか!実は私もなせんさんと同じく、彼が好きなんですよ!!でもご指摘の通り、バランス的にはかなりきついと思います。それに彼はスペインを出ないんじゃないかなあ・・・。
キャプテンへの意見はシビアですよね。でもその厳しさも彼への愛の一つの形なんじゃないでしょうか、そんな気がします。
無題
移籍金だけで評価するとハタチの選手にしては高いから即戦力と思う人も居るでしょうけど、前オーナーの下で我慢してきたリバプールファンは彼の成長も見守ると思います。
ケニーが求めてるピースに当て嵌まるかどうかは試合を重ねないと判断出来ないでしょうし、プレッシャーもかかるとは思いますが、そこは若手に寛大なケニーが上手く導いてくれるんじゃないかと。
サイドはマタが欲しい人が多い様ですけど、私はダウニングでいいと思っています。
スアレスは左サイドから仕掛けてデルピエロゾーンから右足でシュート…ってプレーが得意みたいだし、ヤングだとロリーさんが云う通り、動きが被るから要らないんですよ。
キャロルに合わせるなら楔のボールやクロスを自在に使える選手がピッタリだし、ダウニングは適任でしょう。
↓NONAMEさん
テレグラフのチャットは自分で見れば調べられます。
Re:無題
>ケニーが求めてるピースに当て嵌まるかどうかは試合を重ねないと判断出来ないでしょうし、プレッシャーもかかるとは思いますが、そこは若手に寛大なケニーが上手く導いてくれるんじゃないかと。
そうですね!ケニーとヘンダーソンのやり取りの様子をインタビューで知って、ケニーならきっと彼を上手に育ててくれるだろうと確信しました。「very,very, very much a part of my plans」なんて面と向かってveryを3回も重ねて言われちゃあ、めちゃくちゃ張り切りますよ、きっと。
マタとダウニングに関しては、ラッシュさんのご指摘はごもっとも、きっとケニーやコモリもそう考えているんでしょう。マタがいいというのは完全に私の趣味です(笑)。ダウニングはボロにいた頃の感じでどうも信用できないのです。でも来てくれたら大きな戦力になるだろうし、もちろん全力で応援しますよ!
無題
このクロネコサポーターさんの投稿を見て、彼がどのような選手なのかがよくわかりました。そして彼がファンにどれだけ愛されていたかという事も・・・。こういった選手を獲得した以上、クラブには彼を一流の選手に育て上げる義務がありますね。そして我々ファン達にも・・・。
Re:無題
無題
面白い訳をありがとうございます!
去年とはうってかわって贅沢に先行投資をしているあたりわくわくしちゃいますが、またルーカスのポジション争いが激しくなりますね。シェルベイにも期待してるのに、プレミアではあんま出番ないのかな。
ロリーさんの言うとおり補強できたら、スタメン争いは熾烈ですね。レイナ、キャラ、ジェラード、スアレス、カイト以外はまだよく分からないなー
負けるなガラス細工の技巧派たち!
Re:無題
レギュラー争いは熾烈になりますよね~。でも今季のプレミア上位のチームを見てみると、どこも「この選手がベンチか、もったいない・・・」とため息が出るようなところばかりで、そういうチームに対抗するには、リバプールもそれだけの層の厚さを身につけなければなりません。個人的には、これからはスアレス中心のチームにゆっくりと移行するような気がしています。
>負けるなガラス細工の技巧派たち!
ねっ!強化ガラスになってくれれば、それだけでチーム力はどかーんと上がると思います!!!
無題
よく言われている様に確かに後半戦の彼は頑張っていたと思いますが、裏をかえせば他に選手がいなかったとか、序盤が悪すぎたと思うんですよね。もっとやれる選手がいてもおかしくないです。ヘンダーソンにアダムの補強、おかしくないと思います。
Re:無題