公式HPに、スアレスのインタビューが掲載されています。掲載されたのはコパの決勝前で、おそらくは大会前にされたインタビューだと思われます。内容は全てリバプールに関することです。
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あなたがこれまでプレーしてきたクラブと、リバプールとの違いはどこにあるでしょうか?
このクラブが長い、とても長い年月に渡る成功の歴史を持っていることと、世界中に知れ渡った有名なクラブであるということは、ひとまず脇によけておこう。なぜリバプールが僕がこれまでプレーしてきたクラブとは違うか、その理由をもう少し深く見てみないとね。人という個人のレベルで、ドレッシングルームの中を覗いてみれば、ここでプレーするのは特別な種類の選手なんだということがわかる。このクラブに加入してドレッシングルームの皆に会って、そうなって初めてそれを実感できるんだ。同じように重要なのは、ケニー・ダルグリッシュだ。ここに来る前は彼のことをあんまり知らなかったんだけど、今は自分がすばらしい監督の元でプレーしているんだとわかっている。彼がリバプールの歴史上の偉大な人物だってことは前から知っていたけど、今は、監督がとても、とても重要な人物だとわかっているよ。彼は僕に、自分を表現し、自分がここで何ができるかを見せるチャンスを与えてくれている。
子供の頃はリバプールのことをどのくらいご存知でしたか?
もちろん、子供の頃からリバプールのことは知っていたよ。クラブには偉大な選手たちが大勢いて、特にフォワードがすごかった。ちょろちょろしている子供の時は、ああいうレベルでプレーすることをみんな夢見る。リバプールのようなクラブでプレーするなんてことをね。僕も子供の頃は、ああいうフォワードの選手の真似をよくしたよ。
2005年のチャンピオンズリーグ決勝はごらんになりましたか?
しっかり見たよ。これからも長い間あの試合を記憶にとどめる人間は、僕だけじゃないね。ずばらしい決勝だっただけじゃなく、リバプールは自分たちが戦う気持ちと魂を持っていることをまさに見せつけた。あの挽回ぶりは、ほとんど反骨魂とも言えたよ。チームは精神力と気概の塊で、彼らはしっかりとそれを形にした。
あなたは反骨魂とおっしゃいましたね・・・あなた自身も選手としてそれをお持ちなのでは?
試合の真っ只中にいて、ただ見ているんじゃなく実際にその中にいる時には、本物の激しさを経験し、体験しているんだ。ピッチの外からでは決して味わえないものなんだよ。勝利のためにはどんな状況でも最高の力を出したいと心から思っていて、勝利のために最高のプレーをしようとしている時には、そういう、言ってみれば反骨魂っていうのは、試合中に自然と出てくるものなんだよ。
ファンがYou'll Never Walk Aloneを歌っているのを聞くと、どんな気持ちになりますか?
僕とチームにとっては、モチベーションのすばらしい源だ。フットボールの世界では知れ渡っている曲だけど、実際にピッチに足を踏み出す時に聞くと、すごく、ものすごく感動的だよ。本物の高揚感を与えてくれて、背骨に震えが走るくらいなんだ。
そしてファンはあなたのチャントも歌っています・・・歌詞を知っていますか?
(笑)僕の名前のところはわかるよ!でも歌詞の他の部分はあいまいなんだ。歌は漠然とわかるよ。でも肝心なのは、まだ加入してこんなに短いうちにファンが僕にチャントをくれたことだ。それは僕がかなり良く自分の仕事をやっているという証明だと思う。
イングランドとオランダのフットボールの違いは何でしょうか?
2つの国でのフットボールのやり方は完全に違う。オランダのフットボールは、僕にとってはイングランドのフットボールへのすばらしいステップになってくれた。もしもオランダのフットボールを経由していなかったら、違う道筋を進んで、直接イングランドのフットボールに入っていたんじゃないかと思う。オランダでフットボールをすることで、僕はスキルを上達させ、選手としての自分自身を磨き、あれこれ細かいところを進歩させて、トップレベルでプレーする準備がしっかりとできた。イングランドでは試合がずっと激しい。テンポが速く、90分や95分になっても何が起きるかわからない。はるかにアグレッシブで、何もかもに備えておかなければならない。
これほど早く適応できたことに、驚きを感じていらっしゃいますか?
違うタイプのフットボールをする場所へ移籍するのは、心配になったりするものだ。皆が僕を注視していると、ひしひし感じていたよ。彼はイングランドのフットボールにどう適応するか?彼は上手くなじむことができるか?評判と多額の移籍金と共にここへやって来るんだから、世間は何が起きるかを待っている。僕はいつもある意見を持っていて、それは、自分がこれまでのキャリアでずっとフィールドの上でやって来たのと同じことをやり、そうすることにだけ集中していれば、物事は普通上手く行くということなんだ。難しいんじゃないかと思うことは、脇によけておくんだよ。なじむとか、言葉とか、違う文化に慣れるというようなことはね。フィールドの上で自分の仕事をしろ、そうすれば物事は上手く行く。
ケニー・ダルグリッシュは、あなたが今まで一緒にやって来た監督たちとはどこが違いますか?
一番大きいのは、彼が自分の選手たちに寄せる信頼だね。彼は僕たちを100%信頼し、僕たちは、その信頼に答えたい、それに報いたいと思うんだ。彼がフットボールで長いキャリアを積んできたことを、僕たちは知っている。だから僕たちは彼の経験を信頼している。理由なくそういう長いキャリアを積むことはできない。だから僕たちは彼の専門知識を高く評価しているよ。
リバプールの町での暮らしを楽しんでいますか・・・普段はどんなことをしていますか?
どこか新しい場所に行った時というのは、第一印象は常に良いものだし、そこが気に入るものだけど、そういう付け焼刃はおそらくそのうち剥がれてしまう。でもリバプールではそうはならないね。僕は変わらずこの場所が、すごく、ものすごく好きだ。プレーで忙しくない時は家で家族と過ごすことが多いけど、あちこち歩き回る機会もあったよ。本当に素敵な町だ。
スカウス訛りについてはどうです?
大変だよ。大変だとわかった。僕の奥さんはかなり英語が上手いんだけど、その彼女でさえ苦労してるよ。例えばある人と会うとして、その人は家の中のことをやってくれる人だったり店の中の人だったり、そして彼女はその人の言うことがわかるかもしれない。でもそれから別の人と話すと、今度は全くさっぱりだったりするんだ。
リバプールに在籍している間に、何を達成したいと願っていますか?
リバプールのような、イングランド最大のクラブの一つに在籍しているのであれば、タイトルを勝ち取るという野望を常に抱いていなければならない。このクラブの僕たちの能力があれば、それは現実的な可能性なんだと信じていなければならない。しかし大会はたくさんあり、同じ目的を持ったクラブが他にもたくさんあると、僕たちはわかっている。次の目的は、チャンピオンズリーグ出場権を確保することだ。そういうことを目指せるだけの戦力が自分たちにあると、僕たちは自信を持たなければならない。僕たちはすばらしいプレシーズンを送り、しっかりと良い準備をしなければならない。そして一シーズンを通して安定したパフォーマンスをし、好調を維持する・・・シーズンの中で時たまではなくね。
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まずはスアレス、優勝おめでとう!今回のコパは彼の大会でした。MVPはおそらく誰もが文句なしだと思います。今朝の試合を見ていて、彼がリバプールの選手であることがうれしくてありがたくて、思わず手を合わせておがみたくなりました。冬に彼を獲得してくれていてホント良かったです、今ならとても手が出せなかったかも。
彼のスキル、体の強さ、スタミナ、献身的なプレー、わかってはいたものの改めて驚かされました。できれば得点王も獲ってほしかったのに、3位決定戦って余計な試合が・・・。スアレスがヘッドで3点目のアシストになるボールを送った時、「フォルランそれ戻して!」と思ったのは私だけではない・・・はずですよね?まあ、最後に大将に2ゴールと花を持たせて、ウルグアイの皆さま的には大団円の結末でした。
インタビューの中で面白かったのは、「反骨魂」のところでした。原文で言うと“ rebellious attitude”です。大会でも何かあるごとに彼は両手を上げてパタパタして叫んでましたね。ああいう一つ一つのプレーに対する執念を失ったら彼ではなくなる気がするので、いつまでもあのスアレスでいてもらいたいと願っております。
南米チャンピオンがクラブに合流するのは、どうやらシーズン開始ぎりぎり頃になりそうです。チャンピオン様は「良いプレシーズンを送れ」とおっしゃっておられますので、彼をがっかりさせないように、留守を預かるメルウッドのREDMENは頑張らないと!「今頃戻ってきたって居場所ないよ」と言えるくらいのパフォーマンスを、これから見せてもらいたいところです。
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無題
Re:無題
おめでとう!
特に今朝の試合は素晴らしくて、彼がリバプールの選手であることがすごく誇らしかったです。とにかくおめでとう!
Re:おめでとう!
おめでとう~!
“スアレスはリバプールの選手”とアナウンスされるたびに誇らしく思えました。
あのbigスマイルがイングランドでも見れますように!
Re:おめでとう~!