ユトレヒト戦に向けて

ユトレヒト戦を前に、ホジソンのコメントです。
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●ホジソン（公式HP）
「何人かの選手たちに、プレーチャンスを与えるチャンスだ。ジョンジョにとっては、彼のやれることを再び見せる良いチャンスだよ。彼はこれまで数多くのヨーロッパ戦に出場し、非常に良くやっている。
しかし、ライアン･バベルにとってもチャンスだ。フェルナンド･トーレスはこの試合に入るだろうし、ぺぺ･レイナとセンターバックの選手たちもそうなるだろう。我々は強力なチームで臨み、ユトレヒトもまた強力なチームで来ると確信している。彼らは、ヨーロッパと国内戦の両方の試合に全て、彼らがベストだと考えるチームでプレーしているようだ。我々の方は対照的に、実際のところスカッドをフルに使ってプレーしている。ヨーロッパ戦は特にそうだ。

ぺぺ･レイナはプレーすることが好きなんだ。彼はこの一戦でプレーしたがっており、私は彼に『君はプレーしたいのか、ではプレーするな』と言うような人間であるつもりはないよ。だから彼はこの試合に先発するだろうし、ブラッド･ジョーンズは第2キーパーとなるだろう。

（メンバー起用について）誰が起用可能か、そしてプレーすることによって利益を受けるかという問題だ。間違いなくベンチは強力になり、そのことで私はそういう選手を入れて試合を変えるチャンスを得られるだろう。
ファビオ･アウレリオとジョー･コールについてだが、私は彼らを、リザーブあるいは控え選手とは見なしていない。負傷から復帰したファーストチームの選手と見なしている。だから彼らを起用するチャンスができた。
ポール･コンチェスキーはほんのちょっと怪我の問題を抱えている。負傷と言うほどではないし、重大な試合ならば彼はプレーしたかもしれないが、私にはうれしいことにファビオ･アウレリオがいるから、彼の起用は考えていない。

（オランダ人ジャーナリストからの、カイトは試合に出るかという質問に）ディルクは18人のスカッドに入っている。彼自身が決めることならば先発するだろうが、彼は私を説得できるかどうか試してみなければならないだろうね！

（公式HPより、オーナーについて）これまでの5、6試合で、我々よりも結果が良かったチームは、アーセナルかマンチェスター･ユナイテッドだけだ。最近の5、6試合を見れば、我々は結果に関してそこまで来ているということだ。
彼ら（オーナーたち）は、私が使おうと思うのと同じ表現を使った。今シーズンのこれまで我々がプレーした17試合の結果は受け入れがたいか、リバプール･フットボールクラブに加入した時に期待していた結果かと聞かれれば、私は『いや、受け入れがたいものだし、私ははるかに良い結果を期待していた』と答えるだろう。

17試合の結果を、それほど良いとは思っていない。我々はヨーロッパの試合によって少し制約を受けていた。そこでは非常に良い結果を出している。いわゆるベストチームと呼ばれるメンバーを常に起用していたわけではないから、それについては満足しているよ。
これからの2、3試合は、もっと良くなることを私は期待している。チームが順位表を上がっていくことを期待しているよ。オーナーたちが（月曜の放送で）言ったことは見たし、彼らは非常に良く話をした･･･電話による視聴者参加形式だったことを考えれば、彼らはとても良くやっていた。

私は何の恐れも懸念もない。オーナーたちは非常にはっきりとそう言った。彼らは長期的な視野を持っており、我慢して欲しいと言った。時間がかかるだろうということと、物事を一夜にして変えることはできないということを、彼らは理解している。オーナーに関する全てが100％ポジティブだよ。彼らは優秀だ。

（テレグラフ紙より）フェルナンドはプレーしたがっており、少なくともこの試合の中で、ライアン･バベルと並んでプレーをするのは彼にとって良いだろう。彼が自信を増すような良いプレーができることを私は願っている。私は彼に、我々は彼が非常に優れた選手だと信じており、ヨーロッパ最高の選手だと伝えた。そして、この2ヶ月間彼が本来のレベルでプレーできていないという事実も、それを変えはしないとね。

土曜のニューカッスル戦では、我々がベストの試合ができなかったという要素もある。今回はホームで、我々が本来の調子を取り戻し、土曜（フルハム戦）を最高の状態で迎えるチャンスだ。

私はここに、順位表の中位にいるために来たのではない。トップ4になるために、チャンピオンズリーグに参戦し、物事を勝ち取るためにここに来た。彼ら（オーナー）が私の力になってくれることを、特に補強に関して、チームをトップ4に復帰させる力になってくれることを願っている。

（SKY SPORTSより、去就に関して）私には何の恐れも、懸念も心配もない。しかしもしも君たちが『あなたは自分が首を切られるようなことは起こるはずがないと感じているのか』と意地悪な質問をするならば、私はその点では少数派になるだろう。それはクリス･ヒュートンに起き、サム･アラダイスに起き、マーティン・オニールは辞任した･･･我々全員が、そういう状況下にある。
しかし、プロフェッショナルとしての自分自身を誇りに思い、自分の仕事を理解し、気持ち良く仕事をしている人間としては、『さて次に追い出されるのは誰だ？』という点に関して、君たちが私に望んでいるようなルートを私がたどっていないのはすまないね。

なぜなら基本的に言って、このクラブに大金が注ぎ込まれてチームがあっという間に変わるようなことがない限りは、私の立場に就いた人間は誰であろうと、同じような選手たちと同じような仕事をすることになるからだ。オーナーたちは特に、彼らは長期的な視野を持っており、我慢して欲しいと明言している。彼らは時間がかかることを理解している。物事を一夜にして変えることはできないと理解しており、私が仕事をしているチームは、私が築いたチームではないということも理解している。
物事は一夜にして変えられないし、この仕事の重さを彼らはわかっている。しかし彼らは行う必要のあることに強く専念しており、彼らがそれをやって私を助けてくれると、私は確信している。

繰り返すが、私はここにヨーロッパ戦のプレスカンファレンスのために来ている。我々がグループの順位トップにいて、ユトレヒト戦をプレーする会見だ。それなのに、答えている質問はオーナーについてと、私の身は安全かどうかについてだ･･･悲しい状況だよ。

私はここにヨーロッパ戦のプレスカンファレンスに来ており、これはUEFAによって義務づけられたもので、私は実際本当のところ、君たちと電話による視聴者参加番組のようなことをしている。これもこの競技の本質で、マスメディアは変化を欲しがっており、大きな先入観があるようだ。
私はそれに悩まされはしない。自分がやっている以上のことはできないし、これ以上懸命に仕事をすることはできないし、これ以上良い仕事はできないからだ。私は自分の能力に強い確信を抱いている。それを持たない理由はどこにもないと思う。選手たちはリバプールのために、つまりそれは監督としての私のために、試合に勝とうと全力を尽くして努力している。私はそれを知っている。しかし昨夜のような、視聴者が電話でオーナーに質問するような番組がある場合、どのようになるか予想するのにロケット科学者である必要はない。我々はリーグ首位にはいないからだ。もしリーグ首位に立っていたら、内容は違っていたかもしれない。しかし我々はそうではなく、現在9位で、そして我々はリバプール･フットボールクラブだ。満足している人々よりも不満な人々の方が多いという結論に達するのに、アルベルト･アインシュタインである必要はないよ。

（SKY SPORTSより、負傷者に関して）スティーブン･ジェラードはまだフィットしておらず、フルハム戦に間に合うかどうかぎりぎりというところだ。彼は毎日トレーニングをしており、スポーツサイエンス部門とフィットネス部門のスタッフとともに取り組み、誰よりも懸命にトレーニングをしている。毎日のトレーニングの後、最も走っていたのは誰かという数字を見たら、おそらくジェラードとダニエル･アッガーがトップだろう。彼ら二人はフィットネスを取り戻そうと頑張っている。

しかし彼らは、制限された状況下でのトレーニングをしている。スポーツサイエンス部門のスタッフたちが、彼らの動き、走り、ターン、そしてもちろんキックを制限している。現時点では、スポーツサイエンスとコンディショニングのスタッフは、私に『彼ら二人をフルトレーニング･セッションに戻せる』とは言っていない。そうなるのを私はずっと待っているんだ。週の終わりごろにはそうなって、彼らを週末に戦力に加えられるよう、私はかすかな望みを抱いている。特にスティーブンは、ダニエルよりも回復が進んでいるからね。しかしそうなるかどうかはわからない。

怪我が再発する危険がないように我々は気をつけなければならないし、彼がいつ復帰できるかに関しては、スポーツサイエンス部門のスタッフにある程度ゆだねている。彼らの言葉を信じており、この件を急がせることはできない。彼を早く復帰させ過ぎると、私は途方に暮れることになるだろうからね。
水曜はユトレヒト戦に加わらないメンバーはオフで、彼がフルハム戦に先発するためには、木曜にはフルトレーニングに復帰して欲しいと強く願っている。それが間違いなくデッドラインだ。」

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月曜にああいうTV番組が放送されてしまったので、プレスカンファレンスではそれに関する質問が集中した模様です。ホジソンは大変だったでしょうが、同席したシェルベイはもっと大変だったかも。写真を見ると、とても神妙な顔つきをしていました。ユトレヒトの方はヴォルフスヴィンケル君がカンファレンスに出席して、両チームとも期待の若手のお目見えになりました。
月曜の番組ではファンのホジソンに対する非常に辛らつな意見が次々と電波に乗り、クラブがああいう放送を容認したことがまず驚きでした。ホジソンは見たと言っているし、選手たちもクラブ関係者も、みんなこの放送を見たでしょう。ホジソンとしてはこういう答え方をするしかないんだろうと思いますが、でもねえ、「自分が作ったチームじゃない、この選手では誰がやっても同じだ」みたいな発言はどうなんだろう。っていうか、こういうことにいちいちカチンと来ないように、そろそろ慣れなきゃいけませんね。遅すぎるかな自分。

ユトレヒト戦のメンバーは、ホジソンのコメントからこう予想してみました。

　　　　　　レイナ
ケリー　キルギアコス　シュクルテル　アウレリオ
カイト　シェルベイ　ポウルセン　ジョー
　　　　バベル　トーレス

並べてみたら、パチェコもヨバもウィルソンも入る場所がなくなりました（泣）。個人的にはこんなスタメンを希望していたんですけど･･･

　　　　　ジョーンズ
アーウィン／フラナガン　ケリー　ウィルソン　アウレリオ
ジョー　シェルベイ　ポウルセン　ヨバ
　　　　　バベル　パチェコ

冒険しすぎですか？でもケリーとウィルソンの5年後CBコンビを、アンフィールドで見てみたかったんですよね～。別にこれくらいやったって構わない試合だと思うんですが、ホジソンは別の意図がある様子です。確かにトーレスに気持ちよくゴールを決めてもらって自信をつけさせるのも大事ですが、同じことをユトレヒト戦でやってスコアレスドローに終わり、その3日後のブラックプール戦では彼は開始10分で負傷交代することになりました。今回はフル出場はまさかさせないでしょうが、それでもギャンブルです。フルハム戦後はボクシングデイから15日間で5試合という超過密日程が始まる中で、このギャンブルがうまく吉と出てくれることを強く願っております。個人的には、カイトもレイナもシュクルテルもキルギアコスも、みんな休ませてもらいたいです。プレーが好きだって言ったって、嫌いな選手なんていやしません。

それから公式HPでのホジソンの「この5、6試合でリバプールより成績がいいのはガナかユナイテッドだけ」というのは何か勘違いしているようで、データによると、ここ6試合でのリバプールの成績はリーグ10位です。

キャプテンはフルハム戦は微妙のようですね。アッガーもメディカルの当初の見立て通り、早くてもブラックプール戦からということになりそうです。二人とも急がせずに、年末年始の過密日程の中で十分に働いてもらうのがいいんじゃないでしょうか。そして締めの1月9日、オールド･トラフォードでコンディションをピークに持っていってもらい、赤い悪魔を撃破です！！！